2011年8月20日

氷の雫で濡らされて 08

シーナさんが置いていった開いたままの日傘を拾いながら、屋上内を素早く見渡しました。
さすがにこんな暑さの中、わざわざ屋上で紫外線を浴びたいと考える人はあまりいないみたいで、パラソル群のところにチラホラ人がいるだけ。
私に注目している人もいないみたい。
私は、開いたままの日傘を肩に乗せ、またお外のほうを向きました。
目の前に雲ひとつ無い青空が広がっています。

視線を自分の胸元に落とすと、ワンピース胸元の濡れた布は、まだベッタリと私のおっぱいに貼りついていました。
尖った乳首の形までハッキリわかります。
でも、こうしてお外を向いていれば、この恥ずかしいトンガリ乳首を誰かに見られちゃう心配はありません。

このはしたない姿を誰かに見て欲しい・・・
でもやっぱり怖い・・・

早くここを乾かさなきゃ。
肩に提げているバッグからフェイスタオルを取り出し、胸元のボタンを4つまではずしました。
胸元の肌が大きく覗いて、おっぱいの裾野を通る麻縄まで見えるようになりました。
右手に握ったフェイスタオルをはずしたボタンの隙間から侵入させ、まずワンピの裏地をサワサワと拭きました。
おっぱいにへばりついていた布地を剥がすと、布と素肌の隙間にやんわりと吹いている風が入り込んで気持ちいい。

濡れたおっぱいも拭いておかなくちゃ。
そう言えば今日、敏感になっている自分のからだを自分でさわるのは、初めてかな?
なるべく乳首を刺激しないように柔らかく撫ぜ撫ぜするつもりでした。

「んふーっ」
フェイスタオルの繊維が尖った乳首に触れた瞬間、思わずえっちな吐息が小さく洩れてしまいました。
麻縄で絞られている乳房全体がピンク色に染まり、全体に少し痺れたようになっていて、今までにないくらい敏感になっていました。
一度さわったが最後、手のひらの動きが止められなくなり、いつの間にかフェイスタオルごと左おっぱいを鷲づかみにして、規則正しくモミモミしていました。
「んはーっ」
左のおっぱいは右手で、右のおっぱいは左手で。
青空の下、十数メートル後ろでは知らない人たちがウロウロしている、っていう危機感は頭の片隅にあるのですが、痺れおっぱいを揉みしだく快感が、それを退けていました。
「はぁんっ!」
青空に向かって身悶えます。
右の乳首をギュッっとつまんだとき、内腿の間がキューンと盛大に疼いてビクンとのけぞり、ハッと我に帰りました。

いっけない!
こんなことしている場合じゃありませんでした。
あわてて襟元から自分の手とフェイスタオルを抜き、ワンピのボタンを上の二つだけ残して留めました。
フェイスタオルに余計な水分を吸われた布地は、もはやおっぱいにベッタリ貼りつくことはなく、少しテレッとはしていますが、乳首が露骨には浮かなくなりました。
ただ、ポシェットの鎖に布地が押されているので、2箇所だけピンタックごと尖っているのはまだわかっちゃいます。

タンポンも挿れとかなくちゃ。
おっぱいをいじっちゃったおかげで、下半身がすっごくモヤモヤしてきていました。
このままだと、本当にしたたらせちゃいそう。
日傘を閉じて傍らに置き、右腰のところで揺れているシーナさんがくれたポシェットを開けてみました。

中には、シーナさんのお言葉通りタンポンが数個、あと、見覚えのある物体が入っていました。
卵を細長くしたような楕円形のピンク色の物体。
私のお家にあるのと同じ、リモコンローターのローター部分でした。
見えた瞬間、心臓がドキンと飛び跳ねました。

これも挿れろ、っていうことなのかしら?
でも、これを挿れて、さらにタンポンも挿れるなんて不可能です。
どちらか選べ、っていうことなのかな?
私は、真剣に悩み始めました。

ローターを挿れたい、っていう気持ちが勝っていました。
これを挿れたまま繁華街を歩く自分を想像してみます。
普通にお話しながら人ゴミを歩いているとき、シーナさんが突然、スイッチを入れます。
途端にビクンって立ち止まる私。
股間を襲う気持ちいい震動に耐え切れずに、しゃがみ込んでしまう私。
内腿をダラダラすべり落ちて路上にしたたるえっちなおツユ。
苦痛に耐えるように眉根を寄せた私の顔は、淫らそのもの。
突然しゃがみ込んだ女を怪訝そうに眺める見知らぬ人たちの目、目、目・・・

私は、そのローターの威力をすでに知っていました。
さっきまでしていたホタテ貝とは、比べ物にならないほどの破壊力。
三段階ある震動のうち一番強いのにセットされると、立っていられないほどの快感に襲われることを。

やってみたい・・・
でもやっぱり怖い・・・

結局、臆病な私は、タンポンを挿れることにしました。
もちろん、何も挿れない、っていう選択肢もあるのですが、たった今、自分が思い描いた妄想に私のアソコは、なおいっそう待った無しの洪水寸前状態になっていました。
人前で恥ずかしくしたたらせちゃう前に、ちゃんと挿れとかなくちゃ。
でも、こんな昼下がりのお外で、人目もあるのに裾をまくってアソコを開いて・・・
想像が妄想を呼び、妄想するたびに欲情がつのる悪循環。
乳首が痛いほど張っています。
もしここに鏡があったら、誰の目にも一目でわかるほど淫らに欲情しきったいやらしい女の姿を見ることが出来たでしょう。

もう一度まわりを見渡して近くに人がいないのを確かめてから、ポシェットの中のタンポンをつまみ出しました。
屋上フロアに背中を向け、お外を眺めている風を装いながら、取り組み前のお相撲さんみたいな形にゆっくりその場にしゃがみ込みました。
両膝をジリジリと開いていくと、ワンピースの裾がせり上がってきます。
隠すもののない亀裂がそよぐ空気に触れ、縁を濡らしたワレメが直射日光を浴びてキラキラ光り、私のアソコが白日の下にさらけ出されました。

左手の人差し指と中指をアソコの両縁にあてがい、チョキの形にして穴を広げます。
右手に持ったタンポンをソロソロと挿入していきます。
アソコを満たしていたえっちなおシルがタンポンの体積に押し出され、入り口のほうに集まってきて今にも零れそう。
私の両手は、あっという間にヌルヌルになってしまいます。
「はあ、はあ・・・」
タンポンがジリジリ奥へと侵入するたびに、荒い吐息が洩れてしまいます。
アプリケーターが付いていなかったので少し手間取りましたが、なんとか挿入し終えて立ち上がろうとしたとき、背中をポンと軽く叩かれました。

「だいじょうぶですか?」
一瞬、心臓が止まるかと思うくらい大げさにビクンとからだを震わせた私。
股間からツツーッと糸を引いた粘液が、コンクリートの床に直径3センチくらいの黒い痕を作りました。
しゃがみ込んだまま恐る恐る首だけ振り返ると、中学生か高校生くらいと思われる女の子が腰を屈めて、心配そうに私の背中を見下ろしていました。
「ご気分が悪いんでしたら、誰かデパートの人、呼びましょうか?」

「あ、いえ、あの、その・・・」
私はあわてて、弾かれたように立ち上がりました。
同時に足元のスケベな水溜りを右足で踏んで隠しました。
「気分が悪いっていうのじゃなくて、あの、ちょっと、その・・・」
私の弁解はしどろもどろ。
その女の子の顔をまっすぐ見ることができず、うつむいたまま。

「でもお顔が真っ赤ですよ。とにかく日陰に入ったほうがいいんじゃないですか?」
真剣に心配してくれている風のやさしい声に、思い切って顔を上げてみました。
その女の子は、胸元に赤いリボンの付いたフリフリの真っ白いノースリワンピを着て髪をツインテに結った、まだあどけない感じの可愛らしい子で、相変わらず心配そうな顔をしてくれています。

「あ、ありがとう。ちょっと気分が悪くなっただけで・・・」
「あたしたち、向こうで遠くの景色を眺めていたんですけど、ジュースを買ってきてくれたカレが、あの女の人、なんかヘンじゃない?って言うんで・・・」
彼女が指差した10数メートルくらい先の柵のほうを見ると、女の子と同じ年頃のジーンズ姿の男の子が柵にもたれてこちらを見ていました。
私に気がついたのか、ペコリとお辞儀してきます。
私も会釈を返しました。

「それで見ていたら、お姉さんがしゃがみ込んだまま動かなくなっちゃったんで、カレに、ちょっと見て来てあげれば、って言われて」
「あ、あなたたちデート中なのね?ごめんね。無駄な時間使わせちゃって」
「それはいいんです。で、カレに、俺も一緒に行こうか?って言われたんだけど、あたしなぜだか、なんとなくあたしだけのほうがいいんじゃないかな、って直感的に思っちゃって」
「でもそれ、正解だったみたいですね。ほら、女の子ってあるじゃないですか?突然の生理とか・・・」

ギクッ!
ひょっとしてこの子に、こんな場所で私がタンポン挿れているの、見られちゃった?
いつから私のことを見ていたんだろう?
いつから私のそばにいたんだろう?
甘美な絶望感が私の全身を駆け巡りました。

「あ、で、でももうだいじょうぶなの。私ももう屋内に戻るから。心配してくれて本当にありがとうね」
声が少し掠れてしまいました。
私は、一刻も早くこの場から逃げ出したくて、無理やりな愛想笑いをしつつ足元の日傘を拾いました。

「いえ、なんともないのならいいんです」
女の子がニッって笑って、私から一歩退きました。
「心配してくれてありがとう。あなたのカレ、やさしいのね。カレにもよろしくね」
「はい。それじゃあ」
女の子は小さく手を振り、カレシのほうへ駆け出そうとしてしてすぐ立ち止まり、もう一度私のほうへ振り向きました。

「その手首の飾り、カワイイですね」
私の右手に巻かれたピンクのショーツを指さし、ジーッと見つめてから、もう一度私の顔を見ます。
「そ、そう?ありがとう」
「それって、下着でしょ?」
「えっ?」
大いに動揺した私の絶句。

女の子は、その後何も言わず、まじまじと私の全身を見つめてきました。
上から下まで、舐めまわすように。
まだシットリ濡れているおっぱいの頂から、布一枚で遮られたノーパンの腰、汗ばんだ太腿。
その目に仄かな蔑みの感情が浮かんでいるように、私には見えました。
見つめられている間、私は身動きできず、突っ立ったままでした。
年下の女の子からの軽蔑の視線・・・
私の心臓はドキドキ高鳴り、タンポンを挟んだ股間がピクピク疼きました。

女の子の視線がようやくはずれ、思い出したようにペコリと一回私にお辞儀をして薄く笑うと、クルッと踵を返してカレシの元へ駆け出して行きました。
私も女の子のほうは見ないようにして、逃げるようにデパート屋内へ戻るドアへ駆け出しました。
縄ブラの胸がプルンプルン揺れるのもおかまいなしに。


氷の雫で濡らされて 09
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