2013年4月27日

独り暮らしと私 04


 重いものはトートバッグに入れて肩に提げ、レジ袋2つに入りきらなかったものを詰めて両手に提げて、スーパーを後にしました。
 お外は相変わらず、茹だるような暑さ。
 ただでさえ重たい荷物が、暑さのおかげで二割増し位ズッシリ感じます。

 暑さと重さを少しでも忘れるために、帰り道はひたすら異国美人さんのことを考えながら歩きました。

 彼女あのまま、ジッパー全開のまま、この通りを歩いて帰ったのかな?
 ラフな服装から考えてたぶん、スーパーのごくご近所に住んでらっしゃるのだろうけれど、それにしても大胆。
 彼女の姿に気がついた街行く男性は誰もが、ラッキー!と思っただろうな・・・

 外国人で、あれほどの美人さんがああいう恰好をしていると、いやらしい、って感じるよりも、セクシーでカッコイイ、っていう印象のほうが勝っちゃうのは何故なんだろう?
 やっぱり、自分の美貌に自信を待っているから、見られるのがあたりまえで、むしろ、さあ見なさい、って堂々としているからかなのだろうな。
 外国人の女性、とくに西洋顔の美人さんだと、ノーブラとかシースルーとかセクシーな服装やキワドイ仕草をしても、淫靡とか猥褻な感じにはならないで、何て言うか、オトナの健康的なお色気、みたいな枠に収まって、世間的に許されちゃう気がする。
 ヘンに恥ずかしがらずに、あっけらかんとしているからだろうな。
 私には絶対無理・・・

 そうだ。
 今回の全裸生活の主の設定、彼女にしてみようかな。
 カタコトの日本語で責められるのって、なんだか萌えそう・・・

 でも、外国人のSMって、すっごくハードそうなイメージがあるな。
 お尻を叩くにしても、大きな手で力いっぱいバッチーン、バッチーンて血が滲むまで、みたいな。
 縄じゃなくて鎖、革製の手枷と足枷、一本鞭、十字架磔、人体実験。
 お仕置き、っていうより、折檻、拷問っていう感じ。
 ちょっと怖いけどゾクゾクしちゃう・・・

 ジーンズでノーパンは当たりだったな。
 ワンピやチュニックを上に着れば、スカートのときほど心配しなくてもドキドキ感が味わえるし。
 そう言えば、今もジッパー全開だったんだ。
 いっそ思い切って、ゆうこ先生が穿いていたみたいな、土手まで見えちゃうえっちなローライズ、買っちゃおうかな・・・

 穿いたら、すっごく恥ずかしいだろうな。
 それ以前に買うのだって恥ずかしいな。
 だいたい売っているお店を見たことない気がする。
 きっとシーナさまならそういうお店、知っているのだろうけれど、シーナさまにお買物おつきあいしてもらったら100パーセント、お店の中で羞恥プレイが始まっちゃうだろうな・・・

 そんなふうに、無闇にえっちなことを必死に考えて気を紛らわし、暑さと重さを忘れようとしていたのですが、もはや限界でした。
 肩に提げたトートバッグが重みでワンピのショルダーごとずり落ち、肩がはだけそうになること数回。
 そのたびにバッグを提げ直し、レジ袋を持ち替えて、全身汗みずく。
 それに加えて、このあたりは坂道が多く、お家に帰るときは上り坂ばかりなんです。

 住宅街の路地に入ってからは、もはや何も考えられず、ひたすら涼しい我が家のことだけを想い、息をきらして懸命に歩きました。
 傍から見ていたらヨロヨロのヨレヨレだったでしょうけれど。
 マンションの入口がやっと見えたときの嬉しさといったら。

「あらあら直子ちゃん。こんな早くからお買物?」
 エントランスのロビーで一息ついていたら、奥から声がかかりました。
 このマンションの管理人の柏木のおばさまでした。

 おばさまのご一家は、このマンションの土地の元地主さんで、このあたり一帯に多くの土地を所有している資産家さんらしいです。
 このマンションも1階と2階のお部屋の権利をお持ちで、今は、お知り合いに賃貸されているそう。
 私の母の実家と柏木さんご一家が曽祖父の時代からずっと懇意にしていた関係で、このマンションが建ったとき母の実家が一フロア、娘、つまり母のために譲ってもらったのだそうです。

 柏木のおばさまは、母が住んでいた頃からここの管理人さんを務められていて、確か母より十いくつか上のお年。
 その年代のかたにしては背が高く細身でシュッとされているので、ぜんぜんお若く見えます。
 メタルフレームのメガネがよくお似合いな、学校の先生みたいな雰囲気のかた。
 一見、気難しそうなお顔をされていますが、お話してみると気取りがなくて細やかで、何かと私のことを気にかけてくださいます。
 資産家さんだから別に働かなくてもいいと思うのですが、いろいろお世話を焼くのがお好きなのだそうです。
 居住まいや言葉遣いに品があって、いろいろ気遣いしてくれるのにサッパリしていて、さすがにずっと東京に住んでいる人はカッコイイな、って、こっちに来て私が最初に思った人でした。

「あっ、おばさま。おはようございます」
 雑巾を片手に、手ぬぐいを姉さま被りにした柏木のおばさまが、奥から出てきました。
 どうやら、エントランスのお掃除をされていたよう。
「今日も暑いわねー」
 エプロン姿のおばさまが私のほうへ近づいてきます。
 私は、あわてて緩んでいた襟元をかき寄せ、だらけていた表情を引き締め、ソファーから立ち上がって笑みを作りました。

「あらー、すごい荷物ね。今日は特売か何か?」
 私がソファーに置いた荷物を見て、おばさまが目を丸くしています。
「あ、いえ、えっと、学校の夏休みの課題を一気に終わらせちゃおうと思って、今日からしばらく、お部屋に引きこもろうかな、って食料を・・・」
 おばさまに嘘をつくのは心苦しいですが、まさか本当のことなんて言えません。
「そう。学生さんもいろいろ大変なのね。がんばってね」
「あ、はい。ありがとうございます」

 おばさまの目が、私の服装をチェックするみたいに、上から下へと動きました。
「直子ちゃんは、こんなに暑くてもきちんとおズボン、穿いているのね。えらいわー」
「街に出ると今時は、若い女の子がおへそとか出して、裸みたいな格好で平気で歩いているじゃない?いくら暑いからって、おばさん、ああいうのは感心しないのよ」
「そこいくと直子ちゃんは、いつもきちんとしているから。素子さんがちゃんとご教育されたのね。おばさんも我がことのように嬉しいわ」
 実は、そのおズボンのジッパーをワザと全開にしているんです・・・なんて死んでも言えません。

「でも直子ちゃん、汗びっしょりじゃない?早くお部屋に戻ってお着替えしたほうがいいわよ。そんなまんまじゃ風邪ひいちゃうから」
「あ。はい。それでは失礼します」
 ペコリとお辞儀して、荷物を持ってエレベーターに向かいました。
「何か困ったことあったら、いつでも言ってちょうだいね」
 私の背中に、おばさまが声をかけてくれました。

 ああ緊張した。
 おばさまは、すっごくいい人なのだけれど、自分がやましいことをしているときに、あのまっすぐさは眩し過ぎるな。
 もしも私がお部屋でやっているようなこと、おばさまにバレたら、すっごい蔑みの目で見られちゃうのだろうな。
 当然、母にも即効で報告がいっちゃうだろうし。
 絶対バレないように気をつけなくちゃ・・・

 お外ほどではないけれど、エレベーターの中もエレベータホールや廊下もムンムンムシムシしていたので、4階の我が家の玄関ドアを開けて、涼しい空気がそよそよっと流れてきたときには、心底ホッとしました。
 エアコン点けっぱなしで行って、よかったー。

 そう言えば、シーナさまもあのおばさまの面接受けたのかな?
 居住者に新しく同居人が出来たときとかも、おばさまの簡単な面接を受けて、それにパスしないとここには出入り出来ないって聞いたけれど。
 まあ、シーナさまなら如才ないから、そのへんは上手にやったのだろうな。
 最上階のペントハウスでときどき、キワドイ水着やオールヌードでパーティやっているなんて、夢にも思っていないだろうなあ。
 シーナさまがときどき私のお部屋に来て、ふたりでえっちな遊びをしていることも・・・

 そんなことを考えながら、いつものようにお部屋に上がろうとして、ハッと思い出しました。
 いけないいけない。
 昨日から私は、ここで服を全部脱がなきゃいけないんだった。

 汗でよれよれのワンピースを裾からまくり上げ、頭から脱ぎました。
 服を脱がなきゃいけない、って今さっき考えた自分のマゾな言葉に反応したのか、乳首に血が集まってくるのがわかります。
 ジーンズの前ボタンをはずしただけで、両腿の付け根を起点に布地が左右にハラリと分かれました。
 そのまま下ろしていくと、ジーンズの股の所の布地と私のアソコの間を透明な糸が幾筋かツツーッと伸びていきました。
 うわー、こんなに濡らしちゃってる・・・

 一刻も早く冷たいシャワーを浴びながら自分のからだをまさぐりたいところですが、お買い物の中に冷凍食品とかもあるので、グッとがまん。
 バスタオルでからだを軽く拭いた後、手早くドタドタと、買ってきたものをキッチンの所定の場所にしまいました。

 それからバスルームへ一目散。
 髪は濡らさないように、首から下に冷たいシャワー全開。
 勢いある水滴が絶え間なく私の肌を打ちつけてきます。
 ああん、気持ちいい・・・
 お水の流れに沿っては逆らい、おっぱいからお腹へと自然に両手が上下します。
 固くなった乳首に手のひらがひっかかり、さっきの異国美人さんのおっぱいの感触がよみがえります。
 うーん、もうがまん出来ない・・・
 シャワーの勢いを緩め、人肌くらいの温度に調節して目をつぶり、妄想の世界へ突入です。

 私の手を自分のバストに導いた異国美人さんが、自分の手も私の胸に。
「オゥノゥ。アナタ、カップツイタフクデスネ。ツマラナイ」
「アナタノオッパイモ、サワリタイデス」
「で、でも、こんなところじゃ・・・」
 いくら人影が無いとはいえ、ここはスーパーのフルーツ売り場。

「ソレナラ、コッチデス」
 ふたりの買い物カゴはその場に置き去りに、腕をひっぱられて連れ込まれたのは狭い女子トイレ。
 タイル貼りの冷たい壁に背中を押し付けられたと思ったら、胸元のボタンを下まで手早くはずされ、両ショルダーを左右に払われて、ワンピが足元に落ちました。
「オゥ、ビューリィフォー!エッチナオッパイデスネー」
 間髪を入れず両手で鷲づかみされ、乱暴に揉みしだかれます。
「ああんっ、だめぇん・・・」
 私の淫らな声が彼女の柔らかい唇で塞がれます。

 彼女の左手が私のお腹を滑り、ジーンズのボタンをはずして中へ。
「ワオ!ヤッパリアナタモノーパンティデシタネー」
 彼女の唇が離れ、ニヤニヤ笑いで私を見つめてきます。

 一呼吸置いて、彼女の手がジッパーを下げつつ奥へ奥へともぐりこみ始めます。
「ソレニアナタ、ケガナイネー。オマンコツルツルデース」
 彼女の指先は、もはや私の裂け始めまでたどりついています。
「ああんっ」

「ワタシシッテマス。オマンコノケヲシェイヴドシテルオンナハ、ミンナスケベデス」
 手の甲で器用に私のジーンズを下へと降ろしつつ、私のアソコ周辺をお尻の穴のほうまで、ゴシゴシ擦るように愛撫してきます。
「ああん、だ、だめですぅ、こんなところでぇっ」
 
 まだ個室にも入っていない、ドアを開けてすぐの洗面所のところでいきなり始まったこの行為。
 私はワンピを足元に落とされ、ジーンズも膝まで下げられたほぼ全裸。
「だめぇ、だ、誰かが入ってきたら・・・」
 言葉とは裏腹。
 立ったまま背中を壁に押し付けられた形の私は、自発的に両手を頭の後ろで組んで両脚を軽く広げたマゾの服従ポーズ。
 彼女の乱暴な愛撫にクネクネ身悶えます。
「ダイボージ。ワタシウマイカラ、アナタ、スグニオーガズムデス。シンパイナイ」

 彼女の長い指が私の中にズブリと突き挿さりました。
「あーーんっ!!」
「オゥノゥ。オオキナコエハダメネ。ガマンシナサイ」
「アナタガコエダシテダレカキタラ、ソレ、アナタワルイデス」
 言いながら、彼女の指が私の中を勢いよくかき回してきます。
 チュプチュプビチャビチャと卑猥な音が女子トイレに響きます。

「ワタシ、アナタミタトキ、スグワカッタネ。エッチナオンナッテ」
「ユーアーノゥティーマゾヒスティックガール、アーンチュウ?」
「ワタシ、スケベマゾオンナ、イジメルノダイスキネ」
「イマダレカココニキテ、アナタ、ハダカミラレタラ、ソレ、アナタノセイ。アナタガスケベマゾオンナダカラ」

 彼女の手が私の乳首をひねり、膣壁をひっかき、お尻の穴を広げ、クリトリスを潰します。
「んぅーんっ、ふーんっ・・」
 必死に声を押し殺して、歯を食いしばって快感の波に耐える私。

 やがて彼女の右手が細かく激しく、私のヌルヌルな秘部を出入りし始めました。
3本の長い指が陰唇から膣の奥まで、出ては入り出ては入りをくりかえし、そのたびに彼女の手のひらが私の土手に当たり、ペチペチと拍手みたいな音が響きます。
 ペチペチペチ・・・
 チュプチュプチュプ・・・
「あっ、あっ、あっ・・・」
 そのリズミカルな音に合わせて、押し殺しきれない私の喘ぎ声がワンテンポ遅れで追いかけます。
 淫らなポリリズム。

「あっあっあっあっ・・・」
 拍手のテンポがどんどん上がって、私の声は追いつけなくなり、代わって上半身がイヤイヤするみたいに左右に揺れ始めました。
 私のおっぱいがゆらゆら揺れて、ニヤリとほくそ笑む異国美人さん。
 私のからだは、どんどん宙高く舞い上がり、あとはあきらめて快楽の渦に身を投げるだけ。
「あっあっ・・・あっーーっ・・あーーっ・・・」
「・・・あっ、あっ・・・あーーーーんっ!!!」

 気がついたときには、女子トイレの冷たい床にへたりこんでいて、異国美人さんの姿は消えていました。
 私のワンピとジーンズと共に。
 丸裸の私だけが置き去りでした。
 
「えーっ!?そんな・・・私ここから、どうやって帰ればいいの!?」


独り暮らしと私 05


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