2016年10月23日

非日常の王国で 03

「あ、私出ます」
 マゾの服従ポーズを解き、今度はフルヌードでデスクに駆け寄りました。
 丸出しのおっぱいがプルプル揺れました。

「お待たせいたしました。ダブルイーです、お電話ありがとうございます・・・あ、しほりさま。先日はお疲れさまでした・・・」
 受話器から聞こえてきたお声は、谷口しほりさま。
 イベントのとき、ヘアとメイクを担当してくださった女性です。

「あ、はい。少々お待ちください」
 お電話をいったん保留にして、おふたりのほうへ向き直りました。
「リンコさまにお電話です。しほりさまからです」
「あいよ。しほりん、何の用だろ?」
 リンコさまがツカツカと近づいて来られ、受話器をお渡ししました。

「ごきげんよう。先日はお疲れー・・・うん、うん・・・へー・・・」
 おしゃべりを始められたリンコさまに場所をお譲りし、ミサさまの前に戻ります。
 ミサさまが無言でじっと見つめてこられるので、間がもたない私は、対峙したまま自然と服従ポーズを取ってしまいます。

「へー、そっか、良かったじゃない。うん・・・不幸中の幸いってやつだね・・・」
 リンコさまの元気良いお声を背中に聞きながら、ミサさまの舐めるような視線を全身に浴びていました。
「そうだよ・・・うん・・・今ちょうどね、ナオコを裸にして、アソんでたとこなんだ・・・うん、ミサミサとふたりでさ・・・」

 リンコさまのお口から私の名前が聞こえギクッとした瞬間、ミサさまの乗馬鞭の先が私へと伸びてきて、おへそから下腹部までをベロでスルッと撫でられました。
「ひゃぁんっ!」
 不意を突かれて背筋をゾクゾクっと快感が駆け上がるとともに、淫らな声が洩れてしまいました。

「聞こえた?・・・あはは・・・相変わらずドマゾ全開でしょう?・・・うん、社長室で真っ裸。例のポーズでミサミサにイタズラされてる・・・」
 リンコさまが愉しそうにしほりさまにご報告されているあいだ、ミサさまの乗馬鞭の先は私のおっぱいへと移動し、柔らかいベロで固く尖った乳首を小刻みにプルプル、揺らすように愛撫されていました。

「んっ、むっ、んあっ、うっ、うっ・・・」
 くすぐるみたいに小刻みに震える乗馬鞭のベロが与えてくださる快感に、えっちな声を我慢しようと唇を噛み締めているのに、どうしても喉の奥が唸って息が洩れ、はしたない音声となってしまいます。
 ミサさまは乗馬鞭を動かしながら、薄い笑みを浮かべ、無言で私の顔を見つめています。

「大丈夫よ。チーフからもアヤ姉からもお墨付きもらったし。ナオコはここでは、そういう扱い、ってことに、社内的に決まったの・・・あはは、愉しみでしょ?・・・」
 ミサさまのベロは、私の両腿のあいだに移動していました。

 ベロでマゾマンコを覆うように押し付けられ、ベットリ濡れて滑りの良くなったベロが私の股間をいたぶり始めます。
 お尻の割れ目に、恥丘に、下腹部に、私の愛液を肌になすりつけるように乗馬鞭のベロが肌を這い回ります。
 鞭の柄をマゾマンコの裂け目に食い込ませるみたく、ギュウギュウ押し付けられます。
「あっ、あんっ、あうっ・・・」

 裂け目に食い込んだまま擦るように前後に動く乗馬鞭の柄が、腫れ上がったクリトリスをでたらめに潰してきます。
 踏ん張った両脚がプルプル震え始めました。
「あっ、いやっ、だめっ、あ、あっ、あーっ・・・」

「うん。近いうちに連絡するから。じゃあね、またねー、ごきげんようっ」
 リンコさまが受話器を置いた途端、ミサさまの乗馬鞭の動きが止まりました。
 スッと引かれた乗馬鞭を私の前に差し出すミサさま。
 グリップ以外、満遍なく濡れてテラテラ光っていました。

「だめじゃんナオコ、人が電話中に勝手にイこうとして。ミサミサも抜け駆けはずるいよ」
 リンコさまがニヤニヤ笑いながら、ソファーの前に戻って来られました。

「だいたいミサミサが、ボクもナオコのオナニー見たい、って言い出したのが今日の発端じゃん?計画通り今日はオナニーさせてイカせようよ」
「うん。ごめん。直子があまりにもエロいから、ボクも我を忘れた」
 素直に謝られたミサさまは、私のおツユで汚れた乗馬鞭を、私がさっき脱ぎ去ったピンクのショーツで丁寧に拭い始めました。

「まあ、こうやって寸止めで焦らしつづけるほど、どんどん乱れてヘンタイ度も増して面白いから、それもアリなんだけどね」
 快感の余韻が薄れていくのをもどかしく思っている今の私を、まさに見透かしたようなリンコさまのお言葉。

 私、これからおふたりの前でオナニーさせられるんだ・・・
 ソファーに転がったえっちなお道具にチラッと目を遣って、ゾクゾクっと震えがきました。

「今の電話はさ、絵理奈さんね、今週末にも退院出来そうなんだって。術後も順調で傷跡もほとんど残らなくて済むから、お仕事にも支障は無いって」
 本当に良かった、という感じで柔らかな表情のリンコさま。

「感謝している、って代役されたモデルさんに伝えてくれって言ってたってさ。それとしほりんが、約束忘れないでね、って」
 リンコさまが服従ポーズの私を真正面から眺めつつ、おっしゃいました。

「あ、はい。絵理奈さま、お元気になられてよかったです・・・」
 夥しい粘液の水溜りを足元にみつけ、羞恥に染まりながらもなんとか、そうお答えしました。

 リンコさまは、私とミサさまを交互に見て、それからふと時計に目を遣りました。
 時間は午後の3時ちょっと前。
 こんな平日の昼下がりに私ひとりだけ、なぜオフィスで全裸になっているのでしょう?
 背徳感がザワザワっと、背筋を駆け上がっていきました。

「さあ、電話で予定外に時間くっちゃたし、ナオコも疼いちゃって早くオナニーしたいだろうから、今日持ってきたプレゼントに関して、ちゃっちゃと説明しちゃうね」
 リンコさまが、とりあえず話題を切り替えよう、みたいな感じで、少し早口でおっしゃいました。
 
「半分は業務連絡みたいなもので、これからのナオコのオフィスライフにも大いに関わる大切なことばかりだから、ちゃんと聞いて」
 無理に作ったようなわざとらしく真面目なお顔のリンコさま。

「あ、はい・・・」
 でも、きっとひどく恥辱的なことばかりなのだろうなと予想してしまうドエムな私。

「まずは。これね」
 リンコさまがソファーからつまみ上げて差し出してきたのは、見覚えのあるブラジャーとショーツ。

 それらはイベント当日、私が自宅から身に着けてきて、お姉さまのご命令によりオフィスで自ら脱ぎ捨てて以来、ずっと行方不明となっていた下着類でした。
 イベント後に戻された荷物の中にも、スーツやブラウスはちゃんと入っていたのですが、パンストと下着類だけ無く、きっと私がずいぶん汚しちゃっていたから捨てられたかな、と思っていました。

「ナオコって、春先にチーフがマケリサでランジェリーショップに出てたときに、服を脱がずに外せる下着が欲しい、って相談したんでしょ?」
「アタシ、それ聞いて驚いちゃった。そういう発想がさ、思いつかないもん。シャイな露出願望マゾじゃなきゃ。目からウロコだったよ」
「そういう発想、大事だと思うから、敬意を表して改造してあげたんだ。今後うちのブランドでも作って売り出すことになったし」

 手渡された下着を広げてみました。
 ブラジャーは左右のストラップとカップをそれぞれつなぐ部分が、ショーツは左右の脇部分が、小さなホックで取り外し出来る式に改造されていました。

「それなら、ちょっと服の中に手を潜り込ませてモゾモゾするだけで、簡単に外すことが出来るでしょう?ボトムがパンツでも、わざわざ脱がないでショーツだけウエストから出せるし」
「いつでも好きなときにノーブラノーパンに早変わり。これ、意外と当たりそうな気がするんだ。世の中にシャイなヘンタイって多いから」
「あと、ナオコ用の特別サービスも付けといたんだ。ショーツのクロッチ」

 リンコさまの意味ありげな視線に促され、ショーツを裏返して見ました。
 クロッチ部分に当たるところが小さく二重になっていて、上部分だけ空いたポケット状になっていました。

「そこにローターを入れて穿くと、ローターがちょうどナオコのクリットの上に来るはず。振動直撃。嬉しいでしょ?」
 からかうように私の顔を覗き込んでくるリンコさま。

 私が今までしたことのあるローター遊びは、膣の中に入れてのお散歩とかばかりでした。
 それだってかなり辛かったのに、こんなクリトリスにピッタリ密着する形で振動を受けたら・・・
 おそらく震えだした瞬間に堪えきれず、しゃがみ込んでしまうことでしょう。

「エロい顔になってるねえ。試してみたいんでしょ?でもだめ。下着は帰るときに身に着けなさい。今日は退社までマッパのまま」
 リンコさまがイジワルクおっしゃいました。

「それで、今日脱いだナオコの下着はアタシらがまた、改造してあげる。それをくりかえして、ナオコの手持ちの下着全部、えっちに改造してあげるから」
 私の手から改造済みブラとショーツを取り上げたリンコさまは、壁にハンガーで掛けた私のリネンのジャケットのポケットにそれらを押し込みました。

「次は、ナオコにやってもらう新しい仕事のこと。うちのネットショップ、アダルティなラブトイズを本格的に扱い始めたのは知ってるよね」
「はい・・・」

 イベント前のある日のミーティングで綾音部長さまから、そんなお話がありました。
 このオフィスビルからも近い地下鉄の駅近くのお部屋を借りて、そこを通販部門のオフィス兼倉庫にすること。
 そこをネットショップの拠点として、里美さまが責任者として赴任されること。
 ゆくゆくはアンテナショップとして路面店での営業も視野に入れていること。
 などを聞かされていました。

「それでナオコにはね、ラブトイズのモニターをしてもらうことになったんだ。モニターってわかる?」
「あ、はい。なんとなく・・・」
「簡単に言うと、使い心地の感想とか、ここが良かったとかを言葉にしたレビューを書いて欲しいんだ。それをショップの商品ページに添えるから」

「ナオコなら、すでにいろんなオモチャの経験ありそうだからって、社内満場一致で決定したんだ。ナオコがいないあいだに」
「うちはレズビアン、もしくはバイ女性限定のショップだから、そういう視点で、ナオコが使った印象を書けばいいだけ。最初はこの3点」

 リンコさまに促されデスクのほうへ移動して、デスク上に並べられたえっち用オモチャ。
「こっちのふたつはバイブレーター。充電でも電池でも使えるうちのオリジナル」

 どちらも丸っこくて少し反り曲がったソーセージのような形状で、女子ウケの良さそうな可愛らしくポップな色をしています。
 でも、こういった類のオモチャを使った経験のある者なら、一見して頬が赤らんでしまうほど、外見が刺激的でもありました。

 明るいグリーンのほうのは、ゴーヤの表面のようなトゲトゲと言うかイボイボと言うかがびっしり根本まで施されていました。
 触ってみるとシリコンでぷよぷよ柔らかいのですが、これを挿れて、膣壁を擦られる感触を想像しただけで、首筋の裏がゾゾッとわなないてきちゃいます。

 もうひとつのパステルブルーのほうは、長めで先端がやや曲がっている形状で、いかにも奥まで届きそうな感じ。
 おまけに表面がゆったり波打つ感じに凹凸があって、いかにも膣内でピッタリとフィットしそうな感触。
 
「どっちも振動するだけじゃなくて、根本のスイッチでうねったり、上下にピストン運動とかもする仕様なんだ」
 こんなので奥まで突かれたら、間違いなく私はシオを吹いてしまうことでしょう。
 手でさすっているだけでも、なんだかマゾマンコが感じてきちゃう。
 思わずツバをゴクリと飲み込みました。

 あともうひとつは、リモコンローターみたい。
 見慣れた卵型のローターと、コントローラーらしき箱。

「このローターはね、電波モードが選べて、ノーマルならこのコントローラーで動かすのだけれど・・・」
 リンコさまがおっしゃりながら箱を取りスイッチを押すと、デスクに置いたタオルの上でローターがヴーンと唸り始めました。
 すぐにスイッチを切られるリンコさま。

「こっちのハプニングモードにすると、街中に溢れているあらゆる電波に反応しちゃうんだ」
「だから、これを装着して街に出たら、不意に震えだしちゃうことがままあるってわけ」
「たとえば自動ドアのセンサー電波とか、街中のワイファイ電波、近くにいる人の携帯電話の送信、着信電波にも反応するし、もちろん誰かが近くでリモコンローター遊びをしていたら、その電波にも」

「違う電波を受信するたびにオンとオフをくりかえして、震え方も変わるから、一度震えだしたら取り出して電池を外すまで、自分ではコントロール不能になっちゃう」
「街の中でそこら中の見知らぬ人からマゾマンコを陵辱されているみたいで、ナオコみたいなドエムにはたまらないでしょう?」
 リンコさまがまた、からかうようなお顔で私の顔を覗き込んできました。

「この3つのアイテムを使用してみた感想レビューを、200字以内で今週中に書き上げて、メールで里美さんに提出すること。あとの指示は里美さんに従って」
「ゆくゆくは、新アイテムの開発の仕事にも人柱として参加することになるから、今からえっちなアイデア、たくさん考えておくように、って、これはナオコのお姉さまからの伝言ね」
「もちろんこれは仕事だから、勤務中に試すのもおーけー。バイブもローターも。つまりナオコは今後、勤務中に堂々と仕事としてオナニーが出来る身分になったってわけ。嬉しいでしょ?」

 リンコさまがニッと笑って、ソファーのほうへと戻られます。
 私も後を追いました。

「それで最後に、これね」
 リンコさまのお言葉でミサさまが、ソファーの上に散らばっていた機械やコードなどを手際よく分け始めました。

「今日からこの部屋は、アタシたち開発ルームの管理下に入るの。これはウエッブカメラで、この室内の様子はナオコがいるときに限って、すべて開発室のモニターに映し出される仕組み。つまり監視カメラ」
「これはチーフも了承済み。チーフには、この部屋に取り付けたカメラをすべて無効にする操作方法を伝えてあるから、チーフのプライバシーは守られるけれど、ナオコには、この部屋でのプライバシーは、今日から無い」

 リンコさまがご説明してくださっているあいだ、ミサさまがテキパキとカメラを設置していました。
 デスク前のパソコンモニターの上に一台、お部屋の対角線上に窓際天井近くに一台、壁際天井近くに一台、そしてデスクを真横から映す形で一台。

「昨夜配線は済ましちゃったから、カメラ繋げるだけだし、すぐ終わるよ」
 リンコさまがショッパーの紙袋を丁寧にたたみながらおっしゃいました。
 ミサ様が最後にパソコンモニター上のカメラから伸びたコードをパソコンのUSBに繋いで、ニコッと嬉しそうに笑いました。

「ちょっとあっちのモニター確認してくる」
 ミサさまがタッタッタとドアを出て開発ルームに向かわられたよう。
 すぐに戻って来られました。
「おっけー。バッチリ」
 ニコニコ顔のミサさま。

「これでアタシらが開発ルームで作業しているときでも、ここでナオコが何をしているか、いつでも監視出来るようになったってわけ」
「アタシらが忙しくてこんなふうにアソんであげられないときでも、気が向いたらメールや電話で命令してあげるから、ちゃんと言いつけを守ること」
「は、はい・・・」
 
 つまり、おふたりが対面で虐められない状態のときでも、全裸になりなさい、って電話やメールで一言ご命令されたら、私はひとり、いそいそとお洋服を脱がなくちゃいけない、ってこと?
 それで、カメラで監視されているから、ご命令に背いて脱いだフリして嘘をつくことも、絶対に出来ない・・・
 
 私、なんてみじめな境遇になってしまったのだろう・・・
 まさしくオフィスの慰み者状態。
 私の被虐メーターが振り切れて、頭がクラクラするくらいの恥辱感が全身を火照らせました。
 
「それで、ナオコが好きそうな服、見繕って持ってきたから。このクロゼットに掛けておく」

 ひとつだけまだ膨らんでいたショッパーから次々とお洋服を取り出し、謎のクロゼットにせっせとしまい込むミサさまとリンコさま。
 どんなお洋服なのかはわかりませんが、きっとキワドイものばかりなのでしょう。

「アタシらに、今日はこれを着て過ごしなさい、って言われたら、必ず着替えること。ごまかそうとしても監視カメラでちゃんと見てるからね」
「それで、来客のとき、上に羽織っていいのは今のところ、その白衣だけ」
 イジワルくおっしゃるリンコさまに、黙ってうなずくしかない私。

「さあ、これで準備は整った、っと。ドマゾ女ナオコのオフィスセイドレイ生活のはじまりはじまりー」
 リンコさまが茶化すみたいなお芝居声で、高らかに宣言されました。
「記念すべき初日のフィナーレに、ミサミサリクエストのオナニーショーをじっくりと見せてもらいましょうか」

「せっかくだから、こんな狭い金庫部屋じゃなくて、広々としたメインルームでやってもらおうかな?アヤ姉のデスクの上なんかステージぽいじゃん、どう?」
 リンコさまがイタズラっぽくミサさまにお顔を向けました。

「いいアイデア。明るくてじっくり視れるし、鞭も振るいやすそうだ」
 
 ミサさまの表情からあどけなさが消え、お声が低くなり、乗馬鞭が宙空をヒュンと切り裂きました。
 リンコさまおっしゃるところの、多汗症のドSで男嫌いな裏生徒会副会長、というコスプレキャラが、ミサさまに再び憑依したようでした。


非日常の王国で 04

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