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2021年6月13日

ピアノにまつわるエトセトラ 29

「さあ、少し遅くなってしまったけれど、ディナーにしましょ」

 拘束具を外してくださり、ぐったりな私を立たせて抱きかかえるようにお部屋へ連れて行ってくださいました。
 
 お部屋に入ると、とてもいい匂い。
 お醤油やケチャップが熱せられて漂う、食欲を思い出させる香り。
 途端に性欲から食欲に切り替わってしまうのですから、人間のからだって良く出来ていると思います。

 私だけ軽くぬるま湯シャワーを浴びてから、裸のままテーブルへ。
 お献立はニンニク風味なトマトスパゲティと何かお魚のソテーのクリームソースがけ、レタスサラダとコンソメスープ。
 さっき私が飲めなかったアルコール分ちょびっとのスパークリングワインが添えてありました。

「先生のお料理、みんな美味しいーっ!」

 ダイニングテーブルにふたりとも全裸で向かい合わせに座っています。
 ふたりともおっぱいを中心に太腿辺りまで、あちこちにつねられたような赤い痕。
 
 傍で見ていたら、何?この人たち…裸族?と思われちゃうディナータイム。
 ゆうこ先生も私も性欲はいったん引っ込んだみたいで、デザートのキウイのタルトまでシアワセに舌鼓を打ちました。

 お料理をたいらげて一段落の食休み沈黙タイム。
 向かい合わせに見つめ合い、相思相愛を感じさせてくれる、言葉に出来ない充足の時間。

「さてと…」

 先生がお片付けを始めようと席を立ちかけたとき私の口からこんな言葉が、ごく自然にこぼれ出ていました。

「ゆうこ先生には、ステディなお相手、パートナーはいらっしゃるのですか?」

 立ち上がりかけたゆうこ先生の剥き出しなお尻が、ペタンと椅子の座面に戻りました。

「パートナーかぁ…うーん、いないかなー…ずっといない気がするなー」

 美しいお顔で宙空を見つめられ、思案に耽られるゆうこ先生。

「あのあのあの、あのときうちにご一緒に来られたタチバナさんは?」

 ずっと心の隅に引っかかっていたお名前を思わず口にしてしまいます。
 これまで交わしたゆうこ先生の性癖遍歴に関する会話の中で、幾度となく口にされたお名前…

「ああ、レイカね。彼女とは腐れ縁で友達、と言うより天敵かな」

 ゆうこ先生が少し残っていた白ワインのグラスをクイッと煽られます。
 それから、なんともアンニュイなまなざしで私を見つめてきます。

「彼女とわたしの関係は、今日直子ちゃんとしたSMごっこのロールプレイングとまったく同じなの」

 ゆうこ先生のクリっとした瞳が昔を想うみたいに細まります。

「かいつまんで言うと、わたしたちが大学生の頃、構内でわたしがひとり露出プレイを愉しんでいたときに、たまたま遭遇しちゃったのがレイカなの」
「彼女もあの小説の愛読者だったから、一瞬にして察してわたしの特殊性癖を見破っちゃたみたい。ちょうどデジカメ持っていて、証拠写真もたくさん撮られちゃったし」

 スゴいお話なのにゆうこ先生、とても懐かしそう。

「それからはありきたりの展開。この画像を学内にバラまかれたくなかったら、って、言いなりになって、レイカから虐められ放題」
「ノーパンノーブラで講義を受けたり、ホテルのプールで水着剥ぎ取られたり。レイカ、被服科だったから人間着せ替えマネキンもずいぶんさせられたな」
「顔に紙袋だけかぶされた状態で美術サークルにヌードクロッキーのモデルとして貸し出されたこともあったっけ…」

「そのみつかっちゃった露出プレイって先生、何をされていたんですか?」

 ワクワクしながらの質問です。

「だからムラムラしているときならよくやるひとりアソビよ。講義時間中に使われていない教室に忍び込んで脳内セルフ調教妄想でストリップさせられて全裸になったところを、たまたま通りかかったレイカに目撃されちゃったっていう。直子ちゃんだって経験あるでしょう?」

 いえいえ。
 私、そんな大胆過ぎること、したことありません。

「それで、レイカに有無を言わせず連行されて飲みに連れて行かれて。写真撮られたのが痛恨のミスね。居酒屋で根掘り葉掘り取り調べられて、自分の性癖を洗いざらい告白しちゃったの、ピアノの先生のところから。レイカって、人の懐に飛び込むの上手だから」
「へー、大貫さんって普段は澄ました顔してるのにマゾの露出狂でレズ寄りの変態なんだ、ってニヤニヤ笑いながら言われて、何も言い返せなくてただただドキドキドキドキ感じてたな」

「それからはもう言いなりセイドレイ。ノーブラで来い、ノーンパンで来い、裸コートで来い、縄で縛って来い、リモコンバイブ、トイレで私を慰めろ…」
「でもそんなレイカに従えたのは彼女、決して男子を巻き込まなかったの。ほら、よくある話じゃない?そんなに淫乱なら男と寝て稼げとか、乱交用肉便器とか。そういうことは一切させなかったの」

 ゆうこ先生がワイングラスに注ぎ足して唇をつける頻度が上がっています。

「彼女の人生はずっと本当に女王様みたいな立ち位置。美人で気さくでノリがよくて学内でも目立つ存在。いろんな男とくっついた飽きて別れたとか噂になってたな」
「男でも女でも結局、従わせちゃうのね。根っからのエス気質。でも彼女もレズ寄りだと思う」
「実際わたしとスルの大好きで、さんざんわたしを辱めた後ふたりでベッドに入ると、わたしの指テクであられもないほど喘いでくれるんだ」

「それでお互い卒業して、わたしはレイカが段取ってくれた合コンで、音楽談義で意気投合した資産家の次男で自称起業家にコロっとやられちゃってね。まあまあイケメンで音楽の好みの波長がぴったり…な気がしたの」
「実際は、音楽の話も浅い知識の知ったかぶりで必死にわたしに合わせていただけで、自慢してたギターも下手くそだし、仕事も親の七光りで、自分の見た目と体裁だけに全人生を傾けている、みたいな人だった」

「レイカはさすがでね、自分より三まわりくらい歳上の、わたしの元ダンナより数十倍大金持ちなおじいちゃんを虜にして、わたしの結婚半年後くらいにすんなり後妻におさまってた。晴れて名実ともに立花玲香女王様の誕生。凄く豪華な結婚式だった」

「で、わたしはそのややイケメンと一緒になったのだけれど、ひどかった。最初は気にしなかったけれど彼とのセックス、何も感じないの。ゴム着けてガバっと抱きついてきてさっさと射精しておやすみ」
「わたしのことなんて何も考えていないの。会社起こしたばかりだから子供もまだいいね、だって」
「わたしも男性相手だと普段の生活からエスっ気出ちゃうし、そのくせ夜の生活は淡白だしだから、彼も新婚二ヶ月くらいで飽きちゃったんじゃないかな。あまり求めてこなくなった」

「彼はただ単純に一回、わたしを抱きたかっただけなんじゃないかな。それで結婚して抱いてみて、ああ、こんなもんか。って」
「わたし、男性にはマゾ性見せないから。むしろ、抱きたい?いやよ、あなた魅力無いし下手そうだから、なんて虐めちゃう」

「それで彼はなんとかわたしを手篭めにしたかったんだろうけれど、わたし、男性のエスっ気では濡れないの。反発だけ」
「新婚当初は演技でも感じているフリしちゃってたな。だって彼が大切だと思いたいから。でもスるたびに欲求不満が募るばかりなの」

「そんな頃にレイカから久々に電話が来たの。どんな感じよ?って」
「レイカの嫁ぎ先がこの近隣の大富豪なのね。わたしはまだ東京に居て」

 ゆうこ先生が対面の椅子から、私の横へ移動されてきました。
 すぐ横に先生の体温を感じています。

「わたしは正直に、そろそろ耐えられない、って答えたの。籍入れてまだ一年ちょっとしか経っていないのに」
「レイカは、だろうね、って嬉しそう。だったらいい弁護士つけてあげるから離婚しちゃえば、って。旦那の財産、根こそぎ奪い取ってあげるよ、って」

「わたしも薄々、彼が他に女作ってるのはわかってたの。こっちが人肌恋しさに誘ってみても、疲れているから、って拒まれたこと何度もあったし」
「自分だけ腰振って自分だけ満足してガーガー寝ちゃうような男でしょ?こいつとずっと暮らしていたら、いくら世間体とかあっても、わたし自身が確実に駄目になる、って思ったの」

「レイカの人脈はやっぱり凄くって、瞬く間に浮気の証拠たくさん揃えてくれて、あっちの実家や複数の浮気相手も巻き込んでこちらの要求額満額以上の示談金もらえたの。ますますレイカに頭が上がらなくなっちゃうでしょ?」
「それで久しぶりに会ったときに凄いことしてくれたの。銀座の高級ブティックに連れて行かれて、信じられない露出度の水着を試着させられて」

「試着室のカーテン全開にして、わたしのそんな姿をお店にいた人みんなに晒したの。わたし、恥ずかしさと一緒になぜだか涙まで出てきて」
「その夜レイカの豪邸に泊まって、虐めやからかい一切無しでゆっくり抱いてもらって、ゆっこの人生はこれからよ、って」

 ゆうこ先生、何てお言葉をかければいいのかわかりません。

「旧姓に戻ったのを契機にここに引っ越して、ずっと趣味的にチマチマやっていた作編曲活動を本格的に始めて、ピアノの演奏技術も真剣におさらいして、少しづつ人に教えるようにもなって」
「一方では、腋とVIOを永久脱毛して、これもレイカが段取ってくれたの。ネット通販でSMグッズ集めて、街角での露出遊びもまたこっそり愉しむようになって」

「それでわたしがフラダンスのスクールに入ったのもレイカの発案なの」
「独身に戻って経済的にも落ち着いての再スタートなのだから、何か新しいことにチャレンジ!私もつきあうから、ってレイカに言われて」
「ゆっこはえっちな姿を誰かに視て欲しいヘンタイなんだから、やるならダンス系じゃない?音感いいんだし、だって」

「いわゆる流行りのエクササイズは老若男女混ざり過ぎてて面倒くさそうだし、バレエは今更無理、ヒップホップは激しすぎて無理だし、かと言って社交ダンスは、それこそ面倒くさそうな中年男性群が出ばってきそうだし」
「それで残ったのがフラ。南国の踊りだから肌露出も充分だし人前で踊るときに大胆な格好もできそう、ってレイカが選んだの」

「それでいざ最初のお試しレッスンに臨んだら、わたしたちが一番年下っぽくて、周りは見渡す限りたるんだ脂肪の展示会場…」
「て思ったら、直子ちゃんのお母様とミサコさんだけは、お歳は少し召していてもちゃんと女性的な艶やかさをご維持されているふうに見えたの」

「おふたり仲良いようだからお近づきになってグループになっちゃおう、ってレイカが決めてお友達になれたの」
「直子ちゃんのお家にあんな水着でお邪魔したのは、三回に分けて振り込まれた示談金の二回目もらったすぐ後」
「ミサコさん、わたしとレイカの格好に若干戸惑われていたけれど、素子さんは本当に楽しそうだった」

「それであの日、びしょ濡れのレオタードでバレエを踊ってくれた、まだ幼さの残るシャイな女の子が、わたしの心の片隅に棲み着いちゃったの」
「わたし、直子ちゃんに日焼け止めを塗ってあげたでしょ?そのときの反応見て、あ、この子、わたしだ、って」
「機会があれば、もう一度会いたいなって。フルートを吹いてくださった女性も素敵だと思ったけれど…」

 すっかり食べ尽くしてしまった空の食器の前で、ふたり静かに回想しています。
 念の為に言うとふたりともずっと全裸です。
 
 あのときすでに、ゆうこ先生も私と同じように感じてくれていたんだ…

「でもさっき、友達って言うよりも天敵とおっしゃった、天敵、って、どういう意味なのですか?」
 
 ゆうこ先生の人生はだいたい把握出来た気がしているのですが、立花レイカさんの立ち位置が今ひとつ理解出来ていません。
 つまり、私は立花さんの代わりになれるのでしょうか?

「ああ、レイカね…」

 言ったきり遠くを眺めるようなゆうこ先生。

「レイカね、って…レイカさまとか立花さまとか、ご主人さまポジションでは無いのですかっ?」

 一番お聞きしたいところなので、声が大きくなってしまいます。

「レイカがご主人さま?」

 両方の瞳をまん丸くされたゆうこ先生。

「そう思ったことは無い、な。さっきも言ったように彼女とわたしは脅し脅される、弱味を握り握られた関係だもの」
「たまに会って辱めプレイをさせられるときは、確かに主とセイドレイ的な主従関係みたいにはなるけれど…だからつまり天敵じゃない?」

「彼女には彼女なりの、そのときそのときの役割みたいなのがあって、男女に関係なくいろいろ関係持って遊んでいるみたい。その中のひとり、羞恥露出プレイとかちょっとハードなSMごっこにうってつけなのがわたしっていうだけ」
「レイカは本当、順風満帆だもの。生前贈与も凄い額もらっているし、ちゃんと男の子生んでいるし、夜遊びの浮気バレもまったくないみたいだし」

 その結論を聞かされて、私は失恋を自覚しました。
 どう考えてもゆうこ先生とレイカさんは相思相愛です。
 
 これまでのお話を聞く限り、レイカさんはゆうこ先生のことを凄く大切に想われているのでしょうし、先生もレイカさんと居るときが一番自分らしくいられると感じられているように思えます。
 たとえ四六時中一緒に居なくても、心の奥底でずっと強く惹かれ合っているおふたり、みたいな。
 私はつい最近、似たような関係性をやよい先生とミーチャンさんで教わったばかりでした。

 ある意味ホッとしてしまうと、弛緩して気怠くなってしまうまだまだ子供な私のからだ。
 その後すぐ、眠りに落ちてしまったようでした。
 夢の中で私はゆうこ先生に甘えまくって、ずっと裸で抱きしめてもらっていました。

 後日談。

 結局その後、私とゆうこ先生との蜜月は長くはつづきませんでした。

 年が明けて3月上旬くらいまで、ゆうこ先生のマンションを訪れての個人レッスンはつづきました。
 協議の上での相互マゾレッスン。
 ふたりともレッスン中ミスを犯したペナルティは脱衣。
 全裸になるまで剥くことが前提。

 私のレッスン中はゆうこ先生がエス。
 先生の模範演奏中は私がエス。
 容赦なくプラステイック定規を振るい合いました。

 ゆうこ先生は定規で恥丘からお尻の穴までのあいだ、とくに膨らんだクリトリスを潰すみたいにペチペチ叩かれるのが凄くお気に入りらしく、頻繁におねだりされました。
 全裸で大きく腰を落としたガニ股に立たせ、下から定規を股のあいだに潜り込ませて両脚の付け根そのものをペチペチするんです。

 ゆうこ先生が教わっていたピアノ講師の女性が好んでよくされていたお仕置きだそうですが、初日は私のマゾ程度がどのくらいなのかわからなかったし、性器をピンポイントでひっぱたくという、ヘンタイ度も行き過ぎ過ぎた行為ですから、ゆうこ先生もおねだりを躊躇われていたそうです。

 お美しいゆうこ先生が全裸でみっともないガニ股に腰を落とし、私は前から後ろから、定規で性器を打ち据えます。
 ゆうこ先生の両手はもちろん後頭部に充てていなければいけません。
 定規が当たるたびに、苦痛と歓喜半々で、あふうんっ!と淫らに哭かれるゆうこ先生。
 その惨めで哀れで無力過ぎる姿と背徳的な雰囲気はまさに、お仕置き、という呼び名がぴったりでした。

 もちろん私もしてもらって、すぐにお気に入りになりました。
 
 腫れて飛び出た肉の芽を叩かれていると途端にトロトロ恥ずかしい蜜が溢れ出し、プラスティックがヌルヌルに汚れました。
 陰唇と陰核と膣口と肛門と、全部が狂おしいほど熱く火照り、数発でその場にへたりこんでしまいそう。
 でもお仕置きですから姿勢を崩すことは許されません。
 鏡の前でやられると否が応でも見てしまう、みっともない自分の姿の屈辱感、服従感もたまりませんでした。

 レッスンの度に互いのお尻やおっぱいやオマンコをひっぱたき合い、拘束具で動けなくして蹂躙し合い、どちらがより苦痛に耐えられるかを競い合い、互いのオマンコを擦り付けて愛し合いました。
 マンションでエレベーターが7階に着いたら、もう着衣は不要。
 どうやって虐めようか、虐めてもらおうかしか考えていませんでした。

 エントランスの暗証番号はすでに教えてもらっていましたから、あらかじめ全裸でエレベーター前で待つように命令しておいて、到着を教えずに焦らして上がったり、逆にエレベーター下りたらお部屋に入る前に全裸になっているように命じられたり。
 鍵盤の音程当てブラインドテストで間違えるたびに洗濯バサミを全身に貰ったり、それに対抗してゆうこ先生に目隠しして私の全裸のからだを触らせてどこの部位かを答えさせ、間違えたら同じ部位に洗濯バサミを噛ませたり。
 ゆうこ先生が全裸でピアノを弾き、私も全裸でバレエの金平糖の踊り、ただしうろ覚え、を踊ったり。

 私はゆうこ先生の衰えを知らない美貌と被虐への貪欲さを妬み、ゆうこ先生は私の若さゆえの持久力、回復力と常識外れな好奇心を妬み…
 エスとエムのあいだを行ったり来たりしながら、お互いのマゾ性を刺激し合いました。
 あの後にお泊りレッスンの機会は残念ながら無く、夜九時過ぎに母が迎えに来るまでの3~5時間くらいのあいだでしたが、ふたり必ず終了間際には数回イキ果てていました。

 あるとき迎えに来た母がピアノルームを覗いて、このお部屋何か臭うわね?と言ったとき、ゆうこ先生は慌てず騒がず、

「そうですか?きっとレッスンが盛り上がり過ぎてやっとついさっき食べた、世界のチーズたっぷりピザの残り香のせいかしら?」

 なんてシラッと答えていましたっけ。

 そんなかりそめの蜜月が崩れ始めたのは3月中旬から。
 そのあいだにゆうこ先生が作曲編曲プロデュースされたTVアニメの曲がかなりヒットしちゃったんです。

 あっ、ヒットしちゃったんです、なんて言い方はゆうこ先生に失礼でしたね。
 ヒットして注目を集められ、お仕事のご依頼が急増したんです。

 そのアニメの映画化まで決まり、ゆうこ先生もにわかにお忙しくなられました。
 今日は東京で打ち合わせ、東京で歌手さんと顔合わせ、東京でレコーディング、東京で関係者パーティ…

 レッスンでマンションに行ってもおられない日々がつづき、私の恋心は募るばかり…
 もちろんNGになってしまった日は事前にご連絡くださっていたのですが、もしかして、と思ってしまう私の一人芝居…

 結局お仕事のご都合に合わせる形でゆうこ先生が東京にも住居をお借りになられ、ピアノレッスンはやむなくフェイドアウト。
 私の手に残ったのは、いつでも来て練習に使っていいよ、わたしが仕事で使っているかオナニーしていないときなら、と笑いながらおっしゃって渡してくださった、スタジオ仕様のほうのお部屋=ピアノルームの合鍵一本だけでした。

 私が好きになった人、みんな東京に行ってしまうんです…


*これまでのお話を未読or忘れていたら ピアノにまつわるエトセトラ01
 ↑(全編加筆訂正更新済2021/06/12)
*できればカクレガの前にもひとつお話を挟みたいと思っています

2021年6月12日

ピアノにまつわるエトセトラ 28

  高まりつつあった自慰行為に水を差され、とてもサディステイックな気持ちでゆうこ先生のすぐ前に立ちました。

「ゆうこ先生、本当にいやらしくて浅ましくてお似合いの格好ですね。ワレメの穴の中がパンパンになりそうな太い瓶をしっかり咥え込んじゃって」

 ゆうこ先生が腰を振るたびにジャラジャラ揺れている、両乳首を繋ぐ鎖に右手を伸ばします。

「瓶の中に先生ご自慢のオマンコから滴るいやらしい愛液がポタポタ、ずいぶん溜まってきてますよ」

 ゆうこ先生の左右の乳首と私の右手指先で、鎖が空中に淫らな二等辺三角形を描きます。

「んっーうーんっ…」

 鎖を少し引っ張るだけで、いやらしくさえずってくれるゆうこ先生。
 上下運動に加えて腰全体を回転させるような動きが激しくなり、本当にピーク間近みたい。

「それじゃあ、いち、にー、さんでお望み通り思い切り引っ張ってあげますから、思う存分イッてください」

「ハァ、はいぃぃ…あんっ、ありがとう、ございますぅぅ…」

 息も絶え絶えなゆうこ先生のお顔をじっと見つめつつカウントダウンを始めます。

「いーち」

 鎖を引っ張る腕を少し手前に引くと鎖がピンと張り詰め、挾まれた乳首が乳暈もろともこちらに引き寄せられます。

「あーっ、いいっ、もっとぉ、もっとぉ…」

「にーぃ」

 手前に引く力をかなり強めてみます。
 外れまいと噛み付いているクリップのワニ口の抵抗がはっきりわかりました。
 ゆうこ先生のふたつの乳房全体がさっきのオナニーのときみたく、おのおの円錐状に尖ってきています。

「痛いですぅ、うぅぅっ、あー、でももう少し、もう少しでぇぇっ…」

 ゆうこ先生の綺麗なお顔が悩ましく苦痛に歪み、私も全身がゾクゾクしています。
 さあ、最後です。

「ハァハァハァ…外れるまで引っ張っちゃってくださいぃ…ゆっこ、耐えられるから、我慢出来るからぁぁ…」

 眉間を盛大に歪ませて今にも泣き出しそうに哀願してくるゆうこ先生のお顔。
 だけど腰は前にも増して忙しなく上下左右に暴れまくり、息遣いもまるでマラソン走者のラストスパートのよう。

「さーん」

 ラストカウントを告げたものの、本当にこれ以上引っ張っちゃっていいのでしょうか、クリップが外れないで乳首が取れちゃったら…
 そんな私の一瞬の躊躇を、ゆうこ先生はあっさり蹴散らしてしまいました。
 ご自分から後方に大きくのけ反ったんです。

「ああーーーっいったーーーーぃいいいいくぅぅーーーーーぅぅぅぅっ!!!」

 鎖越しに感じていた緊張がフッと消え、私の手元まで戻ってきた乳首クリップ。
 本能的に耳を塞ぎたくなるほど扇情的な苦痛と幸福感が入り混じった絶叫。
 ゆうこ先生は一番低いバーをくぐるリンボーダンサーみたいな膝立ちブリッジ姿で、瓶からも外れてしまったグショ濡れ半開きの女性器を私に向けて突き出していました。

 その蠱惑的な絶叫を聞いて、もう居ても立ってもいられなくなりました。
 狂おしい気持ちでバスローブを脱ぎ捨て、立ったまま自分のからだをまさぐり始めます。
 左手は股間へ直行、右手は洗濯バサミのぶら下がった乳首もろともおっぱいを乱暴に揉みしだきます。

 目の前には本当に湯気まで見えそうな、イッたばかりのゆうこ先生の半開きピンクの濡れそぼったオマンコ。
 まだヒクヒク蠢いているそれを凝視しながら、指三本で自分のそれを無我夢中に蹂躙します。

 クチュクチュクチュクチュクチュ…
 小さく何度もイッているのでしょうが、ぜんぜん満足出来ません。

 床に散らばっている洗濯バサミを目についた順に片っ端から自分のからだに噛ませます。
 おっぱい、脇腹、太もも、お尻…

 乳首の洗濯バサミも、ゆうこ先生を蹂躙したばかりの乳首クリップチェーンに交代です。
 今までで一番キツくて痛い挟み心地でしたが、今はそれも快感です。

 イキたい、ゆうこ先生みたいにイキたい…
 それしか考えていませんでした。

 半開きオマンコブリッジの向こう側で、ゆうこ先生のお顔がゆっくり起き上がるのが見えました。
 お風呂上がりみたいに上気したその色っぽいお顔を見つめながら、自分を慰める両手がスピードアップします。

 私はゆうこ先生に嫉妬していたのだと思います。
 私よりお綺麗で、私より快楽に貪欲で、私より苦痛に耐えられて、私より自分をいたぶる術をたくさんご存知なゆうこ先生に。

 ゆうこ先生の上半身がゆっくり起き上がり、まだ息は荒いながら驚いたようなお顔で私を見つめてきます。
 私はあえて目をつぶって自分の快感だけに集中しようとしています。

「どうしちゃったの直子さま?だから気持ち良くなりたいならセイドレイに任せなさいって…」

 ゆうこ先生が目の前に来て立っていました。
 マジックテープの拘束具は自ら外されたのでしょう。
 ゆうこ先生の全身はまだホカホカ火照っていて、汗ばんだ肌にポツポツ赤い噛まれ痕がいくつも浮かび、中には内出血らしい紫色の斑点もいくつか浮かんでいました。

「先生、ごめんなさい…私にはやっぱり、ずっとエスの人に成り切るのは無理みたいです…」

 自分を慰める手をようやく止めて、正直に告白しました。

「私、先生が羨ましいんです。先生にやらせたこと、全部私にもして欲しいんです…」
「先生に私の恥ずかしい姿を視て欲しいし、先生から恥ずかしいご命令されたいし、先生にイカせて欲しいんです…」
「本当にごめんなさい…私やっぱり虐めるだけじゃ満足出来ないみたいなんです…せっかく約束したのに…」

 本当に情けない気持ちで、ゆうこ先生の前でうなだれました。

「ううん、直子さま。わたしのほうこそごめんなさいね。こんなにマゾ性を解放出来るの久しぶりだったから、わたしも突っ走り過ぎちゃった」

 からだ中に洗濯バサミをぶら下げた私をそのまま、火照ったからだで抱きしめてくださいます。
 ああんっ、洗濯バサミが押し付けられて捻られて、あちこち痛い…
 でもたぶん、裸で抱き合う人肌が今私が一番欲しているものなのでしょう。
 少しづつ落ち着いてきました。

「直子さまの気持ちを考える余裕が無かったの、大人としてダメダメね」

 溶け合うみたいに固く抱きしめ合い、ゆうこ先生から唇を重ねてくださいます。
 熱い吐息が混じり合い、そのまましばらく抱き合っていました。

 唇を離したのもゆうこ先生が先で、肩を抱かれ促されソファーに並んで腰掛けました。
 激しい抱擁とくちづけのあいだに何個か落ちてしまいましたが、わたしのからだにはまだいくつかの洗濯ばさみと乳首チェーンがぶら下がっています。

「直子さまも洗濯バサミが大好きなのね。わたしが高二の頃は、乳首にそのクリップは無理だったな」

 言われた途端にズキズキンと疼痛がぶりかえします。

「でも直子さまの辱め方や追い込み方、言葉責めはマゾの琴線に凄くキたわよ。素養はあるはず」
「最後の責めでかなりスッキリ出来たの。日々のあれこれで溜め込んでいた被虐願望が」
「だから恩返ししなきゃね。マゾにはサドも出来る、って言ったの、わたしだしね」

 ゆうこ先生が私の両乳首からぶら下がる鎖に細長い中指を掛け、つんつん揺らします。

「あんっ、あんっ!」

「それで、マゾヒスト森下直子は、わたしに何をシて欲しいのかな?」

 ゆうこ先生がさっきまでとは打って変わって、嗜虐的なお顔になられています。
 あの日のやよい先生にも負けないくらいに。
 からだ中洗濯バサミの噛み痕だらけのくせに。

「は、はい…私…大貫先生に、私のアソコのヘア、毛を剃り落として欲しいんです…先生とおそろいになりたいです…」

 ゆうこ先生のソコを視たときから渦巻いていた願望です。

「アソコの毛、って何?どこの毛?わたしを美容師さんか何かだと勘違いしているの?」

 ゆうこ先生のお顔が今まで見たことも無いイジワルいお顔になっています。
 やっぱり先生ってスゴい。

「あ、あの、だから下の毛です。お腹の下のほうの…」

「お腹の下のほうってアバウトね?おへそに毛でも生えているの?」

「あ、いえ、もっと下の、あの、恥ずかしいところの…」

「もっと下で恥ずかしい?ああ、直子は肛門に毛が生えているんだ?」

「いえ、もう少しだけ上で、オシッコが出る辺りの」

「ああ、性器の周りね。性器のこと、直子はいつも何て呼んでいるの?」

「せ、性器ですか…えっと、お、おま…あっ、その毛のことは陰毛って呼んでいます」

「インモーね。でも森下さん、嘘ついているでしょう?そんなかしこまった言い方、していないのではなくて?」

 やっぱり先生は役者が一枚上手です。
 ずんずんマゾモード沼に嵌ってしまう私。

「ごめんなさい、オマンコです。直子のいやらしいオマンコの周りに生えている恥ずかしい毛、マン毛を綺麗サッパリ剃り落として欲しいんです…」

 そんなセリフを口に出すだけで、私のオマンコはヒクヒクさんざめいてしまいます。

「森下直子は自分でマゾだって言うくせに、まだ恥毛、マン毛なんて生やしているの?マゾだったらマンコの周りはすっきりさせて、奥の奥まで覗いてもらうのが礼儀作法でしょう?」

「はい…ごめんなさい…おっしゃる通りです…覗いてもらいたいです…」

「で、それから何をされたいの?」

 ゆうこ先生、明らかに愉しんでいらっしゃいます。
 私では到底太刀打ちできないお言葉責めです。

「そ、それから、お尻とおっぱいを乱暴にぶって欲しいです。先生みたいに乳首がちぎれるほど虐められて、オマンコを掻き混ぜられて、イキそうになったら放って置かれて、手も足も拘束されて裸のまんま人目につくところに放置されて弄ばれて…」

「ふーん。それで?」

「それでも最後には先生の指でイかせていただいて、一生、大貫先生無しでは生きていけないからだにされたいんです…」

 心の底の本心から出たお願いでした。
 涙がボロボロ零れました。

 その後ゆうこ先生は、本当にその通りにしてくださいました。

 ふたり全裸でピアノのお部屋を出てリビングに戻り、バスルームで丁寧にマン毛を剃っていただきました。
 私をマンぐり返しにして天井に向けた私のオマンコに剃刀を当て、短い毛は毛抜きで丹念に抜いてくださいました。
 そのあいだずっと、ヒクヒク蠢く膣内に栄養ドリンクのガラス瓶が埋まっていました。

 それからふたたび全裸でスタジオに戻り、拘束具でガマガエルみたいな形になった私を定規や素手でたくさんひっぱたいてくださいました。
 乳首チェーンはいい具合に引っ張られ、先生の三本の指が私の膣壁とクリトリスを陵辱し尽くしました。

 その後、乳首チェーンガマガエル拘束のままお廊下に引きずり出され、エレベーターの前に仰向けで放置されました。
 性器の中にはグイングイン唸る円錐形のバイブレーターが突っ込まれていました。

 小さく大きく、幾度昇りつめたことでしょう。
 さすがにエレベーター前放置ではボールギャグを噛まされていましたが、ウンウン唸りながら何度も昇りつめました。

 エレベーター前に放置されてぐったりしているところに、ゆうこ先生が未だに全裸姿で現われました。
 焦点の合わない目でそちらを見遣ります。

 私がひとりウンウン喘いでいるあいだにシャワーを浴びられたのでしょう。
 熱が引いて白味が増した素肌にまだうっすら散りばめられたピンクの噛まれ痕が、痛々しくも、切ないマゾ性を浮かび上がらせてとてもエロティック。
 スキンローションの甘い香りが鼻腔をくすぐってきます。

 ゆうこ先生がしゃがみ込まれ、乳首クリップを外し、バイブレーターを抜き取ってくださいました。
 両乳首に最後の激痛が走り、バイブを抜かれた私の女性器も半開きでヒクヒク痙攣していました。



*これまでのお話を未読or忘れていたら ピアノにまつわるエトセトラ01
  ↑(全編加筆訂正済2021/06/11)

2012年1月29日

ピアノにまつわるエトセトラ 27


「はぁあんっ!あ、空き瓶?って…」

 ゆうこ先生は、洗濯バサミがはずれた痛みに小さく喘いでから、上目遣いに私を見つめてきました。
 そのお顔が怪訝そうな表情から一転、何かを思いついたらしく、嬉しそうにパーッとほころびました。

「空き瓶って、ひょっとして…」

 期待に溢れたまなざしで私の目を覗き込まれました。

「そうです。今の先生の格好なら、その両脚の付け根のところにビール瓶とか置いたら、ずっぽり嵌っちゃいますよね?」

 両手を背中側で括られて膝立ちになっているゆうこ先生の大きく開いた両腿の付け根と毛布の間には、30センチくらいの空間が空いていました。
 そこのところにガラス瓶かなにかを置いて、ゆうこ先生が腰を沈めれば、瓶の飲み口がゆうこ先生のアソコの穴に挿さっちゃうはずです。
 それでゆうこ先生が腰を上下すれば、ゆうこ先生は両手を使えなくても独りでいっぱい愉しめるはず。

「そ、それだったらキッチンのシンクの下のもの入れに、ゆうこがいつも使っている瓶があるのです…」

 ゆうこ先生が嬉し恥ずかしなお顔で教えてくれました。

「なんだー、やっぱり先生はもう経験済みなんですね。いつも使ってるなんておっしゃるってことは、よくやってるんですか?」

「最近はあんまりしていなかったけど、あの瓶を見つけたときは、毎日のようにまたがっていました…」

「そうなんですか。私はえっちなビデオで見たんです。女優さんが自虐オナニーでやってるのを。すっごく気持ち良さそうで、でもその姿がなんだかヘンタイそのものって感じで浅ましくって、ゾクゾクしちゃいました」

「それじゃあ、じっくり見せてもらいますね?ゆうこ先生のヘンタイ瓶オナニー」

 ゆうこ先生の乳首周りを飾っていた洗濯バサミの最後の一つをおもむろにはずし、ゆうこ先生の小さな呻きを背中に聞きながらキッチンへ向かいました。

 告白通りにシンクの下の扉を開けるとすぐに、奇妙な形の空き瓶が目に入りました。
 深緑色のガラス瓶を手に取ってみるとずっしり重く、剥げかかった金ぴかの装飾文字はコニャックと書いてあるみたい。
 厚めのガラスでダルマ型の安定が良い瓶は、ブランデーとかのオシャレなお酒瓶によくある形ですが、数点、普通のお酒瓶と著しく違う点がありました。

 長さ10数センチくらいのボトルのネック部分が普通の瓶みたく垂直ではなくて、20度くらい斜めに曲がって付いていました。
 おまけにネック部分の直径は、飲み口部分が5センチに満たないくらいで普通よりやや太め、ゆるやか末広がりで、瓶の胴に繋がる部分はかなり太くなってました。
 更に、またがって腰を振ったときガタつかないようにでしょう、底部分に嵌めて覆うような鉄板なのか銅板なのか、重たい土台部分まで接着してありました。

「うわー、先生?こんなの挿れちゃうんですかー?」

 自分のアソコにこの傾斜した瓶の先を挿れることを想像しながら、思わず大きな声で聞いてしまいます。

「あ、はいーっ!その角度がゆうこのオマンコに、ピッタリなんですぅうー」

 ゆうこ先生も大きな声で嬉しそうに答えてきました。
 そのずっしり重い瓶の飲み口部分を丁寧に水洗いしてから軽く水気を切って両手に持ち、ゆうこ先生のところへ戻りました。

「直子さま?早くその瓶をしゃぶらせて…しゃぶらせてくださいませ」

 ゆうこ先生が待ちきれないみたいに身を捩じらせて、上半身ごと唇をこちらに突き出してきました。
 左右の乳首から曲線に垂れ下がった鎖がジャラジャラ鳴って、すっかり洗濯バサミの飾りがなくなり、赤い痣だらけの白くて大きなおっぱいがプルプル揺れました。

 ゆうこ先生の口元に瓶の飲み口を持っていくと、ゆうこ先生は長い舌で瓶の側面をベロベロいやらしく舐めた後、大きく口を開けてパックリ、瓶の飲み口部分をかなり深くまで咥え込みました。
 チュパチュパジュルジュル、しばらく隠微な音がお部屋に響きました。

 アイマスクもなくなって、ゆうこ先生のいやらしい表情は全部私に見えていました。
 うっとりしたように目をつぶって、眉間に少しシワを作って、頬を膨らませたりすぼませたりしながら一心不乱に瓶をしゃぶっていました。
 そんなゆうこ先生がたまらなく愛おしくて、同時になぜだか憎たらしくて、持っている瓶をかまわずグイグイゆうこ先生のお口に押し込みたい衝動を抑えるのに大変でした。

「ふはーーっ。ねえ、早くその瓶をゆうこのオマンコの下に置いてください、はやくぅーお願いですぅ、置いてくださいませぇ…」

 ゆうこ先生の膝元にしゃがみ込み、瓶を置こうとしてふっと迷いました。
 どの向きで置こうか?
 斜めに突き出ているボトルネックをどちらに向けたらいいのか…

「瓶の先をゆうこのお尻のほうに向けてくださいぃ」

 頭の上から声が降ってきました。

「その角度が一番気持ちいいんですう、はやくうぅ…」

 ゆうこ先生の悩ましいお声を聞きながら、言われた通りの向きにガラス瓶を置きました。

 立ち上がった私は、ゆうこ先生のからだ全体が見れる位置まで下がって真正面に立ちました。
 膝立ちになったゆうこ先生の無毛な両腿の付け根と瓶の先に、2センチくらいの隙間がありました。

「さあ先生、ご自分でその瓶を咥え込んで、思う存分愉しんでくださいな」

「ああーーっうれしいですぅ」

 ゆうこ先生は、ちょっと腰を後ろに引いて背中も後ろに反らし、後ろ方向に斜めを向いた瓶の先を正面から迎え入れるみたいに腰を浮かせて、オマンコを私のほうに突き出しました。
 真っ白な両腿の間に、濡れてテラテラ光る半開きのピンク色な膣口がハッキリ見えました。
 ゆうこ先生がゆっくりと腰を前方に落としてきます。

「ああんっ!」

 瓶の先がアソコに触れたのでしょう、ゆうこ先生が一声大きく啼きました。
 そのまま徐々に腰が沈んでいき、濃いグリーンのガラス瓶のボトルネックがゆうこ先生の密やかな唇の間に飲み込まれていきました。

 ヌプヌプっていう音さえ聞こえてきそうなほど。
 瓶のネック部分が見えなくなるにつれて、ゆうこ先生のアソコに溜まっていたのであろう粘着質っぽい薄く白濁した液が裂け目から溢れ出してきて、ゆうこ先生の腿や、末広がりになった瓶のガラスをヌメーッと滑り落ちていきました。

 瓶の先っちょがアソコに埋まってからのゆうこ先生は、目をギューッと閉じてお口を半開きにして、すっごく切なそうな表情になっていました。
 やがて、末広がりな瓶のネックがダルマ状の曲線を描く根元までスッポリ、ゆうこ先生の体内に隠れました。

「あぁぁーーーーーーーっ、んはーーーっ!」

 腰を沈めているあいだ中出ていたゆうこ先生の悦びの叫びは、瓶のネックが見えなくなっていくにつれて音程が上がっていきました。

「はああんっ!ひいいいーーーっ!!」

 瓶のネック部分をすっかりご自分のからだに埋め込んだゆうこ先生は、後ろに反らしていた腰を戻してまっすぐになりました。
 それからゆっくりと腰全体を上下し始めます。

 膝立ちのお尻が前後に揺れて、そのたびにゆうこ先生の唇から気持ち良さそうなため息が、フンフン聞こえ始めました。
 もちろん胸元の鎖も、上下に波打って重そうに揺れています。

「ああんっ!んふぅーぅぅ…」
「んーーっ、んんーっっ、くふうーんっ!」
「あ、あっ、あっ、はあーーーっ!!」

 ゆうこ先生の股間と瓶のまあるい肩の間の空間を瓶のネック部分のガラスが、絶え間無く見えたり隠れたりしています。
 ゆうこ先生の腰が激しく上下して、ジュブジュブっていう音まで聞こえてきます。
 ゆうこ先生に向いて傾いた瓶のネックをあんなに激しく上下したら、そのたびに斜めになった飲み口のまあるいガラスが、ゆうこ先生のお腹側の膣壁を激しく上下に擦っているはずです。

「あーー、あたるぅ、あたるのぉー」
「そこ、そこそこそこ、そこーっ!」
「あーいーあーいーあーいーーーっ」

 ゆうこ先生は一心不乱な感じで腰から上を激しく上下させていました。
 ガラス瓶はずっしりしていて安定が良いみたいで、ゆうこ先生の激しい上下運動にも微動だにせず、毛布の上に落ち着いていました。
 
 空だった瓶の中に少しずつ白っぽい液体が溜まっているみたい。
 それはもちろん、ゆうこ先生の…

 ゆうこ先生は、後ろ手がもどかしいのでしょう、わざと胸を激しく揺らして、乳首からぶら下がっている鎖を暴れさせて、おっぱいへの刺激を求めているようでした。
 鎖のジャラジャラ暴れる音と一緒に、ゆうこ先生の豊かなおっぱいがタプンタプンと跳ね上がっては戻り、パチンパチンと鎖をご自分の肌に打ちつける音も聞こえます。
 ゆうこ先生のからだ全体がピンク色に染まり、汗やよだれがしたたり、湯気さえ見えそうでした。

 私は、そんなゆうこ先生の淫らで浅ましいお姿を、その場に立ち尽くして、文字通り固唾を呑んで見つめていました。

 なんていやらしい姿。
 性衝動の塊と化した、サカりっぱなしの獣のようなお姿。

 でも、ゆうこ先生は、そんなになっても綺麗だと思いました。
 エロティックで、セクシーで、官能的で、エレガントで。

 視ているだけでどんどん私のからだも火照ってきていました。
 自分でも気づかないうちに、左手をバスローブの中に突っ込んで、人差し指と中指で自分のびしょ濡れな秘部をまさぐっていました。

「あーっ、あーっ、あーーーっ」
「いくいくいっちゃうぅぅぅぅぅ」

 どんどんエスカレートするゆうこ先生の喘ぎ声。

「あっ、あっ、あっ…」

 そのリズムに同調するように、私の唇からも声が漏れ始めました。
 私の左手の指は、とっくに自分のアソコにもぐりこんでクチュクチュ粘膜を弄っていました。

「ね、ねえ、な、直子さまぁ、鎖を、このくさりをひっぱってー、ひっぱっていじめてぇ」
「もうすぐだから、もうすぐいくから、だからいじめてぇ、いじめておもいっきりー」

 ゆうこ先生のおねだり声に、バスローブの上から胸をまさぐっていた私の右手が止まりました。


ピアノにまつわるエトセトラ 28

2012年1月21日

ピアノにまつわるエトセトラ 26

 パチパチパチパッチーン、カラカラカラカッターンッ!

「いやあぁあぁーーーあーーあーっんんん!」

 洗濯バサミたちが派手に弾け跳び、フローリングの床に次々落下した音とともに、ゆうこ先生の悲痛な叫び声がお部屋に響き渡りました。

 ゆうこ先生の上半身が大きく後ろへのけぞって白い喉元が反り返り、首輪から乳首へとつながった鎖もピンと張りつめるまでに伸びきって、グイ-ンと伸びた乳首が重たそうな乳房もろとも肩先のほうへ痛々しいくらい引っ張られていました。

「んんんーーっはぁはぁ…いったぁいーーぃですぅぅぅ」

 のけぞったままのゆうこ先生が、からだをピクピク痙攣させています。

「でもドマゾな先生は、こういうのがお好みなんでしょう?」

「あぁぁ…はいぃ、はぃぃーーーっ!」

「左側にもまだたくさん、洗濯バサミが残っていますよ?」

「あぁ、はい、はいぃぃ」

「それは、どうしましょうか?そのまんまにしときます?」

「いえ、や、やってくださいぃ、してくださいぃ」

「え?何を?」

「さっきみたいにぃ、さっきみたいにぃ」

 ちっちゃい子が駄々をこねてるみたいなゆうこ先生のおねだり声。

「して欲しいのでしたら、さっさとからだを戻してください。そんなにのけぞっていたら私の手が届きませんもの」

「ううぅぅっ…」

 ゆうこ先生が唸りながら上半身を元に戻し、はあはあ息を荒くしつつアイマスクで遮られた視線を私のほうに向けてきました。
 半開きになった唇の端からはよだれが垂れ、額には深いシワが寄って、なんていやらしいお顔。

 視線を落としていくと、不自然に上向きに吊られている右おっぱいの脇から脇腹を経て腿の付け根あたりまで、うっすらと汗ばんだ白いお肌に桜の花びらを散らしたようなピンク色の痕が点々と出来ていました。

 それらはもちろん、洗濯バサミたちが噛みついていた痕でした。
痛々しくて、そして艶かしくて、私は思わず腕を伸ばし、ゆうこ先生の右脇腹あたりの痕をそっと撫ぜました。

「ああんっ!」

 ゆうこ先生のからだがピクンと震え、すぐに私の手にご自分の肌をなすりつけるように、からだをくねらせて身を寄せてきました。

「あらあら先生、そんなに気持ち良かったのですか?内腿のところ、お膝くらいまでべちょべちょのヌルヌルですよ?」
「これって本当にえっちなおツユだけなんですか?ひょっとしてオシッコも洩らしてません?」

 私の言葉を聞いたゆうこ先生は、膝立ちのお腹ごと下半身を突き出すように、再びからだを軽く反らしました。

「確かめてみてくださいぃ。直子さまのお手で、ゆうこのそこをさわって確かめてみてくださいぃ…」

「いいえ、ダメです。その手にはのりません。先生のビショビショオマンコにはまださわってあげません。さわらなくたって、痛いのだけでイけるのでしょう?だって先生はどうしようもないドマゾなのですから」

 ピンクの噛まれ痕を追って肌に手のひらを滑らせながら、私の右手があと数センチでゆうこ先生の秘部、というところでピタリと止めました。

「さあ、次はこっち側ですね。覚悟はいいですか?」

 ゆうこ先生の下腹部から離れた私の手は、今度は不意を突いて一気に薙ぎ払うことはせず、ゆうこ先生のからだの左半分を飾る洗濯バサミたちの柄に軽く触れて一つづつ揺らしながら、ゆうこ先生の恐怖と期待をいたぶり、もてあそびます。

「あぁ、早く、早くやっちゃってくださいぃ…直子さまぁ、早くぅう…」

 洗濯バサミが揺れるたびに、ゆうこ先生のからだもカタカタ小刻みに震えていました。
 唇をキュッと噛みしめて、いつ訪れるかわからない痛みにそなえています。
 私はゆっくりと腕を上下させて洗濯バサミたちをしばらく揺らしつづけます。

「あぁ…お願いです直子さま、早く、早く一気にやっちゃってくださいぃ」

「うふふ、そうやって震えている先生、すっごくカワイイですよ」

 そんなふうにエス的な焦らし言葉を投げかけていて、ふと思い当たりました。
 こういう科白、いつもオナニーのときに私、心の中で言ってるな、って。
 すると、そこで震えているゆうこ先生のからだが、いつもオナニーのときに鏡に映している自分のからだに思えてきました。

 そうか、私がいつもオナニーしてるときって、知らずにエス役も演じていて、それも込みで気持ち良くなっていたんだな…
 ゆうこ先生の痛々しい噛まれ痕を見てゾクゾクする気持ちって、そういうことなのか。
 私の心の中には虐められたいっていう欲求と同じくらい、虐めたいっていう欲求もあったんだ。
 確かに、こうやって誰かを支配出来るのも、とても気持ちいいものでした。

 視線を自分のからだに落としました。
 私が羽織っているバスローブはとっくにウエストの紐がほどけて前全開でした。
 自分の胸元に目をやると、私の乳首もゆうこ先生に負けず劣らず思いっきり背伸びして尖りきっていました。

 ああ、この硬くなった乳首もギューッとお仕置きしてあげないと…
 その欲求に衝き動かされるように私は、片手でゆうこ先生の洗濯バサミを揺らしつつ、そっと身を屈め、もう片方の手で床に落ちた洗濯バサミをひとつ、拾い上げました。

「ああ、直子さまぁ、早く、早くぅぅ。そんなに焦らされたらゆうこは、ゆうこはぁ…」

 私の考えなんて知る由もないゆうこ先生は、もういてもたってもいられない、といったご様子でからだをクネクネさせ始めました。

「本当にはしたない先生ですね?おねだりのいやらしいダンスですか?」

 言いながら私は、ゆうこ先生の洗濯バサミを揺らす腕もそっと引っ込めました。

「あれ?直子さま?どうしたの?もっともっとゆうこを虐めてくださいぃ」

 私が遠のく気配に気づいたのか、ゆうこ先生が不安げなお声になりました。
 私は、物音をたてないようにそーっとゆうこ先生から離れてしゃがみ込み、床に散らばった洗濯バサミを3つ、拾い上げていました。
 さっき拾ったのもいれて4つの洗濯バサミを、自分が着ているバスローブの袖のところの布地に挟んでぶら下げました。

「直子さま?本当にどうしちゃったのですか?」

 気配が消えてしまった私に、ゆうこ先生はからだを揺らすのをやめて、お顔だけキョロキョロ左右に振っています。
 私は再びそーっとゆうこ先生に近づきました。

さっきと同じ位置まで戻ったと同時に声をかけました。

「せんせっ?」

「あっ!直子さ…」

 ゆうこ先生の動きが一瞬固まり、お返事が終わるか終わらないかの瞬間、ゆうこ先生のからだ左半分にぶら下がった洗濯バサミたちを、右腕を振り下ろして再び一気に薙ぎ払いました。

 パチパチパチパッチーン、カラカラカラカッターンッ!

「うわあぁぁあぁーーーあーーあーっんんん!!」

 再び大げさにのけぞるゆうこ先生のからだ。
 ビクンビクンと何度も震えるゆうこ先生のからだ。

「ああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー…」

 のけぞったまま開きっぱなしとなったゆうこ先生の喉から、切なく長い悲鳴がほとばしりました。

 首輪に強引に引っ張られてひしゃげるおっぱい。
 ガクンガクンと上下に波打つ腰。

 股間の交わりからヌメヌメと溢れ出る白味を帯びたスケベ過ぎる液体。
 そんなゆうこ先生の狂態にゾクゾク感じながら、私は袖にはさんだ洗濯バサミを取って、自分の右乳首を素早く挟みました。

「ああんっ!」

 思わず大きな声が出てしまいましたが、まだのけぞったままアンアン悶えているゆうこ先生の耳には届かなかったはず。

 左乳首と左右脇腹にも一つづつ噛ませました。
 ゆうこ先生ご愛用の洗濯バサミは、私の普段使いのより強い噛まれ心地で挟むたびにジンジン感じて小さく喘いでしまいましたが、イったきりのゆうこ先生には、きっと聞こえなかったでしょう。

 挟み終えて素早くバスローブの前を合わせ、ウエストの紐もきっちり結びました。
 こうしておけば、ゆうこ先生がアイマスクをはずしても、まさか私が自分の乳首を洗濯バサミに噛ませているなんて気がつかないはずです。
 いえ、別に気づかれてもかまわないのですが…なんとなくエス役のあいだは知られたくないと思ったんです。

 からだを動かすと、乳首と脇腹にぶら下げた洗濯バサミがバスローブの裏地に擦れて揺れて、ムズムズチクチクと心地よい痛みを送ってきてくれて、どんどんどんどんからだが疼いてきていました。
 自分のからだに痛みが加わったことで、逆にゆうこ先生に対するサディスティックな気持ちが増大したみたいでした。

「ずいぶん気持ち良かったみたいですね?もう満足ですか?」

 膝立ちのままブリッジするみたいに上体だけ大きくのけぞらしてヒクヒク痙攣しているゆうこ先生のお顔のほうにゆっくりと移動して、見下ろしました。

「あーーんっ、イってしまいましたぁ。ゆうこ、さっきのお仕置きでとても気持ち良くイってしまいましたぁ。それに…それにやっぱりちょっと、オモラシもしちゃったみたいですぅ。ごめんなさい、ごめんなさい直子さま…」

「また無断でイったんですか?まったくもう、どうすればこのえっちなからだが鎮まるんでしょうね?」

 私は乱暴にゆうこ先生の肩を掴んで上半身を起き上がらせ、アイマスクを剥ぎ取りました。

「ほら先生、ご自分のからだを見てください」

 ゆうこ先生の目尻には、両目とも涙が溜まっていました。
 右目には、涙が滑り落ちた跡も。
 あの洗濯バサミ一気に払い落しは、やっぱり相当に痛かったのでしょう。
 でも、ゆうこ先生は、それでイっちゃったんです。

 ゆうこ先生の上半身には、いたるところに洗濯バサミに噛まれた赤い痕が散らばっていました。
 まだからだに残っている洗濯バサミは、左のおっぱいの乳首のまわりに3つ、右に4つ。
 そして、両乳首をはさんでいるクリップ。

 ゆうこ先生の涙を見てしまったせいでしょうか、あらためてゆうこ先生がたまらなく愛おしくなって、チュッと軽くくちづけしてから、頬の涙の跡に舌を這わせました。

「ああぁ、ありがとうございます、直子さま…」

 ゆうこ先生はうっとりと目を閉じて、されるがまま。
 それから、首輪のリングから鎖をはずして、また下へ垂れ下がるように直しました。

「せっかくのキレイなからだに無残な痕をたくさんつけちゃって、こんなことしなくちゃイけないんですか?ヘンタイ先生?」

 気を取り直してエスの気持ちに戻りながら、わざと乱暴に、投げつけるように言いました。
 しばらく自分のからだを見下ろしていたゆうこ先生は、おずおずという感じで顎をゆっくり上げて、潤んだ瞳で私を見つめてきました。

「はい…とても痛かったけれど、すごく気持ち良かったんです…でも、まだドマゾオマンコが疼いていて…」

「ふーん。そうですか。さっきから先生はオマンコ、オマンコってしつこいですね。そんなにそのグショグショな性器を弄ってもらいたいんですか?」

 言いながらゆうこ先生の右乳輪近くを噛んでいた洗濯バサミを不意にはずしました。

「あふんっ!」

 ゆうこ先生がビクンと震えて、おっぱいがプルンと跳ねました。
 洗濯バサミって肌から外すときも、かなりな痛みが走るんです。

「それなら私、先生に実演して見せてもらいたいプレイがあるんですけど。このお部屋に何か空き瓶、ありますか?」

 今度はゆうこ先生の左おっぱいの洗濯バサミを外しながら聞きました。

2012年1月14日

ピアノにまつわるエトセトラ 25

「えーっ!?あぁん、いやあぁんっ!」
 
 突然、視界を塞がれてしまったゆうこ先生が、不安げなお声をあげました。

「うふふ。先生?こうやって目隠しされちゃうと、なんだかすっごくドキドキしてきちゃうでしょう?次にどこに何をされるか、わからないですものね?」

 ゆうこ先生の耳元に口許を近づけてささやくように言いながら、左手でゆうこ先生の背中を背骨の線に沿ってスーッと撫ぜました。

「あーんっ!ぅふーんっ」

 このシチュエーションは、私がもっともされてみたいことのひとつでした。
 ひとりえっちでは絶対に叶わない、パートナーがいなければ出来ないプレイ。
 あの夏の日に、やよい先生の前で失禁するほど感じてしまった目隠しイヤリングプレイの強烈な快感を私はずっと忘れられずにいました。

「それにしても先生の肌、本当にキレイですねー。真っ白でスベスベ」

 ゆうこ先生の背中にまわした手のひらを腋の下のほうへコチョコチョとくすぐるように滑らせながら、やがて右のおっぱいの下まで移動させました。

「本当にキレイなおっぱい。乳首は上向きなのに下おっぱいの丸みがポッテリしていて…」

 おっぱいの下から持ち上げるみたいに手のひらで包み、やんわりとモミモミ。

「んふぅーっ」

 ゆうこ先生の淫らなお声。
 揉んでる私も、フワフワムニュムニュのやわらかい感触がすっごく気持ちいいー。
 揉んでお肉が歪むたびに、突き出ている乳首が別の生き物のようにうねうねと身をよじらせています。

「でも先生は、このキレイなからだを乱暴に扱って欲しいのですよね?たとえばこんなふうに」

 告げると同時に、左手では右おっぱいをやんわりと揉みしだきながら右手で左おっぱいの乳首をギューッとつまみ、キュッと強くひねり上げました。

「あっつぅ!いったぁいっいっ、うっう~~~んっ!」

 ひときわ大きなゆうこ先生の嬌声がお部屋に響いて、私の指から逃げるように、ゆうこ先生の上半身が弓なりに大きく後ろへ反りました。
 それに伴って腰が浮き上がり、両膝もいっそう大きく広がって、パックリとお口を開けた無防備なアソコを私に突き出してくるような姿勢になりました。

「だめですよ先生、そんなにオマンコを私のほうに突き出してきても、まだまだそこは虐めてあげませんよ?」
「まずは先生のお好きな洗濯バサミで、このキレイなからだを惨めに飾って差し上げますから」

 毛布の上に散らばっているステンレス製の洗濯バサミを拾い、ゆうこ先生の右脇腹の皮膚を無造作につまみました。

「はい、一個目」

「はあんっ!」

 ゆうこ先生の口許がへの字に歪み、色っぽ過ぎるため息が洩れました。

「すごい数の洗濯バサミですね?これ全部つけても大丈夫なのですか?」

「ああんっ!は、はいぃ、ゆうこは痛いのが気持ちいいんですぅ、たくさんつけてくださいませぃ」

 脇腹や腋の下、お腹、そしておっぱいを次々に挟んでいきました。
 ゆうこ先生は、洗濯バサミがひとつ、肌にぶら下がるたびに、あんあん、って切ない喘ぎ声をあげて身悶えていました。
 毛布の上の洗濯バサミがあらかたなくなったとき、ゆうこ先生の上半身は洗濯バサミだらけになっていました。

「うわー。すごい姿になっちゃいましたねー」

 全部で30個くらい?
 ゆうこ先生の上半身のいたるところで銀色の洗濯バサミがユラユラ揺れていました。
 左右のおっぱいは、わざと乳首だけは挟まず、乳首をまあるく囲むようにそれぞれ5つの洗濯バサミで飾りました。

「ほらー、こうすると気持ちいいのでしょう?」

 ゆうこ先生の肌にぶら下がっている洗濯バサミの柄の部分だけに触れるように両手のひらを上下して、たくさんの洗濯バサミを盛大に揺らして差し上げました。

「むううっ!んうふぅーんっ…」

 ゆうこ先生がクネクネからだをよじらせて身悶えます。
 アイマスクの上の狭い額に深いシワが寄って、お口が真一文字になって、すっごく淫らな、でも美しいお顔。

「でも、これだけではまだ不満足ですよね?だって一番いやらしいところが、まだ虐められていないのですもの」

 自分にも言い聞かせるように言いながら、ゆうこ先生の尖りきった右乳首を指先でピンッと強く弾きました。

「あっ!だめっ!」

 乳首を弾かれた途端に、ゆうこ先生が小声で呻き、からだがピクンと硬直しました。

「あー、先生、ダメですよー。また小さくイっちゃったんでしょう?ちゃんと私の許可を取ってくださいねー。もうイっちゃだめですよ?がまんしてください」

 そうご命令しつつ、今度は左乳首をピンッ。

「うふんっ!」

 ゆうこ先生のからだが再びピクンって硬直し、股間から内腿へヌメリと透明な液体が滑り落ちました。

「すっごく敏感になっちゃっていますねー、先生?」

「あーん、早く、早くここにも痛いのをくださいぃ」

「ここって、どこですか?」

「ゆうこのいやらしい乳首ですぅ。いやらしく勃起している乳首を早く虐めてくださいぃ」

 ゆうこ先生が胸を突き出しておねだりしてきました。

「やれやれ、本当にえっちでヘンタイな先生ですねえ。この鎖付きのやつがいいんですか?」

「はい。それで挟んで、ゆうこの乳首がちぎれちゃうくらい引っ張ってやってくださいぃ」

 細いけれどけっこう重たい鎖で繋がれた乳首クリップで、まず右の乳首を挟みました。

「あああーーっ!」

 ゆうこ先生がひときわ高く呻きました。
 クリップの挟む力はかなりきつめで、指でつまんだゆうこ先生の乳首は硬くて熱くて、私はゆうこ先生が感じているであろうその痛みを想像して、ゾクゾク感じてしまいます。

 左の乳首にも取り付けた後、左手で支えていた鎖の束を手放しました。
 重力に引っ張られ、二つの乳首を支点にして鎖が下向きの半円状に、重たそうに垂れ下がりました。
 鎖の重みで乳首もお辞儀をするように下向きに引っ張られます。

「ああんーーーぅぅぅっんんんんー」

 ゆうこ先生は、唇を一直線にして歯を食いしばって痛みに耐えているみたいでした。

「どうですか先生?かなり痛いんじゃないですか?」

「あああ、い、いたいですうぅ、けどぉ、ゆうこはこれが、大好きなんですぅ…」

「そうですか。それならもっともっとサービスしてあげましょう」

 私は、垂れ下がった鎖に手を添えて重力を消し、ゆうこ先生の乳首の位置まで鎖を戻してあげました。
 引っ張られていた乳首への張力も失われて元に戻り、ゆうこ先生のお顔も少し緩みました。

 間髪を入れず、鎖から手を離しました。
 ジャラッ。

「あああんんんんーーっううううっ」

 鎖が勢い良く落下して、再び乳首がグイッと引っ張られました。
 ゆうこ先生の眉間にも、再び深いシワが戻りました。

 鎖を持ち上げては離しを何度も何度もくりかえしました。
 そのたびにゆうこ先生の乳首は引っ張られては緩み、眉間のシワが現れては消え、ゆうこ先生のからだ全体がどんどんピンク色に汗ばんでいきました。
 そんなゆうこ先生の変化を見ながら、ゾクゾクコーフンして、どんどんサディスティックな気分になっていきました。

「先生の乳首も下に引っ張られるばっかりじゃ可哀想ですよね?引っ張られて垂れ下がってばかりじゃ、先生のかっこいいおっぱいの形も崩れちゃいそうだし」
「今度は上に持ち上げてあげましょう、バストアップ大作戦です」

 ふと思いついたアイデアを実行してみることにしました。
 垂れ下がっていた鎖を浮かせて胸の位置まで戻しました。

「先生、ちょっと前屈みになってうつむいてもらえますか?」

 ゆうこ先生が素直に従われ、言われた通りの姿になったので、私は鎖の中央部分を一つに束ねて、ゆうこ先生が着けているワンちゃんの赤い首輪の前部分に付いているリングにくぐらせました。
 乳首とリングを結ぶ鎖が少しだけたわんだ形になるように調節してから、余った鎖を束ねてリングに結び付けました。

「はい。先生、いいですよ。姿勢を直してください」

 ゆうこ先生がゆっくりと前傾姿勢を直していくにつれて、首輪のリングにつながれて左右に分かれた鎖がそれぞれピンと張っていき、クリップがつまんでいる乳首もそれぞれググーッと上に引っ張られてきました。

「あああーーーっ、いやーーっぁぁっっ!」

 叫ばれている内容とは裏腹な、ゆうこ先生のいやらしくも嬉しそうなお声。

 ゆうこ先生がすっかり上体を起こしたときには、鎖がこれ以上ないほどピーンと張りつめてクリップの先の乳首を引っ張り、おっぱい全体が上向きに吊り上げられた格好になっていました。

「ああん、直子さまのいじわるぅ~」

 まっすぐ前向きになると、けっこう痛いのでしょう、ゆうこ先生はお顔を上げようとしてはうつむきをくりかえして、うーうー身悶えています。
 そのたびに左右の乳首が、今度は上向きに伸びたり縮んだり。

「ほら、これなら先生がいやらしく身悶えるたびに、乳首がグングン引っ張られて、痛いの大好きマゾな先生にうってつけでしょう?」

 ゆうこ先生の腋の下をコチョコチョくすぐってみると、ゆうこ先生が身をよじって後ろ向きにのけぞり、鎖に繋がった乳首からおっぱい全体がありえないほどグイーッと上向きにひっぱられました。

「ああああー、乳首がぁ、乳首がちぎれちゃうぅぅぅぅ」

 ゆうこ先生は立て膝のまま上半身だけをクネクネよじって、私のくすぐりの魔の手から逃れようとしています。
 屈んだりのけぞったりするたびに、たわわなおっぱいが乳首を支点にタプタプユサユサと暴れまわっていました。

「ねえ先生、これだけ乳首が上に引っ張られてたら、お口を開けて舌を伸ばせば、ご自分の乳首、舐められるんじゃないですか?」

 私が冗談ぽく言うと、ゆうこ先生は早速お口を開けて舌を思いっきり突き出し、ご自分の乳首を舐めようとし始めました。
 でも、乳首を舐めようとうつむくと、おっぱいを吊り上げる張力も弱まってしまい乳首が上のほうに来なくて、うまく届かないようでした。
 それでもしばらくの間、ゆうこ先生はトライされていました。

 美しいお顔を歪ませて、大きくお口を開けてよだれが垂れるのもかまわず、舌をレロレロさせているゆうこ先生。
 その、なんと言うか、ヘンタイさん丸出しなドすけべで浅ましくも淫らなお姿を見ていたら、私の虐めたいメーターもグングン上がっていきました。

「くすぐるだけじゃ、刺激が足りないですか?だったらこんなのはどうでしょう?」

 サディスティックな気分に酔い痴れている私に、躊躇はありませんでした。
 ゆうこ先生の右脇腹にランダムに6個くらいぶら下がっている洗濯バサミの一番上の一つに、右手の人差し指を軽くあてがいます。
 そのまま右腕全体を一気に下へと振り下ろし、洗濯バサミの群れを勢い良く薙ぎ払いました。


ピアノにまつわるエトセトラ 26

2012年1月7日

ピアノにまつわるエトセトラ 24

バッチーン!

「ああーんっ!」

ビッターンッ!

「ううふーーんっ!」
「先生!そんなに嬉しがってばかりじゃダメじゃないですか?ちゃんと言われた通りに言ってください、先生の浅ましい本心を」

バッチーン!

「ああぁ、はいぃ、ゆ、ゆうこのオマンコ、視てくださいぃーーっ!」

パチーン!

「うううっ!ゆうこのいやらしいオマンコ、もっともっともっとよーく視てーっ!」

バッチーンッ!

「もっと、もっと強くぶってくださいっー!淫らなおツユがしたったってるわたしのオマンコ、奥まで覗いてくだいーっ!」

 毛布に押し付けたゆうこ先生の唇から放たれる、くぐもったいやらしい心の叫び。

 ゆうこ先生の真っ白なお尻がみるみるピンク色に染まっていきました。
 ぶたれるたびに、ゆうこ先生は身をよじらせて、それでもアソコを拡げている両手だけは離さず、いやらしい願望を大声で口走っていました。

 叩いているうちに、私もどんどんコーフンしてきて、ピンク色の粘膜をひくつかせながらダラダラよだれを垂らすゆうこ先生のオマンコ同様に、私のオマンコからもおツユがジュルジュル滲み出ていました。

 途中までは数を数えていたのですが、コーフンしてわからなくなり、私の好きなだけ叩きました。
 30発くらい?
 ゆうこ先生のお尻はまっかっか。
 私の右手のひらもヒリヒリビンビンしていました。

 ゆうこ先生はお尻を叩かれただけでも小さくイってしまわれたようで、途中、ビクンビクンって小さく全身が痙攣されていました。

「ハアハアハア…先生?ぶたれてるときにイっちゃいましたよね?イクのは私の許可をとってからじゃなきゃダメじゃないですか?」

「ハアハアハア…ごめんなさい…直子さまのお仕置きがあんまりに気持ち良かったんですぅ…」

 オマンコを拡げている両手はまだ離さず、毛布に押し付けているお顔を捻じるようにこちらに向けて、ゆうこ先生が応えました。
 両方の内腿に、かたつむりが這ったようなテラテラ光る筋が幾本も走っています。

 ゆうこ先生はオシッコをがまんしてるときみたいな情けない苦悶の表情で私を見つめてきます。
 イった満足感と、でもまだまだ欲求不満っていうおねだり感が入り混じっているような、どすけべ丸出しなお顔でした。

「しばらくそのままの格好でいてください」

 言い残して私は、キッチンに向かいました。
 自分の手もヒリヒリしていましたが、ゆうこ先生のお尻は、見ただけでもすごく熱そうに全体が赤く腫れ上がって痛々しい感じでした。
 もともとのお肌がまっ白いからなおさら。
 なので、いったん濡れタオルで冷やして差し上げようと思ったんです。

 水道のお水を出しっぱなしにして自分の手を冷やした後、手近にあったタオルを濡らして絞り、ゆうこ先生のもとに戻りました。
 その途中で、さっきゆうこ先生が向こうのお部屋から持ってきた小さな紙袋が、椅子の上に置いてあるのが目に入りました。

 たぶん、と思いながら中を覗くとやっぱり、私にも身に覚えがある、洗濯バサミを筆頭としたえっちなことに使えそうなお道具や器具が乱雑にぎっしり入っていました。
 私はその紙袋を片手に持ち、もう片方の手で濡れタオルをゆうこ先生のまだ突き上げているお尻にピタッとあてがいました。

「あああーーーっ!冷たくて気持ちいいですぅぅ」

 ゆうこ先生が心底気持ちよさそうなお声を出して身をよじらせ、やっとアソコから両手を離して毛布につきました。

「この袋の中にえっちっぽいお道具がたくさん入っていますね?」

 私は、袋の中に手を入れて、どんなものが入っているのか確認しつつ、ゆうこ先生にお尋ねしました。

「あ、は、はいぃ…」

「こういうものを使って、私に辱めて欲しいのですね?」

「は、はい、そうです…」

「わかりました。もう四つん這いはいいですから、毛布の上に座ってください。両手は頭の後ろです」

「…はい…」

 ゆうこ先生がゆっくりとからだを起こされ、私の真正面に正座してから、両手を組んで頭の後ろにまわしました。
 胸が張られ、ゆうこ先生のたわわなおっぱいがわたしのほうへこれみよがしに突き出されます。

 相変わらずビンビン、精一杯尖っている大きく充血した2つの乳首。
 ああ、早くこのえっちな乳首を洗濯バサミでギュッと挟んで、ゆうこ先生の痛みに歪むお顔が見たい…

 私の心の中にサディスティックな欲望とマゾヒスティックな期待感とがないまぜになって溢れていました。
 ゆうこ先生が感じるであろう痛みに私の体も共鳴して、キュンって快感が下半身から全身をつらぬきました。
 ゆうこ先生はじーっとそんな私をうらめしげに見つめていて、その表情にはいやらしい期待を孕む淫らなおねだりの哀願が浮かんでいました。

「この短い鎖で繋がっているのは手枷とかですよね?それに洗濯バサミがこんなにたくさん…あ、これは何だろう?」

 ゆうこ先生が座っている目の前の毛布に袋の中身をぶちまけて、ひとつひとつ手に取りながら使い方を質問しました。
 ゆうこ先生は恥ずかしそうに、でもそれ以上にすっごく嬉しそうに、使い方を教えてくださいました。

「わかりました。それで先生は、こういうお道具を使って、ご自分でオナニーしているのを私に視られるのと、私がゆうこ先生を動けなくしていろいろ虐めるのと、どちらがいいですか?」

「ゆうこは、直子さまに虐められたいです。ゆうこは、どんなに痛くされてもがまん出来ます。みじめな格好で直子さまにされるがままになりたいんです…」

 ゆうこ先生が待ちきれないみたいに上半身を乗り出してこられ、上目遣いで私に訴えかけてきました。

「そうですか。それならお望み通りそうしてあげましょう」

 数分後、私の目の前に両手足の自由を奪われたゆうこ先生の美しい肉体が艶かしくも無防備に転がされていました。
 正座の格好から立て膝にさせて両腕を後ろにまわし、右手首を右足首に、左手首を左足首に、長さ10センチに満たないくらいの短い鎖で繋がった黒い革の拘束具で繋いだ格好。

 いかにしなやかなゆうこ先生のからだと言っても、立て膝のままでは後ろにまわした手首が足首にまでは届きません。
 必然的に腰を落とすことになり、それにつれて両膝が左右に大きく開きます。

 腰砕けで毛布にへたり込んだような格好だったゆうこ先生は、やがて両腕がいっぱいに伸びきるくらいまで腰を浮かせてから、上半身を少し反らし気味にしておっぱいを私のほうへ突き出し、期待に満ちた瞳を私に投げかけてきました。
 ご自分の意志で左右それぞれ、足首を掴んでいるようです。

 腰を浮かせた分、両腿の交わり部分と毛布に20センチくらいの空間が出来ていました。
 正面からは割れ始めまでしか見えませんが、おそらくパックリと開いているであろう濡れそぼったオマンコから、ポタポタえっちな蜜をじかに毛布へ垂れ滴らせていました。

「面白そうなものをたくさんお持ちなんですね?先生。これはワンちゃんの首輪ですよ
ね?」

 赤い革の無骨な首輪をゆうこ先生の目の前で振ってみせます。

「はい…それを着けられると、ゆうこは完全にそれを着けてくれた人の奴隷になります。もう絶対にその人には逆らえなくなります」

「そうなんですか?それなら、私が着けて差し上げましょう」

 ゆうこ先生の背後にまわり、ベルト式の首輪を着けてあげました。
 華奢なゆうこ先生の首なので、一番きつい位置まで絞っても首周りに2、3センチくらいの余裕があるようです。

「うわー、すっごくヘンタイさんらしくなりましたねー。本当はもっときつーく嵌めてもらいたいのでしょう?」

「はい、でもゆうこの首は細いから…」

 首輪の正面にあたるところには、鎖をひっかけるためでしょう、直径3センチくらいの金属リングがぶら下がっていました。

「それにこれ。私、えっちなビデオとかでなら見たことありましたが、本当に持っている人がこんなに身近にいたなんて、思っても見ませんでした」

 それは、よく欧米のSM画像とかで見る、鎖で繋がった乳首クリップでした。
 細いけれどけっこう重い長さ50センチくらいの鎖の両端に金属製のクリップ挟みが二つ。
 クリップが挟む力もかなりきつめでした。
 今の私では無理そうなくらい…

「先生は、こういうのをおっぱいにぶら下げるのがお好きなんですね?私だったら我慢できないかもです」

 それを着けられる自分を想像して、着けてみたいような怖いようなとゾクゾクしながら手の中で弄びました。

 バイブレーターも二つほどありましたが、ツルンとした金属製なロケット型のやつと、長いスティックの先に大きめなローターの付いた、これまた欧米的なグッズだったので、ホッとしていました。
 男性器っぽい形のオモチャが出てきたらどうしよう?って内心ドキドキしていたんです。

「こういうものは、いったいどこで手に入れるんですか?」

「あ、はい…通信販売とか…あと、東京に行ったときには、直接お店に行くこともあります。行きつけのお店があって…」

「へー。恥ずかしくないのですか?お店の人って、たいがい男の人なんでしょう?」

「ううん、そのお店は女性のために女性がやっているお店なの。それにわたしは、同性の前でこそ、恥ずかしいことをして蔑まされたいのだもの」

「そうでしたね。今日は私がとことんまで蔑んで差し上げましょう」
「本当に先生のからだに、どんなことをしてもかまわないんですね?」

「は、はい。ここにあるお道具なら、どれを使われてもゆうこはがまんできます。ゆうこは悦びます。お好きに虐めてください」
「ぶってもつねってもひっかいても、どこに何を突っ込まれても文句は決して言いませんから。直子さま、ゆうこをめちゃくちゃにしてください。気持ち良くしてくださいぃ」

 ビクンッ!
 ゆうこ先生の、めちゃくちゃにしてください、っていう科白が、再び私の下半身を直撃しました。

 それこそ、私がいつもオナニーのときに熱望していることでした。
 先生の気持ちがすっごくよくわかりました。
 よーし、がんばって先生を気持ち良くして差し上げよう。

「それでは、始めますよ?」

 そう宣告してから私はまず、ゆうこ先生の視界を奪うべく、お顔にアイマスクを装着しました。


ピアノにまつわるエトセトラ 25

2011年12月24日

ピアノにまつわるエトセトラ 23

 私の舌が積極果敢に動くにつれて、ゆうこ先生の舌は段々おとなしくなっていきました。
 私の舌がゆうこ先生の歯や歯茎を舐めあげ、喉の奥まで侵入しようとすると、ゆうこ先生の舌は、口中にぐったり身を横たえてされるがまま、たまに私がゆうこ先生の舌にちょっかいを出すと、途端に元気を取り戻してクネクネ絡んできました。

 ゆうこ先生のからだもダランと力が抜けて、私にしなだれかかるように身を任せていました。
 ゆうこ先生のからだ全体が、このからだをもうどうにでもしてっ!って訴えかけていました。

 私の両腕だけがしっかりとゆうこ先生のからだを抱え込み、背中に回した両手のひらでゆうこ先生のスベスベな背中を落ち着き無く撫ぜまわしました。
 二人の上半身がぴったりとくっついて、ゆうこ先生のやわらかなおっぱいに私のおっぱいを思い切り押しつけました。
 お口が塞がれているので、性的に興奮されてているゆうこ先生の荒くて熱い呼吸がお鼻から、私の鼻の下あたりを激しくくすぐっていました。

 しばらくのあいだ、ゆうこ先生のお口の中を貪欲に堪能してから、不意にふりほどくようにからだを離して立ち上がりました。
 離れた二つの唇からよだれがダラーッと垂れて、私もゆうこ先生も、口の周りからおっぱいの裾野にかけてベトベトでした。

「はぁ、はぁ…先生がそんなにおっしゃるなら、これから私が先生をたっぷり虐めてさしあげます」

 口元と胸元のよだれを傍らのタオルで拭いて息を整え、つとめて冷たい声でゆうこ先生に言いました。
 私の心の中にサディスティックな欲求がどんどん膨らんでいました。
 ゆうこ先生の綺麗なお顔を、羞恥と苦痛と悦びで、いやらしーく歪ませてみたい、って心の底から思いました。

「は、はい…よ、よろしくお願いしますぅ」

 ゆうこ先生は、毛布の上に正座の形で座り直しました。
 その頭を深々と毛布に擦りつけるように下げてから、お顔を上げて私を見つめてきます。

 私はその正面で丸裸で、腰に両手をあててゆうこ先生を見下ろしていました。
 ゆうこ先生の視線が私の顔からずーーと下がっていって、私の薄い茂みのあたりで動きを止めました。

「なにをじろじろ人のからだを見つめているんですか?本当にいやらしい先生ですね」

 私の頭の中は、やよい先生たちとのプレイや、ゆうこ先生にお借りした小説からのシーンなどを思い出し、エス的に振舞うにはどんなふうにすればいいのか、というデータの検索と収集にフル回転していました。

 ゆうこ先生が放り投げたバスローブを拾って再び羽織り、ウエストの紐を緩く締めながらゆうこ先生の前に立ちました。
 ゆうこ先生は正座のまま、お顔だけ上げて私を見上げています。

「まず先生には、お仕置きを受けてもらいます」

 ゆうこ先生の長い睫毛がパチンて動きました。

「先生はなぜ、ストッキングを脱いでしまったのですか?」

「あ、そ、それは…さっき直子さまのお洋服を洗濯したとき、お風呂場で濡れてしまったので、それで…」

「私はそれは脱がないように、って言ったはずですよね?脱いでいい、という許可を出した覚えもありません」

「あ、ご、ごめんなさい…」

ゆうこ先生が小声で謝りつつうなだれました。

「それに、あのいやらしい水着もいつの間にか脱げちゃっているじゃないですか?私に奉仕するどさくさに紛れて、ご自分で脱ぎましたね?今は正真正銘のオールヌードじゃないですか」

「ご、ごめんなさい…」

「先生みたいなヘンタイさんには、中途半端に脱げかけてるみたいな、だらしない、ふしだらな格好が一番似合う、って言いましたよね?私」

「は、はい…」

「そんなに裸になりたいんですか?そんなにそのいやらしいからだを見せびらかせたいんですか?」

「え、いいえ、そんな、見せびらかせるだなんて…」

「だからお仕置きです」

 ゆうこ先生はうつむいたまま、からだを小さくモジモジ動かしていました。
 尖った乳首がプルプル本気で震えています。

「お仕置きと言えば、やっぱりお尻叩きの刑ですよね?先生、お好きでしょ?」

「え、いえ、そんな…」

「嘘をついてはいけません!お尻叩き、って聞いた途端に、先生の首筋から肩まで真っ赤になっちゃったじゃないですか?」

 その場にしゃがんでゆうこ先生と同じ目線の高さになり、ゆうこ先生の顎に手をかけてお顔を上げさせました。
 ゆうこ先生の瞳はトロンと潤み、唇を半開きにして私をじっと見つめてきました。

 その半開きの唇に軽く自分の唇を重ねてから、少し乱暴にゆうこ先生の右肩を押しました。
 後ろ手をついて倒れ込むのを防ぐゆうこ先生。

「はい。それじゃあその場で四つん這いになってください。お尻を私のほうに高く突き出して」

「あっ、は、はい…」

 ゆうこ先生はいったん横座りになってから両手を毛布につき、そのままからだを反転させて四つん這いになりました。
 私のほうに形のよい真っ白なヒップが突き出されました。

 すぼめたお口のようなお尻の穴から、真下へ縦一直線に走る無毛なワレメまで、丸見えでした。
 私はそれを眺めながらパチンって、軽くゆうこ先生の右の尻たぶを叩きました。

「ああんっ、いやんっ!」

「いやんっ!じゃないでしょう?何を今さら羞じらっているんですか?それに先生みたいな人の四つん這いは、そうじゃないでしょう?」

 私は先生のお顔のほうにまわり、両腕を突っ張らせているゆうこ先生の両肩を下方向へ強く押しました。

「先生みたいな虐められたがりドマゾなヘンタイさんの四つん這いは、お顔でからだを支えるんです。ほら、両手をどけて、その綺麗なお顔を毛布に擦りつけなさい」

 ゆうこ先生の両腕を多少強引に両脇へ掃うと、ゆうこ先生の両肩が毛布につき、首が捻じ曲がって右頬が毛布にへばりつきました。
 その分、お尻がより高く突き上がります。

「そうそう。とてもお似合いですよ、先生。それでこそ視せたがりのヘンタイマゾ女です」

 ゆうこ先生の豊満なおっぱいも毛布に押しつけられてひしゃげていました。
 私は、再びゆうこ先生のお尻のほうにまわりました。

「ほら、もっと両脚を広げてください。よく視えないじゃないですか?」

 言いながら両手で、ゆうこ先生の毛布についた両膝を左右へ大きく拡げさせました。

「あぅーんっ!」

 ゆうこ先生の悩ましいお声は、毛布にお顔が埋まっているせいで淫靡にくぐもっていました。

 私の目の前にハート型をさかさまにしたような形のいいお尻が、無防備に突き出されていました。

「うわー、すごい眺めですよ?先生のオマンコのスジがパックリ割れて、ピンクでヒダヒダグジュグジュな粘膜の中身まで視えています」

 わざとお下品な言葉を選んで言っている自分の科白にまで、ゾクゾク感じてしまいます。

「先生さっき、ご自分のオマンコはお年のわりにキレイだ、なんていばってましたよね?それならもっともっとよーく見せてください」
「ほら、先生の両手、だらんとしてておヒマそうだから、ご自分の手をお尻にまわして、左右に大きく拡げてみてくださいよ、ご自分のオマンコを」

「えっ?そ、そんな…恥ずかしい…」

 私はまた軽くパチンとゆうこ先生のお尻を叩きます。

「だって先生、視て欲しいのでしょう?視られちゃうのがお好きなんでしょう?視られるといやらしいオマンコが興奮しちゃうんですよね?」

 ゆうこ先生の右手を取って、ご自分の右太腿の付け根辺りにあてがわさせました。

「ほら、左手はご自分で、さっさとやってくださいっ!」

 今度は左の尻たぶをパチン。
 ゆうこ先生の左手がおずおずとご自分の女性器に伸びてきて、左腿裏付け根あたりをつかみました。

「はい、それでは、せーの、で左右に押し拡げるんですよ?中の中、ヘンタイオマンコの奥の奥まで私に晒すように」

「…は、はいぃ…」

「いいですか?せ-のっ!」

 私の号令でゆうこ先生の両手に力が入り、両腿の付け根周辺の皮膚が左右に引っぱられました。
 少しだけ開いていた亀裂がガバッと大きく広がりました。

 菱形っぽい楕円形に開かれたその中は、ピンク色の粘膜質が液体にまみれてテラテラきらめき、本当にとても綺麗でした
 内部のヒダヒダ具合は私よりも格段に複雑みたい。

「うわー。先生、こんなに開いちゃってますよ。すごいです。なんだか中がヒクヒク動いちゃっていますよ?」

「ああん、いやん!」

「お尻の穴も広がっちゃってます。シワシワが伸びちゃって、でも本当にキレイな肛門ですね」

「ああん、は、恥ずかしいぃ…」

「へー、先生でも恥ずかしいんですか?でもオマンコを拡げているの、ご自分の手ですよ?ご自分で淫乱女性器の中身を私に見せびらかせているのですよ?」

「いや、言わないで・・・ああんっ!」

 ゆうこ先生は、ご自分の指先が白くなるほど力を込めて、これでもかとご自分の秘部を押し拡げていました。

「恥ずかしいけれど気持ちいいんですよね?先生は。こういう屈辱的な格好をするのがお好きなんですよね?」

「ああん、そ、それは…」

 ゆうこ先生は、お尻だけ高く突き上げた四つん這いで、からだをウネウネくねらせて身悶えられています。
 それでもご自分のアソコを押し広げている両手は決して離しませんでした。

「これから私が20回、ゆうこ先生のお尻にお仕置きをします。先生はぶたれるたびに、わたしのオマンコもっとよく視て、とおねだりしてください」
「それが先生の本心なんですから、ご自分に正直になりましょう、ね?」

「は、はいぃ、わかりましたぁぁんっ!」

 ゆうこ先生の甘ったるいお声のお返事にコーフンしながら私は、ゆうこ先生のお尻を打ち据えるために大きく右手をバックスイングしました。


ピアノにまつわるエトセトラ 24

2011年12月17日

ピアノにまつわるエトセトラ 22

 丸裸で誰かのお顔の上にまたがる…
 普通の女の子だったらそんなの恥ずかしすぎて、尻込みしちゃう行為でしょう。
 でも私は、その言葉を聞いてゾクゾクッと淫らに感じてしまい、期待に胸がときめきました。

 なぜって私はすでに、その行為を体験していたから。
 やよい先生のお顔にまたがったり、やよい先生にまたがられたり。
 そのときの喩えようも無い嬉し恥ずかしな気持ち良さの記憶が全身によみがえりました。

 立ち上がった私は、ゆっくりとゆうこ先生のお顔のほうに移動しました。
 寝そべっているゆうこ先生のからだと反対の向き、すなわちお尻をゆうこ先生のお顔に向けてから左脚を少し上げ、ゆうこ先生のお顔をまたいで立ちました。

 私のアソコ、真下からゆうこ先生に見つめられている…
 振り向きながら見下ろすと、ゆうこ先生の綺麗な瞳が爛々と輝いていました。

 得も言われぬ恥ずかしさに痺れるように震えつつ、ゆっくりと両膝を曲げていきました。
 濡れそぼりながらもなんとか閉じていた私の下のお口が、徐々に開きつつあるはずです。

 唇が開いて中身が空気に触れた感覚がしました。
 よだれが垂れちゃったりしないかな?
 ゆうこ先生は、そんな様子を真下からじーっと視ているのだろうな?
 ああんっ、恥ずかし過ぎるぅ…

 そんなことを考えながら腰を落としていき、とうとう野球のキャッチャーさんみたいな姿勢になりました。
 私のアソコがちょうどゆうこ先生のお口にくるようにすると、私のお尻の穴はゆうこ先生のお鼻のあたり。
 これだけ股を広げていると、お尻の穴もけっこう広がっちゃっているはず。
 ゆうこ先生から丸見えだろうけれど、イヤな臭いもしちゃったら…
 思う間もなくアソコをペロンと舐められました。

「はうんっ!」

 思わず大きな声が出て、腰がビクンって跳ね上がりました。
 反動でゆうこ先生のお顔を押しつぶすみたいに私のお尻が着地します。

「んぐうぅ」

 ゆうこ先生はくぐもったお声をあげながらも、舌を私のアソコの中にねじ込んできました。

「ああんっ!んんーーっ!」

 ゆうこ先生の舌、けっこう長いんだ…
 アソコの中や、莢がめくれて顔を出してるおマメちゃんまで、ベロベロ舐めまわしてくださいます。

「んっ、んっ、んーーっ」

 私はジャンプする寸前のカエルさんみたいに腰を小刻みに上下して、より気持ちのいい場所にゆうこ先生の舌があたるように調節していました。

「直子さまの愛液、マン汁、甘辛くてすっごく美味しいっ!」

 私が少し腰を浮かせたとき、ゆうこ先生のくぐもったお声が聞こえてきました。
 ジュルジュルジュルジュル、ワザとおおげさに音をたてて啜っているみたい。
 その音のいやらしさに、私はどんどんコーフンしちゃいます。

「直子さまのアヌスも可愛いです。お魚みたいにお口パクパクヒクヒクしています」

 お尻の穴をツルンと舐められました。

「あんっ!イヤンっ!」

「もっと押し付けてください!直子さまのオマンコをゆうこの口に押し付けて、窒息するくらい押しつけてくださいっ!」

 そのお声にお応えするべく、私はしゃがんだ両膝を毛布に落として膝立ちになり、より腰を低く落としてアソコをゆうこ先生の顔面に押し付けました。

 私の股下で、ゆうこ先生の舌がベロベロジュルジュルと私のアソコを悦ばせてくださっています。
 私の目の前には、より近くなったゆうこ先生の綺麗なおからだ。
 おっぱいから下の部分がスラーッと眼前に横たわっていました。

 相変わらずピンッと真上を指しているえっちな乳首。
 ちょっと手を伸ばせば触れることが出来ます。
 ええぃ、さわっちゃえ!

 そう思って腕を伸ばそうとしたとき、ゆうこ先生の両腕がにゅうっと上に上がり、一足早く私のおっぱいを手探りで掴みました。

「ああんっ!」

 私の大きな声に、ゆうこ先生の舌の動きがますます活発化しました。
 ゆうこ先生の左手には私の左おっぱい、右手には右おっぱいがしっかり掴まれ、強く弱くやさしく揉みしだいてくれています。
 ときどき親指の爪で、硬くなっている乳首をコリコリひっかいてくれます。

「あっふぅーーーんっ!」
「あんっ!あんっ!うぅーーーんんっ!」

 私はどんどん昂ぶっていき、腰が知らずにウネウネ上下していました。

「あっ、そこ、そこそこっ!」

 私の上半身がどんどん前のめりなって、自分の顔がゆうこ先生のツルツルなアソコのほうへと近づいていきました。

「あ、いいですぅ、先生、もっと、もっとぉー」

 いつしか私は膝立ちの四つん這いで、ゆうこ先生の股間に自分の顔を埋めていました。
 両手にゆうこ先生の両腿を持って左右に大きく拡げ、開いたワレメの中をペロペロ舐めていました。

 ゆうこ先生の中はサーモンピンクですっごく綺麗。
 ひだひだもご自分で言うだけあって、黒ずみも無くまさしく可憐な花弁のよう。
 おシルもしょっぱめで美味しい!

 ゆうこ先生は上体を上げ気味にして私のお尻の穴付近をベロベロしつつ、下から右手の指を2本、私の中に侵入してかき回してきました。
 左腕は私の背中にまわして、手のひらがやさしい愛撫をくれています。

「ああん、直子さまのお肌、スベスベで気持ちいいっ。やっぱり十代の若さにはかなわないのかー」
「直子さま?気持ちいいのですか?ここはどうですか?ほら、こんなにクリトリスがピッカピカ!」

「あふんっ!そっこはだめんですっ…そ、そこは…もっと、もっとぉーっ」

「ほら、イっていいのですよ、イっていいんです、ここは?これは?」

「ああーーんっ、んっ、んっ、ふーっ…」

 ゆうこ先生の10本のお指のピッチが上がり、私のゆうこ先生へのサービスはお休みがち。

「はらー、ここですよね?ここがいいのでしょう?ね?イってイって、ほらぁ?」

「あんっ、だめっ、いいっ、だめっ、だめっ、いいぃーーーっ!」

 いつしか私は全身の力が抜けて、ゆうこ先生の陵辱に身を任せていました。
 両腕もとっくに力が抜けて毛布の上にダランと放り出されているので、私の顔はゆうこ先生の股間に埋まったまま、左右からゆうこ先生のウネウネ悶えるやわらかな太股に、強く弱く挟まれていました。

「あーーっ、いい、いい、いいーーっ」

 お顔が私のアソコの下敷きになっているゆうこ先生は、舌で、指で、手のひらで、私の中とその周辺、そしておっぱい、乳首まで、たくさんたくさん蹂躙してくださいました。

「あーっ、あーーっ、いいいですぅ、うーーんっうぬーーっ!」

 身悶えながらときどき自分のからだに力が戻り、キュッと硬直して、そのたびに気持ち良さのレベルがどんどん上がっていきました。
 目をギューッとつぶって、自分がどんどん高みへ昇ってゆくのをイメージしていました。

 頭上では、可愛らしい天使たちが羽ばたきながらクルクル回って、早くおいでーって私を呼んでいました。
 もうすぐ、もうすぐ、もう、すぐ…

「うううううっ、いいいいいいくぅぅぅぅーぅ、んーんっ!!!」

私の全身がビクビクンって震えて硬直し、ガクガクンと2、3回跳ねました。
頭の中が真っ白になって、すさまじい快感が全身を駆け抜けました。

「ああぁぁぁうううんっ、、ぅぅぅ…」

 気持ち良さがいつまでも収まらず、自分の口から洩れるうめき声が止められませんでした。

 目を開けると、生温かいものに包まれていました。
 これは、誰かの体温。

 ゆうこ先生がお尻を毛布につけて座っていて、その腿の上に私のお尻がありました。
 ゆうこ先生は赤ちゃんを抱くように私の背中を横抱きにして、覆いかぶさるようにぴったりと上半身を密着させていました。

「あっ!ゆうこ先生…」

「おかえりー。すごく気持ち良かったみたいですねー?」

 私の右おっぱいとゆうこ先生の左おっぱいが重なって、互いの乳首が肌にめり込んでいました。
 ああん、気持ちいい…
 思った瞬間、ゆうこ先生の唇が私のそれに重なりました。

 んっ!
 ゆうこ先生の唇は、初めはルージュの甘い味がして、それから舌が侵入してきて、ゆうこ先生の唾液の、もっと甘い味がしました。

 ゆうこ先生の長い舌で私の口中が嬲られました。
 うぐっ!
 私の喉の奥まで届きそうな長い舌の愛撫。
 気持ち良すぎて涙が出そう。

「直子さま、すごく気持ち良さそうでした…うらやましいです…」

 長い口づけの後、顎を濡らすよだれもそのままに、ゆうこ先生がおねだりするみたいに甘ったるく、私の耳元にささやいてきました。

「これで少しは落ち着いたのではなくて?今度はゆうこがされたいこと、してくださいますよね?ねっ直子さまっ?」

 ゆうこ先生の媚びに満ち溢れたお顔。
 上目遣いの甘えたご表情。
 快楽への期待に爛々と輝く淫らな瞳。
 いつまでも萎えることを知らない尖った乳首。

 ゆうこ先生って、本当にいやらしくてヘンタイな、ドすけべマゾさんなんだなー…
 さっきまでの昂ぶった性欲を抑え切れず全開にして身悶えてしまったはしたない自分をすっごく高い棚の上に上げて、こんな感想が心をよぎりました。

 自分の欲望がひと段落したことで余裕が出来たのでしょう、心からエス役になりきれそうな気がしていました。
 ドすけべゆうこ先生の、この綺麗なからだを好きなように虐めていい権限を今、私は持っているのです。

 こんなにナイスバディでカッコよくて、セクシーで、おやさしいけれど、どうしようもなくふしだらな美しい年上のマゾ女性を、とことん辱めてみたい…
 私のえっちな知的好奇心、言うなれば痴的好奇心がムクムクと湧き上がっていました。

 私のされたいことがゆうこ先生もされたいこと。
 まず手始めに、再び唇を重ねてきたゆうこ先生のお口の中に、勇んで私は自分の舌を勢い良くねじ込みました。


ピアノにまつわるエトセトラ 23

2011年12月11日

ピアノにまつわるエトセトラ 21

「わたしの自慰行為はいつも、おっぱいを激しく虐めるところから始まります」
 
 ゆうこ先生が自らの両手で左右のおっぱいをムギューッとわしづかみました。

 右手で右おっぱい、左手で左おっぱい。
 柔らかそうなおっぱいのお肉に、さっきまでピアノの鍵盤の上を軽やかに踊っていた、しなやかな10本の指が気持ち良さそうにめり込んでいます。
 
 形の良いポッテリした豊満なおっぱいが無残に歪みます。
 つかんだその手は、そのまませわしなく開け閉めを始め、弾力のあるお肉を乱暴に揉みしだき始めました。

「ああ~んっ」
 
 ゆうこ先生のお顔も悩ましく歪み、半開きの唇から淫らなお声が洩れ始めます。

「ああああ、うぅうぅぅ…んーっ」

 極小紐水着を着けたままの乳房にめりこむ左右の手。
 手のひらに隠れて乳首は見えませんが、あれだけ激しく揉みしだいていたら、あんな小さな布片はまたたく間に本来の用途からはずれてしまっていることでしょう。
 ゆうこ先生のM字に開いている両脚の距離も、おっぱいを揉みしだくスピードが上がるにつれてウネウネ身悶えて、ジリジリ広がっていきました。

「ああんっ!こ、こうやって揉んでいると、ゆうこのおっぱいがどんどん熱を持ってきて、ち、乳首が石みたいに硬くなって、ますますビンカンに感じるようになってしまうんです…」
 
 おっぱいを嬲る手は休めずに、ゆうこ先生はお顔を上げて、挑むように私の顔を見つめてきました。

「わ、わたし、おおぬきゆうこ29才は、自分の乳首を虐めるのが大好きなんですぅ。んんーっ!ほら、直子さま、ご覧いただけますか?」
 
 ゆうこ先生の両手が左右のおっぱいを下乳から持ち上げるような形に変わり、おっぱいの頂上部が見えるようになりました。

 思ったとおり、涙型の小布片は脇のほうにはずれて、痛そうなくらいに尖った乳首が私のほうを向いていました。

「直子さまぁ、ゆうこの乳首、どうですかぁ?」
 
 トロンとした目つきで媚びるように問いかけてきました。

「あ、あの、す、すっごくキレイです…」
 
 あまりにエロティックな迫力に素直な感想を言ってしまう私。
 途端にゆうこ先生のお顔がつまらなそうに曇りました。

 あ、そうだった!
 私はエス役だったっけ…
 あわてて言い直しました。

「でも、よくそんなにツンツンに勃てられるものですね?私に見られているのが、そんなに嬉しいのですか?」
 
 わざと冷たい顔をつくりました。
 途端にゆうこ先生のお顔が嬉しそうにパーッとほころびました。

「あーんっ…そ、そうなんです。ゆうこは誰かに視られていると燃えちゃう、ヘンタイ女なんです」

「そのえっちな乳首、どのくらい伸びるもんなんですか?ちょっと引っぱってみてください」

「あ、は、はい…」
 
 ゆうこ先生の両手指先が左右それぞれに乳首をつまみ、自らギューッと手前に引っぱりました。
 おっぱいのフォルムが円錐のように尖ります。

「あっあ~~~んっ!」

 一際淫らに響くゆうこ先生の嬌声。

「うわー。すっごく伸びるんですねー。さすが、ヘンタイを自認する先生だけありますね。ドすけべそのものです」

「あっ、あっ、あっーん!」
 
 ゆうこ先生は、乳首を引っぱったり潰したり、こねくり回してしばらく身悶えていました。
 首の裏で結んだ紐ビキニのストラップはとっくに解け、ゆうこ先生のおっぱいの上で汗に貼り付いてブラブラ揺れていました。

「直子さま?このブラジャー、外してもいいですか?」
 
 今は両手でおっぱいからお腹の辺りまでをせわしなく撫で回しているゆうこ先生が、甘えたお声で聞いてきます。

「だめです。先生みたいなヘンタイさんは、そういう中途半端な、だらしのない格好のほうがお似合いです」
 
 答えながらも、ゆうこ先生が放つあまりにえっち過ぎるオーラに我慢出来ず、右手をバスローブの中に潜り込ませていました。

「直子さま?今度は性器を、ゆうこのいやらしいマンコを見てください」
 
 ゆうこ先生の左手は、相変わらずおっぱいを撫で回し、乳首をつまんだり引っぱったりしていました。
 
 その一方で、おっぱいから離れた右手がお腹をすべり、120度くらいに大きくM字に拡げられた両脚が交わる部分を、しきりに撫でさすっていました。
 その部分を覆っていた小さなベージュの布地は、今は完全にか細い一本の紐となり、股縄のように下の唇に食い込んでいました。

「ゆ、ゆうこのマンコは、年の割りにはキレイな、はずなんです、あまり黒ずんでもいなし、ビラビラもはみ出していないし…」
「ぜひ、ぜひ近寄って、じっくり観察してくださいぃ、直子さまぁーーっ!」
 
 ゆうこ先生が、背中を反らせブリッジをするように腰の部分だけを高く浮かせて、私にその部分を突き出してきました。

「はしたない先生ですね?自分から女性器を突き出して、キレイなんです、なんて自慢するなんて、よっぽど自信があるのですね?それほど言うのなら、じっくり視せてもらいます」
 
 右手をバスローブに突っ込んだまま私は席を立ち、毛布の上に乗って、ゆうこ先生が広げている両膝のあいだに膝立ちになりました。
 それを待っていたかのように、ゆうこ先生が上半身を起こしました。

 ゆうこ先生の左手がやっとおっぱいを離れ、腰骨に食い込んでいる紐ビキニのストラップにかかりました。

「ちょっと待ってくださいね、先生。このいやらしい紐パンツも脱いではだめですよ。恥ずかしいワレメが覗くくらいのところまでずり下げるだけですからね?ドすけべな先生にはそういう格好がお似合いなのですから」
「は、はいぃ。知っていますぅ、わかっていますぅ」
 
 ゆうこ先生は、私に言われたとおり、紐状のビキニをワレメぎりぎりまでずり下げて手を止めました。

 ゆうこ先生の無毛なアソコが私のすぐ目の前にありました。
 白くてキメの細かい肌が透明の液体を纏ってピカピカ輝いています。
 
 そのあたり全体がすごく熱を持っているみたいで、ホカホカ湯気まで見えそうなほど。
 同時に何とも言えない、喩えるならクセの強いチーズにも似た、私にも大いに身に覚えのある淫靡な匂いが私の鼻腔を襲いました。
 それを視て、嗅いで、もうどうにもこうにもがまん出来なくなってしまいました。

 ゆうこ先生のこのお肌に触れたい。
 その豊満なおっぱいをわしづかみしたい。
 この濡れそぼったオマンコに指を突っ込んでかき回してみたい。
 もうがまん出来ませんでした。

 バスローブに潜り込ませていた私の右手が躊躇無く、自分の一番敏感な場所をさすり始めていました。

「あ~んっ!」
 
 バスローブの紐が解けてはだけて、前が露になるのもかまわずに、私の左手は自分のおっぱいを求めていました。
 目の端に、ゆうこ先生が少々呆気にとられたような表情をしているのが見えました。

「直子ちゃん?なんで自分で慰めちゃっているの?」
 
 ゆうこ先生のお声が聞こえてきましたが、私はすでに自分の快楽に夢中でした。
 右手の人差し指と中指が中へ潜り込ませ、親指の腹でクリトリスを執拗に撫ぜ回していました。

「あーっ、あーっ、あ~んっ」

 すると突然、柔らかくていい匂いのする熱を持ったかたまりに、正面から上半身をやんわりと抱きすくめられました。

「あっ!?」
 
 驚いて指の動きが止まる私。

 膝立ちになった私の顔のところに、ゆうこ先生の首筋がありました。
 ゆうこ先生も膝立ちになっていました。
 ピンッと張った乳首の先が私の右おっぱい上の皮膚に食い込んでいました。

「直子ちゃんが自分でする必要なんてぜんぜん無いのよ。そんなこと全部、わたしがやってあげるから…早く言ってくれたらよかったのに」
 
 ゆうこ先生の掠れ気味なおやさしいささやきが、私の右耳をくすぐりました。

 私を抱き寄せていたゆうこ先生のからだがゆっくりと離れました。
 そのついで、という感じで私のバスローブの前が全開になり、間を置かずに私の背中側に滑り落ちました。
 
 丸裸になった私。
 ゆうこ先生が腕を伸ばし、膝立ちの私の背後に落ちた白い布のかたまりを拾い、ピアノのほうへポーンと投げ捨てました。
 腕を振ったとき、ゆうこ先生のおっぱいがプルルンと激しく揺れました。

 ゆうこ先生と向かい合います。
 ゆうこ先生は、お尻をついてM字に戻り、上半身を起こした姿勢。
 私は膝立ちのまま。
 ゆうこ先生の熱い視線が下から私の全身に注がれます。
 私も、どこも隠さずに応えます。

「直子ちゃん、綺麗なカラダ・・・」
 
 おっぱいやアソコに突き刺さるような視線を感じて、私もどんどん気持ち良くなってきました。

「ドマゾのゆうこが精一杯、ご奉仕させていただきます。ご主人様にご奉仕するのは、セイドレイのお務めですから」
 
 私を見つめてニッコリ笑ったゆうこ先生は、あらためて毛布の上に仰向けに寝そべりました。
 私は、その足元で膝立ちのまま、横たわるゆうこ先生の肢体をしげしげと見つめました。

 額にうっすらと浮かんだ汗と上気した悩ましくも美しいお顔。
 白いお肌が火照りを纏い、全体的に淡いピンク色に染まったナイスバディな全身。
 たわわなおっぱいの下のあたりにだらしなくまとわりついている紐状のブラ。
 無毛なアソコは丸出し。
 
 太腿の途中でよじれている、かつてソコを隠していた紐状のボトム。
 中途半端によじれて肌にへばりついている布片に、陵辱の後、なんていう言葉が浮かんでくるような、すっごく刺激的かつ扇情的な眺めでした。

「直子さま、ゆうこの顔にまたがってください」
 
 寝そべっているゆうこ先生からお声がかかりました。

「お尻をゆうこの頭のほうに向けて、おトイレのときみたいにわたしの顔におまたがりください」


ピアノにまつわるエトセトラ 22

2011年12月10日

ピアノにまつわるエトセトラ 20

 バスルームは狭くも広くもないごく普通のユニットバスで、脱衣所の一角に洗濯機が置いてありました。

「本当にごめんなさいね。透明な飲み物だったから、ブラウスにシミにはならないと思うけれど…」
「さ、早く脱いで。とりあえずつけ置き洗いしちゃうから」

 ゆうこ先生がバスルームに入り、洗い場でタライにぬるま湯を溜めながらおっしゃいました。

 着けているのかわからないくらいの紐ビキニなゆうこ先生が、背中を向けてタライの前にしゃがみ込んでいました。
 小さく丸まったゆうこ先生の裸の背中に、背骨がうっすらとセクシーに浮き出ています。
 
 綺麗な女性が半裸姿で日常的な作業をしているのって、なんだかたまらなくエロティック…
 そんなことを思いつつ、スカートとブラウスをゆっくり、モジモジしながら脱ぎました。

「あーあ!ブラまで濡れちゃっているじゃない?本当にごめんなさいね」
 
 私の下着姿をしげしげと眺めていたゆうこ先生が、軽く私のブラカップに触れて大げさなお声をあげました。

「それもついでに洗っちゃいましょう」
 
 おっしゃりながら洗濯機の横の物入れみたいなところをガサゴソしています。

「ほら、これを羽織って」
 
 純白のタオル地みたいなバスローブを差し出してくださいました。

「ブラを取るところを見られるのが恥ずかしかったら、それを羽織ってから後ろ向きになって取ればいいからね」
 
 ゆうこ先生の熱いまなざしが私の胸元を見つめてきます。
 私は、正直に言えば、ゆうこ先生の目の前で、ゆうこ先生に見られながらブラをはずしたい気持ちでした。
 
 私がエス役なプレイをしていたことなどすっかり忘れて、ここで裸になる、という状況に私のエム心が盛大に疼き始めていました。
 でも、そうしてしまうとこれからのプレイのバランスが崩れてしまうかもしれないこともわかっていました。

 結局何も言わずに一回コクンと小さくうなずいて、袖を通さずにガウンを羽織り、ゆうこ先生に背中を向けました。
 ブラのホックをはずしてブラを取ってから、あらためてガウンの両袖に腕を通しました。
 
 私の乳首はもうこれ以上ないほどツンツン。
 バスローブの前を合わせると、裏のパイル地のザラザラにふたつの硬くなった乳首が擦れて、ゾクゾクッと感じてしまいました。

「ついでだから、ショーツも洗っちゃいましょうか?」
 
 いつの間にか私の背後に来ていたゆうこ先生が、私の右肩に顎を乗せて、耳元に息を吹きかけるようにささやいてきました。

「んんっ!」
 
 ビクン!
 再び盛大に感じてしまう私。
 またまたショーツのクロッチにおツユがジワリ染み出てしまいました。

 もう!ゆうこ先生のイジワル…
 私のエム心がまたまたザワザワ騒ぎ始めます。
 
 スパークリングワインではない液体で濡らしてしまっている私の恥ずかしいショーツ。
 ここで脱いでしまって、その恥ずかしいシミをゆうこ先生にぜひ見てもらいたい…
 もう一度黙ってコクンとうなずいた私は、バスローブの中に両手を入れ、思い切ってショーツを一気に足元まで下げました。

 私が差し出したブラとショーツを受け取ったゆうこ先生は、それらをすぐにタライには浸さず、右手に握ったまま私を見つめてニッと笑いました。

「本当に申し訳ございません。こんなところで直子さまがお洋服を脱ぐハメになってしまって。わたしはお洗濯をちゃっちゃとすませるので、直子さまはさっきのソファーに戻ってくつろいでいてください」
「飲み物は冷蔵庫にまだたくさん入っていますから、どうぞお好きなのを」
 
 それからゆうこ先生は、わたしのショーツを丸まってるまま、ご自分のお鼻のところに持っていっき、クンクン匂いを嗅いだあと、うっとりしたお顔で目をつぶりました。
 それを見た途端、カーッと全身が熱くなり、またまたキュンキュン感じてしまいました。

「せ、先生!戻ってきたら、今の粗相についても、いっぱいお仕置きを受けてもらいますからねっ!」
 
 感じてしまった自分をごまかすみたいに、ワザと怒った顔を作ってゆうこ先生に言い放ち、私はそそくさとバスルームを後にしました。

 まだ所々濡れているソファーやテーブルをフキンでキレイに拭い、グラスと銀盆をキッチンへ片付けてからソファーに腰掛けました。

 思わぬ展開で今私は、このバスローブの下は全裸です。
 お部屋をうろうろ歩いても、なんだか心もとない感じ。
 紐がほどけたら、前がはだけたら、たちまち裸んぼ。
 
 その上、ここは自分のお部屋ではなく、大好きなゆうこ先生のお家。
 なのに、こんなえっちな格好になっちゃった私。
 非日常な状況に、どんどんどんどんムラムラが高まってきます。

 今このお部屋にいるもう一人の人、ゆうこ先生も、着けていないも同然な紐ビキニ姿。
 もうすぐ私の目の前に戻ってくるでしょう。
 そして私たちは、やろうと思えば今すぐにでも、お互いの素肌のあらゆる部分に手を這わせて、むさぼり合うことが出来るのです。
 
 私のワクワクは最高潮。
 これからゆうこ先生にオナニーをやらせて、恥ずかしい姿をいっぱいさせて、それからそれから…
 考えているうちに自然と両腕が動き、バスローブの紐を緩め、左手は胸に、右手は下半身に伸びていました。

 自分の下半身に伸ばした右手のひらに、ごく薄い茂みの感触。
 約2ヶ月前にやよい先生から、アソコの剃毛過程の撮影課題を出されてクリアした後、私はアソコの毛のお手入れをしていませんでした。
 今現在は、狭い鋭角な逆三角形に短い毛がうっすっら、それでも遠目でもわかるくらいには翳りを作っていました。

 ゆうこ先生にはどうせなら、ツルツル状態の私を見て欲しかったな。
 なんて考えつつ、指先を中でクチュクチュ動かします。

「あんっ!」
 
 手のひらが敏感なおマメに触れて、思わず小さなため息が洩れました。
 いけないいけない。
 イきたいけどいけない。
 エスカレートし過ぎないように慎重に、まだまだ当分おあずけをさせられそうな自分のからだを、やさしくやさしく慰めました。

 カチャン。
 背後でドアが開くような音がして、私はあわててバスローブの前を合わせました。

「お待たせしました」
 
 ややあって、ゆうこ先生が私の傍らに立ちました。
 右腕にベージュ色の毛布を抱えていました。

「直子さまにわたしの自慰姿をお見せするのでしたね?」
 
 おっしゃりながらゆうこ先生は、毛布をフローリングの床に敷き始めました。

「わたしはいつも、ここでオナニーをしています」
 
 ツカツカと窓辺に近づくゆうこ先生。

「カーテンはいつでも全開です。昼でも夜でも、夏でも冬でも」
 
 大きなガラス窓の三分の一ほどを隠していたカーテンを左右それぞれの縁まで引いて束ね、タッセルで留めました。

「夏なら、窓も開け放してしまいます。この向こうのベランダがけっこう広くて、裸のまま外まで出ることもあります」
 
 私の目を見ながら、ニッコリ笑うゆうこ先生。

「ベランダには背の高い観葉植物を目隠しに並べてありますし、ここより高い建物も周囲にはないので、残念だけれど視られちゃう可能性は低いのです」
「もちろん道路から見上げたって視えません。ヘリコプターとかで上空を飛んでくれれば、視てもらえるかもしれません」
 
 お外が真っ暗なので、大きなガラス窓にゆうこ先生のえっちな紐水着姿が全身、くっきりと映っていました。

「…でも、お外でやるとき、お声はがまん出来るのですか?」
 
 思わず聞いてしまう私。

「そういうときはたいてい、ボールギャグを口に嵌めています。あ、ボールギャグっていうのは口枷みたいなものです。だからうーうー唸るだけ。わたしは声が大きいタイプなので、そのへんは配慮しています」
「やっぱり、ご近所でウワサになったらマズイもの、ね?」
 
 ゆうこ先生が照れくさそうに笑いました。

「でも今日は部屋の中だし、直子さまにわたしのいやらしい声もお聞かせしたいから、口枷はしません」
「直子さま、わたしにたくさん、えっちで淫らなマゾの喘ぎ声をあげさせてくださいね?」
 
 ゆうこ先生の淫ら過ぎる微笑。

「わたしが自慰行為をするときは、やっぱり全裸が多いです」
 
 フローリングの上、毛布が敷いていない場所に大きな姿見やオシャレなデザインのデッキチェア、さっきお隣のお部屋から持ってきた紙袋などをせっせと運びながら、ゆうこ先生がお話をつづけます。

「えっちな水着や下着とか、一人妄想プレイで痴漢されているのを想像しながら、みたいなときは、わざわざスーツを着込んだりコスプレっぽいことをするときもあるけれど、一番多いのはやっぱり全裸です」
「そして、絶対に自分の姿を鏡に映しながらやります。自分の恥ずかしい格好を見るのが大好きなのです」
 
 私と同じだ!
 思わず言いそうになりましたが、なんとか抑えました。

「自分で自分を縛ったり、いろいろ器具を使うこともあるけれど、今日は直子さまが視守っていてくださるので、一番シンプルな、だけど一番激しいオナニーをご披露しようと思います」
「直子さまは、そこの椅子に座ってください。わたしは、直子さまと、鏡と窓ガラスに映った自分の淫らな姿を交互に見ながら、思いっきり恥ずかしい格好をしたいと思っています」

 ゆうこ先生がご用意してくださったデッキチェアに腰掛けました。
 私の左隣に、高さが2メートルくらいありそうな大きな姿見鏡が毛布のほうを向いて並んでいます。
 ゆうこ先生は、フラットシューズを脱いで裸足になってから毛布の上に上がり、私の真正面の位置にお尻をついて座り込みました。

「直子さまが見ていてくださる、と思うだけで、わたしのすけべな女性器からヌルヌルとめどなく蜜が溢れ出てきています」
 
 ゆうこ先生は、両手を毛布について背中を少し後ろに反らし、涙型のベージュ色の小さな布で隠された派手な突起二つと、M字気味に開いた両脚のあいだの細いベージュ色の濡れそぼった一本線を、私のほうへ突き出すようなポーズになりました。

 低い位置から上目遣いに私をじーっと見つめてくるゆうこ先生の悩ましいお顔は、今まで見た中でもだんとつな、一番いやらしい表情になっていました。


ピアノにまつわるエトセトラ 21

2011年12月4日

ピアノにまつわるエトセトラ 19

 私の中でクニクニ動きつづける私の人差し指と中指。
 ゆうこ先生が戻ってきたとき、私がオナニーの真っ最中だったら、ゆうこ先生、どんなお顔をされるだろう?
 
 ううん、ここで私がイってしまったら、この後の計画が台無しになっちゃうし…
 あれこれ考えながらも、私の指は相変わらず強く弱く、私の粘膜を刺激つづけていました。
 ここでクリちゃんを軽くひっかけば、もっと…
 どうしようか迷っていると、ガチャンと鉄製扉が開く音がしました。

 あわててショーツから右手を引き抜き、スカートの裾を直しました。
 ビッチョリ濡れている右手は、スカートのポケットから出したハンカチで拭います。
 そのハンカチを再びポケットに押し込んだとき、裸のゆうこ先生が目の前に現われました。

 黒のニーハイストッキング以外は生まれたままの姿。
 外と内との温度差からか、からだ全体がピンク色に上気して、すっごくえっちなオーラを放っています。

「お待たせしました…」
 
 ゆうこ先生は、ピアノ椅子の上でお尻を滑らせて振り返った私の正面に立ち、右手に提げていた小さな紙袋を差し出してきました。
 時計を見ると5時50分ちょうど。
 なんとか課題はクリアです。

「裸でエレベーターホールに出た気分は、どうでした?」

「ドキドキして、どんどん淫らな考えが浮かんできて…」

「物足りないのではありません?」

「いえ、でも、ちょっと…」

「一緒にエレベーター、乗りましょうか?」

「あ、それは…許してください。万が一のとき、わたし、ここに住めなくなってしまいますから…」

「でも、これに味を占めて、エレベーターホールまでの露出行為は、これからもするつもりでしょう?」

「あ、は、はい…」
 
 ゆうこ先生は、イジワルな質問をされるのが嬉しくてたまらないみたいです。

「それで、その袋にあの水着が入っているのですか?でしたらそれを早く着てください。私に差し出してもしょうがないでしょう?」
 
 さっきまで自分で弄っていた余韻がまだ残っていて、イけなかった不満を理不尽にもゆうこ先生にぶつけていました。

「は、はい…」
 
 冷たい私の言葉に、ゾクゾク感じているご様子のゆうこ先生。
 ガサゴソと袋の中をかきまわし、小さな布片を引っ張り出しました。

 ゆうこ先生は、その場でまずボトムのほうを穿きました。
 Vゾーンがベージュ色の小さな逆三角形に隠れました。
 見る見る布地の色が濃くなって肌に貼りついて、白いお肌だから逆に目立ちます。
 ゆうこ先生のすけべな泉は、枯れることを知らないようです。

 次はトップです。
 透明の細い紐に2か所だけ小さな布が付いた不思議なオブジェ。
 小さな布部分を乳首のあたりにあてがってから、両腕を後ろに回して紐を結び始めました。
 首の裏側と背中、2か所を結ぶ方式のようでした。
 着け終えたゆうこ先生のお姿を見たとき、約3年前の夏の日のことがあざやかに頭の中に甦りました。
 
 そうです。
 私はあの日、この姿のゆうこ先生に恋をしてしまったんです。
 この水着を着て、本当に恥ずかしそうにされていたゆうこ先生。
 私の背中にオイルを塗ってくれたゆうこ先生。
 私がご披露したバレエを真剣に褒めてくださったゆうこ先生に。

 ゆうこ先生は、自らマゾの服従ポーズをとって、遠い夏の思い出に耽っている私を見つめていたようでした。
 視線に気づいた私は、がまんしきれずに素に戻って告白していました。

「それなんです!私、先生のそのお姿が見たかったんです!あの日、先生、本当にお綺麗でした」
「私もいつか、そんな格好をしてみたいな、って憧れて。きっと先生も私と同じような性癖なんだろうな、って考えて」
「私と同じような人がいる、それもすっごくお綺麗な人が、ってすっごく嬉しかったんです。だからいつか、ゆうこ先生とちゃんとお話したいなってずっと思っいてたんです」

 ゆうこ先生は服従ポーズのまま、黙って私の話を聞いた後、すっごく可憐な微笑をくれました。

「ありがと。直子ちゃんに、そんなに影響を与えていたなんて知らなかったけれど、慕ってもらえるのは、すごく嬉しいわ」
「わたしも直子ちゃんは、カワイイ子だなーって思っていたのよ。素子さんの娘さんなのだから、あたりまえだけれどね。だから今回のピアノレッスンのお話は、ドキドキしちゃうほど楽しみだった」

「あっ、わたし今、直子ちゃん、なんて気安く呼んでしまいまいした…これはお仕置きものですね…」
「直子さまの願いは、今日こうして叶ったのですから、あとはもうふたりでいっぱい愉しむだけです」

「はい!」

「だから今は、わたしをたくさん虐めて」
 
 パチンとウインクをくださったゆうこ先生に大きくうなずいて、私はエスの人に戻ることにしました。

「それでは先生、先生がお約束を守らなかったことに対するお仕置きを、これから受けてもらいます」

「あ、は、はい…」

「先生がいつもしている自慰行為を、私に視せてください。私の目の前で、オナニーしてください」

「えっ?あ、は、はい…」
 
 ゆうこ先生は、刹那は予想外というお顔をされていましたが、やがてどんどん淫らにお顔がほころんでいきました。

「わかりました。わたしがいつもやっている、とってもヘンタイでいやらしいオナニー姿を、直子さまにだけ、じっくりお見せいたします」
 
 服従ポーズのまま、一言づつ区切るようにゆっくりと答えたゆうこ先生が、丁寧にお辞儀をくれました。

「でも、少し準備が必要なので、このポーズを解いてもよろしいでしょうか?」

「はい。なるべく早く準備してください」

「ありがとうございます。お待ちになっているあいだ、何かお飲み物をご用意しましょう。直子さまもおそらく、喉がお渇きでしょうから」
 
 ベージュの紐水着と黒のニーハイストッキング姿となったゆうこ先生がキッチンのほうへ歩いて行き、冷蔵庫をバタバタさせ始めました。

「直子さま、あちらのソファーで少しお待ちください。わたしはいつも、オナニーはあそこの窓際でするのです。お外の景色がよく見える窓際で。お飲み物もそちらへお持ちいたしますから」
 
 ゆうこ先生のお声がキッチンのほうから聞こえたので、立ち上がってご指示通り移動しました。

 応接セットのソファーに腰掛け、2メートルくらい離れた大きなガラス窓の向こうを見るともなしに見ていました。
 もうお外はすっかり暗くなっていました。
 この高さからでは家々の灯りも見えませんが、窓辺に近づいて見下ろせばきっと、キレイな夜景を見ることが出来るのでしょう。

 えんじ色のカーペットは応接セットまでで終わっていて、窓の周辺のスペースは茶色いフローリングのままになっていました。
 ゆうこ先生、いつもここでオナニーしているんだ…
 
 背の高さ以上ある大きな素通しのガラス窓。
 その向こうのお外は、広めのバルコニー。
 
 見える範囲にここより高い建物も見当たりませんから、お外から覗かれる心配は皆無のようでした。
 確かにここで暖かい日に、窓を開け放してオナニーしたら、気持ちいいだろうなあ。
 ぼんやりそんなことを考えていたら、ゆうこ先生が近づいて来ていました。

「お待たせしました。クリスマスも近いのでスパークリングワインにしました。アルコールはほんのちょびっとだから」
 
 銀盆の上に、細かい泡がシュワシュワしている透明の飲み物が入ったグラスを2つ載せて、ゆうこ先生が私の向かい側のソファーに座ろうとしたとき、
 
 ドンガラガラガッシャーンッ!
 ゆうこ先生が何かに見事につまずいて、座っている私へ銀盆を投げ出すようにぶちまけてしまいました。

「きゃーっ!」

「ごめんなさいごめんなさい!だいじょうぶ?グラス割れていない?ガラスでケガしていない?」
 
 ゆうこ先生のあわてふためいたお声。

 私のブラウスとスカートはびしょ濡れでした。
 幸いグラスが割れたりはしなかったので、お洋服だけの被害で終わりました。

「大丈夫です、先生」
 
 ソファーに転がったグラスを拾いながら立ち上がりました。

「ごめんね、ごめんね。制服がグショグショになっちゃたわね。本当にごめんなさい」
「すぐにお洗濯しますから。この部屋にもバスルームに洗濯機があるから、そこで濡れた服、脱いじゃって」
「ほら、こっちこっち」
 
 あわてた素振りのゆうこ先生の丸出しのお尻を追いながら、私は苦笑いをこらえていました。

 これはどう見ても、ゆうこ先生の策略でした。
 私にお洋服を脱ぐための口実を与えてくださったのでしょう。
 
 つまずき方が下手なコントみたいにいかにもワザとらしかったし、グラスが落ちてきてから思い出したようにお盆が落ちてきたし、飲み物の入ったグラスも厚いガラスのやつだったし。
 普通、ワインとかシャンパンには薄いガラスの小洒落たグラスを使いますよね?
 
 グラスが本当に割れちゃって、万が一にも私がケガをしないようにというご配慮だったのでしょう。
 飲み物の入ったグラスは、ビールジョッキみたいに分厚いガラス製でした。

 早くお洋服を脱ぎたいな、と思っていた私には、嬉しいご配慮でした。
 ブラジャーまでグッショリでしたから、ここでゆうこ先生に私の生おっぱいをご披露することになりそうです。
 
 急激に高まってくるドキドキとワクワクを隠すのがもう大変。
 嘘でも怒ったフリをして、ゆうこ先生のお尻を2、3発はぶたなきゃいけないかな、なんて考えながら、バスルームまでついていきました。


ピアノにまつわるエトセトラ 20

2011年12月3日

ピアノにまつわるエトセトラ 18

 わざとらしいくらいゆっくりと私の真正面に戻ってきたゆうこ先生。
 まっすぐに私を見つめ、薄い笑みを浮かべました。

「ごめんなさい、直子さま。お約束を破ってしまいました。罰を受けます」
 
 私に一度お辞儀をして、おもむろに両腕をご自分の背中に回しました。
 ゆうこ先生の両肘がクイッと動いたと思ったら、胸元の小さな涙型の布地がフワッと浮き上がりました。
 
 その途端にゆうこ先生の頬がポッと赤らんで、左腕全体で両方のおっぱい、とくに乳首を隠すようにかばいながら、右手だけでマイクロビキニの透明ストラップを両腕から抜いていきました。

 小さな布片がゆうこ先生の足元に落ちると、ゆうこ先生は両腕で本格的に胸を隠しました。
 すっごく恥ずかしそうな素振りですが、演技しているのは見え見えです。
 ゆうこ先生ったら、私に叱って欲しくてしょうがないんです。

「何を今更隠しているんですか?そんな水着、着けてても着けていなくても同じじゃないですか?」
 
 プラスティック定規でゆうこ先生の腕をペチペチしつつ、ゆうこ先生のお顔に自分の顔を近づけました。

「何度も同じことを言わせないでください。しょうがない先生ですね」
「先生の両腕の位置は、そこではないでしょう?」
「さあ、早く私に見せてください。コーフンしていやらしく感じちゃって、ピンピンにとんがっちゃってるのですよね?えっちな先生の乳首は」

 ゆうこ先生が悩ましいお顔で私を見ながら、両腕をゆっくりとホールドアップしていきました。
 左腕が動いた瞬間に、まさにプルンッて音が聞こえてきそうな勢いで、押さえつけられていた左の乳首が跳ねるように宙に飛び出しました。
 
 私と同じくらの大きさで、私よりちょっぴり長め、私のよりいくぶん赤が濃い、硬そうで立派な乳首。
 少しの間小刻みに揺れてから静止したその乳首は、今はツンって斜め上に精一杯背伸びしています。
 
 乳輪は私より小さめで、淡いピンクのグラデーションが綺麗。
 右側の乳首もまったく同じ感じにいやらしく、豊かなバストトップに堂々とした存在感を誇示して君臨していました。

「先生!すっごくキレイです!」
 
 SMプレイ中なのも忘れて、思わず感嘆の声をあげてしまったほど綺麗なおっぱい。
 両手をご自分の頭の後ろに回したポーズのゆうこ先生は、少し胸を張り気味にして、私の視線の動きを目で追いながら、恥ずかしいけれど嬉しいことも隠せない、という、私にも大いに身に覚えのある、マゾな視られたがり特有の表情をしていました。

「せっかくマゾの服従ポーズをしているのだから、ボトムは私が脱がせてあげます。先生はそのまま、肩幅くらいに脚を開いて動かないでくださいね」
 
 下もゆうこ先生にご自分で脱いでもらう予定でしたが、一刻も早くゆうこ先生の肌に触れてみたい、という欲求が抑えきれず、自分でも想定外の科白を口にしていました。

「あ、ありがとうございます…直子さま…」
 
 ゆうこ先生は、ささやくようなお声でそうつぶやいた後、期待のこもった熱いまなざしを私に向けてきました。
 ゆうこ先生の両方の太腿が、アソコを軸として微かにクネクネ揺れています。
 
 でもまだダメよ、直子。
 もっともっと気分を盛り上げて、ゆうこ先生を焦らしに焦らして、どんどん悶えさせてあげなくちゃ。
 自制を胸に、ゆうこ先生の足元にしゃがみ込みました。

 ゆうこ先生の股間が私の目の前20センチくらいのところにあります。
 間近で見るゆうこ先生の股間の小さな布片は、満遍なくシットリ濡れて肌にペッタリ貼りついていました。
 
 濡れた白い布は、向こう側まで完全に透けていて、スジの割れ始めまでクッキリわかりました。
 ゆうこ先生もけっこう上ツキなんだ。
 近づけた鼻をくすぐる、汗で湿った布地が人肌に温められたときに出るような匂いプラスアルファの淫靡な香り。
 
 この匂いにも、私は身に覚えが大いにあります。
 それをかいだとき、私の股間も盛大にヌルリとざわめきました。

 ふっと見上げると、ゆうこ先生は服従ポーズのままうつむいて、私を潤んだ目つきで見下ろしていました。
 白くて平べったいお腹から上に辿っていくと、視界を遮るように突然現われる、ぼってりと重そうなふたつのたわわな果実。
 
 下から見上げたゆうこ先生のおっぱいもすっごく綺麗。
 そのもっと向こうにゆうこ先生のお顔。
 目と目が合うと、ゆうこ先生が心細そうな微笑を浮かべてきました。
 
 それは、何か、控えめにおねだりをするような、儚い期待を湛えた微笑でした。
 あわてて、再び正面に視線を戻しました。

 それにしてもなんて白くて綺麗な肌。
 このままこの股間に顔を埋めてしまいたい。
 そんな誘惑を振り切るように、わざとぞんざいに両手を、ゆうこ先生の両腿に貼りついているビニール紐にあてがいました。

「あっ!んーーっ」
 
 私の手が腿に触れた途端、頭上から悩ましげお声が降って来ました。
 一方私は、ゆうこ先生のあまりになめらかな肌の感触にゾクゾクッと背中が震えてしまいました。
 
 私の心の中に、普段はあんまり感じたことの無い、ちょっと暴力的かつ加虐的な何か、がメラメラッと湧き起こりました。
 早くこの綺麗なからだの女性にいろいろなことをして虐めたい、いやらしい声をあげさせたい、悦びに歪んだ顔を見てみたい、もっとしてって懇願させたい…
 そんな思いに衝き動かされ、いささか乱暴にビキニボトムを一気にずり下げました。

 黒いストッキングの膝まで下ろされた小さな布。
 その布から無毛なアソコへと、か細い透明な糸が数本、蜘蛛の糸のように伝っています。
 
 ゆうこ先生の秘所を隠すものは何も無くなりました。
 布が隠していた場所にも、お腹のほうと同じなめらかそうな白い肌が、ただつづいていいます。
 
 毛穴のプツプツやシミとか黒ずんだところも、ホクロさえもないまったくツルッツルのスベッスベ。
 両腿の付け根付近だけがゆるやかにプックリと膨らんでいて、その行き止まりにほんの少し、スジの割れ始めが覗いていて、その周辺だけ少し肌色が濃くて。
 そこからも小さな雫が垂れ下がっていました。

 いやらしすぎるっ!
 綺麗すぎるっ!
 ゆうこ先生って、ズルイっ!
 心の底からそう思いました。

「ほらっ!両脚上げて、このいやらしい布きれを脚から抜いちゃってください。それでさっさと向こうのお部屋からお約束の水着を取って来ることっ!」
 
 私は、ゆうこ先生の真っ白な太腿を定規でペチペチ叩きながら、追い立てるように玄関先まで追いやりました。
 演技でもなんでもなく、エス的な気持ちがフツフツと沸き立っていました。

「5分以上かかったら、裸のままで私と一緒にそのエレベーターに乗って、全部の階のボタンを押して1階まで行ってもらいます。いちいち扉が開けば、どこかの階で誰かに裸を視てもらえるかもしれませんよ?」
 
 咄嗟に浮かんだ妄想をそのまま口にしました。

「そ、そんな…」
 
 ゾクッと感じちゃったみたいなゆうこ先生。

「いやだったら、さっさと取って来てください。今5時45分ですから、50分までです」
 
 玄関のドアを外側に開け放しました。
 12月の冷たい空気がゾワゾワーッとお部屋に流れ込んできました。

「あ、鍵を忘れちゃった!」
 
 外に一歩踏み出そうとしたストッキング以外全裸のゆうこ先生があわてて室内に戻り、すぐに鍵を片手に戻ってきました。

「何をもたもたしているのですか?」
 
 今日初めて、定規ではなく私の右手で、ゆうこ先生のお尻をかなり強めに叩きました。
 フワッとお肉にのめりこむような、いい感触。

 パッチーンッ!
 わかる人にはわかる、調教、懲罰、躾、お仕置き、などという単語を連想させる淫靡な音が、反響の良いエレベーターホールに鳴り響きました。

「あっあんっ!」
 
 つづいて、ゆうこ先生の甘えるような喘ぎ声。

「なにいやらしい声を出しているのですか。ほら、もう30秒経っていますよ?ひょっとしてワザとですか?そんなにエレベーターに乗りたいですか?そんなに誰かに視られたいですか?」
 
 何も考えなくてもイジワルな科白がスラスラと出てきました。

 黒いオーバーニーストッキングだけを身に着けたゆうこ先生の後姿が、蛍光灯に照らされて小走りにお隣のお部屋のドアのほうに駆け出していきました。
 お尻の左側にうっすら赤く、私の手形がついています。

 ありふれた日常を感じさせる殺風景なエレベーターホール。
つい数時間前、普通にお洋服を着た私とゆうこ先生がおしゃべりしながら立っていたエレベーターホール。
 郵便配達の人も宅配便の人も管理人さんも普段から普通にうろうろしているエレベーターホール。
 
 そんな日常的空間に、今はおっぱいとアソコとお尻を丸出しにしたゆうこ先生が、ご自分のお部屋のドアに取り付いて、鍵を開けようとガチャガチャやっていました。
 横向きになったゆうこ先生のおっぱいがプルプル揺れています。
 この寒さにもめげず、ゆうこ先生の乳首がお元気なことは、少し離れた私からもわかりました。

 その姿をしっかり目に焼き付けて、私はレッスンルームのドアをガチャリと閉じました。
 室内に戻った私は、ピアノの椅子に腰掛けて大急ぎで制服のスカートをまくり上げ、ショーツの上から股間に右手をあてました。

 グッショリ。
 少し触れただけで、からだがビクンと反応してしまいます。
 このままオナニー出来たら、どんなに気持ちいいだろう…
 
 思う間もなくショーツのゴムと肌の隙間に右手がもぐりこんでいました。
 当然左手は胸へ。
 ブラジャーの下で、やんちゃな乳首も力いっぱい背伸びをしたがっていました。
 ブラの裏地に擦れるたびに、ムラムラがどんどん大きくなっていきます。

 ああんっ!
 私も早くお洋服を脱いじゃいたい。
 私もゆうこ先生に裸を見てもらいたい。
 ゆうこ先生が戻ってこられるのを待ちながら、私の右手がショーツの中でクチュクチュ音をたてていました。


ピアノにまつわるエトセトラ 19

2011年11月27日

ピアノにまつわるエトセトラ 17

 ジーンズを脱ぎ終え背中を向けたまま立ち上がったゆうこ先生の両脚は、黒の、おそらくラメ入りのシルクらしい、オーバーニーのストッキングに覆われていました。
 スラッと伸びた両脚の大部分が光沢のある黒い布で隠され、太腿の半分くらいから白い肌がお尻を通り越して背中へとつづいていました。

 お尻も一見、まったくの裸。
 正確には、ビキニボトムを固定するために腰の低い位置に紐が回っているのですが、それもか細い透明のビニール製なので。肌の色が透けて何も身に着けていないように見えました。

 それにしても、なんて綺麗な後姿のヌード。
 キュッとくびれた腰から、まろやかに広がるハート型のお尻。
 さっきのスパンキングで紅潮しているのがいやらしい。
 
 背中から太腿まで、シミや痣一つ無い、つややかな肌。
 その肌と絶妙なコントラストを見せる黒いニーハイストッキングが、太腿からふくらはぎまでの美しいカーブを、よりコケティッシュに魅せるのに一役買っていました。

 そんなゆうこ先生の後姿にしばし見蕩れていた私。
 早く正面からの姿も見せてもらわなくちゃ、と気を取り直します。

「脱いだら早く、私の真正面に立ってください」
 
 ゆうこ先生はもう腕で胸を隠すことはせず、緊張した面持ちで私の前に立ちました。
 両腕をゆるく後ろに回して、休め、のようなポーズ。
 お顔は若干うつむき気味で、恥ずかしいのか嬉しいのか、頬から首筋あたりまでほんのり紅くなっていました。

 上半身には、バストにこんもりとした頂を突っ張らせた涙型の小さな布片が二つ。
 下半身には、両脚の付け根部分に鋭角な逆三角形の小さな布片が一枚だけへばりついています。
 
 そして、両脚の膝上15センチくらいまでの黒ストッキング。
 それ以外は何も身に着けていない、ゆうこ先生の妖艶なセミヌード姿でした。
 その美し過ぎる裸に、しばし瞬きを忘れてしまうほど。

「顎を上げて、私にその綺麗なのに淫靡なお顔も、もっとよく見せてください」
 
 冷静に、落ち着いて、って自分に言い聞かせながら、次の段階へ進むべく事前に考えておいた科白を、ゆうこ先生に投げかけます。

「それに先生。先生の両手は、その位置ではないでしょう?先生みたいな人には、もっとお似合いのポーズがあるのでないですか?」
 
 これは、ゆうこ先生にお借りした官能小説の中にあった科白と同じでした。
 ゆうこ先生のお顔が一瞬ハッと固まって、それから、なんとも言えない、いやらしいお顔に崩れながら私を見つめつつ、お腹の前で両手をゆっくりと合わせました。

 両手の指を絡めて組み、左右一つに組み合わさった手のひらを頭の後ろまで持っていきます。
 両肩が上がり、両肘が左右それぞれ耳の横あたりまで上がり、組んだ手のひらは後頭部に当てられました。
 例えるなら、腹筋運動をやるときの腕の位置です。

 この格好になることによって、左右の腋の下が全開になります。
 両腕を上げるので、胸を張った状態となり、左右のおっぱいを前に突き出すような姿勢になります。
 
 両手は頭の後ろでキープしているので、まったく使えなくなります。
 その結果、上半身、下半身ともまるで無防備となり、どんなイタズラをされても、隠すことも、抵抗することも出来なくなるポーズ。
 私のからだを自由にしてください、という意味の、誰が名づけたのか、マゾの服従ポーズ、なのです。

 ゆうこ先生は、恥ずかしさと嬉しさが入り混じっているのか、結果的に、はにかむようないじらしいお顔になって、私をじっと見つめてきました。
 ゆうこ先生のからだに一歩近づき、右手に持ったプラスティック定規の先端で、小さな布地の上から、左乳首をツンツンと軽くつつきました。

「あぁんーーっ!」
 
 ゆうこ先生が大袈裟な嬌声をあげました。

「あらあら先生、はしたないお声だこと。嬉しくて仕方ないのでしょう?定規でつついただけでも、ココがすっごく硬くなっているのがわかりますよ?」
 
 定規の角のところを乳首から左脇腹のほうへツツーッと滑らせます。

「うっぅーんっ~」
 
 ゆうこ先生の色っぽいお声。
 全身がもぞもぞ揺れています。

「そうですよね。こんなに綺麗なからだをしていらっしゃるのだもの、誰かに視てもらいたくて、仕方ないですよね?」
「本当に綺麗でいやらしいからだ。このおっぱいなんて、私、今すぐにでもめちゃくちゃに揉んでみたいもの」

「それにこのえっちな水着。いっそオールヌードのほうが、まだ女性美とか健康美とか言いつくろうことが出来るけれど、こんなのを着て、おまけに黒ストッキングなんて、露出狂のドMなヘンタイさんとしか、言いようが無いのではないですか」

 どの科白も本心から言っていました。
 本当に、今すぐむしゃぶりつきたいほど、えっちな衣装のえっちなからだでした。
 そんな科白を投げかけながら、ゆうこ先生の左右のおっぱいを、上から下から定規で軽くペチペチ叩きつづけました。

「ああんっ、お願い許してっ、いやんっ、いやーんっ!」
 
 ゆうこ先生は、からだをクネクネさせて身悶えつづけます。

「先生、私に見られて、お仕置きされて、ずいぶん感じちゃったみたいですね。下半身の布地、ビシャビシャですよ?穿いている意味がないくらい」
 
 定規の先をゆうこ先生の少し開いた両腿の付け根下にもぐりこませ、両内腿をペチペチ叩きました。

「あ、そこはだめんっ!あ、だめなのですぅ」

「何がだめなのですか?こういうことをしてもらいたいから、そんな水着を選んで、私とのレッスンに臨んだのですよね?」
 
 定規を引っ込めて、ゆうこ先生をまっすぐに見つめました。
 ゆうこ先生の潤んだ瞳が、もっとして、っと訴えかけていました。
 股間の布から内腿へ、重そうな雫がツツーッと一筋垂れていきました。

 ゆうこ先生の股間を隠す布は、本当に股の付け根からスジ一本を隠すためだけの機能しかありませんでした。
 もっとも今は、ビショビショに濡れて更に細くなり、その機能さえ危うくなって、たぶんお尻の穴は隠しきれていないでしょうけれど。
 
 以前ネットで、その部分に小さな絆創膏だけを貼った、大股開きのオールヌード写真を見たことがありました。
 そのモデルさんもパイパンで、本当にスジだけが隠れるほどの小さな絆創膏。
 いやらしい想像力を悪戯にかきたてる、すっごくえっちな写真でした。

 でも目の前のゆうこ先生のソコは、薄い布地越しに見事に透けて、無毛なその部分の形状をクッキリ浮かび上がらせていました。
 絆創膏写真以上のいやらしさを、ゆうこ先生が着けているビキニボトムは持っていました。

 ゆうこ先生の恥ずかしくもえっちなただずまいをひとしきり眺めて堪能した私は、次の段階へ進むことにしました。

「でも、先生の望みはまだ叶えられません。先生は、私とのお約束を守ってくれませんでしたから」

「えっ?」
 
 ゆうこ先生のお顔が一瞬、真顔になりました。

「お約束…って?」
 
 本当にわかっていないらしいゆうこ先生。

「私は、先生とのヒミツのレッスンのときは、昔、我が家に来たときに着ていた水着を着て、レッスンしてください、ってお願いしました」

「ええ。だから今日は、この水着をあらかじめ着て、直子ちゃんを待っていたの」
 
 ゆうこ先生がご自分の胸と下半身にあらためて目をやってから、照れたように微笑みました。

「でもそれは、あのときの水着ではありません」

「えっ?」

「あのときのはベージュ色でした。今先生が着けているのは白。違います」

「あれっ、そうでしたっけ?」

「はい。私、はっきり憶えています。って言うより、先生?そんなえっちな水着、何着もお持ちなのですか?」
 
 私は本気で呆れていました。

「えーっと。5、6着か、もっと・・・」

「うわー。それに、いつどこでどれを着たか忘れちゃうくらい、そんなに頻繁に、そういうのを着て遊んでいるのですか?」

「…冬場とか、これの上に暖かいコートだけ着てお買い物に行ったりもしています…」

「あのえっちなジーパンを穿いたりしても、ですね?」

「…はい…」
 
 ゆうこ先生ったら、明らかに嬉しそうにモジモジしています。

「わかりました。さすがはヘンタイ露出マゾの大貫先生ですね。それはもういいですから、とにかく私に、お約束通り、あのベージュの水着姿を見せてください、それとももう、あの水着は無いのですか?」
 
 心の中では、やっぱりゆうこ先生はスゴイ、って感嘆している私。
 
「いいえ、たぶんまだ、隣の部屋のクロゼットに…」

「だったら取って来てくださいっ!」
 
 少しヒステリック気味に叫んでしまいました。
 気を抜いたら、ゆうこ先生のヘンタイパワーに押し流されそう…
 今は私がエスなのだから。

 マゾの服従ポーズのままのゆうこ先生は、少し困惑気味でしたが、わかりました、とおっしゃって、窓際のソファーのところに歩いて行き、バッグからお部屋の鍵らしきものと壁にかかっていたフリースのスタジアムコートみたいなものを手に取りました。

 私の前を素通りして、スタジアムコートに腕を通しながら玄関へ向かおうとするゆうこ先生を定規で制しました。

「ちょっと待ってください」

「え?あ、はい?」

「今は、私とのレッスン中です。それで、前にしたお約束通り、私とのレッスン中は、あのベージュの水着以外を身に着けることは許しません」

「えっ!」
 
 ゆうこ先生のお顔が一瞬驚いた後、急激に淫らに歪みました。
 すがるような目つきになって、小さなお声で聞いてきました。

「…つまり?」

「つまり、その白い紐水着は今すぐ脱いでください。フリースもだめです」
「あ、そのストッキングはそのままでいいです。それは履いていたほうが先生、いっそういやらしいです」

「つまり、裸で隣の部屋に行け、ということ…ですね?」

「そうです。このフロアは両方とも先生のお家ですよね?エレベーターホールにちょっと裸で出るくらい大丈夫なのではないですか?それとも、宅配便の人とかが急に来るとか?」

「それは、事前にエントランスで連絡があると思うけれど…」

「それに、先生のことだから、普段からそういうこと、ちよくちょくしているのではないですか?」

「ううん。誓って言うけれど、どちらかの部屋でずっと裸なことはよくあるけれど、裸のままエレベーターホールには出たことは無いの。ちょっと出たいときは、今みたいに上に何か羽織るようにしていたから。だから今も習慣的にフリースを手に取ったのだけれど…」

 少し考えていたゆうこ先生は、やがて小さくうなずきました。

「なんだかそれはワクワクしてくる。なんで今までやったことなかったんだろう?」
 
 えっちな笑顔で私を見ました。

「ワクワクなんかしちゃだめです。これも先生に対するお仕置きなのですから」
 
 私もワクワクしながら、それでも努めて冷たい声で言いました。

「さ、早くそのお約束違反の、ジャマな水着を脱いじゃってください」


ピアノにまつわるエトセトラ 18

2011年11月26日

ピアノにまつわるエトセトラ 16

「バストを隠している両腕をどけてください」
 
 スーパーローライズなジーンズのショーゲキを消化した私は、あらためてじっくりゆっくり、ゆうこ先生の恥ずかしい紐ビキニおっぱいを見せてもらうことにしました。
 あの夏の日以来、ムラムラするたびに頻繁に思い出すほどのインパクトだった、ある意味全裸よりいやらしい、誰が見ても露出狂としか思えない、水着とさえ言えない水着。

 うつむいてもたもたしているゆうこ先生の腕に、容赦なくプラスティック定規を振り下ろします。
 ピシャッ!

「ぁあんっ!」

 甘えるようなため息を吐いた後、ゆうこ先生は観念したようにゆっくりと両腕をおろしました。

 ゆうこ先生の、豊満なのに垂れていない、形の良い西洋梨のようなおっぱい。
 その白い肌には、先端の部分にだけ幅4センチくらいの、涙型の小さな布が貼り付いていました。
 
 肩ストラップや涙型をつなぐ紐は、細くて透明なビニール製なので、ちょっと見では、両方のおっぱいの先端に小さな布だけがくっついているように見えました。
 そして、その布の左右とも、中央部分が盛大にポチッと突き出していました。

 ゆうこ先生もけっこう、乳首が大きいんだ…
 でも、小さな布なのに乳輪の翳りがはみだしていない…
 全部露になっているぽってりとした下乳のカーブのエロさといったら…
 あれから3年以上も経ったのに、プロポーションにますます磨きがかかっている…

 気をつけの姿勢でうつ向いてモジモジしているゆうこ先生の上半身を、至近距離で遠慮容赦なく舐めるように見つめながら、私はそんなことを考えていました。
 おっぱいを視姦し尽くした自分の目線がやがてまた、吸い寄せられるようにゆうこ先生の破廉恥な下半身に移ったとき、ハッと気がつきました。

「そう言えば先生?一月前のここでのレッスンのときも、そのジーンズを穿いていませんでしたか?」

「え、ええ…」
 
 ゆうこ先生が真っ赤なお顔を少しだけ上げて、私を上目遣いに見つめてきました。

「私が真面目にレッスンに励んでいるとき、先生は、えっとあのときはニットのロングセーターの下で、パイパンなアソコを半分はみ出させていたのですか?」

「は、はい。そうです…」
 
 ゆうこ先生の瞳がうるんでキラキラ光ります。

「お夕食のときも、お話しているときも?」

「はい…それで…」

「それで?」
 
 ゆうこ先生が悩ましいお顔で、私を見ながら小さな声でつづけます。

「わたしの恥ずかしい秘密を知ってもらいたくて、お帰り際の頃には、直子さまが気がついてくださらないかな?って、ドキドキしながらテーブルの下で、こっそりセーターの裾をめくったままにしていました…」
「結局、素子さんが来てしまったので、あきらめました…」
 
 唖然とする私。

「ほ、本当に…はしたない先生ですね。あの日もそんなに濡らしていたのですか?」
 
 つい、そのときのゆうこ先生の気持ちを思ってドギマギしてしまい、エムが勝りそうになる自分の心をなんとか抑えて、エスっぽい質問を浴びせます。

「はい。あのときはノーパンでしたから、もうジーンズはオモラシしたみたいにビショビショでした。直子さまお帰りになった後、直子さまを想って思いっきり自慰行為をしました」
 
 私を上目遣いで見つめてくるゆうこ先生。

「わたしがノーブラだったのは、気がついていくださったのでしょう?」

「は、はい…」
 
 ゆうこ先生のえっちな迫力に圧倒されそうな私。
 これでは、いけません。

「そ、そうでしたか。それなら今日は、もっともっと恥ずかしいメにあってもらいます!」
 
 今すぐにでもゆうこ先生に抱きつきたい衝動をこらえるために、持っていた定規で自分の左手のひらをパンッて強めに一回叩きました。

「はい。それではピアノに戻って、もう一度始めから弾いてください」
 
 今の、紐ビキニトップに恥丘半見えローライズ姿のゆうこ先生も充分いやらしくて、ここでピアノストリップは終わらせちゃってもよかったのですが、ここまで来たら、ローライズを自らの手で脱いで、いやらしい紐ビキニ上下の姿を晒すところまでが、SMプレイのお約束でしょう。

 ゆうこ先生がゆっくりとピアノに戻り、おもむろに弾き始めました。
両腕が左右にめまぐるしく動き、両肩が上下して上半身が揺れるたび、乳首だけを小さな布で隠したたわわな乳房がプルンプルンと躍動します。
 
 その動きで布がズレて、今にも乳首が飛び出しちゃいそう。
 私は、ゆうこ先生の肩越しから見下ろせる、奔放にユサユサ跳ね回るおっぱいに目が釘付けでした。

 今回は曲のかなり後半までノーミスでいきました。
 それにしても、綺麗な女性が半裸でピアノを弾く姿って、なんてエロティックなんでしょう。
 
 女性のからだの優美な曲線とピアノの鍵盤の直線とのコントラスト。
 白い肌の下で艶かしく緩んだり緊張したりする筋肉の動きと、鍵盤を滑るしなやかな指先。
 この腕が、この指先が、この後きっと、私のからだをいろいろとまさぐってくれるんだな、って思うと、からだがゾクゾク震えてきてしまいました。

 そんなことを考えてうっとり見蕩れている私にサービスしてくれたのか、ゆうこ先生は、たっぷりとセクシーな演奏姿を見せてくれた後、曲の終わり間際でやっと、ワザとらしいミストーンを一音鳴らしました。
 ハッと我に返る私。

「あ。また間違えましたね先生。もうこれで3度目ですよ。集中力が欠けていますね?」

「はい。ごめんなさい。直子さまに視られていると思うと、とても恥ずかしくって…」
 
 ゆうこ先生が上半身をこちらに向けて私を見上げ、両手のひらを上に向けたまま揃えて、物乞いをするような格好で両腕を差し出してきました。

「どうぞ、罰を、罰をください…」
 
 おねだりするような瞳で私を見上げてきます。

 私は、何も言わずに黙って3回、ゆうこ先生の手のひらから両手首のあたりを、プラスティック定規で、かなり強めに打ち据えました。
 
 パシンッ!
 パシンッ!
 パシンッ!

「あぁ~んっ!」
 
 眉根にシワを寄せた悩ましいお顔。
 色っぽいせつなそうなお声。
 もういてもたってもいられなくなってきました。

「そんな、えっちなジーンズを穿いているから、演奏に集中出来ないんです。それもさっさと脱いでしまいなさいっ!」
 
 ちょっと強い口調で命令しました。

 私が言われたいと思っていることが、ゆうこ先生が言われたいこと。
 私がされたいと思っていることが、ゆうこ先生がされたいこと。
 その言葉を思い出していました。
 
 ゆうこ先生の全身からムンムン放たれているえっちなマゾオーラにどんどん欲情して、ゆうこ先生のお顔をもっともっと歪めてあげたくて、たまらなくなりました。
 誰かに恥ずかしい命令をすること、言うことをきかせることの快感が、だんだんわかってきました。

「立って、こちらに来てください」
 
 ゆうこ先生がピアノを離れ、私の目の前にモジモジしながら立ちました。
 綺麗なお顔が淫らに火照っていました。

「お尻をこっちに向けてください」
 
 こんなとき、私ならどうされたいか?
 それは当然、お尻をぶたれたいです。

「3回もミスをした先生には、お仕置きが必要です。お尻をこちらに突き出してください」
 
 ゆうこ先生が回れ右で背中を向け少し足幅を開いてから、その場でおずおずとローライズジーンズを少しずり下げ、上半身を前に倒していきました。
 たわわなおっぱいが下へと垂れ下がり、それに伴って、くびれたウエストからまあるいカーブを描く形の良いヒップがこちらに突き出されました。

 ローライズで半分だけ隠された真っ白いお尻。
 前屈みになってもジーンズの狭い布幅でギリギリ、お尻の穴は隠せるみたいです。
 お尻のかなり低い位置に、透明なビニールの紐が通っているのがわかりました。

「両手はそれぞれ足首を掴んでいてください」

 パァーンッ!
 
 少しの間の後、何の前ぶれも警告も無くいきなり、ゆうこ先生の右の尻たぶをプラスティック定規で打ち据えました。

「あぁーんっ!」
 
 いやらしいお声で啼くゆうこ先生。

「なんだかえっちな声ですね?お尻をぶたれて、嬉しいのですか?これはお仕置きですよ?」

「そ、そんなことは…あぁーんっ!」
 
 ゆうこ先生のお返事が終わらないうちに左へもう一発。

「ほら、えっちな喘ぎ声。先生、絶対悦んでいますよね?」
 
 パァーンッ!

「いやぁーんっ!」
 
 パァーンッ!

「あああーーっ、お許しくださいぃ」

「ほらほらー、お仕置きされている間に早くジーパンを脱いじゃってください。ぐずぐずしていると、お尻が真っ赤っかに腫れちゃいますよ?」

「だって、直子さまが足首を掴んでいろ、って…」

「だって、って何ですか?口答えするのですか?」
 
 パァーンッ!

「いやーんっ!ごめんなさいぃ」
 
 パァーンッ!

「もうだめぇですぅ!脱ぎますぅ、脱ぎますからぁ」
 
 からだを120度くらいまで折り曲げた前屈みのまま、ゆうこ先生がちょうどアソコの前あたりに両手をあててモゾモゾしています。
 ジーンズの前ボタンをはずしているのでしょう。

「先生!絶対に自分で自分の気持ち良い場所を、さわったりしたらダメですからね!」
 
 パァーンッ!
 私もだんだん調子が出てきました。

「はぃぃ、直子さまのご命令には、もう絶対に逆らいませんからぁーっ!」
 
 ゆうこ先生の切なくも嬉しそうなお声。

 私は容赦なく、ゆうこ先生が突き出してくる弾力あるお尻を定規で打ちつづけました。
 真っ白だったお尻がみるみる薄桃色に色づき、肌を打ちつける淫靡な打擲音とゆうこ先生の桃色な悲鳴が、しばらくお部屋に鳴り響きつづけました。

 ヨロヨロしながらやっとのことで、ゆうこ先生がジーンズを膝上までずり下げました。
 ピチピチのきつそうなジーンズなので、お尻をぶたれながら脱ぐのは大変みたい。
 
 私の目の前には、思い切り高く突き出されたゆうこ先生のピンクに染まった裸のお尻。
 透明の細いビニール紐からTの字に、これまた細い布地がお尻の穴の上を通って前に回っていました。
 布全体がグッショリ濡れていてピタッと肌に貼りつき、お尻のスジの延長線のように、布の上に一本の卑猥なスジがクッキリと深く食い込んでいました。

「さあ、もうぶちませんから、さっさとそのえっちなジーンズを脱ぎ捨てちゃってください」
「脱いだらこっちを向いて。これから先生のえっちなからだを隅々までじっくり観察させてもらいます」

「だって先生は、恥ずかしい姿を見られるのが大好きなヘンタイマゾ女なんですものね?見せたくて見せたくて、しょうがないのですものね?」
「おっぱいがどんなになっているか、アソコやお尻がどんなになっているか、じっくり観察させてもらいますから」

 私がされたいことが、ゆうこ先生もされたいこと。
 しゃがみ込んでジーンズを両脚から抜いているゆうこ先生の丸まった背中に、私は快感をゾクゾク感じながら冷たくイジワルく言い放ちました。


ピアノにまつわるエトセトラ 17

2011年11月20日

ピアノにまつわるエトセトラ 15

 印象的なテーマにつづいて、ゆうこ先生のしなやかな指が鍵盤の上を軽やかに踊っています。
 右へ左へと縦横無尽。
 その見事な演奏は、SMアソビも忘れて聞き惚れてしまうほど。

 と、3度目のテーマのとき、曲をうろ覚えの私でもすぐにわかる、明らかなミストーンが聞こえました。
 ゆうこ先生の演奏もピタッと止まってしまいます。
 私は、ここだ!と思い、全身がカーッと急激に火照りました。

 七分袖から覗いているゆうこ先生の手首の甲のあたりの肌を狙って、持っていた定規を軽く振り下ろしました。
 ピシッ!

「あぁんっ!」
 
 シッペをしたときみたいな音につづいて、ゆうこ先生の色っぽいためいき。

「先生、今ミスしましたね?先生なのにミスしたら駄目じゃないですか?」

「はい。ごめんなさい」
 
 素直に謝ってくるゆうこ先生。

「先生と私のお約束では、先生は間違えたら一枚づつ、お洋服を脱がなきゃいけないっていうルールでしたよね?」

「は、はい…」
 
 私のほうに振り向いて、私を上目遣いでジーッと見つめてくるゆうこ先生の表情のえっちなことと言ったら…

「でも今回は初回ですから、そのチュニックのボタンをはずすことで許してあげます」
 
 襟元から両方のおっぱいの間くらいまで、ピッチリ留めてあるチュニックのボタン。
 私はとりあえず、ゆうこ先生のチュニックの下がどんな状態なのか、知りたくてたまりませんでした。
 ノーブラなのか、あの水着のブラを着けているのか、はたまた普通のブラジャーとかキャミソールなのか。

「は、はい。お心遣い、ありがとうございます」
 
 ゆうこ先生は、ピアノのほうを向いたままうつむいて、チマチマとボタンをはずし始めました。
 胸元まで全部。

「はずし終わったら、また最初っから弾いてください。今度は間違えないように」
 
 ゆうこ先生の胸元を覗きたい…
 はやる気持ちを抑えながら、私は極力冷たい声で、ゆうこ先生に告げました。

 ゆうこ先生が両手を鍵盤の上に置いて、再び弾き始めました。
 腕が激しく動くにつれてゆうこ先生のからだとチュニックの布の間に隙間が出来て、背後に立つ私から、ゆうこ先生のむっちりとしたバストの谷間が覗けるようになりました。
 
 ドキンッ!
やっぱりゆうこ先生は、紐状水着ブラを着けていました。
 ブラジャーとしてほとんど意味を成していない、ただ乳首だけを覆う小さな涙型の布。
 ゆうこ先生の形の良いおっぱいが、襟ぐりの中にほとんど見えていました。
 でも…

 そのときまた、ミストーンが聞こえました。
 さっきの場所より少し早い小節です。
 私はすかさず、今度はゆうこ先生の左腕を定規で打ちすえました。

「あんっ!ごめんなさいぃ」
 
 うつむいたままのゆうこ先生の両肩が細かくプルプル震えています。

「2度目ですよね?今度は容赦はしませんから。お洋服を何か一枚、脱いでもらいます」
 
 背中をゾクゾクさせながら、お芝居っぽい冷たい口調で言い放ちました。

 ゆうこ先生が今、身に着けているのは、上半身には膝上丈のチュニックと紐水着、下半身にはスリムジーンズとおそらくストッキングとあと何か。
 靴はピアノのペダル操作がしやすいように白いフラットシューズに履き替えていました。
 何か一枚と言ったら、必然的にチュニックかジーンズになるでしょう。

「そのお靴は、ピアノ演奏に必要でしょうから、お洋服にカウントしません。履いたままでいてください」
 
 私は念のため、そう釘を刺しました。

 ゆうこ先生は、どちらを先に脱ぐでしょうか?
 以前のお話から考えると、下半身、つまりジーンズになりそう。
 でも、おそらくその下は、アソコのワレメ周辺だけが隠れる程度の小さな布片ビキニのはずです。
 
 難しい曲のピアノ演奏では、足元のペダルの操作もけっこう忙しくて、大きくではないにせよ足を頻繁に動かすことになります。
 両脚が開いたり閉じたりすれば、股間の紐状の布はどんどん中央の溝に食い込んじゃうはず。
 加えてゆうこ先生、もう股間はビチャビチャのはず。
 濡れた布地は、乾いているときより、より細い紐状になりやすいことは、私も経験上知っていました。
 
 うわー、それはかなり恥ずかしそう…スジにどんどん食い込んじゃう…
 あ、でも、チュニックの裾でかろうじて隠せちゃうかも?
 それともパンストを上に穿いているのかな?
 ドキドキしながらも瞬時にいろいろいやらしいことを考えて、自分で盛大に恥ずかしがっていました。

 エスの人がこんなことではいけません。
 気を取り直して、つい同調しがちなエムの気持ちを抑えこみ、エスの気持ちを思い出します。

「座ったままでは先生も脱ぎにくいでしょう?こちらに出てきて、ここに立って、脱いでください」
 
 ピアノから一歩退いて、ゆうこ先生の肩を定規でポンと軽く叩き、振り向いたゆうこ先生の目線を、定規の動きで私の正面の位置に誘導しました。

 おずおずと私の前に立ったゆうこ先生は、上気したお顔で私を5秒くらい見つめてから、ふっと目を伏せて、おもむろにチュニックの襟元に手をかけました。
 
 えっ?
 それを脱いだらゆうこ先生は、乳首だけかろうじて隠れたあの紐水着姿で、豊満なロケットおっぱいをプルプル揺らしながらピアノを弾きつづけなければなりません。
 その場面を想像して、自分がするわけでもないのに、またまた恥ずかしさに身悶えしてしまう私。
 
 さすがにご自分で、わたしは直子ちゃん以上のヘンタイさんだから、って豪語するだけあって、視てもらいたくって仕方ないんだなー、ゆうこ先生ったら…
 少し呆然としてから、私の心の中に、ますますゆうこ先生をめちゃくちゃに虐めてみたい、という衝動がフツフツと湧き起こってきました。

 ゆうこ先生は、両腕をモソモソさせてチュニックの両袖から腕を抜こうとしています。
 裾をまくって頭からチュニックを脱ぐのではなく、両腕を抜いて肩先から下へ落とす脱ぎ方をしたいようです。
 
 そうですよね。
 その脱ぎ方なら、束の間でも両腕で胸をかばって隠すことが出来ますから。
 そう考えているうちに、ゆうこ先生の足元に淡いブルーの布がひとかたまり、パサッと落ちました。

「ぅわっ?!」
 
 私のほうがそう一声大きな声をあげた後、文字通り絶句してしまいました。

 私の一メートルくらいの目の前に立っているゆうこ先生。
 からだを前屈みにちぢこませて、両手を胸の前で交差させて、紐ビキニからはみ出ているおっぱいを恥ずかしそうに必死に隠しています。
 
 視線は上目遣いで、私を見ているような見ていないような…
 プラスティック定規でゆうこ先生の腕を叩いて、

「どうして隠すのですか?えっちなからだを見てもらいたいから、そんな水着を着ているのですよね?ほら、早く腕をどけてください!」
 
 なんてお約束の科白を言うのさえ忘れて、私の視線は、ゆうこ先生の下半身に釘付けでした。

「そんなジーパン、どこで売っているのですか?」
 
 私は、ゆうこ先生の内股気味にくの字に交差した両脚の、付け根付近をまじまじと見つめながら、好奇心剥き出しの声を投げかけていました。

「ネットショップでみつけて、少し遠かったけれど、わざわざお店まで買いに行きました…」
 
 ゆうこ先生のか細いお声。

 ゆうこ先生が穿いていたジーンズは、ローライズにもほどがある、って言いたくなるほどのローライズな、見るからに悩ましいジーンズでした。
 股上なんてほんの5センチくらい。
 
 腰骨から両腿の付け根へと集まる左右の腿のVラインがくっきり見えていて、おへその下の下腹部からいわゆる土手がぷっくりして性器の始まるすぐ手前あたりまで、の素肌が丸々露出していました。
 
 そしてまた、ゆうこ先生のお腹から下が綺麗で、なおかついやらしいんです。
 画用紙みたいに真っ白でまっすぐで、土手のあたりだけ艶かしくぷっくりしていて。

「先生、ちょっと後ろを向いてみてください」
 
 前屈みのまま、お尻をこちらに突き出すように後ろ向きになったゆうこ先生。
 思った通り、お尻の割れ始めからくっきり3センチくらい、お尻のスジも丸見えでした。
 これでもししゃがんだら、お尻の穴までお外に出ちゃうんじゃ…
 ピッチリしたジーンズなので、柔らかいお尻のお肉や太股の皮膚がジーンズ地に締め付けられてたゆたゆとふくらみながらはみ出ていて、すっごくいやらしい。

「先生…ずっとこんなの穿いていたんですね…」
 
 再び正面を向いたゆうこ先生に近づいて中腰になって、遠慮無くゆうこ先生の下半身に顔を寄せました。
 ノーパンで穿いているのか、それともあの水着も着けているのか?
 パンストは穿いていないことだけは、明らかになりました。
 
 あの水着を着ているなら、もともと本当にスジの部分にあてがう位の布の分量しかないので、こんなローライズな股上でも水着は隠れてしまうでしょう。
 どちらにしろ、いずれはわかることなので、ここでは質問しないことにしました。

 それよりも、もっと気になることがありました。
 ぷっくりとふくらんでいる、いわゆる土手の部分がジーンズの布地からほとんど覗いていて、そこにはまったく毛がありません。
 剃ったような痕も、新しく生えてきそうな気配も、まったく無いのです。

「先生は、ここのヘア、処理しているのですか?それとも…」
 
 ゆうこ先生の下半身の目前に子供のようにしゃがみ込んで、その部分をじっと見つめてあげながら、イジワルっぽく投げかけました。

「わたし、ずいぶん前にソコ、永久脱毛しちゃったのです…マゾですから…」
 
 頭の上から、ゆうこ先生の恥じらいに満ちたか細いお声が降ってきました。

「知り合いのエステの先生に相談して…整形外科の女性の先生、紹介していただいて…」
「マゾには、毛なんか必要ないですから…そのほうが、よーく見てもらえますから…」
「レーザーで、すごく痛くて、すごく恥ずかしかった…です…」
 
 今にも泣き出しそうに、羞恥に染まって掠れたささやきの告白を聞きながら、私は気がつきました。
 ジーンズの太股の付け根付近の狭い布地が湿って、左右内腿のかなりの範囲にわたってシミのように色が濃くなっていることを。

 私の頭はクラクラしていました。
 もう、コーフンしすぎて、今すぐにもゆうこ先生を丸裸にして、私も裸になって、思う存分抱き合いたい、弄り合いたい、って思いました。

 でも、それじゃだめなんです。
 まだふたりのレッスンは始まったばかり。
 もっともっとゆうこ先生を虐めれば、もっともっと私も気持ち良くなれるはずなんです。


ピアノにまつわるエトセトラ 16

2011年11月19日

ピアノにまつわるエトセトラ 14

 歩きながら考えていたのは、ゆうこ先生は今日ご自宅で、どんな格好をしてお出迎えしてくれるのかな?ということでした。
 
 前回のゆうこ先生のお家でのレッスンの帰り際、私はゆうこ先生に、あの水着を着てレッスンしてください、ってお願いしていました。
 いいえ、あのときにもう二人のSMのプレイが始まっていたとしたら、命令、と言ってもいいかもしれません。

 私が中学2年生の夏休み。
 我が家でのガーデンパーティでゆうこ先生が身に着けていたベージュのビキニ水着。
 
 上下ともほとんど細い紐状で、必要最低限の箇所だけ、かろうじて隠せるくらいの過激過ぎる水着。
 いっそのこと脱いで裸になっちゃったほうがいやらしさが減るだろう、って思うほど恥ずかしすぎるえっちで露出狂な水着。

 あれを着て玄関先で迎えられたら、私は思わず抱きついて、ゆうこ先生を押し倒してしまうかもしれません。
 だけど、確かゆうこ先生は、プレイはいつものレッスンが終わってから、ともおっしゃっていました。
 
 ということは、まずは普通にレッスンをして、それから着替えてくれるのかな?
 普通のお洋服の下にあらかじめ着ておいてストリップしてくれる、っていうのも考えられるかな…

 そんな勝手な妄想をしつつ、両足は着実にゆうこ先生のマンションに近づいていました。
 ゆうこ先生が教えてくれた目印になる建物が的確だったので、けっこう複雑な順路なのですがまったく迷わずにマンションの入り口までたどり着けました。

 キンコーン。
 エントランスでゆうこ先生をお呼びしてロックを解除してもらい、エレベーターで7階まで上がります。
 
 エレベーターホールから向かって左側のドアの前に立ちました。
 高鳴る胸の鼓動を、深呼吸を一回して落ち着かせてから、ドアチャイムを押しました。
 ピンポーンッ。

 ゆっくりと開いてくる外開きのドアの向こうに現われたゆうこ先生は、きわめて普通の格好をしていました。
 膝上10センチくらいの柔らかそうな生地でゆったりとしたシルエットの、淡いブルーの七分袖チュニック。
 
 ボトムは、たぶんこの間と同じ、ウォッシュアウトのスリムジーンズ。
 スリッパと裾の間からは黒のストッキングが覗いていました。

 私は、ですよねー、って感じで少し落胆しつつも、ゆうこ先生のニコニコ微笑んでいる綺麗なお顔を見て気を取り直し、今日これから、いったいどんなことになるのか、抑えようもない期待が新たにどんどん膨らんできて、ゆうこ先生につられるように自然と満面の笑顔になっていました。

 お部屋の中は、心地良い温度に暖まっていて、私はコートとブレザーも脱ぎ、制服の赤いリボン付き長袖ブラウスと膝丈スカート、白のハイソックスという姿になりました。
 レッスン前のお茶とケーキで雑談のときは、二人ともわざとらしいくらいに普通のお話をして、えっちな話題にはいっさい触れないようにしていました。
 まるでそこに暗黙の了解でもあるように。

 今日のゆうこ先生は、髪の毛をアップにしてサイドで束ねて、その端正なお顔立ちがなおさら際立ち、すっごく綺麗な上に、いつもよりいっそう若々しくも見えました。
 私とゆうこ先生は、20センチの距離を保って隣り合って座り、私は、沈黙を怖がっているみたいにいつもよりよく動くゆうこ先生の唇を中心に、その美しいお顔にずっと見蕩れていました。

 いつもより短かめで切り上げたお茶会の後、お隣のお部屋に移ってピアノレッスンが始まりました。
 このお部屋は土足仕様なので、私は茶色いローファーを、ゆうこ先生は黒くてヒールの低いパンプスを履いています。
 こちらのお部屋も準備良く、すでに適温に暖められていて、これなら裸になっても寒くありません。

「今日のレッスンはちょっと、番外編ね。直子ちゃんにコード弾きのこと、教えてあげる」
 
 ゆうこ先生がご自分で作られたらしい何枚かのプリントを私に手渡してくれて、ご説明が始まりました。

「クラシックピアノだけを習っている人は、意外と教えてもらえないのよね、コードの概念」

「楽譜に書かれた音符と記号通りに間違えずに弾くのはもちろん大切なことだけれど、各メロディに呼応する和音を知って、それを応用して自分っぽくアレンジ出来ることを知ると、ピアノを弾くのがますます楽しくなるわよ」
「もちろん、クラシック曲の演奏ではそんなことは、ご法度だけどね。でも、ポップスやロック、ジャズの世界ではこっちが主流。コードに慣れておくと、バンドとかでいろいろ楽しく遊べるわよ」
 
 ご説明されながら、ゆうこ先生が私の背後から両手を伸ばし、私の背中にご自分の胸を押し付ける体勢で、手ほどきが始まりました。

 長調と短調の三和音と四和音。
 曲全体の基本音階、キー音のみつけ方とその調で使える音階、スケールのこと。
 トップノートを動かすことで響きががらりと変わったりすること。
 などなどをわかりやすく解説してくださいました。

 背中に押し付けられるゆうこ先生の胸に、始めのうちはドギマギして気が散りがちな私でしたが、ゆうこ先生のご説明をお聞きしながら、実際に鍵盤を叩いているうちに、どんどんコード弾きに興味が湧いてきて、いつのまにかレッスンに集中していました。
 
 あっ、という間に2時間近くが経ち、私は、楽譜も見ずにコード譜だけで、ビートルズのレットイットビーをそれらしく弾けるようになっていました。
 最後にゆうこ先生にピアノを譲り、ゆうこ先生がジャズ風とバロック風に即興アレンジしたステキなレットイットビーを披露してくださいました。

「はい。これで今日の直子ちゃんのレッスンはしゅうりょおーーーっ!」
 
 明るく大きなお声で宣言して、ピアノのペダルから足を外したゆうこ先生。
 時刻は午後の5時ちょっと前。
 サスティーンしていた和音が途切れ、沈黙が訪れたレッスンルーム。
 
 スクッと立ち上がり私のほうに振り向いたゆうこ先生のお顔は、さっきまでとは打って変わって、目尻に涙を湛えているような、潤んだキラキラお目目になっていました。
 何て言うか、訴えかけるような、媚びるような、淫らな、でもすごく美しいお顔…

 ゆうこ先生は、そのままスタスタと奥の窓際の応接セットのところまで歩いて行き、ソファーに置いてあったバーキンバッグを手に取って提げ、また戻ってきました。

「直子ちゃんに、これを…」
 
 ゆうこ先生がバッグから取り出して私に差し出してきたのは、プラスティックの30センチ定規でした。

「ここからは、直子ちゃんがわたしの先生で、わたしは出来の悪い生徒、ね?わたしを厳しく、躾けてください」
 
 ゆうこ先生がみるみるうちにマゾのお顔になっていきました。

 頬から首筋にかけて薄桃色に染まり、眉が悩ましげに寄って、伏目がちに睫毛が瞬き、お口が少しだけ開き、唇がテラテラと濡れそぼっています。
 中二のとき、父が隠し持っていたSM写真集で見て、私の性癖を目覚めさせてしまった、縛られたモデルさんたちの儚くも美しいお顔。
 
 やよい先生に撮られた写真や自分で撮ったビデオで、自分もそういう表情になることを知っている淫らさ全開の顔。
 ゆうこ先生は今まさに、そんなお顔になっていました。

「あ、でも虐めてもらうのに、直子ちゃん、て馴れ馴れしく呼ぶのはおかしいわよね…かと言って、ご主人様とか、なんだかお芝居じみていて、かえって白けちゃうし…うーん…」
 
 ゆうこ先生がお悩みモードに入ってしまいました。

「うーん…まあ、ここは普通に、森下さん、って呼ぼうか…でも森下さんだと、お母様のほうのお顔も浮かんじゃう…」
「わたし、年下の女の子に虐められたいっていう願望もずっと持っていたから、ストレートに直子さま、にしよっか」

「わたしはずいぶん年上だけれど、直子さまには絶対に逆らえないの。直子さまは、わたしがドMの露出狂なことを知っていて、それを世間に暴露されたらわたしは破滅してしまう…ふたりはそんな関係という設定で、ね?」

「はい」
 
 私が考えてきた妄想でも、ふたりはそんな感じの関係だったので、私も即答で従いました。

「それでは直子さま。まずは、わたしのピアノ演奏を聴いてください」
 
 さっきの私のレッスンのときとは打って変わって、ピアノに向かってもなんだかモジモジ頼りないご様子なゆうこ先生が、一呼吸置いてからおもむろに演奏を始めました。
 
 ストラヴィンスキーのペトリューシュカ。
 私にはまだまだ、とうてい弾きこなすことの出来ない難曲です。
 
 そして、この曲にまつわるゆうこ先生のエピソードと言えば…
 つまり、ゆうこ先生は、ゆうこ先生が高校生の頃に受けたドSな女性講師さんとの思い出のレッスンを、まず再現してみることにしたみたいです。

 私は、腰掛けているゆうこ先生の背後に立ちました。
 ゆうこ先生は、チュニックの襟元のボタンを一番上までキッチリ留めていたので、上から見下ろす格好になっても、ゆうこ先生の胸元の素肌を覗きこむことは出来ませんでした。
 
 ゆうこ先生は、このチュニックの下にあの水着を着けているのかしら?
 いずれにしてもまずは、お約束通りゆうこ先生にあの水着姿になってもらって、羞じらう姿をじっくりと見せてもらわなければなりません。

 ゆうこ先生の背後で、手渡されたプラスティック定規で自分の左手のひらを軽くパチパチ叩きながら、ワクワクする気持ちがどんどん高まっていく私でした。


ピアノにまつわるエトセトラ 15