2011年10月16日

ピアノにまつわるエトセトラ 05

 そんな恥ずかしすぎる映像課題を提出してから約一週間後。
 学校から帰ると、やよい先生からパソコンにメールが届いていました。
 
 きっと、提出した映像についてのご感想が書かれているのだろうな、なんて書いてあるんだろう? やよい先生、イジワルなこと書いてるだろうな、読むの恥ずかしいな…
 なんて考えながら、ドキドキする胸を押さえてメールを開きました。

 そこには意味不明なアルファベットと数字の羅列。
 それだけ。
 他に、説明だとかご挨拶文さえも書かれていませんでした。
 ???
 私は、考え込んでしまいました。

 お夕食やお風呂の間も、ずっとその謎なメールについて考えていました。
 やよい先生にメールか電話で聞いちゃおうか。
 お風呂から上がって、自分のお部屋で髪の毛をお手入れしながら少しイライラしていました。
 
 つまり、あれはきっと何かのパスワードなんだよね?
 やよい先生から、何かパスワードが必要なもの、もらっていたっけ?
 パスワード、パスワード…パスワード!

 不意に、思い出しました。
 やよい先生がお引越しされてすぐの頃、最初の課題をいただいたときに送ってこられた、アダルトビデオのえっちな映像が満載な数枚のDVDと一緒に入っていた1本のUSBメモリ。
 
 そのUSBメモリにはあの夏の日、やよい先生とのプレイ中にケータイやデジカメでたくさん撮られた私の写真が入っているのだけれど、日が経ってあらためて見返すと、私がショックを受けそうな刺激が強すぎる、恥ずかしすぎる写真ばっかりなので、もうちょっと課題が進んで私のヘンタイ度が上がったらパスワードを教えてくれる、ということになっていました。
 
 そのときに、お勉強机の鍵がかかる引き出しの奥にしまいこんで以来、今の今まですっかり忘れてしまっていました。

 私が提出したオナニーショーの映像を見て、やよい先生は私のヘンタイ度が上がった、と判断されたのでしょうか。
 それはそれでなんとなく、嬉しいような、情けないような…
 フクザツな心境。

 いずれにせよやよい先生は、あの日の自分の写真を見てみなさい、とご命令されているわけです。
 あの日やったさまざまな行為は、もちろん今でも鮮明に憶えていますし、どのプレイで写真を撮られたかも、だいたい憶えていました。
 
 そんなプレイの数々を、久しぶりに引き出しから発掘されたUSBメモリを握りしめながら、まるで昨日のことのように思い出していました。
 あんな場面、あんないやらしいことをした、今より少しだけ若い私自身の画像が、この中に入っている…
 もはや見る前から、心臓がドキドキ高鳴り、顔は赤面、からだはみるみる紅潮していました。

 絶対に平常心で見つづけることなんて出来るはずないので、最初からそれなりの準備をすることにしました。
 
 着ているものは全部脱ぎ、椅子の上にはバスタオルを敷きました。
 やよい先生からいただいたえっちなお道具が詰まったバッグも傍らに置きました。
 それからお部屋のドアの鍵をかけ、全裸でパソコンに向かい、USBメモリを差し込んで教えていただいたパスワードを慎重に打ち込みました。

 naokoの後に日付らしい数字が加えられたフォルダが現われ、恐る恐る開くと、画像を表わすアイコンがぎっしり詰まっていました。
 画像ファイルは、5桁の通し番号で整理されているみたい。
 お部屋の電気を暗くして、手動のスライドショーモードに設定しました。

 最初の2枚は、ポラロイド写真のスキャン画像。
 これらは、私も一度見ていますから、そんなに衝撃度は強くありません。
 でも、自分のいやらしい姿が強烈に恥ずかしいことには変わりありませんが…
 やよい先生に差し上げた2枚以外のポラロイド写真は、私が持っていて、一度見たきり厳重に封をしてヒミツの隠し場所に保管しています。

 3枚目からはすべて初見の写真。
 最初の写真は、ピザの配達バイトさんだったユマさんに、やよい先生のお家の玄関先で、裸で椅子に縛り付けられた私がイタズラされている写真でした。
 真横から撮られたその写真の中で、ニヤッと笑ったユマさんの右手が私の股間に伸び、私の顔はなんとも気持ち良さそうに歪んでいました。
 少しアングルを変えながら7枚ほど、撮られていました。

 それらの写真を見ながら、私はもう、いてもたってもいられなくなっていました。
 あれから約3ヶ月。
 時折甘酸っぱい記憶とともに思い出す、誰も知らないやよい先生たちとの秘め事…
 のはずだったのに、現実にその日の証拠が、記録が、鮮明に残っているのです。
 もちろん、私も同意の上で撮っていただいた写真でした。
 
 でも…

 この後ユマさんが去ってから次の日の夕方自宅に帰るまで、やよい先生とどんなことをしたのか、私は全部憶えています。
 だからこの後、どんな写真が出てくるのかも、予想出来ます。
 
 それらを見るのは、すっごく怖くて、逃げ出したいくらい恥ずかしいことでした。
 自分主演のハードSM写真集なんです。
 でも一方で、私の両手は私の意思とは無関係に、こそこそと自分のからだをまさぐり始めていました。

 時折目をそむけたり、急に立ち上がってお部屋をうろうろしたり、写真の自分があまりにも恥ずかしすぎる罰として肌を洗濯バサミで噛ませたりしながらも、スライドショーの、次の写真へ、をクリックすることが止められませんでした。

 素肌にエプロン一枚で、食器を片付けている私。
 全裸でトイレに四つん這いになって、お尻にお浣腸器を挿されている私。
 おっぱいのところだけ切り取られたタンクトップ姿で、泣きべそかいている私。
 
 机に這いつくばって、お尻を真っ赤に腫らしている私。
 お尻の穴を自分で拡げて、タンポンを突っ込まれている私。
 コブつきロープをまたいで、裸の下半身を擦りつけている私。
 仰向けのカエルさんみたいな格好で、アソコをまあるく拡げる器具をつけられた私…

「いやっ、いやっ、いやん・・・」
 
 ちっちゃな声でつぶやきながら、私の左手の指が3本、アソコの中でクチュクチュ啼いています。

 車の助手席でお洋服をめくって、おっぱいとアソコがあらわな私。
 神社の境内で、自らお洋服の裾をめくってノーパンの下半身を晒している私。
 おっぱいとお尻を出したまま駐車場を歩く私。
 
 ファミレスの座席で、おっぱいを露出する私とユマさん。
 車の後部座席で、全裸で絡み合う私とユマさん。
 通っている高校の裏門で、露出狂変質者の人みたいにレインコートの前をはだける私。
 学校裏の農道を全裸で屈んで、お尻を突き出して歩く私とユマさん…

 最後は、私と、やよい先生、ユマさん、シーナさんとのそれぞれのツーショットでした。
 写真は全部で200枚以上ありました。
 私は、それらの写真をくりかえしくりかえし見ながら、いつしか本格的に自虐オナニーを始めていました。

 こんな写真たちが現存する、ということ自体が、マゾな私の被虐心を煽り立てる責めのお道具でした。
 写真の一枚一枚が、ヒュン、という、鞭が空気を切り裂くような音をたてて、私の被虐心を打ちつけてきました。

 私は、なんてはしたない女。
 こんな写真を平気で撮らせちゃう女。
 日本中の女子高校生の中で、こんなにもいやらしい写真を撮られている人なんて、いないはず。
 
 私は、本当にいやらしいヘンタイマゾ女。
 気持ち良くなるためなら、どんなに恥ずかしくて屈辱的な責めも、悦んで受ける女。
 一生、普通の人間には戻れないんだ。
 だから私はどんどん、自分を虐めて、苦しまなければいけないけないんだ。

 そんな自分への侮蔑の言葉を自分に投げつけながら、私の両手は自分のからだを虐めつづけました。
 
 スライドショーが4周くらいした頃、私のからだはフラフラとお勉強机から離れ、ベッドの上に四つん這いになっていました。
 頭の中では、今見た自分主演のヘンタイ画像スライドショーと、約一週間前に見た自分のオナニーショーの映像とがごちゃまぜになって、延々と再生されていました。

 いつの間にか、からだ中にたくさんの洗濯バサミがぶら下がり、おっぱいを麻縄でキツク縛り、猿轡をして、股縄をアソコに食い込ませて、ローターを挿れて、オモチャの手錠をかけて、何度も何度も何度も何度も、イきました。
 
 イってもイっても、からだの奥底の発情が収まることは無いんじゃないか、と思うほど、からだへの快楽を貪欲に欲していました。

 真夜中一時前、イき疲れてウトウトしていたらしい意識が、からだにしつこくまとわりついている疼痛の刺激にハッとして目覚め、やっと我に帰りました。
 
 お部屋のどこかに飛んでいってしまったオモチャの手錠の鍵を焦りながらやっとみつけて手錠をはずし、びっくりするほどたくさんからだに付いている洗濯バサミを、顔をしかめながら一つ一つはずし、めちゃくちゃに結んでしまったロープを苦労して解きました。
 後片付けをしてからバスルームに下りて、こっそりシャワーを浴びました。

 バスルームの鏡の中には、肌に食い込んだロープ痕や洗濯バサミが噛んだ赤い痕が全身に残る、無残な、でも見方を変えれば艶かしい、私のからだがありました。
 
 あーあ…
 またやらかしちゃった。
 きっと2、3日、痕が消えないな…
 今は冬服だからたぶん隠せるけれど、明日、明後日、体育の授業は無かったけか…
 急激に眠くなってきた頭で、そんなことを考えながらシャワーを手早く浴びました。

 お部屋に戻ると、パソコンは点けっ放しでした。
 naokoフォルダからは、やよい先生たちとの健全な写真だけをパソコンに移し、念のためUSBメモリを開くためのパスワードを変えてから、机の引き出しに再びしまいました。

 やよい先生と私のツーショット写真の、ニッコリ微笑むやよい先生のお顔をじっと見つめていたら、なんだかすっごくせつない気持ちになってしまいました。
 今すぐに、やよい先生に、ユマさんに、シーナさんに会いたいと思いました。
 会って、ギュッと抱きしめて欲しいと思いました。

 いけない。
 ウルウルしてきちゃった。
 涙が零れ落ちてしまわないうちに、あわててパソコンを終了して、裸のままベッドに潜り込みました。


ピアノにまつわるエトセトラ 06

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