2011年4月17日

メールでロープ 18

課題への返信メールは、とても長文になってしまいました。

DVDで見たほとんどのプレイを、やってみたい、やられてみたい、と思いました。
中でも一番憧れるのはやっぱり、ロープで手足をキッチリ縛られ、あられもない格好のまま拘束されて、さまざまなお道具で蹂躙されること、でした。
ローソクも垂らされてみたいし、鞭で叩かれてもみたいし、アソコにローターを挿れっ放しで放置されてもみたいし・・・
それが、あの日みたいにやよい先生の手によって、だったらどんなにシアワセを感じられることでしょう・・・

SMっぽいことで考えると、私の場合、どうやら西洋っぽいボンデージな革と鎖の拘束具、みたいな世界よりも、純和風の、着物がはだけて荒縄が食い込んで、みたいなやつのほうがゾクゾクくるみたいでした。
立派な樹木に囲まれた和風なお屋敷の縁側やお庭で、青空の下のお仕置、みたいなシチュエーションがとくに萌えてしまいます。
ビデオの中に、女囚、って言うのでしょうか、江戸時代ぽい無地の質素な着物一枚の姿で、胸元や裾を乱された上に荒縄で縛られ、木の棒でグリグリされたり、大きな石を抱かされたり、お庭の大きな木に恥ずかしい格好で吊るされて桶の水を浴びせられたり、竹刀でお尻をぶたれたり、っていうのがあって、その姿の哀れさと儚さにビンビン感じてしまい、何度も何度も見返してしまいました。

その他にも気に入ったプレイについていろいろ細かく書いたのですが、それらはまたこの先、私のお話が進むに連れて、私自身が体験して徐々に明らかになりますから、ここでは書かないでおきます。

もちろん、DVDを見て感化され、100円ショップへえっちなお買い物に行ったことも、その後のナワトビオナニーとかのことも正直に全部書きました。
DVDを見たおかげで、今まで以上に自分で自分のからだを縛ったり拘束することや、恥ずかしい格好になって痛い刺激を受けることに貪欲になり、インターネットで自縛の仕方や自虐オナニーのことを真剣に調べたことも書き添えました。

あまりやって欲しくない、やりたくないプレイ、については悩みました。
たとえば、顔面を崩すプレイ・・・お鼻の穴にフックみたいのを引っ掛けてお鼻をブタさんみたくしたり、歯医者さんが使うみたいな歯茎まで露出しちゃう口枷をさせたり・・・みたいな醜い系のは、ちょっとイヤかな・・・とか、
女性同士でスルときに、相手が股間に男性のアレみたいな器具を付けて男女のセックスみたくサレるのも、ちょっとイヤかな・・・とか、
強烈なお浣腸とか、喉に棒状のものを突っ込んでもどしちゃうみたいなキタナイ系も出来ればパスしたい・・・とか・・・

でも、そういうプレイもお相手がやよい先生だったら、全然イヤじゃないのかもしれません。

絶対無理だな、と思ったのは、刺青とか乳首にピアスとか・・・
刺さっちゃったり血が出ちゃうようなやつは、やっぱり怖くてイヤでした。

そんなことがらを、徒然なるままにグダグダ書いて送りました。

で・・・
オナニー禁止を命じられていると、余計にしたくなっちゃうものなんですね。
一日、二日は、お友達と遊びに行ったり、母とお買い物に出かけたり、普通な日々で過ごせました。
さすがの私の性欲も、課題提出までの数日間、幾度と無く昇りつめたハードなオナニーのおかげで大人しくなっていたようでした。
でも、心の片隅で、オナニー禁止、っていうご命令がチクチクと私の被虐心を刺激していました。
どんなにえっちな気分になっても、からだを弄っちゃいけないんだ・・・と。

禁欲生活三日目の夜から、早くもえっちなDVDの数々を見たくて見たくてたまらなくなってきました。
でも、見てしまえば、からだを弄らずにいられるワケがありません。
がまんしていると、今度は頭の中がそのことで一杯になってきます。
えっちなことで一杯になった頭に反応してからだが悶々としてきます。
だめ!やよい先生のご命令なのだから、と自分を戒めながら、一日に何度も携帯電話とパソコンのメールボックスを覗きました。

やよい先生から携帯電話にメールが来たのは、私が返信した5日後の夜でした。
オナニー禁止で焦らすのもメール課題の一環でしょうから、一週間から10日くらいは待たされるだろうと覚悟していた私は、ちょっとだけ拍子抜けしました。

内容は、最初のメールと同じように素っ気ないもので、また昨日荷物を送ったから、それが届いたら連絡すること。
新しい課題はその後にパソコンのメールへ。
今度の荷物はちょっと大きいけれど、メインは私にくれる古着と母へのプレゼントだそうです。
それで、下のほうにまた、ヤバソウナモノ、を入れといたから、くれぐれも家族にみつからないようにがんばって、とのことでした。

一応メールが来たのだからオナニーも解禁なのかな?
一瞬、そう思いましたが、この焦らされている状態もマゾっぽい感じで心地良かったので、もう少しがまんすることにしました。
それに、やよい先生がくれる新しい課題とヤバソウナモノが、きっと私をすっごく気持ち良くしてくれるはずだから、今オナニーしちゃうのはもったいない。
そんな気もしました。

次の日は雨模様で、私は朝からソワソワ。
母も篠原さん親娘も家にいて、私はリビングでともちゃんの夏休みの宿題を手伝っていました。
ピンポーン!
午前11時過ぎにチャイムが鳴りました。
どきんっ!
「はーい」
篠原さんが応対しています。
「宅配便でーす。森下直子さまにお届けものでーす」
「はーい。今行きまーす」
篠原さんがパタパタと廊下を駆けて、玄関から出て行きました。
私はドキドキ最高潮。

「はい。百合草さんていう人から直子さんに」
戻って来た篠原さんが手渡してくれます。
30センチ立方くらいのかなり大きなダンボール箱でした。
でも大きさのわりには軽いです。
「あら、百合草先生から?何?何?」
母が興味シンシンな顔で聞いてきます。
「うん。昨夜先生からメールがあって、またお洋服送ってくれたみたい。ママにも何かプレゼントが入っているらしいよ」
「へー、何かしら。ねえなおちゃん、開けてみて」
「う、うん・・・でもね、先生が、お荷物着いたらすぐ連絡して、って言ってたの。私、先に先生にメールしてくるね」
言うや否や、荷物を持ったままリビングを飛び出し、まっしぐらに階段を駆け上がりました。

お部屋に飛び込むんでスグ、ダンボールのガムテープを丁寧に剥がしました。
幾重にもプチプチで守られた中から、プチプチで包まれた包みが三つ。
一番上は、直子、って書かれた紙が貼ってある一番大きな包みで、どうやらお洋服みたい。
その下に、お母さまへ、と書かれた四角い包み。
箱と同じ大きさのプチプチを何枚も敷いて隠されたその下にもう一つ、ヤ、ってマジックで大きく書かれた紙が付いた平べったい包みが隠れていました。
これがヤバソウナモノなのでしょう。
その包みだけベッドの下奥深くに隠し、他の包みとプチプチを元通りに箱に戻します。
やよい先生に携帯で届きましたメールを入れ、箱のふたを再度ガムテープで閉じた状態にしてから、大急ぎでリビングに戻りました。

母と篠原さんとともちゃんが、ガムテープを剥がしていく私の手元をじーっと見つめています。
私への包みは、秋冬もののお洋服数着。
「ステキねー」
と、篠原さん。
母への包みには、有名ブランドのスポンジケーキの詰め合わせと紅茶の詰め合わせ。
「わあー、美味しそうー」
と、ともちゃん。
あと、小さめなビニールのブティック袋みたいのが一つ。
「あらあらーっ!」
その袋を覗いていた母が黄色い声をあげました。
母の指につままれて姿を現わしたのは、下着、たぶんボトムのほう、なようでした。
ツヤツヤした真っ白なシルクに細かい刺繍の入った、布幅の小さいセクシーそうなやつみたい。
白の上下と黒の上下の二組。
「わぁー、うれしーっ!」
母はちょっぴり頬を赤らめて、ニコニコ笑っていました。

その日は一日中雨でした。
一刻も早くヤバソウナモノを確認したいのは山々でしたが、家にみんないる状態では、昼間っからえっちなことも出来ません。
深夜になるのをワクワク待ちつつ、久しぶりに母やともちゃんたちとゆっくりおしゃべりをして夜までまったり過ごしました。


メールでロープ 19

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