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2011年10月1日

氷の雫で濡らされて 20

シャワーをゆっくり丁寧に浴びて、からだ中の汗やいろんな液体を洗い流してサッパリしました。
白いバスタオル一枚巻いてリビングに戻ると、いい匂いがしていました。
隣接したダイニングのテーブルの上に、美味しそうなお料理がたくさん並んでいました。

シーナさまのおススメで、シーナさまに買っていただいたグリーンのボートネックのチュニックを素肌にかぶり、リビングのソファーに腰掛けて髪をドライヤーで乾かしました。
胸元の布地が2箇所、控えめに浮き出ていてちょっぴり気恥ずかしい。
そうしている間にシーナさまは、お料理をレンジで温めたり、スープをコンロで炙ったり、イチゴを洗ったりキウイを剥いたり、とテキパキお夕食の準備を進めていました。

「いただきまーす」
グラスに注いだビールで乾杯した後、お夕食が始まりました。
4人掛けのテーブルの長いほうの一辺に、シーナさまと隣り合わせに並んで座りました。
BGMはドビュッシーのピアノ曲。
「いろんな種類が食べたくて、たくさんを少量づつ買ってみたの。だから見た目より、そんなに量的には多くないわ」
シーナさまがトマト系のパスタをお皿に取ってくれながら言いました。

テーブルの上には、色とりどりのいろんなお惣菜が、どれも湯気をたてて並んでいます。
シーナさまは、その小柄なからだに似合わず、モリモリと美味しそうにフォークを小さなお口に運んでいました。
私も今まで使った体力の分、正しくお腹が空いていたので、テーブルのあちこちへフォークを伸ばしてモグモグ食べました。

お食事の間中、シーナさまとたくさんおしゃべりしました。
えっち系な話題ではなくて、フツーのおしゃべり。
主にシーナさまが話題を振って、私が答える感じ。
学校ではどんな科目を専攻してるのか、とか、普段はどこで何を食べているのか、とか、お友達はどんな子たちか、とか、東京に来てからどこへ遊びに行ったか、とか。
まるで、昔からのお友達と喫茶店でおしゃべりしているときみたいに、和気藹々と楽しい時間が流れました。
ちなみに、シーナさまが一番好きな食べ物は、以前地元で働いていたファミレスのエビマカロニグラタンだそうです。

「あらら。もうこんな時間!?」
テーブルの上のお料理もあらかた空になってホッと一息ついた頃、壁に掛かかったまあるい時計に目をやったシーナさまが声をあげました。
8時半を少し過ぎていました。

「あんまり居心地が良くて油断しちゃったわ。そろそろ行かないと」
シーナさまが席を立ち、ご自分のバッグのところへ行って何やら点検をし始めました。
確か9時のお約束、って聞いていました。
「だいじょうぶですか?間に合いますか?」
私も席を立ち、意味も無くアタフタしてしまいます。

「うん。それはだいじょうぶ。後片付けのお手伝い、出来なくてごめんなさいね。散らかすだけ散らかしちゃって・・・」
「いえいえ。そんなの私一人でラクショーですから。それより、長々とお引止めしちゃって、美味しいお夕食までご馳走になっちゃって」
オタオタしながらシーナさまの傍に駆け寄った私の言葉を聞いているのかいないのか、シーナさまは、パチンとバッグを閉じて肩に提げてから立ち上がり、私のほうに向きました。

「今日使った鎖とか道具は、みんなキレイに拭いてからこのカートの中に入れたから。このカートは当分、直子さんちに預けておくわ。そのほうがわたしも次来るときラクだし」
「もちろん中身は自由に使っていいわよ。自分で工夫して、セルフボンデージの拘束アイスタイマー遊び、やってみるといいわ」
シーナさまがニッと笑いかけてくれます。
「直子さんの学校もそろそろ夏休みでしょ?わたしも時間作って必ず近いうちにまた、遊びに来るから。そのときはもっとダイタンでいやらしい遊び、しましょーね」
「はいっ!私も楽しみに待ってます!」

期待に満ち溢れた目を爛々と輝かせた私の答えを聞いたシーナさまは、ニコッと微笑んでからテーブルのほうへ戻り、テーブルの上のアイスペールに右手を突っ込み、大きめの氷を一かけら掴んで戻って来ました。

「んー」
シーナさまがその氷をお口に咥えて私のほうにお顔を突き出しました。
「えっ?」
不意をつかれてキョトンとしている私を見て、シーナさまは咥えていた氷をいったん指でつまんではずし、じれったそうなお顔で私を見ました。
「ほら、早くしてっ!」
言ってから、もう一度氷を咥え直します。
「あ。はいっ!」

いささか情緒に欠けてしまった鈍い私。
気を取り直して、ドキドキしながらシーナさまの咥えた氷に唇を近づけていきました。
今度は二人とも、目は開けたまま。
シーナさまと私の視線が至近距離で交わります。
両腕は、お互いの背中にまわり、互いにギュッと自分のほうへ抱き寄せています。
氷の雫がポタリと垂れて、私とシーナさまの胸元を小さく濡らします。
見つめ合ったまま、互いの唇が重なりました。
2秒、3秒、4秒・・・
7秒間、じっと唇を合わせた後、シーナさまのほうからからだを引きました。
私の口の中に、冷たい氷が残りました。

「それじゃあ、またね。ごきげんよう。鍵は全部、閉めていくからねー」
背中を向けたまま右手だけ上げてヒラヒラさせて、シーナさまがリビングのドアの向こうに消えました。
「ほひへんほー」
口一杯の氷を頬張ったまま、私も大きな声でご挨拶。
玄関まで見送ったほうがいいのかな、とも思ったのですが、なんとなくこのまま、シーナさまの唇の感触の余韻に浸っていたい気分でした。
その場にボーッと立ち尽くしたまま、玄関のドアが閉じるバタンという音を聞きました。

「やっぱり一つだけ、謎が残っているよねー」
流しでお皿やグラスを洗いながら、独り言をつぶやいてしまいました。
シャワーを浴びている最中に、ふっと湧いた疑問でした。
お食事のときにシーナさまに聞いてみようと思っていたのですが、あまりにおしゃべりが楽しくて、聞きそびれてしまいました。

その謎とは・・・
いったんお外に出たシーナさまが、どうしてもう一度私のお部屋に戻ってこれたのか?

前にちょこっとご説明した通り、私のお部屋に来るためには、エレベーターの解除キーを私に申請しなければなりません。
4階にエレベーターを止めるためには、マンションのエントランスでエントランスキーで操作するか、部屋番号を押して私へ連絡して、こちらで操作するかしなければならないのです。
たぶんシーナさまは、私がやよい先生にお渡しした私のお部屋の玄関の鍵は、やよい先生から借りてきていたと思います。
でも、その鍵ではエレベーターは操作出来ませんし、エントランスキーの暗証番号は、私の母以外には、誰にも、やよい先生にもお教えしていませんでした。
それなのにシーナさまは、一度外出され、エレベーターの解除キー申請無しでまた戻ってこられました。

まさかシーナさま、一時間以上の間、蒸し暑い4階のドアの外で待っていたとか?
いえいえ、だってシーナさま、その間にお洋服着替えていらしたし、鞭とか一部の私物は持って帰られたみたいだし、それはありえません。
ていうことは、???・・・

いくら考えても納得のいく結論が出なかった謎の答えは、その夜10時頃にかかってきたやよい先生からの電話で氷解しました。

「なんだかずいぶん盛り上がったみたいね?シーナったら、あの子にしては珍しく大コーフンしてたわよ?」
やよい先生のお声にかぶさって、なんだかガヤガヤ猥雑とした雰囲気が感じられます。
お店からみたい。

「ん?そう。ようやくお店の客足が落ち着いて常連さんばっかになったから、他の子に任せて一息ついて休憩中」
「それよりシーナ、なおちゃんのことずいぶん気に入っちゃったみたいだよ?普段のあの子の趣味とはぜんぜん違うのに」
「えっ?シーナ、言ってないの?ま、わざわざ言わないか。シーナはね、フケ専なの。百合的に言うとウバ専?」
「あはは。なおちゃん、わかんないよねー。つまり、自分より年上の女性を苛めるのが大好きなのよ、シーナは。それも親子ほど年上などっかの有名会社の社長夫人とか、お嬢様育ちのゴージャス系なご婦人とか」
「そういうおばさまがたに、あの子、妙に気に入られちゃうんだよねー。あ、おばさまって言っても、それなりの容姿のキレイでお上品系な女性でないとダメなんだけど」

「そういう人たちには独自のネットワークがあるみたいでね。あと、普段きらびやかに着飾って、ある種、傲慢に振舞っているご婦人方って、意外とマゾ性が強い人が多いみたいなんだよね。ほら、そういう人の配偶者ってお金持ちだから外にもいっぱい女囲ってるじゃない?」
「あんまり構ってもらえないから若い男と浮気でもしたいけれど、バレるとややこしいし自分の生活も危うくなる。その点、女性とならいくらでもごまかし効くし、って、どんどんプレイに嵌まっていくみたい」
「で、そんなお金持ちおばさまのネットワークで、シーナは超人気アイドルなの。シーナ自身も年上苛めが大好きだから、お互いハッピー」
「たまに、おばさまたちが連れて来たM男も苛めてるんだって。男の場合は、絶対に素手ではさわらない、さわらせないで徹底的に泣くまでやる、って言ってた」
やよい先生が愉快そうに笑いました。

「そんなシーナがなおちゃんとのこと、すっごく嬉しそうに言ってきたからさ、あたし、さすがなおちゃん、て見直しちゃった」
「だから、今夜のことは許してあげてね。相手のおばさま、シーナのある意味パトロンだから」
「そのおばさま、なおちゃんのマンションの一番上に住んでいるんだよ」
シーナさまが、そのうち説明する、って言葉を濁していた事情を、やよい先生があっさり暴露してしまいました。

なるほど。
それならエレベーターの謎も、なんとなく解けた気がします。
同じマンション内の行き来なら、なんとでもなりそう。
きっと非常階段を使ったんだ。

「一番上の階は、ペントハウス風になっててね、お部屋部分はその分ちょっと狭いけれど、塀も高くめぐらされてるからまわりから見えないし、庭でキワドイ水着とか素っ裸でも日光浴が出来たりするんだ。今度一緒におジャマしよっか?」
「そのおばさまもそこに住んでいるわけじゃなくて、週に2回くらい、シーナと遊びにやって来る程度。もちろんおばさまの持ち物よ。それで普段はシーナが一人で住んでるんだ」
「そのおばさまとは、あたしも何度か会って、もう気心が知れてるから心配いらないよ。なおちゃんも絶対知ってる有名大会社の社長夫人」
「おばさまは40ちょいくらいの、見るからにお上品な感じの美人さんなんだけど、ドMでねえ。いやらしいカラダつきなんだ・・・」
やよい先生は、お酒が入っているのか少しお下品になっているみたいです。

ご機嫌いいみたいで普段より饒舌なやよい先生は、ずっとしゃべりっぱなし。
私は、一々驚きながらそのお話に耳を傾けていました。

わかったことは、シーナさまがおばさま好きなこと。
私が住んでいるマンションの一番上の階に住んでいること。
そのお部屋の持ち主は、お金持ちでお上品な美人さんのドMで、シーナさまのパトロンさんなこと。
シーナさまがお手伝いしているという、やよい先生のお仕事のことを聞くと、それだけはまたいずれ、とお話をはぐらかされてしまいました。

「だから、これからシーナとなおちゃんは、もう勝手に遊んでいいからね。シーナなら信頼出来るから、あたしも安心してなおちゃんを任せられる」
長くなっちゃったから、そろそろ電話切らなきゃ、ってなった後、やよい先生がポツンと言いました。
なんだか、やよい先生から突き放されたみたいで、一気に悲しい気持ちになりました。
「あ、でも、あたしはあたしでまた、なおちゃんちに行くからね。せっかくなおちゃん、東京に来たんだもの、たくさん苛めなきゃもったいない」
私の沈みかかった気持ちに気づいて持ち上げるみたいに、やよい先生が明るく言ってくれました。
途端に晴れ上がる私の気持ち。
単純だなー。

電話が切れた後、私はしばらくボーッとしていました。
今日のお昼過ぎから今までのことが、あれこれいろいろ頭に浮かんでは消えていきました。
なんだかすっごくたくさんのことが起こって、脳が処理しきれていない感じ。
からだの奥からジーンとしてきて、どんどん眠気が高まっていました。
あれだけたくさんイったからだは、さすがにまだまだグッタリ疲れているみたいです。
今頃シーナさまは、4階分離れた頭上のお部屋で、美人なおばさまを苛めているのかな?
そんなことをふっと考えて、あわてて頭をブンブン振りました。
考えても仕方の無いことは、考えないほうがいいですよね。

とにかく私は、シーナさまというステキなパートナーにめぐり会えたんです。
それも、すっごく身近に住んでいて、会おうと思えばいつでも会えるパートナー。
その上、やよい先生も、まだまだ私と遊んでくれそう。
眠いながらも、気持ちがどんどんワクワクしてきました。

今年の夏は、いつもに増して楽しく過ごせそうです。
まずは明日、シーナさまにメールを入れて、次にお会いする日を相談しよう。
明日が早く来るように、今夜はまだ早いけど、ゆっくり休もう。

冷蔵庫から取り出したロックアイスのかけらを一つ、口いっぱいに頬張りました。
シーナさまの唇の感触が鮮やかによみがえりました。
電気を全部消してチュニックを脱ぎ、裸でベッドに潜り込みました。
仰向けになって目を閉じて、唇をチュッと闇に突き出しました。

おやすみなさい、シーナさま。


独り暮らしと私 01 へ

2011年9月25日

氷の雫で濡らされて 19

何かにからだを強く揺さぶられている気がして、目が覚めました。
「・・・と、カゼひいちゃうわよ?」
誰か、女性の声がぼんやりと耳に届きました。

閉じていたまぶたをゆっくりと開けていくと、私の顔を覗き込んでいる誰かと視線が合いました。
「わっ!」
声を出すと同時に意識がハッキリして、私はガバッと上半身を起こしました。
反射的に飛び退く誰か。

「あんまりぐっすり眠っているから、起こすの可哀相とも思ったのだけれど、そんなに汗かいたからだで裸で眠っていたら100%、カゼひいちゃうからさ」
目の前にシーナさまがいました。
ハワイのムームーみたいなカラフルで涼しげなお洋服を着て、私を見てニコニコ笑っています。
「あ、シーナさん!あ、さま・・・なんでここに?」
言ってから私は、意味も無くまわりをキョロキョロ見渡してしまいました。

「直子さんが無事、脱出できたか心配で見に来てあげたのよ。あと、今はプレイ中じゃないから普通にシーナさんでいいって」
シーナさんがまたベッドのほうに近づいてきて、私の枕元の縁にチョコンと腰掛けました。
「一応自力で脱出できたみたいね」

そうだ。
私、最後にイった後、急に眠くなってきて、そのまま眠っちゃったんだ。
私のからだには、大きなバスタオルが2枚、かけられていたみたいでした。
でも、起き上がってしまったから、今はおっぱい丸出し。
タオルの下で開いている膝を閉じようとしたとき、足首の鎖がジャランと鳴って、両脚は鎖に繋がれたままだったことを思い出しました。

お部屋は、心地良い温度に戻っていました。
シーナさんがエアコンを点けてくれたのでしょう。
バスタオルをかけてくれたのもきっとシーナさん。
マイクスタンドも片付けられ、窓にはレースのカーテンだけ引かれていました。
お外はすでに暗くなっていました。

「わざわざありがとうございます、シーナさん。ご心配とお世話をおかけしちゃったみたいで・・・お部屋も片付けていただいたみたいだし・・・」
「いいの、いいの。わたしもおかげですんごく面白いものが見れたから」
シーナさんがイタズラっぽく笑いかけてきました。

「わたしがいつ、ここに戻ってきたのか、知ってる?」
「えっ?」
「わたしがリビングのドアをそっと開けたとき、部屋はカタカタカタカタうるさい音がしてて、この上で直子さんが、すんごい勢いで悶えてた。オマンコいいーっ、なんて、おっきな声で叫びながら」
シーナさんが愉快そうに笑いました。

「えーーーっ!?」
見られちゃってたの?
それも一番見られたくない、恥ずかしすぎる修羅場なワンマンショーを・・・
私の全身を、全血液が逆流しました。

「直子さんたら、ドアを開いても閉じても、ぜんぜん気がつかないんだもの。夢中になってバイブをズボズボ出し挿れして、おっぱいめちゃくちゃに揉みしだいて」
「腰がビクンビクン、いやらしく何度も浮いていたわ。わたし、リビングのドアのところに立って、ずーっと見ていたの」
「そのうち、床に落ちたローターが私の足元まで転がってきたのね」
「カタカタ凄い音だったから、いくら防音とは言え、下に住んでる人が在宅だったら絶対苦情来るなーってハラハラしてたから、思わず拾い上げちゃった」
「そしたらあなたったら、あれだけうるさい音が鳴り止んだことさえ、気がつかないんだから」
シーナさんが苦笑いを私に向けました。
私は、あまりの恥ずかしさに火照ったまま、うつむいて上目遣い。

「とにかくすんごい喘ぎ方だったわねえ。上半身ガクガク震わせて、おっぱいプルンプルン揺らして、両手でからだ中まさぐって。見方によったら悪魔祓いの儀式中、みたいな?」
「潮噴いたのもバッチリ見ちゃったわよ。ずいぶん飛んだわねえ」
「そのうちに、ローターとかスポイトとかを床にぶん投げた、と思ったらぐったりしちゃって、ベッドにひっくり返って。やがて寝息が聞こえてきた」
「部屋はすんごく暑かったけど、固唾を呑んで見守っちゃたわよ。一部始終。それで、直子さんが眠ってから軽く片付けした後、起こした、ってワケ」
「だから、直子さんが眠っていたのは、ほんの15分くらいね。ちなみに、わたしは、出て行ってから1時間20分くらいで戻ってきたの。そのときはもう鍵は落ちていたから、アイスタイマーもだいたい予想通りだったみたいね」

シーナさんは、お話している最中に立ち上がり、お話しながらダイニングへ行って、またすぐ戻ってきました。

「そんなワケでお疲れさま。わたしが目撃した野生の直子さんは、すんごくいやらしくて、すんごくスケベで、すんごく淫乱で、すんごくマゾで・・・」
言いながらシーナさんの指が、依然としてうつむいている私の顎にかかり、クイッと私の顔を上向きに持ち上げました。
シーナさんと見つめ合います。
私は、絶望的な恥ずかしさで、火傷しそうなほど真っ赤に火照っているはずです。

「それで、すんごくセクシーで、すんごく可愛かった」
「目を閉じて、口を大きく開けなさい」
シーナさま、お久しぶりなご命令です。
この冷たい口調を聞くとやっぱり、シーナさん、ではなく、シーナさま、と呼びたくなります。
私は素直に言われた通り従い、両目を閉じて、口を大きく開けました。

私の口の中に何か冷たい雫がポタリと垂れて、思わず目を開けてしまいました。
シーナさまが長さ8センチくらいのゴツゴツした菱形のロックアイスを端から三分の一くらい、ご自身のお口で咥え、そのお顔を私の顔に近づけてきていました。
シーナさまが目を軽く閉じているのを見て、私もあわててまた目を閉じました。
ロックアイスのゴツゴツした感触が私の口中に侵入してきて、一瞬、唇同士が触れた、と思ったら眼前の気配が遠のきました。
「たぶん、すんごく喉が渇いているでしょう?それしゃぶって落ち着いたら、シャワーを浴びてサッパリしちゃいなさい」
シーナさまがやさしくおっしゃいました。

確かに口の中がカラッカラに乾いていて舌がまわらず、しゃべるのにも不自由なほどだったので、シーナさまに口移しでもらった氷の塊は、まさに甘露の味がしました。
その上、今、たしかに触れ合った私とシーナさまの唇・・・
嬉しさに我を忘れて、思わずシーナさまの細い腰に両腕でギューッとしがみつきました。
ずいぶん前にデパートで出会ったときと同じパフュームのいい香りがしました。

「ひーにゃひゃにゃ。ひゃひひゃひょーひょにゃひひゃひゅ!」
氷を口いっぱいに頬張ったまま感激してお礼を言うと、シーナさまが少し照れたようなお顔になり、これじゃイケナイと思い直したのか、キッと真面目なお顔を作って、私の両腕を邪険に払い除けました。
「言っておくけど、今のはキスじゃないからね?喉が渇いてるだろうと思ったから・・・奴隷にあげる飴と鞭の、単なる飴のほうだから・・・」
「それに、直子さん?どうするつもりだったの?この鍵、ずっと向こうのほうまですっ飛んでたわよ?わたしが来なかったら、足の鎖はどうやってはずすつもりだったの?」
シーナさまは、わざと怖いお顔になって、わたしの目の前に輪っかの付いた南京錠の鍵をプラプラさせました。

それは知らなかったけれど、もうそんなことはどうでもいいような気分でした。
私は、シーナさまと唇チューが出来たことで、すっごくルンルンな気持ちになっていました。
もう、シーナさまったらツンデレなんだからー。
シーナさまは、照れると怒った感じになっちゃうみたいです。

シーナさまが私の両脚の鎖もはずしてくれて、ついでに赤いエナメルの手枷と足枷、ショーツとワンピースも脱がせて丸裸にしてくれました。
私はずっとされるがままで、ソファーベッドの上をゴロンゴロン。
口の中の氷は、とっくに溶けて無くなっていました。

「ずいぶんあちこちに痣が出来ちゃったわねえ。見るからにマゾ奴隷って感じでわたしは好きだけど。完全に消えるまで一週間てとこかな?それまでプールとか温泉には、行けないわねえ」
シーナさまはイジワルそうに言いますが、私は、そんなこともどうでもいいと感じていました。
確かに、私のからだのあちこちに、赤紫や真紅やピンクの痣やみみず腫れが痛々しく、白い肌を飾っていました。
でも、それはそれで艶かしく淫靡で、かえってセクシーにも思えました。
シーナさまにぶたれるなら、どんなに痕が残ったって・・・
シーナさまの細い指が気まぐれに、私のおっぱいや太腿やお尻の痕をなぞるたびに、性懲りも無くゾクゾク感じていました。

「さ、ゆっくりシャワーを浴びてきなさい。その間にわたし、お夕食の用意しといてあげる。さすがにお腹、空いたでしょ?」
「あ、はい。でも、いいんですか?」
「さっき、フードコートでいろいろ買い込んできたから。出来合いのお惣菜だけど、美味しいって評判のお店なの。直子さんと一緒に食べようと思って」
「うわー、嬉しいです。今夜は泊まっていかれます?」
「わたしも当初はそのつもりだったんだけど、急に用事が入っちゃってね。夜の9時から」
「9時からお仕事、ですか?」
急激にガッカリしながら聞きました。
「仕事、とも言えるのか、言えないのか・・・奴隷の一人に急に呼び出されてね・・・」
シーナさまが謎なことを言って、言った後また苦笑い。

「奴隷に呼び出されるご主人様、ってのもなんだか可笑しな話だけどね。ま、いろいろあるのよ、長く生きていると」
「直子さんにもそのうち説明する機会があるでしょう。それまでは、今のは聞かなかったことにしといて、ね?」
シーナさまがニッて笑いかけてきました。

「もちろん直子さんとはまた近いうちに時間作って、じっくり遊ぶつもりよ。あなた面白いもの。どんどんアイデアが湧いてくるし、何よりわたしが萌えられる」
「ゆりさまともさっき電話でお話したの。前半戦のご報告がてら。それで、ゆりさまからも直子さんの今後の貸し出し許可もいただいたし、当分わたしからは逃げられないわよ?」
シーナさまがニヤリと笑って、今は普通に戻っている私の右の乳首をピンって人指し指で弾きました。
「いやんっ!」
その途端に私の官能がポッと小さく燃え上がり、背筋がゾクッとしてしまいました。

どうやら私は、本気でシーナさまとのSMアソビを気に入ってしまったようでした。
今夜はダメでも、近いうちにまたシーナさまが遊んでくれる。
そう考えるだけで、心がワクワクして前向きな気持ちになれました。
奴隷の一人、っていう言葉は少し気になったけれど、シーナさまは社会人だし、昔からやよい先生ともお付き合いされていたし、確かにいろいろあるんだろう、って考え直して、そのことについてはそこで思考停止することにしました。

「ほら、早くシャワーしてらっしゃい」
シーナさまに裸の背中をパチンて軽くはたかれました。
「はい。シーナさまとのお夕食、すっごく楽しみです」
確かにお腹も空いていました。
私は、本心からそう言ってシーナさまに深々とお辞儀をしてから、バスルームに駆け出しました。


氷の雫で濡らされて 20

2011年9月24日

氷の雫で濡らされて 18

「んんんーーーーっ!!」
セルフ焦らしによって蓄積されてきた全身を啄ばむ被虐的官能が、クリトリストを嬲る震動と激しく共鳴していました。
からだのあちこちから湧き起こる凄まじい快感が束ねられ、一点めがけて押し寄せてきます。
「んぐぅーーーーーっ!!」

私は、あえて自分に身悶えることを禁じ、両手両足先に力を入れて、じっと横たわったまま快感の波に耐えてみることにしました。
許して、許して・・・
でも、それも一分ともたず、押し寄せる快感に知らず知らず、腰が激しく上下左右にグイングインとグラインドしていました。
両手両足はウネウネと波打って、私の自由を奪う鎖がジャランジャランと派手な音を響かせました。
「んぬぐぅーーーーーっ!!!」

自分のからだであって、自分のからだではありませんでした。
空っぽの頭の中に、気持ちいい、っていう言葉だけが浮かんでいました。
まるで誰かの体内で精製された快感という液体を、頭の中になみなみと流し込まれたよう。
私とは関係の無い肉塊と化した淫らな肉体は、気持ちよさそうにフワフワクネクネと頭上を漂っていました。

そして今回は、クリトリス責めを止めることが出来ません。
鍵を手にして鎖の拘束から逃げ出せるまでは、嬲られっぱなし。
イった後、ほんの少しだけ遠ざかった気がしたクリトリスへのキツイ刺激が、急激にフェードインしてきました。
この責めを止めるためのスイッチは、イジワルなシーナさまに捨てられてしまった。
そんな妄想が、いっそうの被虐感を煽ります。

発情しきって沸点の低くなったからだに、すぐさま絶頂へ至る波が押し寄せてきます。
自分ではコントロール出来ない、強制的な快感。
来る、来る来る来る・・・
欧米のえっちなビデオで金髪のお姉さんがイきそうなとき、come,come,って喘いでいる訳がわかったような気がしました。
とてつもなく甘美な感覚が、からだの奥底から私に襲いかかってきます。
来る、来る、来るぅ・・・来たぁーーーーっ!
「うんぐぅーーーーーーーっ!!!」
再び私の肉体が空高く放り投げられました。

短かいスパンでたてつづけに何度もイきました。
イった直後の短かいインターバルの間、気絶することさえ許してもらえませんでした。
クリトリスに吸い付いた悪魔の器具からの刺激は、遠のこうとする意識をその都度強引に、現実へ連れ戻しました。

何度目かのインターバルのとき、ふっと顔を上に向けると、すでに輪っかはストッキングを通り抜けて、鍵が落下していました。
あわてて右側に向けた私の視界に、私の右手スレスレで左右にブラブラ揺れている、糸で吊り下げられた鍵が見えました。
ベッド際に立てたマイクスタンドのブーム部分の根元に糸で結ばれ、揺れが収まればちょうど私の右手に鍵が届く位置に調節されていました。
強制陵辱の終焉に目途が立ちホッと安堵したのも束の間、からだがまたまた勝手に昂ぶってきていました。
とりあえず鍵を掴まなきゃ。

高まる快感にあがらいながら上半身をよじって右に向け、右手の指先を伸ばして、でたらめにブラブラ揺れている鍵を捕まえようとします。
・・・触れた。
んっ!
人差し指と中指の間に小さくて平べったい金属が挟まりました。
取れた!
掴んだ途端に鍵をグイッと引っぱったので、マイクスタンドに繋いでた糸がプツンと切れました。
「んんんーーーーーっ!!!」
右手のひらに鍵をしっかり握ったまま上半身がのけぞり、またイきました。
ストッキングからはまだ、ポタポタポタポタ水滴が落ちて、ワンピースのおっぱいを濡らしていました。

次は、右手首の南京錠をはずす番です。
右半身をひねって顔を右手首のほうに寄せ、不自由な右手の鎖を目一杯内側に引っぱって顔のほうに寄せます。
意識を鍵だけに集中させて快感を遮ろうと試みますが、震動は容赦なく全身の官能を炙ってきます。
「んうぅーーんっ!」
上体をひねったおかけで左腿が浮き上がり、股間のバイブレーターの柄が左内腿に当たって激しく膣壁を擦りました。
イレギュラーな刺激に全身が快感で激しく呼応し、あやうく右手を開いて鍵を落としそうになりました。
「んっ!!」
なんとか持ちこたえました。

猿轡をされた口のビチャビチャな布地を舌先で口の奥に押し込み、開いた唇の隙間に鍵を咥えます。
鍵は、長さ10センチくらいの糸で直径5~6センチの金属リングに繋がれていました。
鍵を咥えると、鍵に結ばれた紐の下にリングがぶら下がる格好になります。
重いというほどではないですが、かなりジャマ。
快感の波にさらわれて鍵を挟む唇の力を少しでも緩めたら、鍵は重力によってたやすく下に落っこちてしまうことでしょう。
私の首の上か、胸の上か。
落ちてしまった鍵を再び咥えるのは、容易なことではありません。

私は、なるべく全身を動かさないように唇と手首以外の力を抜きました。
右に捻った顔の唇から飛び出した鍵の先を、手首が届く空間に突き出すように、自分の顔を固定しました。
それから、右手首をソロソロと慎重に顔に近づけていき、手首の南京錠の鍵穴を、突き出した鍵に差し込もうと試みました。
鍵穴が近づくにつれて目の焦点がボヤケ、鍵穴を目視できません。
快感がどんどん高まってきていますが、流されまいと必死に理性が抵抗しています。
カン頼りで3回トライして、ようやく鍵が鍵穴に差し込まれました。

そのまま、顔と手首をおのおの反対方向にひねります。
カチッ!
鍵がはずれたみたい。
鍵は唇に咥えたまま、右手首を顔から離します。
右手首の南京錠が付いた側をタオルケットに何度も擦りつけていると、南京錠のUの字が開きました。
すかさず右手首をでたらめに振って、南京錠がつないでいる鎖をふるい落とします。
カターンッ!
はずれた南京錠が床まで飛ばされて、赤いエナメルの手枷はつけたまま、右手が鎖から解放されました。

間髪を入れず咥えていた鍵を右手でつまみ、上体を左側に傾けます。
左手首の南京錠も右手の鍵で難なくはずれ、やっと両手が自由になりました。

それからの行動は、今思い出してもあまりにはしたなくて、思い出すたびに脊髄反射的に火照ってしまうほど恥ずかしいものでした。

右手は、躊躇無くまっすぐ股間へ伸び、暴れまわるバイブレーターの根元をショーツの布ごとしっかり掴んで、より奥へとグイグイ押し込んでいました。
左手は、口元の猿轡を顎方向へずり下げた後、ワンピースの上から自分のおっぱいを、貼られた電動ハブラシごと激しく、めちゃくちゃに揉みしだいていました。
「あああーーーんっ、もっとぉ、もっとーーーつよくぅぅぅーーーっ!!」
自由になった口が思い切り淫らに悦びの叫びをあげていました。
自由になった上半身がむっくり起き上がり、左手の愛撫で盛大に身悶えていました。

右手は、ショーツの下に突っ込んでバイブの柄を直に持ち、チュプチュプ音を響かせながら高速ピストン運動をくりかえしました。
ショーツは腿の真ん中へんまでずり下がり、びしょ濡れのピンクの布片が左右にだらしなく一文字に伸び切っていました。
もちろんクリトリスは吸いつかれて震わされたまま。
「ああんっ!あああんっ!ああああーーーっ!!」

左手は、ワンピの肩紐を両肩から抜いて、おへそのあたりまでだらしなく諸肌脱ぎになり、露になった赤い痣だらけの右おっぱいを鷲掴みにしていました。
右腕は左おっぱいにギュッと押し付けられてせわしなく上下しています。
腋の下や脇腹に貼りつけてあったローターはとっくにテープが剥がれ、タオルケットの上や脱ぎかけワンピースの中でブーンって唸っていました。
乳首を挟んでいた特製電動ハブラシも、左右ともとっくにはずれていました。

今、わたしのおっぱいは、私の左手で自由自在に陵辱されていました。
乳首をつままれ、ひねられ、引っぱられ、そのたびに大きなアンアン声が響き渡ります。
鎖に繋がれている間中、もっとこうして欲しい、と思っていたことを、一つ残らず左手が実現してくれていました。
爪の痕が残るくらい、おっぱいのお肉に食い込む左手の5本の指。
全身汗でヌルヌルになったからだを激しく撫ぜまわすうちに、左手全体がみるみるふやけていきました。

「あーーんっ、もっと、もっと、もっとぉーーっ!」
「めちゃくちゃにして、めちゃくちゃにしてっ、めちゃくちゃにしてぇーーっ!!」
「あ、オマンコいいっ!オマンコいいっ!オマンコいっちゃうぅぅーー!!」

ローターの一つが床に転がり落ちたらしく、カタカタカタとやかましく響き始めました。
すごくうるさい音なのですが、私にはぜんぜん気になりませんでした。
拘束放置責め最後を締めくくる絶頂を、最高のものにするために必死で自分のからだをいじくりまわしていました。

「ああ、ああ、ああ、ああ・・・」
「もうだめ、もうだめもうだめもう・・・」
自由な上半身を思う存分身悶えさせ、下半身はバイブレーターをより奥へ引きずり込むみたいに激しく上下し、右手が右乳首を、左手が左乳首をギュッとつまんで力任せに思い切り上に引っぱっていました。
両目は半開き。
でも、目先の快楽以外、何も見えてはいませんでした。

「いやっ、だめっ、イっちゃうん、イっちゃうぅーんっ!!」
「ふぅーっはぁーっ、ふぅーっはぁーっ、ふぅーっはぁーっ・・・」
「イク、イクイクイクイク、イクぅーーーーっ!!」
「んっ!!!」
起こしていた上半身が後ろへ大げさにのけぞり、力尽きるように背中がタオルケットに着地しました。
まだ蠢いている電動ハブラシといくつかのローターが、私の背中の下敷きになり、それでも健気に震動を送ってきます。

イった、と自覚した後、ワンテンポ置いて上半身を起こし、右手でクリトリスのスポイトを強引に引き剥がしました。
「んんーーーーっ!!」
グリトリスがありえないくらいグイーッと引っぱられてから、スポンと抜けました。
つづいてバイブレーターを膣壁を思い切り擦りながら抜きました。
ビチャッ!
バイブの先が膣口から飛び出たと同時にアソコ全体が震えたように感じて何かの液体が大量に勢いよく噴出、ベッドを飛び越えて床に飛び散りました。

「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
運動会の徒競走で全力疾走した後の数百倍、息が切れていました。
もうダメ・・・
起こした上半身を再びベッドに倒しました。
背中に当たるローターたち。
「んーーもうっ!」
私は、不機嫌に背中起こし、手に触れたローターを片っ端から胴をひねって電池の通電を止め、ベッドの下に落としました。
2組の電動ハブラシとバイブレーターもスイッチを止めてベッドの隅に放り、クリ責めスポイトは震えているまま遠くに放り投げました。

もう一度背中からベッドに倒れ込みます。
室内は、熱気が充満してすごく暑くなっていました。
全身グッショリ。
エアコン、点けたいな・・・
でも、両足の鎖をはずしてエアコンのリモコンを探すのが億劫で仕方ありませんでした。

床に一個、落ちたはずのローターの音は、いつの間にか、なぜだか聞こえなくなっていました。
見上げると、伸びきったストッキングがだらしなくぶら下がっていました。
氷は、全部溶けちゃったみたい。
ピンクのショーツは、両腿の中間辺りで紐状に、ベージュのワンピースは、お腹のおへその辺りで紐状になっていました。
私は、相変わらず両足首を鎖に繋がれたまま、おっぱいと下半身丸出しで仰向けに寝転んでいました。

両方のまぶたが急激に、重たくなってきました。


氷の雫で濡らされて 19

2011年9月18日

氷の雫で濡らされて 17

押し寄せる快感に翻弄されながらも、なんとか床に落とすことなく、左手でリモコンスイッチを掴むことが出来ました。
リモコンさえ手にすれば、クリトリス虐めは自分でいつでもコントロール出来ます。
リモコンを手に出来てホッとしたせいでしょうか、クリトリスへの刺激が一段とからだ中に響いてきました。

「んーーっ、んーーっ、ぅうーーーっ!!!」
何度目かの絶頂感に酔い痴れた後、余韻の中、手探りの指先でスイッチを切ることが出来ました。
「んーふーっ、んーふーっ、んーふーっ・・・」
荒々しい呼吸音とともに、自分の胸全体が激しく上下しているのがわかりました。

再び乳首とアソコの3ヶ所責めに戻った器具の陵辱は、さっきまでの、クリ肛門脇腹腋の下責め、とのコンボがあまりにも強烈だったせいもあり、最初の頃のように敏感には刺激を感じなくなっているようでした。
と言っても、その刺激に身を任せていれば、じりじりと着実に快感が体内に蓄積されていくのは明白なんですが。
全身もかなりぐったりしていて、その分、頭の中は幾分冷静になってきたようでした。
私は、あらためて自分の今の状況を確認してみました。

猿轡は、よだれでグッショリ。
よだれは、顎や耳のほうまで垂れていて、枕元のタオルケットまでしっとり濡らしていました。
上気しているのに加えてエアコンが切られたせいもあり、体感温度がさっきよりかなり上がっていました。
額の髪の生え際や首筋、そして全身に汗が滲み出て、時折ツツーッと肌を滑るのがわかります。

吊り下げられた氷の塊は、見たところさして大きさに変化はありませんが、胸元へ落ちて来る雫のスピードが上がっていました。
ポタポタポタポタとひっきりなしに雫が私のおっぱいやお腹の上に落ちてきます。
ワンピースの布に染みこんで、火照った肌を一瞬ヒヤリとさせてくれて、とても気持ちいい。

氷入りストッキングが吊るされてから、もう40分くらいは経っているはずです。
エアコンが切られて20分くらい?
とすると、後40分くらいはこの、ベッドに磔陵辱器具責め、から解放されないのでしょうか。
カーテンが開け放されたすりガラスの窓の外も、段々と日が翳ってきていました。
ただ、お部屋の中は、切られたエアコンの残存冷気が薄れるにつれて、ムンムンと熱気が上昇していました。

下半身は、もうヌルヌルのグショグショでした。
イクたびに何かいろんなおシルをアソコから放出していたような気もします。
ショーツは表も裏も満遍なくビッショリみたい。
それでもまだグチュグチュヌプヌプと膣内で蠢いているバイブレーターに、私の性感が懲りもせず昂ぶりつつありました。
「ぬぅーんっ!」
冷静になって頭で考えていた間、からだへの震動が導く快感は、やっぱり律儀に蓄積されていたようです。
「うーーんっ」
鎖を鳴らして両膝を捩り、大きく開いて膣壁のさまざまなところにバイブが当たるように工夫してしまう私は、やっぱり根っからのヘンタイどスケベなのでしょうね。

シーナさまが去って、一人残された自分のお家。
普段普通に生活している見慣れたリビングで、なぜだかソファーベッドに大の字に磔にされ、おっぱいとアソコを電池切れまで止まらないオモチャで嬲られている私。
氷が溶けて鍵が手に入らないうちは、この震動陵辱責めから解放されない私。
シーナさまがプレゼントしてくれた、まさに私好みな被虐シチュエーションを思う存分に楽しまなくちゃ、っていう気持ちになっていました。
あれだけ何度もイったのに、まだ昂ぶってくる自分のからだにちょっと呆れながらも、鍵が落ちて来るまで、囚われのみじめな自分を徹底的に苛めよう、って決めて両目をつぶり、妄想の世界に入りました。

「あの女の人に呼ばれて来てみたら、お姉さん、すんごい格好してますねぇ」
私の目の前に現われたのは、数時間前、ファッションビルのフィッティングルームでお相手してくれた、睫毛パチパチのギャル店員さんでした。
「それ、さっきお買い上げいただいたボディコンワンピでしょ?どうしてそんなに布地が凸凹してるんですかぁ?」
ギャル店員さんが言いながら、私のおっぱいのところにお顔を近づけてきました。
「うわっ!電動ハブラシ2本で乳首挟んでるんだぁ。信じられなーい。どヘンタイぃ」
「ハブラシって歯を磨くために使うんですよぉ?それをこんなふうに使うなんて、淫乱丸出しぃ。きっとオマンコにも突っ込んでるんでしょぉ?」
ギャル店員さんが呆れたようなお顔で、私の顔をマジマジと見つめました。

そのままギャル店員さんのお顔が私の下半身に移動していきます。
「ひゃー。オマンコのほうは、ぶっといバイブぅ!クネクネ動いてグチュグュいってるぅ!」
実際、私の耳にも低い震動音とともにニチャニチャ音が聞こえていました。
「さっきもお店で、ホタテ貝の形のオモチャをオマンコに突っ込んだままお買い物してたんですよねぇ?お連れの人に教えてもらいましたぁ」
「ブーンて音がお店中に聞こえてましたよぉ?恥ずかしくないんですかぁ?」
ギャル店員さんは、心底軽蔑した口ぶりで、それでもギャル口調で私を苛めてきます。

「おっぱいは、SMみたいにロープで縛ってたでしょぅ?背中のロープ丸見えだったしぃ、でっかい乳首がツンツンになっちゃってノーブラ丸わかりだしぃ。ひょっとしてお姉さん、そういういやらしい姿をみんなに見せたいんですかぁ?」
ギャル店員さんは、好奇心剥き出しの視線で私のからだを舐めるように視姦してきます。
「だったらやっぱりぃ、その恥ずかしいムチムチワンピのままショッピングすれば良かったのにぃ。乳首突っ立てて、SMロープチラ見させて、オマンコに挿さったホタテ貝覗かせてぇ」
「そのワンピでしゃがんだら、お尻もオマンコも丸出しになるでしょ?スケベな男どもがわんさか寄って来て、たちまちマワしてくれたでしょうにぃ」
ギャル店員さんのお下品にニヤニヤしたお顔。

私は顔をブンブン横に振って、私は男の人はダメなの、って訴えました。
「ふーん。男はダメだけどヘンタイなんだぁ。なんだかめんどくさいのねぇ」
「なら、女の人にだけ見て欲しいんだぁ。だったらアタシがじーっくり見ててあげるよぉ」
ギャル店員さんの目が、少しショーツがずり落ちた私の剥き出しな土手に気がつきました。

「あらー何これ?おマメにスポイトが吸い付いてんじゃん。ひゃはーっ!チョーウケルぅ!」
「でっかいクリぃ。テラテラおマメがスポイトのプラスチックにへばりついてるぅ。さっすがヘンタイお姉さん。ひっわーぃ。でもこのスポイトは、震えないのっかなぁ?」
私は、わざとらしく左手をぎゅっと握り締めて、背後に隠すような素振りをしました。
もちろん鎖に繋がれているので隠せるはずもなく、無駄にジャラジャラ鎖を鳴らしただけでした。

「ハッケーン!自分でスイッチ持っててもしょーがないじゃん。貸しなさぁーいっ」
あっという間にリモコンをギャル店員さんに奪われてしまいました。
「ここをポチッと、なっ」
ギャル店員さんの長い付け爪の先が、リモコンのスイッチをひねりました。
「むうぅーーっ!」
私のクリトリスに久しぶりの快感が走り、蓄積された震動とともに性感が一気に燃え上がりました。
「うわー、おマメごとプルプル震えるんだぁ。ねえ、気持ちいいぃ?」
私は顔をブンブン縦に振ります。
「だらしのないアヘ顔ねぇ」
でもすぐにスイッチは切られてしまいました。

「あれーっ?お尻のほうからも音がしてたよーなぁ?」
ギャル店員さんが私のお尻とタオルケットの間に腕を滑らせ、手探りで確かめました。
「うひゃー。こいつ、肛門にまでローター貼られてやんのぉ。信じられねーチョーヘンタイぃ」
ギャル店員さんの口調までが段々お下品になってきました。

「んぐぅーっ!」
「んふっー!」
「むぅーっ!」
ギャル店員さんは、スイッチを5秒くらい入れては切りをくりかえして、私をもてあそびます。
「スイッチいれるたんびに、んぐんぐ鳴いてるよぉ、こいつぅ。チョーオモシレーよぉ、このオモチャ、よだれ垂らして悦んでやんのぉ」
ギャル店員さんは、リモコンスイッチを私の顔の上でヒラヒラさせて、ヘラヘラ笑っています。

「この人、屋上で下着脱いで、タンポン挿れてたんです!」
いつの間にか、デパートの屋上で私を心配してくれた、年下学生カップルのツインテの女の子もベッド横に現われ、私を見下ろしていました。
「この人、ワタシが見ているの知ってるクセに、青空の下で平気でしゃがんで、スッポンポンの下半身丸出しにして、パカッと両膝広げちゃって」
「ワタシに見せびらかすみたいにマン毛剃ったオマンコ開いて、いやらしい顔してタンポン押し込んでたんです!本当、不潔な女!」

ツインテ彼女さんがギャル店員さんからリモコンを渡され、また少しの間、スイッチが入りました。
「んぅーんっ!」
「おまけに手首には、脱いだパンティをこれみよがしに巻いてるんですよ?信じられない!」
「そんなにノーパンなことをみんなに知らせたいのかしら?こんなヘンタイ女に声かけなきゃよかった」
ツインテ彼女さんが怖いお顔をして、スイッチのオンオフをくりかえします。
「おまけにそのパンティ、今穿いてるし。ビッチャビチャに濡らして、バイブまで突き挿して」

「イきたいんでしょう?でもイっかせてあっげないよぉー」
「あんたみたいなヘンタイ女、一生いやらしい姿で縛りつけられてればいいのよっ!」
「イきたかったら、今度お店に来るときは、必ず裸にそのワンピだけ着て来るって約束なさーい。カーテン開けっ放しでたくさん試着させてあげるぅ」
「イかせてもらいたかったら、次からは脱いだパンティ、足首に巻くこと。そのほうがもっとみんなにノーパン、気づいてもらえて嬉しいんじゃないっ?この露出狂女」
「それともお店でマネキンする?素っ裸で人間マネキン。みんなの前ですんごくスケベな服ばっか着せ替えてあげるぅ。じーっと動かなければ気づかれないかもよぉ?」
「どうせなら、ここにヘンタイ露出狂女がいまーす、って屋上のみんなに教えてあげればよかったわ」
ギャル店員さんとツインテ彼女さんが交互に私を罵ってきます。

私のからだは、もう待ったなし、っていうくらいものすごーく高まっていました。
最初のうちは10秒くらいスイッチを入れては切りをくりかえし、段々とオンの時間を長くしていきました。
でも、どんどん気持ち良くなっていく途中で、いつも無常にオフになってしまいます。
ギャル店員さんとツインテ彼女さんがイかせてくれないんです。
二人の蔑みの罵声を浴びながら、セルフ焦らしのクリ責めを執拗につづけました。
あーっ、もうイっちゃいたい・・・もうすぐ、もうすぐ、あーんっ、スイッチ、止めないでー・・・

ふっと見上げた視線に入ったストッキング内の氷の塊は、だいぶ小さくなっていました。
この調子ならもうすぐ、鍵が落ちてきそう。
私は、全身汗ビッショリ。
からだがカッカと火照っているのは、エアコンが切れているせいだけではありません。
執拗なセルフ焦らしで、今日一番最高に発情していました。

一刻も早くめくるめく快感に身を委ねたい・・・
イって、イって、イきまくりたい・・・
もう、壊れちゃってもいい・・・
覚悟を決めました。

左手の指先でリモコンのスイッチを入れました。
「んぐうんぅーーーーーぐぅーーっ!!」
たちまち私のからだがでたらめにジタバタのたうちました。
ジャラジャラと響く4本の鎖の金属音。
すさまじい快楽の大波。

その波に思い切り全身で身悶えしつつ、左手首を軽く扇ぐように上に振りました。
私の左手のひらに乗っていたオンのままのリモコンスイッチが、手のひらを離れて小さく放物線を描き、ベッドの縁を越えてフローリングの床にコトンと音を立てて落ちました。


氷の雫で濡らされて 18

2011年9月17日

氷の雫で濡らされて 16

全裸のシーナさまがベッドの右端に浅く腰掛けました。
シーナさまの控えめな胸の隆起の先端は、相変わらずツンと澄まして尖っています。

私の視線を追うように見ていたシーナさまは、挑発するみたいに胸を反らしてフフンと小さく笑ってから、おもむろに私の右胸に手を伸ばし、ワンピースの布の上から手探りで2本の電動ハブラシのスイッチをオンにしました。
「んんーーーっ!」
ブーーンッていう低い震動音とともに、私の右乳首がギザギザチクチクした刺激に包まれました。
何これやだっ、気持ちいいっ!
「あーーーんっ!」
あまりの気持ち良さに思わず大きな声が出てしまいました。

「そうそう、この部屋、ゆりさま言ってたけど一応防音なんだよね?だったらお口は塞がなくてもいいわね?」
「えっ?えーーっと・・・」
「あ、でも、苛められている感て言うか、みじめな気持ちを盛り上げたいなら、猿轡くらいしてあげようか?」
「あ、は、はい。お願い、します・・・」
「あらそうなの?直子さんてば根っからマゾね。おーけー。じゃあそれは、わたしが出ていく前に、してあげる」

電動ハブラシの柄のほうも、おっぱいのお肉に貼り付けられているためにおっぱい全体がプルプル震えて、すっごく気持ちいいです。
いつの間にか私の左側に回っていたシーナさまは、左乳首のハブラシもオンにしました。
「あーーーあーーーっ!」
左右のおっぱいがチクチクプルプル。
私は、鎖に繋がれた手足をジタバタさせて身悶えしてしまいます。

「そうそう。大事なことがもう一つ。このままエアコンつけたままだと、氷が溶けて鍵が落ちてくるまで軽く2時間以上はかかるんじゃないかな?」
「エアコン切っちゃえばもっと早くなるはずよ。夕方だけどまだまだ暑いからねー。この暑さだと1時間くらいかな?」
「でもエアコン切っちゃうと直子さん、即、汗グッショリ。たぶん全身ビチャビチャヌルヌルになっちゃうわね」
「ちなみにこれだけの氷が全部溶けると、小さめなスープ皿一杯分くらいかな。安心して。ソファーや床がビショビショになることは無いわ」
「それより心配なのは、直子さんの汗と愛液のほうね」

言いながらシーナさまは、私のアソコに突き挿さったバイブのスイッチもオンにしました。
「うううううーーーっ!!」
途端にクネクネとショーツの布を踊らせて、私の中で暴れ始める凶悪バイブ。
アソコの粘膜を捏ね繰り回すようにウネウネヌルヌル動き回り、震動も半端ではありません。
「いやーーぁっ、い、い、い、い、いいーーんっ!」
震動に合わせて同じリズムで声が出てしまいます。
左右のおっぱいとアソコの中の震動が一つになって全身で渦を巻いて、これってもうすぐにでもイっちゃいそう。
こんなのが2時間も3時間もつづいたら、本当に私、壊れちゃう・・・

「で、どうするの?切る?切らない?」
「あああーんっ!きって、きって、きてきってーっ!」
「きって、じゃないでしょ?切ってください、でしょ?でもバイブのスイッチを切る気は無いわよ」
あくまでもイジワルなシーナさま。
「エアコンですぅ、エアコンですぅ、切ってぇ、切ってくださいぃ」
「はい、はい、わかりました」
シーナさまの笑い混じりなお声が聞こえてから、パシャッとシャッター音が聞こえました。

「はい。直子さんのケータイで記念撮影しといたわよ。直子さんがクネクネ悶えてるいやらしい姿。で、ケータイはここね」
シーナさまが私の左手首に、私の携帯電話のストラップを落ちないようにしっかり巻きつけてくれました。
その間も私は仰向け大の字のまま、クネクネウネウネ全身を捩じらせて盛大に身悶え中。
溶けた氷の雫が胸や二の腕や顔、いろいろな場所をポタポタ濡らしてきます。

「わたしは、ちょっとシャワー借りて、汗流してすっきりしたらエアコン切って帰るから、その後は一人でせいぜいがんばってね」
シーナさまの裸な背中がリビングのドアの向こうにすーっと消えていきました。
BGMに低く流していたショパンのピアノ曲が雨だれに変わり、妙に大きく、心地良く私の耳に響いてきます。
その他に聞こえるのは、私のからだ3ヶ所を陵辱しつづけるブーンという低い震動音。
2秒に一粒くらい、ワンピースの胸を溶けた氷の雫がポタリと濡らしてきます。

そう言えば今まで私、こんなふうに拘束されて辱められる妄想オナニー、何度もしてたっけなー。
ナワトビやカーテンタッセルで半端に手足を縛って、逃げられないフリをして。
でも今現在の私は、正真正銘の囚われの身。
手首足首はガッチリと鎖に繋がれて、アソコにはバイブ、おっぱいには電動ハブラシ。
吊るされた鍵が落ちてこない限り、この陵辱地獄からは逃げ出せない。
自分の悲劇的な状況に、胸の奥がキューンと疼きます。

そんなことを考えている間も、乱暴に掻き回されるアソコと、激しく震わされるおっぱいへの刺激に、私のからだはどんどんどんどん昂ぶっていました。
どんなに内股にしようとしてもピッタリとは閉じることの出来ない、鎖に繋がれた両脚をクネクネ動かして、今以上の快感から逃れようと試みます。
「あーーーーーっ、あんっ、あんっ」
堪えていのるに、いやらしい声がどんどん出てしまいます。
気持ちのいい波がどんどんどんどん大きくなって、寄せては返します。
許して、ごめんなさい、許して、もうだめぇ・・・
シーナさまという現実のご主人様がいなくなってしまった今、私は心の中で、私を拘束して嬲り者にしている妄想の中のSな女誘拐犯、お顔はまさしくシーナさま、に許しを乞います。
それでも許されるはずはなく、私はあまりの気持ち良さにあがらえなくなって、流されることを決意しました。

「あーーっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
知らず知らず、腰が上下にいやらしく動いてしまいます。
突き挿さっているバイブを、より深く迎え入れるみたいに。
顔を上げて、ワンピースの布をいびつに出っ張らせている自分のおっぱいを見ます。
自分の手でめちゃくちゃに揉みしだきたくて仕方ありません。
でも、いくら必死に腕を伸ばしてみても、鎖に繋がれていてはおっぱいに届くはずは無く、無常な鎖がジャラジャラ音を立てるだけ。
「あんっ、いいっ、いいっ、いいーーーっ!」
快感に身を委ねた私に陶酔が訪れます。
からだがフワッと舞い上がる感じがして、頭の中が真っ白になりました。
「いいいぃぃーーーーーっ!!!」
4本の鎖がジャラジャラ激しく鳴りました。

ショパンの子犬のワルツがフェードインするように聞こえてきて、現実が再開されました。
何も変わっていませんでした。
相変わらずアソコとおっぱいをしつこくいたぶってくる強烈な震動。
激しくイってしまったはずなのに、さっきからのつづきみたいに肉体への刺激が快感に変換され、神経は昂ぶり、意識を休ませることなど一瞬も許してくれません。
融点の低い位置から、再び快感の波をさまよい始めることになりました。
「あーんっ、許して、許して、許してーっ、もう許してーっ」
口ではそう言いながらも、私のからだは次の高みへとスロープを急激に登り始めていました。

「直子さん、もう一回目の天国?早いわねー。そんなんじゃきっとからだ、もたないわよ?」
シーナさまの蔑んだお声が聞こえました。
お声のほうへ首を曲げると、シーナさまは、ざっくりとした白いノースリーブの清楚なワンピースを着て微笑んでいました。
「あーさっぱりした。直子さんちのバスルーム、広くていいわね。あっ、ボディソープ、借りたわよ」
のんきにそんなことを言っています。
きっとスッピンなのでしょう、シーナさまのお顔は、お化粧を落としても目鼻立ちがはっきりした可憐で可愛いらしいお顔でした。

「それじゃあこれで、エアコン消しておいとまするわね。あっ、そっか、その前に・・・」
シーナさまが私の枕元に腰掛けました。
「少し顔を上げて、口を開きなさい」
私が言われた通りすると、シーナさまは、豆絞りの手ぬぐいをクルクルっと細長くたたみ、真ん中で一度縛ってコブを作った後、そのコブを私の口に押し込んでから頭の後ろで手ぬぐいの両端をギュッと結びました。
「んっぐっ」
「お約束の猿轡。とってもみじめでお似合いだわ」
シーナさまが私の左手首から携帯電話をはずし、パチパチっと数枚写真を撮って再び左手首に巻きつけてくれました。
それと同時に、私が左手に握っていたローター類のリモコンスイッチが奪われました。

「それでは直子さん、今日は楽しかったわ。また遊びましょうね。ごきげんよう」
シーナさまが私の顔を覗き込んで、ニヤリと笑いました。

「んーぐぅぅーーーっ!!んっんっんっんーーーっ!!!」
突然、クリトリスと腋の下と脇腹とお尻の穴に強烈な震動が襲いました。
シーナさまがリモコンスイッチを入れたのでしょう。
それまでに高まっていた快楽の波が一気にレッドゾーンを振り切りました。
猿轡をかまされた喉の奥から、獣のような悦びの声がほとばしりました。
とくに、クリトリスを吸引したスポイトへの震動は、あまりに強烈でした。
上半身と下半身が別々の方向へビクンビクンとのたうち、頭の中が真っ白にスパークして意識が吹っ飛びました。

「んぬぐぅーーっ!!!」
「んんーーーーーーっ!!!」
何度も何度も強烈な絶頂感が襲ってきました。
シーナさまは、リモコンスイッチを私の左手には戻してくれず、オンにしたまま私の左胸辺りにポイッと放り投げ、背中を向けてスタスタとリビングから出て行きました。
リモコンスイッチを投げたとき、同時にシーナさまが何か言ったようですが、自分の喘ぎ声が大き過ぎて聞こえませんでした。
その後ピピッてエアコンが切れた音は、聞こえたような気がしました。

でもそんなことより今は、早くこのクリ責め器具を止めなくちゃ!
「んふーっ、んふーーっ!」
私は、上半身をめちゃくちゃに捩って、胸の上のスイッチの小箱を左手が届くところまで誘導しようと試みます。
そうしている間も、全身を全力で陵辱してくる各器具がくれる快感に、意識が持っていかれそうになります。
クリトリスを小刻みに震わすスポイト、穴を掻き回すバイブ、お尻の穴に貼られたローターがくれる震動。
この3ヶ所責めに、私の下半身は別の生き物と化して、ウネウネ蠢いていました。
「んふーんっ、んふーんっ、んふーんっ・・・」
呼吸を荒くして小さく唸りながら上半身をくねらせ、リモコンスイッチの小箱をまずベッドまで落とし、左肩と肘を使って左手の指先が届くところまで押していきました。

もし誤って、このリモコンスイッチをベッドの下に落としてしまったら・・・
もう絶望的です。
こんなクリトリスへの刺激が2時間もつづいたら、間違いなく私は壊れてしまうでしょう。
イってもイっても終わらない快楽の果てには、何が残るのでしょうか?
意識がトンで悶絶して、目覚めたら不感症になっちゃってたりして・・・


氷の雫で濡らされて 17

2011年9月11日

氷の雫で濡らされて 15

「さてと、お待たせ。やっと準備が終わったわ」
シーナさまは、ダイニングのほうから何かの入ったボウルを両手で持ってソファーベッドに近づいてきて、そのボウルを椅子の上に置いてから問いかけてきました。

「これから直子さんを天国へ連れて行ってくれるお道具たちを紹介するわね。まずこれ」
にゅっ、と目の前に突き出されたのは、私の電動ハブラシでした。
でも、それはただの電動ハブラシではなくなっていました。

「直子さんのオモチャ箱にもこれが3本もあったから、わたし、ピーンて閃いちゃった。面白いものが作れたわ」
シーナさまがニヤリと笑いました。
シーナさまが差し出した改造電動ハブラシは、ブルーとピンク2本のハブラシのブラシ部分を向き合わせて重なり合うように、ブラシ近くの部分と柄の部分が輪ゴムで束ねられていました。

「ここをこうやって開いて・・・」
シーナさまが重なり合ったブラシ部分を指で開き、私の左おっぱいに近づけてきます。
「えっ?」
ブラシ部分が乳首を左右から挟むようにして、指を離しました。
「あんっ!」
輪ゴムの張力でブラシのギザギザが左右から乳首側面を挟んできます。
乳首全体にザラッとした刺激がまとわりつきました。
「ね?これでスイッチ入れたら、どんな感じなんでしょうねえ?」
シーナさまが楽しそうに小首をかしげました。

「途中で乳首からはずれちゃったらツマンナイから、テープで固定しておくわね。安心して。医療用の粘着テープだからお肌に害はないわ。絆創膏みたいなもんだから」
シーナさまが私の左おっぱい周辺の汗をタオルで拭いてくれてから、下乳に押し付けるみたいにハブラシの柄部分をテープで直接おっぱいの肌に、入念に貼り付けました。

仰向けの顔だけ上げて、恐る恐る自分の左胸を見てみます。
乳首からぶら下がるように、長さ15センチくらいの筒がおっぱいに白いテープで貼り付けてあります。
なんだか異様な感じ・・・
人体実験、という単語がふと、頭に浮かびました。

「右おっぱいには、わたしが持ってきたハブラシね。こっちのほうがいくらか震動、強いかも」
シーナさまがそう言って、右乳首も同じ細工を施された少しデザインの違う電動ハブラシの毛先で噛まれ、テープで固定されました。
こちらのハブラシの柄の色は、グリーンとシルバー。

「おっぱいはこれで良し、っと。次はオマンコね。じゃーん!」
シーナさまが私の目の前に突き出したのは、直径4~5センチ、長さ17~18センチのピンク色したほぼ円錐形の筒でした。
ほぼ円錐形と言ったのは、その形状が直径4~5センチの球を4つ連ねたようなウネウネしたデザインだったからです。

「直子さん、男性器の形自体がNGだっていうからさ。それだと普通のバイブレーターは使えないじゃない?確かにわたしもペニス型のバイブって好きになれない、って言うか、なんだか笑っちゃうのよね、あの形で」
「それで、これにしたの。でも、これで正解よ。わたしの一推しバイブ。スゴイのよ。わたしの知り合いや奴隷たちにも大好評!」
シーナさまが笑いながら言って、その円錐形の底部分をクイッってひねりました。
途端にブーンって唸りながら、根元を含めて4箇所ある球と球のつなぎ目の所を軸に円錐全体がクネクネとランダムにうねり始めました。

「ね?スゴイでしょ?これが直子さんのオマンコの中で暴れ回るってワケ」
言いながらシーナさまは、私の下半身のほうへ移動してベッドに乗ると、無造作に私のピンクのショーツを腿まで下ろしました。
「きゃっ!」
そんな私の悲鳴には無頓着に、スイッチを切って動かなくなったバイブを無造作に、ヌプッと私のアソコに挿し込んでから再びショーツを上げました。
「こうやってパンツの布で押さえておけば、どんなにこのバイブが暴れたって抜けちゃう心配はないでしょ?」

私のアソコの奥深くまで挿し込まれたバイブレーターは、それでも柄部分が5~6センチ、外に出ていました。
その柄部分の底をショーツのクロッチ部分の布が押さえている、言わばストッパーというわけです。
ショーツの布が柄の形に突っ張って飛び出していて、なんとも卑猥な下半身・・・

「あとは、カワユイ直子さんのための大サービス的な、オプションプランね」
つづいてシーナさまが取り出したのは、不思議な形をしたものでした。
手のひらに乗るくらいの大きさで、ほおずきくらいの赤くて丸いスポイト状のものが付いています。
スポイトの先っちょはプラスティックの小さな溝になっていて、その溝の中にケバケバが仕込んであります。
その下に小さな電池ケースのようなもの。

「これはねえ・・・」
シーナさまが再びベッドに乗り、私の下半身に覆いかぶさりました。
ショーツのゴムのところがめくられ、無毛な土手部分まで露になります。
あっ!わかった!
私が思った瞬間、スポイトの先っちょが、大きく腫れてツヤツヤな私のクリトリスにかぶせられました。
間髪を入れず、キューッとクリトリスが吸い込まれます。
「ああーーんっ!」
スポイトの吸い付く力で、パンパンに腫れた私のクリトリスが吸われた状態のままプラスティック溝の中に固定されてしまいました。
そんなに痛くはなくて、ゾクッとする感じ。

「それでこれは、リモコンでオンオフできるのね。オンにすると・・・」
「あああああーーーっ!」
吸引されたままのクリトリス全体に激しい震動が響き、プラスティック溝の中のケバケバがせわしなくサワサワと充血したクリトリスを撫ぜてきます。
「んんーーーっ!!」
思わず下半身全体でジタバタしてしまうほどの強烈な快感!
もうだめー、と思ったところで震えがピタリと止まりました。

「ね?これもスゴイでしょ?でもこれは入れっぱにしたら、本当に直子さん、イキ過ぎて死んじゃうかもしれないから、自分でコントロールさせてあげる」
シーナさまがそう言って、鎖に繋がれている左手にリモコンコントローラーを握らせてくれました。

「それとついでに、直子さんの大好きなこれもてきとーに貼っておきましょう」
卵形のローターが左右の腋の下と脇腹、そして腰を浮かせられてショーツを少し下げられ、お尻の穴の上にも直接テープで貼られました。
「今貼ったローターも、そのコントローラーで動くから、お好みに合わせて自分でスイッチ入れなさい」

シーナさまは、私のショーツを元通りにした後、ボディコンワンピースの裾も元通りに腰のところまで戻してくれました。
「布地が伸びちゃうかもしれないけど、いいわよね?もともとわたしが買ったものなんだし」
「あ、はい・・・」
おっぱいに取り付けられた電動ハブラシの筒が、ジャストフィットなワンピの布の張力でおっぱいに押し付けられておっぱいが潰れ、ロープで縛られているのとはまた違う被虐感を感じてしまいます。

顔を上げて自分の胸元を見ると、ワンピの布がいびつに凸凹していて、何かを服の下に取り付けられていることは一目瞭然。
なんだか本当に、どこかの変態科学者にさらわれて、不気味な人体実験の検体にされてしまった気分です。

「もうとっくにわかっているとは思うけど、これからわたしは、直子さんに取り付けたおっぱいとオマンコ陵辱装置のスイッチを全部オンにして、放置したまま、おいとましようと思っているのね」
シーナさまがベッド縁に浅く腰掛けて、私の髪を軽く撫ぜながらニヤニヤ笑います。
「電池は全部、新品に換えたばっかりだから、少なくとも3~4時間は、乳首とオマンコが震えっぱなしになるわ。嬉しいでしょ?」
私は、はい、とも、いいえ、とも答えず、すがるようにシーナさまの目を見つめます。

「いったい、何度イけるかしらねえ?イキ過ぎて気を失っちゃったりして・・・」
うふふ、と笑ったシーナさまが、傍らからストローをさしたコップを手に取り、ストローを私の口元に寄せてくださいました。
ストローを銜えて吸うと、冷たいレモンソーダが喉に流れ込んできました。
喉がかなり渇いていたので、たくさんたくさん吸いました。

「それで、直子さんがそんな状況から脱出するためには、この鍵が必要なのね」
コップを床に置いたシーナさまが、今度は私の鼻先に小さな金属製の鍵をぶら下げました。
その鍵は、長さ10センチくらいの糸で直径5~6センチの金属リングに繋がれていました。
「この鍵は、直子さんの手枷、足枷と四方の鎖を繋いでいる4つの南京錠共通の鍵なの」
そう言いながらシーナさまが立ち上がりました。

「一回しか説明しないから、よくお聞きなさい」
シーナさまがボウルの中から何かを取り出しました。
「ほら、これ」
それは、黒いストッキングに氷、さっきシーナさまが買ってこられたロックアイス、を詰め込んだものでした。
ストッキングは、両端細りで真ん中部分だけ膨らむような形で、長さ10数センチくらい氷を詰め込まれていました。
一番膨らんでいるところの幅が10~12センチくらい。
ぶら下げるように持った腿側の先っちょは縛られて、袋状になった爪先のほうからは、ポタポタと雫が垂れてきています。

シーナさまは、鍵が繋がれた直径5~6センチの金属リングをその先っちょからストッキングに通しました。
リングは、氷の塊に阻まれ途中で引っかかりました。
「このストッキングの中の氷があらかた溶けてしまえば、リングがストッキング布を通るようになって、鍵が落ちてくる、っていう仕組みはわかるわよね?」
「は、はい・・・」
「これを、直子さんの胸のあたりにぶら下げておいてあげる。氷が溶けて鍵が落ちてきても、直子さんの手に届かなかったら意味ないから、鍵に紐を付けて、ちょうど直子さんの右手あたりに落ちてぶら下がるようにして」

「これはね、欧米ではアイスタイマーとかアイスリリースって呼ばれている、主にセルフボンデージ、自縛遊びのテクニックなの」
「氷が溶けて、鍵が手元に落ちてくるまでは、からだをいたぶる陵辱から直子さんは、自由になれない、ってワケ。萌えるでしょ?」
言いながらシーナさまは、私の右側枕元あたりにマイクスタンドを立て、上に一杯に伸ばした後、ブームの先に氷詰めストッキングを結び付けました。
ブームを斜め上横向きに調整して、氷詰めストッキングが私のおっぱいのあたりに来るまでブームを伸ばし、固定するためにギュッとネジを締めました。
スタンドの脚が倒れないように、シーナさまのカートを重石としてマイクスタンドの脚の上に乗せました。
ポタリポタリと氷の雫が私のワンピの胸元を濡らし始めました。

「鍵が落ちてきたら、まず右手で掴んで、それから顔を近づけて鍵を口に咥えて、手首の南京錠の鍵穴に突っ込むといいわ。手首と口、届くわよね?」
シーナさまに言われて私は、寝たまま出来るだけ手首を顔に近づけ、顔も起こして右側にひねり、出来るだけ右手首に近づけてみます。
だいじょうぶ、ラクショーです。

「右手さえ自由になっちゃえば、あとは他の鍵をはずすだけで、直子さんは自由になれるわ」
「ただし、たとえば右手で鍵を取り損ねちゃったり、咥えた鍵を落としちゃって鍵が手の届かないところに行っちゃったりしたら、ゲームオーバーね。電池が切れるまで快楽に身を任せるしか手は無くなっちゃう・・・」
シーナさまがうふふ、って笑い、私の鼻にキスしました。

「注意事項は、こんなところね。一応サイアクの事態のために、直子さんの左手が届くところに直子さんの携帯電話を置いておいてあげるけど、鎖に繋がれたままの手でうまく使えるのかは、私にはわっかりませーん」
シーナさまがすっごく嬉しそうに笑いました。


氷の雫で濡らされて 16

2011年9月10日

氷の雫で濡らされて 14

「さっきから直子さんがとても気持ち良さそうに喘いでるの見ていたら、わたし、らしくもなくムラムラしてきちゃった」
シーナさまが剥き出しの下半身を大きく開いて、ソファーベッドの上に乗ってきました。
「こんなになっちゃったのは直子さんの責任だから、当然、直子さんに責任をとっていただくわよ?」
仰向けで見上げる私の顔の上を、シーナさまの細くてしなやかな右脚がまたぎました。

私の顔の真上をシーナさまの両腿の付け根が塞いでいます。
まったく毛が生えていない、ツヤツヤでスベスベそうな真っ白な肌に一筋、縦の亀裂が走っています。
その亀裂が徐々に私の顔に近づいてきました。
その亀裂は、私の顔に近づくに連れて左右に割れ始め、私の顔のすぐ前まで来たときにはパックリとピンク色の中身を晒していました。

「んぐっ!」
私の唇にピンク色が押し付けられました。
「直子さん、さっきわたしにキス、したがってたわよね?上の唇は許さないけど、こっちの唇なら、いくらでも舐めていいわよ?」
シーナさまは、私の顔面上に野球のキャッチャーさんのみたく両膝を左右に大きく広げてしゃがみ込み、アソコを私の唇に押し付けてきました。
俗に言う、顔面騎乗。
「ほら、舐めて。舌を挿れて。わたしを気持ち良くしてちょうだい!」
腰を軽く前後に動かして、私の顎から鼻先あたりまでにアソコを擦り付けてきます。
「むぅーっ!」
私はベロを精一杯伸ばして、シーナさまのパックリ開いたアソコを舐め始めました。

シーナさまの中は、すでにヌルヌルに濡れていました。
シーナさまのおシルは、少ししょっぱくて少しほろ苦くて、とても美味しいものでした。
私は、舌先をすぼめてシーナさまの中まで夢中になって舐め上げました。
「そう、そこよ。あっ、気持ちいいっ!」
おシルは後から後から、湧き出てくるみたいでした。

シーナさまが見下ろしてくる視線が、私の見上げる視線とぶつかります。
シーナさまは両方の眉の間を少し曇らせて、その可愛らしいお顔を少し歪めて、せつなげな表情になっていました。
さっきまでしていたブラジャーがいつのまにかはずれていました。
下から見上げたシーナさまのバストは、ごくごく控えめな膨らみでしたが、ピンと尖った可愛らしいピンク色の乳首がシーナさまのコーフン具合を如実に顕していました。

「んーーっ、もっと奥まで、舌を潜らせてちょうだい。舌を出したり挿れたりしてちょうだい」
私は、唇に押し付けられるアソコに夢中で舌を這わせ、穴のほとりで唾液に濡れてキラキラ息づいている肉の芽に唇をすぼめて吸い付きました。
ずずずーっ。
「ああーーっ、そこ、そこそこーっ。もっと吸って、もっと舐めてーっ」
シーナさまのクリトリスは、さほど大きくはありませんが、充分な存在感を放って膨れ上がり、小粒な真珠のようにテラテラと気高く輝いていました。
「もっと、もっと、もっとぉーっ!」

シーナさまが私の顔を押し潰すみたいに、強烈にアソコを押し付けてきます。
私の唇にぴったり密着した粘膜の襞に舌を捻じり入れ、私も夢中でシーナさまの粘膜を貪ります。
シーナさまの上半身が後ろにのけぞって、わたしの胴体の両脇に両手をついた状態になりました。
首を起こし気味にした私は、真正面からシーナさまのアソコを舐める格好になります。
「うまいわ。うまいわよ直子さん。もっとペチャペチャ音立てて舐めてーっ」
シーナさまの上半身がブリッジしているみたいな姿勢になって乳首が天を衝き、全身をプルプル震わせてコーフンされています。

「ちょ、ちょっと待ってね直子さん。からだを入れ替えるから、今度はお尻の穴まで舐めてちょうだい」
シーナさまのからだが寝ている私の右側に翻った、と思ったら素早く体勢を入れ替え、今度は私にお尻を突き出す形でまたがってきました。
「ほら、お尻の穴も舐めて。お尻の穴からオマンコまでジュルジュル舐めてーっ!」
シーナさまのお尻の穴は、小さくてひっそりとしていて、すっごくキレイでした。
お尻の穴の周辺、蟻の門渡り、アソコ周辺、どこにも毛一本無いツルッツルのスッベスベ。
私は、シーナさまのお尻のスジに沿って下を這わせ、すぼめたお口のようなちっちゃなシワシワを丁寧に舐めました。
「あーーっ、いいっ、いいっー!オマンコも舐めて、オマンコ舐めてーーっ!」

シーナさまが両手で私のおっぱいをワンピースの上から鷲づかみして乱暴に揉みしだきながら、腰を前後に激しく振ってきました。
私の鼻から顎にかけてまでにシーナさまの粘膜が行ったり来たりして、激しく擦りつけられます。
シーナさまの指で激しく乳首がつままれ、捻られ、私もどんどんコーフンしてきました。
「ああっー、ああんーっ」
「あーー、いいわ、いいわ、イク、イきそうーっ!」
私は、舌を伸ばしきった状態にして、行き来する粘膜に刺激を与えつづけました。
「いい、いい、いーーーー、イーークゥーーーーっ!!!」

私の唇にアソコを押し付けた状態でシーナさまの腰の動きが止まりました。
私の舌はシーナさまのアソコの中。
ときどきヒクヒク中が引きつっているのがわかりました。
やがて、私の顔からシーナさまの下半身が離れていきます。
私の顔は、全体がヌルヌルのベトベトでした。

「あー、気持ち良かったわー、直子さん。あなた、舐めるのうまいのねー」
シーナさまが全身をタオルで拭きながら、もう一枚のタオルを私に渡してくれました。
私も上半身を起こし、渡されたタオルで顔を拭きます。
「久しぶりに本当に気持ち良かったわ。ありがとうね、直子さん」
オールヌードのシーナさまが身を屈め、私の頬にチュッて唇をあててくれました。
「これで心置きなく、直子さんをここに置き去りに出来るわ。さ、最後の仕上げをしちゃいましょう」

「たぶん直子さんは今のでまた、ムラムラな欲求不満が跳ね上がったことでしょうね?」
「でも安心して。これから先は、ずーーっと直子さんのターンだから」
シーナさまは、上半身を起こしていた私の左手首を掴むや否や、乱暴に引っぱってエナメル製の手枷を嵌めました。
私の背中がベッドに戻り、シーナさまは手枷の金具をベッド脚から伸びる鎖に南京錠で留めました。
つづいて右手も同様に拘束され、私はベッドに仰向け大の字で拘束されてしまいました。
と言ってもキツキツで身動き出来ないほどではなく、腕は肘を軽く曲げるくらい、脚も膝を少し曲げるくらいは出来ます。
ただ、いくら肘を曲げても指先が肩に届くほどではなく、膝を曲げても股間が30度以下に閉じることは無い、というくらいの余裕です。

「直子さんはね、これから思う存分イってもらうことになるの。もうイヤっって思うくらい」
シーナさまがイタズラ顔でベッド脇から身を乗り出し、ボディコンワンピースの裾に手をかけて、ジワジワと胸元までめくり上げました。
私のおっぱいが露になります。
「相変わらず元気のいい乳首ねー。まだビンビン」
右手を伸ばして左乳首をギューッと潰して捻ります。
「あーーんっ!」
「いい声。わたし、直子さんのその声、好きよ」

「ねえ、直子さん?あなた、電動ハブラシで遊ぶとき、ブラシのほうで擦るの?それとも柄のほう?」
「あ、えっと、乳首だったら、ブラシのほうで・・・」
「ふーん。じゃあ、こんな感じ?」
シーナさんが私のオモチャ箱からブルーの電動ハブラシを取り出してキャップをはずし、ブラシを私の左乳首にあててからスイッチを入れました。
ブーーン。
微かな震動音とともにハブラシが震動し始め、毛先のザラザラとした触感が乳首の皮膚を細かく擦り始めます。
「ああふーーんっ」
その気持ち良さに、私は思わず身を捩ってハブラシから逃げてしまいます。
「へー。すごい反応ねー。ますます楽しみだわ」

「さっき、乳首だったら、って直子さん言ったけど、乳首以外だったら、どこにあてるの?」
「あ、あの、えっとクリトリス・・・」
「あー。そうね。それも気持ちいいわよね。そっちはブラシじゃないの?」
「はい。ブラシをあてると、すぐイっちゃうから、楽しむときは柄のほうで・・・」
「なるほどねえ。すぐイっちゃうのもつまんないものねえ?」
シーナさまがまたハブラシのスイッチを入れて、今度は私の下半身のほうへ腕を伸ばしてきます。
でも、途中でスイッチを切って、プイッと背中を向けました。

「それじゃあわたし、直子さんを壊しちゃう準備をするから、直子さんはしばらくそこでリラックスしていて。準備が終わって本番が始まっちゃったら、あなた、それこそ休むこと出来なくなっちゃうから」
「あ、は、はい・・・」
私、壊されちゃうみたいです・・・
何をされちゃうんだろう?
あまりのドキドキに意味も無くからだを捩って、無駄に鎖の音をジャラジャラさせてしまいます。

「あ、そうだった森下さん。ベッドルームのエレピの前にマイクスタンドがあったわよね?あれ、ちょっと借りるからね」
学校の課題の弾き歌いの練習のために揃えた機材でした。
「はい。ご自由にそうぞ・・・」
ワンピースを胸までまくり上げられて、おっぱい丸出しの仰向けで、私は大の字になったまま首だけ横に向け、シーナさまの動きを目で追いました。

シーナさまは全裸のまま、ベッドルームに入ったり、ダイニングに行ったり、私のオモチャ箱を漁ったり、ご自分のカートから何か取り出したり、しばらくの間、あわただしく動き回っていました。


氷の雫で濡らされて 15

2011年9月4日

氷の雫で濡らされて 13

シーナさまが私の背後にまわりました。
「ほら、もっと高くお尻を突き上げて!お仕置きの鞭打ちよっ!」
「あ、はいっ!」
私は、上半身を支えていた両腕の肘を折り、床に両肩が付くほど這いつくばって、代わりに膝立ちのお尻だけ上に思い切り突き出しました。
おっぱいが冷たい床を擦り、乳首が床に押し付けられてひしゃげています。

「もう少し両脚を開きなさい」
「は、はい」
お言いつけ通りにお尻を突き上げたまんま、両膝を滑らせて両脚を開いていきます。
こんなに開いてしまったら、シーナさまにお尻の穴もアソコの中も、丸見えになってしまう・・・
屈辱的な姿勢で感じる、甘美な被虐感。

「じゃあ行くわよ!覚悟なさい」
ヒュンッ!ピシッ!
シーナさまのお声と同時に私の左側の尻たぶが燃え上がりました。
手で叩かれたり、定規でぶたれたりするのとはぜんぜん違う痛み。
乗馬鞭の舌の部分だけの範囲が、私のお尻の皮膚に正確に打ち付けられます。
それは、痛いと言うより熱い感じ。
お尻の皮膚を素早く引掻くような感触の後、その部分がボッと熱くなります。
何て言うか、すごく熱くなっているものを不用意にさわってしまって、さっと手を引っ込めた後のような、火傷しそうな痛み。
鞭が肌から離れた後、打たれた場所がジンジンしてきました。

ピシッ!
今度は右側の尻たぶ。
「ああんっ!」
私は、左頬を床にベッタリ貼り付けて、ゼイゼイ息を荒くしていました。
鞭が振り下ろされる前に聞こえる、ヒュンッていう音でギュッと目をつぶります。
からだ中が無性にコーフンしていました。

ヒュンッ!ピシッ!
「わたしはね、今日、直子さんとまったり仲良くするためにここに来たわけじゃないのよ?直子さんを苛めるために来たの。直子さんで遊ぶために来たのよ!」
ヒュンッ!ピシッ!
「あーんっ!いったーいっ!」
「直子さんはね、わたしのオモチャなの。わたしが好き勝手いじくりまわして、壊しちゃってもかまわない、ただのオ、モ、チャ」
ピシッ!
「わたしにキスしようなんて、100万年早いわよっ!いいっ?わかったっ?」
「は、はいー。ごめんなさい、シーナさまぁ」
お尻が鞭打たれるたびに、なぜだかジリジリと私の両脚が開いていってしまいます。

ヒュンッ!ピシッ!
「直子さんの淫乱オマンコ、パックリ口を開けてダラダラよだれ垂らしてるわよ?はしたないわねえ?そんなに気持ちいいの?」
「は、はいー。ありがとうございますぅ」
お尻全体がヒリヒリ熱を持ち、ジンジンジンジンしていました。
痛くて、痒くて、ムズムズして、もうどうにでもしてっ!っていう感じ。
ピシッ!
「肛門までヒクヒクうごめいてるわよ?ここに何か挿れて欲しいのかしら?」
鞭の先をお尻の穴にグリグリ押し付けられます。
「んーーっ、許してくださいーっ」
シーナさんの蔑み声が私の官能を揺さぶります。
ピシッ!
私のアソコ、奥がピクピクしているのがはっきりわかります。
「あーーーっ!」
ヒュンッ!ピシッ!
「でもまあ、このくらいにしておきましょうか。次の予定もあることだし。日が暮れちゃうとそれだけ、直子さんが苦しむことになっちゃうからねー」
ピシッ!
「あああーーーんっ!」
最後に右の尻たぶを叩かれた後、しばらく沈黙がありました。
私は床に突っ伏したまま顔を上げられず、火傷しそうなほどヒリヒリ火照っているお尻の疼痛にぐったり身を委ねていました。

「オーケー。立っていいわよ。直子さんが犯した罪の代償を鏡で見てみなさい」
シーナさまが、頭のほうへと下りのスロープを描く私の背中の真ん中あたりを、軽く鞭でつつきました。
私は、ゆっくりと上半身を起こし、膝立ちになってから立ち上がろうとしました。
お尻の周辺だけ、自分のからだではないみたいにフワフワ火照っていて、足先にうまく力を入れられません。
それでもなんとか、シーナさまの助けを借りて立ち上がりました。

鏡に映した私のお尻は、真っ赤っかでした。
ところどころ引きつったみたいなミミズ腫れになり、少し内出血しているところもあるみたい。
とにかく見るからに熱そうに腫れぼったくなっています。
そして事実、私は、自分のお尻の熱にクラクラして、ムラムラしていました。
「ほら、これで冷やしなさい」
シーナさまが水に濡らしたタオルを渡してくれました。

「あっあーんっ!」
タオルをお尻につけるとヒンヤリして気持ち良くはあるのですが、タオル地のザラザラが超敏感になっている肌には刺激が強すぎ、ヒリヒリがぶり返して下半身全体がなおさら火照ってきて、ついついえっちな声が出てしまいました。

「直子さんは、乗馬鞭で叩かれたのは初めてでしょ?どうだった?」
シーナさまがペットボトルのお水を一口飲んでから私に渡してくれました。
「あ、はい。何て言うか、手とか定規とかとは違う感じで、まさしく、調教されている、っていう感じで、私、好きみたいです」
「へー。叩かれて、辛くないの?」
「あ、もちろん辛いですけど、シーナさまが叩いてくださってるんだなあ、って思うと嬉しい気持ちもあって・・・」
「そう。直子さん、けっこうぶたれるのもお好きみたいね?それは、わたしも嬉しいわ」

私の目の前に立っている、ブラとショーツだけ身に着けたシーナさま。
小柄ながらしなやかで、文字通り、透き通るような白い肌のこの妖精さんのお姿を間近で見ていると、どんどんどんどんドキドキワクワクが強まってきます。

この人と強く強く抱き合って、濃厚なキスをしてみたい・・・
そんな不埒な願望が胸に渦巻きます。
だめだめだめ。
また余計なことをしたら、今度こそシーナさま、帰ってしまわれるかもしれない。

シーナさまのお顔から控えめなバストに目線をそらし、さらにその目線を下げたとき、気がつきました。
シーナさまのショーツの三角形頂点も、薄紫色の布が色濃く変色するほど濡れていることに。
シーナさまも私とのプレイで、感じてくださっているんだ。
私を叩いて濡れたんだ・・・
なんだか、すっごく嬉しい気持ちになりました。

「あそこのソファー二つ、どっちでもいいけどベッドになる?」
シーナさまが突然聞いてきました。
私のお尻の熱も段々とひいてきて、私はバスタオルでからだを丁寧に拭いているときでした。
シーナさまは、ご自分のカートの中をガサゴソやっていました。

「はい。あっちの黒いやつはソファーベッドですけど・・・」
「脚が鉄製のほうね?それは都合がいいわ。なら、それをベッドにしといてくれる?」
「あ、はい・・・」
きっと次のプレイに使うのでしょう。
私は、お言いつけの通りにソファーをベッドに変形しました。

「それ、本皮とかじゃないわよね?」
「あ、はい。ビニールレザーかなんかだと思いますけど・・・」
「それならバスタオルを敷けばいいかな。タオルケットとかあれば一番いいけど・・・」
「あ、ありますあります。ちょっと待っててください」
私は、素っ裸のままリビングを飛び出し、玄関脇のウォークインクロゼットに飛び込みました。
エアコンの効いていない廊下やウォークインクロゼットには、真夏の熱気が充満していました。

ベージュのタオルケットを抱えてリビングに戻ると、シーナさまは、床に散らばった洗濯バサミを片付けていました。
「あ、そんなこと、私がやりますから」
「いいのよ。それよりそのベッドをもう少し窓際に移動してちょうだい。陽射しが届くくらいの場所のほうが、直子さんが長い時間、苦しまなくて済むから」
シーナさまがイジワルそうに言います。
「えっ?」
「でも、直子さんなら、苦しくもないかもね。手こずったほうがかえって楽しいかも」

私は、バルコニーがせり出している大きな窓際の近くまで、今はベッドの形になっているソファーを移動しました。
ソファーは、片側だけキャスターになっている仕組みなので、移動は楽チンでした。
「うん。そのへんでいいわね」
シーナさんも窓辺に来て、窓にかかっているレースのカーテンをシャーっと全開にしました。
すりガラス越しの強い陽射が室内をいっそう明るくしてくれます。

「今、5時前でしょ。あと1時間くらいはお日様出てるわよね?ま、今夜も熱帯夜だって言うし、そんなに気にすることもないでしょうけど」
シーナさまが独り言みたくつぶやきました。

「さてと、直子さん?」
シーナさまが裸のか細いウエストに両手をあてて、私を見つめました。
「鞭のお仕置きもよくがまんして耐えたから、今度はご褒美よ。直子さんをもうイヤっていうくらい、イかせてあげる」
「だけど、直子さんはわたしの奴隷だから、奴隷は奴隷らしい状況でイってもらうわ」

「まずは、そのベッドにタオルケットを敷いて、さっきわたしが買ってあげたベージュのボディコンワンピ、売場の女の子が、これ着たままショッピングしたら?ってからかったやつね。あれを着なさい」
「そう言えば、あの女の子、面白かったのよ。直子さんが試着してるとき、試着室の外でわたしにヒソヒソ声で、なんかブーンって音してません?だって」
「直子さんのホタテ貝の音に気づいていたのね。もちろん教えてあげたわよ。あの子のオマンコに入ってるんだ、って」
「こういう形状のパンツで、って詳しく教えてあげたわ」
「そしたら、うわー。それってチョーヘンタイじゃないですかあ?だって。面白い子だったわね」
シーナさまはすっごく愉快そう。
私は、今さらながらに思い出して、恥ずかしさにカアーッと火照ってしまいます。
シーナさまったら、ばらしちゃってたんだ・・・

「あと、あなたの手首のそのパンツ・・・」
ギクッ!
これについても何か言っちゃったのかしら?
「それ、ヨレヨレになっちゃってもいい?」
「えっ?はい?」
「だからそのパンツ、大切に穿いている大事なものなの?って聞いてるの」
「い、いえ。別に・・・」
「だったら、ワンピを着たら、それもお穿きなさい」
「は、はい・・・」

私は、あらためて自分の右手首に巻いているピンクのショーツを見ました。
あれほどグショグショだったのに、今はすっかり乾ききっていました。
もっともその分、なんだかツーンと臭ってきそうな感じもします。
そうだった。
試着室にいたときは、まだこのショーツは脱いでいなかったんだっけ。
どうでもいいことを思い出しました。

ベッドにタオルケットを敷いた後、シーナさまに買っていただいたボディコンワンピを身に着けました。
前と後ろが大きく開いたノースリーブ。
ピチピチピッタリだから乳首丸わかり。
裾は、絶対領域ギリギリの超ミニ。
少し動いただけで、ベージュ色の裾から私の毛の無い土手とワレメのスジがこんにちは、してしまいます。
全裸よりもかえってえろくていやらしい格好。
これならショーツは穿かないほうがいいんじゃないかなー、なんてえっちな私は思ってしまいますが、ご命令なので仕方ありません。
ピンクのショーツを右手首からはずし、両脚を通しました。

私がそうしている間に、シーナさまは、ご自分のカートから取り出した何かの器具を、ベッドの四隅の脚に取り付けていました。
ジャラジャラと鈍く光る、細いけれど頑丈そうな鉄の鎖。
ヌメヌメした光沢の艶かしい拘束具、たぶんエナメルの手枷と足枷。
そんな禍々しい器具の数々を手馴れた手つきでベッドの脚に、次々と装着していました。

私には、すぐわかりました。
つまり私は、このベッドに大の字で拘束されちゃうんだ。
両手首、両足首を繋がれて、まったく抵抗出来ない格好で。
背筋がゾクゾクしてきました。
シーナさま、その格好の私に、何をしてくれるんだろう・・・

でも、それだったら全裸のままのほうがいいんじゃないかな?
どうしてわざわざ、ワンピとショーツなんて着せたんだろう?
そんな疑問も湧きました。

「直子さん?用意出来たわよ」
シーナさまのお声にビクンとして、ヌルンとアソコの奥が疼きました。
「ベッドの上に乗って、仰向けになってちょうだい」
「は、はい」
私はおずおずとベッドの上にあがり、そーっと身を横たえました。
左足首が乱暴に掴まれ、赤いエナメルの足枷を足首に巻かれました。
足枷に付いている金属のリングと、ベッドの左脚から繋がっている鉄の鎖の先端の輪っかが重ねられ、南京錠でカチャリと留められました。

ゆっくりと歩いてベッドの右後方に移動したシーナさまは、私の右足首を掴み、同じように右側の鎖に繋ぎました。
繋がれた両脚は、開きっぱなしで動かせない、なんてことはぜんぜん無く、ベッドの脚から足首までの鎖がけっこう長めなのでたわみがあり、腰を含めて意外と大きく動かせます。
でも、これで両手まで繋がれたら、どうなるかはまだわかりませんが。

「鎖に繋がれた気分はどう?直子さん?」
ベッド脇から身を乗り出したシーナさまが右手を伸ばし、私の45度くらいに広がった両腿の付け根部分をショーツの上から布地をスジに食い込ませるように撫ぜてきました。
「あーーんっ!」
私が脚をよじるたびに、左右の鎖がジャラジャラと鳴ります。
その音がいっそう被虐感を駆り立ててきます。

「あらあら。もう湿ってきてるじゃない?直子さんって、本当にスケベなヘンタイ女なのねー。脚繋がれただけでこうだもの」
シーナさまの指の力が強まり、私のアソコにショーツの布を押し込むように突き立ててきました。
「ああんっ、気持ちいいですぅ、シーナさまぁ」
私は、まだ自由な両手でショーツの端をおへそのほうへ引っぱり、ショーツを食い込ませるのに協力していました。

シーナさまの指が不意に離れました。
どうしたのかな?
ベッド脇のシーナさまを見ると、シーナさまは私に向かってニッコリと微笑み、スルスルスルっとご自分のショーツをその場で下ろされました。


氷の雫で濡らされて 14

2011年9月3日

氷の雫で濡らされて 12

私の真正面に立ったシーナさまは、ワンピースの左半分の布を元通りに伸ばして、私の左胸に押し付けました。
尖っている乳首が布地を浮き上がらせます。
すかさず、乳首の形に浮き出た布ごと、右手に持っていた洗濯バサミで挟みました。
「あーーんっ!いったぃーぃ!」
充血したコリコリ乳首が洗濯バサミの強い力で潰され、ちぎれるような激痛が襲いました。

「ほら。これで左のおっぱいは隠れたわ。次は右」
右側の布も右胸に押し付けられ、間髪を入れず、布ごと乳首が洗濯バサミに挟まれました。
「あーっ!だめぇーーっ!」
激痛を伴う甘美な快感に下半身をモゾモゾとくねらせてしまいます。
「はい。これでいやらしいおっぱいは隠れました、っと。あとは飾りつけ、ね?」
シーナさまは、私の左右の乳房の皮膚を布ごとつまんでは、それぞれの乳首のまわりを囲むように洗濯バサミをいくつもぶら下げていきました。
「いっ、いたい!いたいですぅ」
私の声には一切かまわず、左右の脇腹も無造作に洗濯バサミで挟まれました。

「こんなものかしらね?どう?」
シーナさまに背中を押されて、私は姿見と対面しました。
鏡の中には、おっぱいのふくらみ始めから太腿まで、ワンピース越しにたくさんの洗濯バサミをぶら下げた私の姿が映っていました。
左右乳首に1つずつ、それを囲むように4つずつ、脇腹に3つずつ、太腿にも3つずつ。
お尻にも10個以上ついているはずです。
全身のいたるところからジンジンとじれったい疼痛を感じ、その痛みが束になって私のアソコの奥を疼かせていました。
「ああんっ、ふぅぅーんっ」
息がゼイゼイ荒くなり、がまんしきれない喘ぎ声が洩れてしまいます。

「お顔がずいぶん上気しているわねぇ?とっても色っぽいわよ?」
シーナさまが乗馬鞭の先で、私の脇腹を噛む洗濯バサミたちを軽く揺すります。
「ふぅーんっ・・・ふぅーんっ・・・」
「さあ。そろそろそのお洋服、脱いでいただきましょうか?」
「これだけの洗濯バサミが一気にはずれたら、どのくらい痛いのかしらねー?」
シーナさまが可笑しくってしょうがない、みたくクスクスクスクス笑っています。

「でも、痛いのだけじゃあまりに可哀相だから、特別に、気持ちいいこと、も加えてあげましょう。カワイイ直子さんだから、ね?」
ニヤニヤ笑いのシーナさまが持つ乗馬鞭の先が、私の左手に触れました。
「その手に握っているもの、挿れていいわよ。直子さんのオマンコに」

このプレイの間中、ずっと左手に握り締めていたローター。
おずおずと左手を開き、ローターとシーナさまのお顔を交互に見比べました。
それから、ローターを右手に持ち替え、少し上半身を屈めてローターを自分の股間のほうへ持っていこうとしました。
そのとき、シーナさまの鞭が私の右のふくらはぎをペチッと軽く叩きました。

「あっ!」
「ちょっと!わたしがせっかくお情けをかけてあげたのに、あなた、お礼も言えないの?」
「あっ。ご、ごめんなさい。えっと、あの、ありがとうございます・・・シーナさま・・・」
「何がありがたいのよ?」
シーナさまは、乗馬鞭の先でワンピース越しに私のアソコを、怖いお顔でグリグリつついてきます。
「あ、あの、ローターを挿れることを許していただいたこと・・・です」
「挿れる、ってどこに?」
「あ、えっとアソコ・・・」
「アソコじゃないでしょ?わたし、さっきはっきり言ったわよね?」
「は、はい・・・な、直子のオ、オマンコ・・・」
はしたない言葉を実際に口に出し、私の欲情がどんどん燃え上がっていきます。

「ほら、さっさと突っ込んじゃいなさい」
シーナさまに急かされて、私はその場で中腰になり、ワンピの裾に右手を入れ、手探りでローターをアソコの奥に挿入しました。
「んぅーっ!」
からだを少し屈めただけで、あちこちを噛んでいる洗濯バサミの痛みがぶり返しました。
ローターを押し挿れたことでえっちなおシルが溢れ出し、内腿までヌルヌルのベトベトになっていました。

「挿れた?そしたらこっちを向いて。わたしのまん前に立ちなさい」
「両脚は肩幅より少し広めに開いて、両手は頭の後ろ!」
私は、言われた通りマゾの服従ポーズでシーナさんの前に立ちました。

「ああんっ!」
ローターのスイッチが入りました。
この震動は、たぶん中。
アソコの中での震動が全身に伝わり、からだのあちこちからの疼痛がいっせいに掻き回されて、再びアソコに戻ってきます。
増幅された痛みは、アソコの中で次々に快感に変換され、震動と共鳴し始めます。
立っていられないほどではありませんが、両脚がガクガク震え始めました。
あぁ・・・気持ちいい・・・

「いい?わたしが直子さんのワンピースを一気にずり下げてあげるから、絶対しゃがみ込んだりしちゃダメよ!」
「わたしはね、直子さんの苦痛と快楽に歪む、そのカワイイお顔を目の前でじっくり眺めたいの。だから出来るだけ両脚を踏ん張って、耐えなさい」
「もしもしゃがんじゃって、洗濯バサミが一つでも取れてなかったら、わたし、そのまま帰っちゃうからね?もう遊んであげない」

それは絶対イヤだと思いました。
シーナさまに、もっともっと苛められたい・・・
出来ることなら、これから一晩中でも。
やよい先生とはまた違った、シーナさま独特の冷酷さみたいなものが、私のマゾ波長とぴったり合っているみたいでした。
シーナさまの一挙手一投足一言動に、私のからだは悉くゾクゾク感じていました。

「返事は?」
「は、はいっ!私、シーナさまがもうお相手してくれないなんて、絶対イヤですから、がんばります!」
「あら、可愛いこと言ってくれるじゃない?」
シーナさまが久しぶりにニッコリ笑って、股間のローターが強になりました。
「ああーーーんっ!」
全身がビクンとのたうち、思わず前屈みの内股になってしまいました。
こ、このままじゃ、気持ち良すぎてやっぱり立っていられないかも・・・

「あ、そうだった。忘れちるところだったわ。さっきみたいに派手な悲鳴あげられたらたまらないから、お口を封じておきましょう。舌出して!」
私が従順に精一杯突き出した舌に洗濯バサミが1つ、挟まれました。
「んうぐぅー」
私の口は閉じることが出来なくなり、たちまちよだれが溢れ出しました。

「これでよしと。それじゃあ、行くわよ!」
シーナさまの右手が私の胸元の布にかかり、私を見つめてニヤリと笑ったと思った瞬間、シーナさまは素早く身を屈め、両手で私のワンピースの裾を掴み、一気に胸のあたりまで勢い良くまくり上げました。
バチッバチッバチーッ!
胸のほうからずり下ろされる、って思い込んでいた私は、完全に不意を突かれました。
私のお尻のお肉が何箇所も乱暴に引っぱられ、キリで刺されたような痛みがお尻全体を襲いました。
「んんーーーぐぅうぅぅーっ!」
お尻と太腿とお腹から押し寄せた激痛がアソコの中の震動に共振して、強烈な快感に目の前が真っ白になりました。
しゃがんじゃだめ、しゃがんじゃだめ・・・
呪文のように心の中でくりかえして、崩れ落ちそうになる膝を必死でこらえます。

間髪を入れず、上半身の布をずり下げられました。
バチッバチッバチーッ!
十数個の洗濯バサミが肌を擦ってはじけ飛び、今度は、乳首とおっぱいと脇腹が何者かによって引き裂かれました。
右の乳首が信じられないくらい、グイーッと下に引っぱられて伸びたのが一瞬見えました。
ギュッと瞑ったまぶたの裏に鮮やかな閃光が見えました。
そんな、すべてをかき消すおっぱい周辺の激痛。
「んぐぃぬぅぐぅぅぅーーーーっ!!!」

痛いとか、辛いとか、熱いとか、そんな感覚を超越した何かにからだ全体が襲われ、すべての思考が停止していました。
ただ、快感に忠実な自分のからだだけがビクンビクンと反応して、激痛さえ許容してしまう、あまりに気持ちいい巨大な波に私の全神経が呑み込まれながら、私はイきました。

「ハア、ハア、ハア・・・」
いつ、しゃがみ込んでしまったのか、いつ、意識が戻ったのか、わかりませんでした。
気がついたときには、床に全裸でひざまずいてうなだれていました。

足元に落ちているクシャクシャのワンピース。
床一面に飛び散ったカラフルな洗濯バサミたち。
全身を飾る赤い斑点。
ヒリヒリ熱を持っているお尻とおっぱい。
ほっぺを濡らす涙、顎を汚すよだれ、全身を流れる汗、腿を伝う愛液。
いつ、ローターを抜かれたのか、いつ、舌の洗濯バサミをはずされたのかも、憶えていませんでした。

ただ、あまりに強烈な快感を体験して、心の中に歯止めをかけていた何かの箍が、洗濯バサミがはじけたみたいにパチンと音を立ててはずれてしまったことだけは、実感していました。
私のからだは、イってもますます、よりいっそう淫らに欲情しつづけていました。

「すんごく気持ち良さそうだったわねー?わたし、なんだか嫉妬しちゃったわよ」
シーナさまのお声が聞こえて、パサッと白いバスタオルが上から、私の肩にかけられました。
「シーナ・・・さま・・・」
シーナさまは、私にとって、かけがえのない人になっていました。
快楽をくれる人。
シーナさまにすがりつきたくて、うつむいていた顔を上げ、声が聞こえたあたりに視線の焦点を合わせました。
「あっ!シーナさま?」

シーナさまはいつの間にか、ブラウスとスカートを脱いで下着姿になっていました。
薄紫色のレースのブラと、お揃いのショーツ。
それ以外は何も身に着けていない、華奢で真っ白なお肌。
バストはかなり控えめですが、小柄ながらもスラッとしたその白いからだにマッチしてて、なんだかおとぎ話の中性的な妖精さんのよう。
手に持った乗馬鞭は、さしずめ魔法のステッキ。
私は、シーナさまの足元にひざまずいて見上げたまま、しばし見蕩れてしまいました。

「ほら、タオルでからだの汗、拭いちゃいなさい。まだまだ直子さんの調教は、始まったばかりなんだから」
シーナさまもしゃがんでくれて、バスタオルで私のからだを拭いてくれます。
「ああんっ!」
快感の余韻で敏感になっている私の肌に、タオル越しのシーナさんの手が触れるたびに、私は、いともたやすく喘いでしまいます。
「直子さんのからだ、すんごく熱くなってるのねえ?こんななら、またすぐイっちゃうんじゃない?」
私は、シーナさまが持つバスタオルに身を摺り寄せるみたいに肌を擦り付けます。
「んふーっ、シーナさまぁ、もっとー」
シーナさまは、しゃがんだままおもむろに右手を私の股間に伸ばし、中指をヌプッと挿入されました。
「ああんっ、ありがとうございますぅ」
シーナさまの中指が私の中をグリグリ掻き回してきます。

「直子さんのオマンコ、熱くてグチョグチョね。それに何これ?おっきなクリトリス!」
シーナさまの右手親指で私のテラテラに膨張したおマメが押しつぶされました。
「あーーっ!そこはーーーっ!」
シーナさまの親指の爪でコリコリと引掻かれる私のクリトリス。
「だめーっ、だめだめだめだめーっ!もっとーーっ!」
私は思わず、シーナさまの細い肩を両手で抱き寄せ、きつく抱きしめていました。
シーナさまの親指の引掻く速度がどんどん上がっていきます。
「あ、いやっ、だめ、もっと、もっと、イク、いく、だめっ、イっちゃうーんっ!」
シーナさまを抱き寄せたまま床に押し倒すような格好で、知らず知らず唇を重ねようとしていました。

「イクぅーーーーっ!!!」
シーナさまの親指に屈し、イクぅーの、う、の形のまま私の唇がシーナさまの唇を塞ごうとした瞬間、シーナさまは、プイッとお顔をそむけて邪険に私のからだを突き離し、左手で私の右頬をパチンッと強くビンタしました。
クリトリスへの刺激で真っ白になっていた頭に、頬を打たれた衝撃が加わり、一瞬、痛い、という感覚がよみがえりました。
でも、それも束の間、頬を打たれたという屈辱感が被虐感に変換され、からだ中で感じていた快感が何倍増しにもなり、全身がビクンビクンのたうちました。

「ちょっと!どこの世界に許しも得ず、ご主人様にキスしようとする奴隷がいるの?直子さん、あなた本当に自分の立場がわかってないわね?そこに四つん這いになりなさい!」」
シーナさまの鋭いお怒りのお声にさえ、ゾクゾク感じてしまっている私は、イったばかりのフラフラな下半身になんとか力を入れて膝立ちになり、シーナさまの足元で両手をつき、四つん這いになりました。

シーナさまからされるあらゆることは、それがどんなに痛みを伴おうと私にとっては嬉しいこと、って感じるようになっていました。
シーナさまがくれる痛みは、快楽に直結する。
私のいやらしい欲求を満たしてくれる。

文字通り、ご主人様が遊んでくれるのを期待して、舌を出してハアハア息を荒くしているワンちゃんのように、シーナさまの足元で四つん這いになって顔を上げ、上目遣いでシーナさまのお顔をすがるように見上げました。
シーナさま、私をめちゃくちゃにしてください・・・
もしも私のお尻に尻尾が生えていたら、千切れんばかりに激しく振られていたはずです。


氷の雫で濡らされて 13

2011年8月28日

氷の雫で濡らされて 11

「あそこの姿見を自分の横に置きなさい。直子さんがストリップする姿が自分で見れるように」
シーナさんのご命令で、窓際に置いてあった姿見を私が移動している間に、シーナさんはベッドルームからキャスターの付いた椅子を持ってきて、私が立つべき位置のまん前に置きました。

まだ立ったまま左手を椅子の背もたれにつき、右手に持った乗馬鞭でご自分の左太腿あたりを軽くペチペチしているシーナさんが、所定の位置に戻った私に薄く笑いかけてきました。

「だけど直子さん、今そのワンピースの下、即、素っ裸なのよね?一枚脱いで終わりじゃストリップも面白くないわよねえ?ハンデをつけましょう」
ニヤリと笑ってシーナさんがつづけます。

「まず、胸元のボタンを全部留めなさい」
「は、はい」
私は、4つはずしていたボタンをすべて留めました。
スタンドカラーなので、喉のところまで布に覆われました。

次にシーナさんは、私のオモチャ箱に入っていた赤いロープの縄手錠、脚用のロープの長さが80センチくらいのやつ、を私の足元に投げつけました。
「それの片方を左の足首にかけなさい」
私はしゃがみ込み、ご命令通り左の足首に輪っかを通しました。
「もう片方は、ロープを後ろにまわして右手首に」
後ろにまわして、の意味が咄嗟にはわからず少しまごつきましたが、しゃがんだまま右手をお尻のほうにもっていき、ロープをまたぐ形で、まだピンクのショーツを巻きつけたままの右手首に輪っかを通しました。
「そう。それでいいわ。立って」
私は、おずおずと立ち上がりました。

左足首と右手首が赤いロープの縄手錠でつながれています。
普通にまっすぐ立っていれば、右手を下ろしている状態でロープに若干のたるみがある程度ですが、もしも右手を胸の辺りまで上げようとすると、左足首が引っぱられ、左脚の膝を折って後ろに曲げなければなりません。
必然的に右脚一本の片足立ちになってしまいます。

「左手は使用禁止ね。これでも握っていなさい」
近づいてきたシーナさんが、車に乗っていたとき私のアソコに入っていたローターを私の左手に握らせました。
「それで、仕上げはこれ」
ロープで左足首につながれた私の右手に、テレビ横のラックに入っていたコミックスの単行本を渡されました。
いったい何をさせられるんだろう?・・・
胸がどんどんドキドキしてきました。

「これで準備完了。ルールを説明するわ」
シーナさんが椅子に座り、両脚を優雅に組みました。

「直子さんは、その本を頭の上に乗せて、落とさないように注意しながらワンピースを脱がなきゃならないの」
「胸元のボタンを全部はずして、肩脱ぎすることになるわよねえ?本を落とさずに裾から捲り上げて頭から脱げるのなら、その方法でもいいのだけれど?」
シーナさんがバカにするみたいにフフンて笑いました。

「それで、直子さんが頭の上に乗せた本を落としてしまったら、そのたびに罰としてわたしがこの洗濯バサミを直子さんのからだにあげるわ」
シーナさんがご自分のカートから取り出したプラスチティックケースには、色とりどりのプラスティック製洗濯バサミがぎっしり詰まっていました。

「直子さん、バレエやっているのだから片足立ちでバランス取るのはお上手でしょう?せいぜい罰を受けないように、がんばって、ね?」
シーナさんがまたフフンて笑い、脚を組み替えました。
タイトスカートの裾がせり上がり、シーナさんの奥の薄紫の布が、一瞬見えました。

「はい。それじゃあ森下直子さんのフラミンゴストリップショー、スタート!」
シーナさんの愉快そうなお声に促されて、私は本を持った右手を上げ始めました。

いくら右手を上げようとしても、左足首と80センチでつながれているので、右手が頭まで上がりません。
左脚を後ろに思い切り上げてから、軸足の右膝を折って前傾姿勢で片足しゃがみの形になってからでないと、頭の上に本が乗りません。
やっと本が乗って、曲げていた右膝を伸ばし立ち上がろうとするとき、当然ヨロヨロして頭に乗せた本が落ちてしまいました。
「はい。罰ね」
シーナさんが嬉しそうに私に近づき、ワンピースの布地ごと私の左脇腹のお肉を洗濯バサミで挟みました。
「んっつぅ!」

何度もくりかえして何度も失敗しました。
せっかくうまくいっていたのに、左手に握っているローターが突然震え出し、私がビクンとして本が落ちてしまう、っていうことも何度かありました。

結局、一番上のボタンを一つはずすまでに、14個の罰をいただいてしまいました。
太腿に2つ、脇腹に2つ、おっぱいの乳首のまわりに3つ、それぞれ左右対称な場所を洗濯バサミで飾られました。
右横の鏡に、そんな私の、洗濯バサミをからだにたくさんぶら下げた異様な姿が映っていました。

噛まれた箇所がそれぞれジンジンと疼痛を送ってきています。
お部屋のクーラーはちゃんと効いているはずなのに、私の全身が火照って汗ばみ、まさしく性的にコーフンしていました。
立っているだけでハアハアと息が荒くなり、内股になってモジモジしてしまいます。
「やれやれ。ゆっくり座って見てるヒマもないわね?」
シーナさんは、私がミスるたびに嬉しそうに近づいてきて、洗濯バサミをカチカチ言わせました。

そして、このとき私はすでに気がついていました。
こんな状態にされた後ワンピースを脱ぐということで、どんな事態が引き起こされるか、ということに。

15回目のチャレンジをする前に本を拾おうとしゃがんだとき、あるアイデアを思いつきました。
左足首と右手首をつないでいるロープを右脚の前に出してしまえば、右手が比較的自由に動かせて、しゃがんだままで本を頭に乗せることが出来るんじゃないかな・・・
しゃがんでいると皮膚が動いて洗濯バサミに噛まれている場所の痛みが盛大にぶり返すのですが、そんなことも気にならないほど良いアイデアに思えました。

ただ、シーナさんははっきり、ロープを後ろに回して、と指定されました。
それが厳守すべきご命令であれば、私のアイデアは、それに背くことになります。
でも、あらー、よく気がついたわねー、なんて褒めてもらえる可能性もあります。

一か八か・・・
私は、しゃがんだまま右足を浮かせてロープを前に出し、右手も前に持ってきてから本を拾いました。
そのままの姿勢で右手を上げていくと、頭に難なく本を乗せられました。
そのままソロソロと立ち上がりつつ、シーナさんを盗み見みます。

シーナさんがツカツカと近寄ってきて、立ち上がった私のワンピ裾のすぐ下、右太腿の肌を乗馬鞭の先でピシッとたたきました。
「いたいっ!」
頭に乗せた本がバサッと落ちます。
たたかれてからしばらく、その部分がジーンと痺れ、見る見る赤くなっていきます。

「ちょっと直子さん?わたしは、ロープを後ろに回して、って言ったはずよ?誰に許可もらって勝手なことやってるの?」
シーナさんが鞭の先で私の顎のあたりをスリスりしながら詰問します。
すっごく怖いお顔をされています。
「ご、ごめんなさいっ!」
私は、新たに知った痛みの恐怖で泣きそうでした。

「謝っても無駄よ。今のは重大な反則だから。ペナルティもそれなりのやつを覚悟なさい」
シーナさんが洗濯バサミの詰まったプラスティックケースを提げて私に近づき、無造作にお腹やお尻をどんどん挟んでいきます。
「ああん、痛いです、痛いですぅ・・・シーナさーん、許してくださぁいぃ・・・」
ワンピごとお尻の肉をつままれて、どんどん洗濯バサミに挟まれます。
「シーナさん?そうじゃないでしょ?さまでしょ?!さまっ!」

シーナさまは、私のお尻に10個くらい洗濯バサミをぶら下げた後、前に回って私のお腹を挟み始めました。
「ほら、ぼやぼやしていないで、もう本は乗っけなくていいから残りのボタン、はずしちゃいなさい」
「は、はいっ。シーナさま」
私は、もう一度ロープを後ろに回してから片足立ちになり、フラフラしながらも残りの5つのボタンをウエスト付近まではずしていきました。
その間もシーナさまは、私のおへそから下くらいの皮膚をつまんでは、洗濯バサミに噛ませていました。

「ボタン、はずし終わった?」
「は、はいっ」
横目で鏡を見ると、私のお尻全体に色とりどりの洗濯バサミが15個くらい、お腹から下の下半身にも同じくらい、プラプラ揺れていました。
お尻と下半身全体が腿の付け根のほうまでジンジンジンジン熱を持って、ヘンになりそう。

「それじゃあ、ワンピを脱ぎやすいように、先に両腕を抜いておきましょう」
シーナさまが私の前に来て、ボタンをはずしたワンピースの胸元左側の布をつまみました。
「シ、シーナさま?ま、まさか・・・」
震える私の声が終わらないうちに、シーナさまがその布を無造作に左側に引っぱりました。
私の左肩がはだけるとともに、左側のおっぱいや脇腹を噛んでいた5個の洗濯バサミが布もろとも引っぱられます。
洗濯バサミたちは、私の皮膚を未練がましく噛んで引っぱりながらもやがて布越しに肌を擦り、バチバチバチッと派手な音をたててはずれていきました。
「イィヤァーーッ!」
そのあまりの激痛に、思い切り悲鳴を上げてしまいました。
目尻に溜まった涙が、今にも零れそう。

「すっごい声ね?そんなに嬉しいの?ほら、さっさと左腕を袖から抜いちゃいなさい」
シーナさまは、何事もなかったようなお顔で私の左手を掴み、器用に動かしてワンピ袖から抜きました。
ワンピースの左半分の布地がペロンと垂れ下がり、私の左おっぱいが丸見えになりました。
縛られていた縄の痕と洗濯バサミに噛まれていた痕がところどころ赤くなって、艶かしくも無残な乳房。
それでも乳首はピンッと背伸びして天を衝いていました。

「次は右手よ。出来ればあんまり派手な悲鳴は上げないで欲しいのだけれど。耳がキンキンしちゃうから。よくって?直子さん?」
「は、はい。シーナさま・・・」
また、あの激痛がやって来る・・・
恐怖と期待で私の膝がガクガク震えていました。

シーナさまは、私の手首から縄手錠をはずしてくれた後、前ぶれもなくぞんざいにワンピ胸元右側の布を力任せに引っぱりました。
バチバチバチッー!
再度の派手な音ともに、私の右半身を激痛が襲い、5つの洗濯バサミが床に散らばりました。
「んぐぅーーっ!」
歯を食いしばってなんとか悲鳴はこらえました。
でも、その激痛は前回以上の強烈さで、両目から涙がポトポト零れ落ちました。

右腕もシーナさまが袖から抜いてくれて、私は上半身を完全にはだけた姿になりました。
鏡には、二つの乳首をそそり立たせた、赤い斑点模様がまだらに付いた私の無残なおっぱいが映っていました。
「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
私の呼吸は、獣みたいに荒くなっていました。

本来であれば、この状態になったらワンピースは重力に引っぱられ、ストンと足元に落ちるはずでした。
それを阻んでいるのは、お腹や脇腹やお尻を噛んでいる洗濯バサミたち。
洗濯バサミが噛んでいる支点にワンピースの上部分の布の重さが加わり、私の皮膚を下へ下へと引っぱって痛みが倍増していました。
そんなに辛いのに、私のアソコの奥では、とめどなくヌルヌルなおシルが分泌されつづけていました。

「あらあらー。おっぱい丸出しははしたないわよ?直子さん。そんないやらしいおっぱいは、ちゃんと隠しておかなきゃ」
シーナさまが冷酷そうなお顔でまた近づいてきました。


氷の雫で濡らされて 12

2011年8月27日

氷の雫で濡らされて 10

「お疲れさま。どう?今日は楽しかった?」
「えーっ?!」

まさか、これでおしまい?
シーナさんもう帰っちゃうの?
まったく予期していなかったシーナさんの言葉に、私は心底がっかりしてしまいました。
こんな中途半端な欲求不満状態で放っぽりだされちゃうなんて・・・

「なーんてね。嘘よ」
シーナさんがイジワルくニヤニヤ笑って、私のワンピースの裾の中に手を入れてきました。
「ああんっ」
「直子さんて、本当にわかりやすいわね?そんなに悲しそうな顔しなくてもいいから。今日はまだまだずーっと、つきあってあげるわよ」
ニヤニヤ笑いのままシーナさんが私のアソコに入っているローターを、手探りでズルンと引き抜きました。
「んーっ!」
シーナさんの冷たい手が私の無毛な土手をスルッと撫ぜて、私のからだががビクンと震えます。
「ローター、ヌルヌル。これ、直子さんのバッグにでも入れておいて」
私が腰掛けているバスタオルの端っこでローターを適当に拭ってから、私に手渡してくれました。

「ところで直子さんのお部屋に、氷はある?」
「は・・・い?」
「氷よ。冷蔵庫の製氷器で作る、冷たーい、こ、お、り」
シーナさんが愛らしいお顔を少し傾けて、カワイラシク聞いてきます。
「ああ、はい。えっと確か・・・あったけかな?」
何日か前に飲み物を作るのに使ったのは憶えていましたが、その後、また作っておいたかどうか・・・
「あったと思うんですけど、ないかも・・・」
「ふーん。じゃあ、まあいいわ」

シーナさんが私の顔をじーっと見つめてきます。
その目がふっと細くなって、唇の両端を歪めるみたいにフフンって一回、笑いました。

「わたし、これから車置いてくるから。直子さんは、お部屋をうんと涼しくして待っていてちょうだい」
さっきまでとは打って変わった、良く言えば低めで落ち着いた、悪く言うと愛情の感じられない冷たいお声で言われました。
そのお声を聞いて、なぜだか私はキュンと感じてしまいます。
何て言ったらいいか、人に指図とか命令し慣れている口調。
私、これからこの人にいろいろ理不尽なご命令をされて苛められちゃうんだろうな、ってわかってしまう、そんな口調なんです。

「部屋に戻っても、着替えたりシャワー浴びちゃダメ。気持ち悪いかもしれないけれど、そのままの服装で待ってなさい」
「でも、そのお化粧だけは落としていいわ。その顔じゃあ直子さんの魅力、半減だものね?」
「あと、直子さんのオモチャ箱を出しておくこと」
オモチャ箱っていうのは、今までやよい先生からもらったり自分で集めたえっちな遊びに使うお道具を入れた、鍵のかかるアンティークな感じのトランクケースのことで、私がこっちへ引っ越してきたときにやよい先生がプレゼントしてくれたものでした。
シーナさん、何でも知っているんだなあ。

「車置いたら電話するから。直子さんのお部屋、4階だったわよね?」
「はい」
「わたしが行くまで、間違っても自分のからだ、まさぐったりしちゃダメよ。いくら欲求不満でも」
「はい。わかっています」
私はゾクゾクしながら従順にお返事しました。

自分のバッグとシーナさんに買っていただいたお洋服の包みだけ持って、車を降りました。
時刻は午後の3時半過ぎ。
これからシーナさんは、どんなことをしてくれるのだろう・・・
一度はあきらめかけた私のワクワクが、早々と乳首に顕れていました。
相変わらずギラギラ煌いているお日様がマンション入口のステンレスのアーチにキラキラ反射しています。

私が住んでいるマンションは、8階建てで1フロアにつき一世帯だけ入居しています。
なので、エレベーターは基本的にエントランスキーで指定された階にしか行かず、他の階で扉が開くことはありません。
つまり、4階の住人が乗ったら4階に直行、途中の3階や5階のボタンを押すことも降りることも出来ないんです。
それを解除出来るのは、各世帯に備え付けのスイッチだけ。
マンション住人への訪問者は、1階のエントランスで住人に連絡してキーを解除してもらわなくてはなりませんし、宅配便や郵便配達の人も1階の管理人室までしか立ち入り出来ないシステムで、外部からの不審な侵入者をシャットアウトしていました。

4階の自分のお部屋に戻った私は、まっすぐにリビングに入り、すぐさまクーラーを全開にしました。
ひょっとするとやよい先生がお家に来てくれるかも、っていう期待もあったので、お部屋はキレイに片付けてありました。
からだ中が汗でベトベトしていて、すぐさまシャワーを浴びたい気持ちでしたが、ダメってご命令されちゃったので出来ません。
洗面所に入り、お化粧をすっかり落としてから、また薄くメイクし直しました。

ベッドルームからオモチャ箱を引っ張り出してリビングのソファーの横に置き、飲み物でも用意しておこうか、ってダイニングに行きました。
冷蔵庫の製氷室には、しっかり氷が出来ていました。
ショパンのピアノ曲のCDを数枚エンドレスリピートにして、リビングのテーブルにグラスと飲み物とクッキーを置き、ソファーでしばしボーっとしていました。

お部屋に戻って25分後にシーナさんから電話がかかってきました。
ほどなくお家の玄関に現われたシーナさんは、コンビ二で何か買ってきたみたいで、コンビ二袋を手に提げ、大きめなカートを引っぱっていました。
「ふーっ。すっずしー。それじゃーおじゃまするわね」
白い半袖フリフリブラウスと黒のタイトスカート姿のシーナさんがヒールを脱ぎました。
「あ、そのお荷物、お持ちします」
シーナさんが引っぱっていたカートの取っ手をたたみ、私が持ちました。
意外と重い・・・何が入っているんだろう?
きっと車の中に積んであったのでしょう。
これから私を苛めてくれる、お道具なのかな?

「へー。ずいぶん綺麗に片付いてるのねー。それに、なかなかいいセンスだわ」
リビングに入ったシーナさんがお部屋をグルッと見渡して言いました。
私がインテリアのお手本にしたのは、高二のときに訪れたやよい先生の一人暮らしのお部屋でした。
調度品や内装の色の基本は黒と白と茶、それにゴールドとシルバー。
カーテンは森の木立のようなグリーン。

「ほとんど物が置いてなくて、なんだかホテルのお部屋みたい」
「玄関入ってすぐのお部屋をウォークインクロゼットにして、そこにお洋服とかこまごましたものは全部入れちゃってるんです」
「へー贅沢ねー。こういう生活感が希薄な部屋、わたし大好きよ」

シーナさんは、コンビニ袋をガサガサやって缶ビールを2本取り出しました。
私が、それなら飲める、ってお教えした銘柄でした。
「あと、これは冷蔵庫の冷凍室に入れておいて」
シーナさんからコンビ二袋ごと渡されたのは、ゴツゴツしたロックアイスの包みでした。
「あ、氷、ちゃんとあったんですけど・・・」
「そうなの?ま、いいわよ。入れといて」
私が冷蔵庫のところへ行っている間に、シーナさんが缶ビールを一缶開け、私が用意しておいたグラスについでおいてくれました。

「さてと。一応カンパイしましょう。直子さんとのデート第二部の幕開けだし」
ソファーに横並びに座って見つめあい、チンってグラスを鳴らしてからビールをゴクゴク飲みました。
美味しいーっ!
「とりあえずの一杯でやめておきましょ。酔っ払うのが目的じゃないから」
シーナさんは、ブラウスのボタンを胸元裾野まではずして、薄紫色ブラのレースを覗かせていました。

シーナさんがキョロキョロとお部屋を見回しています。
「直子さん?寝るときは別の部屋なの?」
テレビのモニターに向けてL字型に配置したソファーとクッション以外、リビングで寝転べるものは置いてありません。
「はい。隣のお部屋をベッドルームにしてるんで・・・」
リビングと横開きのドアで繋がっている10帖の洋間をベッドルームとして使っていました。
そちらには絨毯が敷いてあって、あるのはベッドとパソコンが乗った机とCDやDVDの詰まったラック、そしてエレクトリックピアノ。
「見せて」
シーナさんが立ち上がりました。

「なるほどー。これがゆりさまが言っていたベッドかー」
そのお部屋に設えてあるベッドは、私の母が学生時代にここに住んでいたときから使っていた、アンティークな雰囲気のある立派なベッドでした。
なんでも当時にノルウェーからわざわざ輸入したもので、すべて木製のがっしり、しっかりした造りでセミダブルくらいの広さ。
とっても寝心地のいいベッドです。

ベッドの四隅は、綺麗な植物、たぶん薔薇の彫刻を施した直径10センチくらいの頑丈な木製の柱で支えていて、高さは私の股下の少し下くらい。
その柱のてっぺん部分は先細りになり、丸みを帯びた直径5センチくらいの楕円形な頂がツヤツヤ黒光りしています。
その形状は、やよい先生がこのベッドを初めて見たときに、なんだか無性に挿れてみたくなる形ねー、ってえっちに笑いながら言っていた通り、なんとなく卑猥な形でもありました。
やよい先生がお泊りにきたときも、実はその柱で遊んでしまいました。
「なるほどー。これは使えるわねー」
シーナさんもなんだか感心したように、その柱の突起をしばらく撫ぜていました。

リビングに戻ったシーナさんは、ソファーの横に置いた私のオモチャ箱を開けました。
「うわー。いろいろたくさん入ってるわねー。直子さん、これ全部試したんだ?」
シーナさんが麻縄の束やアイストング、輪っかに洗濯バサミがぶら下がったやつなんかを手に取ってはしげしげと眺めて、冷やかしてきます。
「は、はい・・・」
私は、自分のえっちな秘密を見られた恥ずかしさに、ゾクゾク感じてしまいます。

「ふーん。いろいろ楽しめそうねー。あっ、変なものみっけ!」
シーナさんが長さ15センチくらいの赤くて細長い筒を手に取りました。
「あっ、それは・・・」
シーナさんが躊躇なくキャップをはずしてスイッチを押しました。
ブーーン・・・
低くかすかな震動音。
「これって電動ハブラシよね?でもここに入ってるってことは、歯を磨くために使っているんじゃなさそうねえ?」
「直子さん?これで毎晩、どこ磨いているの?」
シーナさんが軽蔑するように聞いてきます。
「そ、それは・・・」
「それに、何で3本もあるの?」

シーナさんとのプレイは、もう始まっているようでした。
シーナさんの低く、冷たく、蔑むようなお声は、私の被虐心をことごとく見事に煽りたて、ジンジン感じさせてくれます。
私とシーナさんって、サドとマゾの相性がいいみたい。

電動ハブラシのスイッチを止めてオモチャ箱に放り投げたシーナさんは、ご自分のカートを開けて何か棒状のものを取り出しました。
それは、やよい先生がくれたSMのDVDで見たことのあるものでした。
アンテナのような形状で、先に靴べらみたいな形の皮のベロが付いた棒。
乗馬用の鞭に違いありません。
シーナさんが座っている私の目の前にスクッと立ち、右手で持った乗馬鞭を私の目の前の空間に、手首のスナップを効かせて軽く振り下ろしました。
ヒュンッ!
鞭が空気を切り裂く音がきこえて、私のからだがゾクッと震えました。

「それじゃあ、そろそろ始めましょうか?直子さんが喜びそうな苛めかた、ゆりさまと一緒にいろいろ考えてきてあるから」
「あ、は、はい・・・」
「でも、最初に断っておくけど、わたしはゆりさまみたいにやさしいSではないからね?苛めるときは徹底的に苛めちゃうほうだから、痣の一つや二つは覚悟しときなさい」
「ゆりさまからも室内の調教に関しては、何のNGももらっていないから。好きなようにしていいって」
「ひょっとすると今日、直子さん、壊れちゃうかもしれないわね?」
ニヤリと笑って、鞭でヒュンって空気を切り裂くシーナさん。
私は、その音にまたビクッとしてうつむいたまま。
でも、アソコからはおシルがトロトロあふれ出して、ワンピのお尻とソファーを汚していました。

鞭のベロの部分がうつむいた私の顎に当てられました。
鞭に誘導されるように顎を上げる私。
見上げた目線がシーナさんの冷めた視線とぶつかりました。

「直子さん、わたしに苛められたかったのよね?」
「・・・」
「返事はっ?!」
「は、はいっ!」
乗馬鞭を持った途端、そのつぶらな目の色がまた変わって、いっそう冷酷そうなお顔に豹変したシーナさんの迫力に、私はブルブル震えてしまうばかり。
でも、それは期待からくるワクワクのブルブル。

「まず手始めに、直子さんにストリップをしてもらうわ。立ちなさい」
シーナさんが乗馬鞭のベロで私の右腋をつついて立たせ、リビングの中央に誘導されました。


氷の雫で濡らされて 11
**

2011年8月21日

氷の雫で濡らされて 09

ペットコーナーにシーナさんの姿はありませんでした。
おトイレにでも行ったのかしら?
私は、携帯電話をかけてみました。
お話中でした。
ここで少し待ってみよう、とベンチに座った矢先に電話がかかってきました。

「意外と早かったわね。わたし今3階にいるの。だからそーねー、さっき寄った化粧室のあたりまで来てちょうだい」
「あ、はい・・・」
「服は乾いた?」
「えっと、だいたいは・・・」
自分の胸元を見ると、まだ少し湿ってはいますが、普通の感じに戻っていました。
「そう。じゃあ待ってるわ」
プチッと電話が切れました。

エスカレーターで下りていく間、手首に巻かれたショーツが気になって仕方ありませんでした。
明るいピンクでレースの飾りがチマチマ付いたそれは、確かに一見シュシュみたいには見えるのですが、よーく観察すれば布の重なり具合とかレースの配列がかなり不自然。
さっきの女の子にさえ見破られちゃったくらいですから、行き交う人の中には気がついている人がいるかもしれません。
あの娘、あんなところにこれみよがしに下着付けちゃって、きっとノーパンをアピールしたいのね・・・
とか思われているかもしれません。
それでも私はシーナさんに叱られるのが怖くてはずすことが出来ず、なるべく右腕を動かさないように、目立たないように緊張して3階に向かいました。

3階のフロアを南へ向かい、シーナさんと出会ったお化粧室の近くまでやって来ました。
突然、ポシェットの中のローターがヴーーンって低く唸り始めました。
「ひゃっ!」
思わずポシェットを右手で押さえていると、死角になっていた通路からシーナさんがツカツカと近づいてきました。

「あら、直子さん?ローター、挿れてないの?」
シーナさんが私の目の前で立ち止まりました。
「あ、は、はい・・・」
「なんだ、がっかりね。直子さんなら喜んで挿れてくると思ったのに」
「あ、あの、ま、迷ったんですけど・・・」
「ゆりさまの躾がまだ行き届いていないってことだわね。で、タンポンは?」
シーナさんは冷たいお顔になって、冷ややかに聞いてきます。

「あ、はい。挿れました」
「そう。だったら・・・」
シーナさんがそう言いながら、まわりを見渡しました。
婦人服売場はさっきよりも人がいて、おばさまやお姉さまたちが行き交い、そこそこ賑わっていました。
「ま、いいか。行きましょ」
シーナさんが私の右手を取り、グイッと引っぱって歩き始めました。

7、8人が乗ったエレベーターが動いている間、シーナさんは無言でした。
つないでいた手も離し、じーっと天井付近を眺めていました。
1階で降りて、そのままデパートの外に出ると、シーナさんがまた手をつないできました。

デパート前を行き交う人、人、人。
老若男女入り乱れて、みんな一様に暑さにまいっているご様子。
白昼堂々女性同士で手をつないで歩いている私たちの、そのつながれた右手首で揺れているピンクの布片が注目されているような気もしてきます。
「どちらへ行かれるんですか?」
黙ったままのシーナさんに話しかけても、シーナさんは振り向きもせずズンズン歩いていきます。

デパートから少し離れた駐車場ビルに入りました。
「それにしても今日は本当に暑いわねー。さっさと車に乗りましょう」
「えっ?車って?」
「あれ?言ってなかったっけ?わたし、今日、車で来たのよ」
シーナさんがエレベーターのボタンを押して、誰も乗っていないエレベーターに乗り込み、3階で降りました。

薄暗いスペースにたくさんの自動車が規則正しく並んでいました。
吹き抜けになった駐車場は風が通って、表の通りよりは涼しい感じです。
「確かここいらへんだったと思うけど・・・あ、あったあった」
シーナさんの愛車は、黄色くて四角張っている可愛らしい感じの車でした。
「人がいなければここでもちょっと遊ぶつもりだったんだけど、無理そうね。仕方ないからさっさと行きましょう」
10メートルくらい向こうで、家族連れらしき一家のチビちゃんがはしゃぎ声を上げていました。
新しく入って来たらしい車が、シーナさんの車の3台向こうに駐車しようとしていました。
そんな光景を眺めている間に、シーナさんはもう車に乗り込んでいました。

助手席のドアを開けると、シートの上に薄いグリーンのバスタオルが敷いてありました。
「座り方は、わかっているわよね?」
「はい・・・」
久しぶりの生尻じか座り。
ワンピースの裾を浮かせて、バスタオルの上に裸のお尻を直に置きます。
二年前の夏、やよい先生とドライブしたときを懐かしく思い出しました。

シーナさんがエンジンをかけると、エアコンから冷たい空気が吹き出し、ラヴェルのピアノ曲が流れ始めました。
私がシートベルトを締めようとすると、シーナさんが手を伸ばしてきて制しました。
「その前に胸元のボタン2、3個はずして、背中を向けて」
「あ、は、はい」
シーナさんに背中を向けてうつむき、ワンピースの胸元のボタンを2つはずしました。

シーナさんの手が私のワンピ背中に差し込まれました。
「ああんっ」
シーナさんの手にワンピの背中の布が引っぱられ、肩脱ぎみたいな状態になり、両肩が完全に露出してしまいました。
「あの、ちょっと、シーナさん?」
私の胸元は、横8の字にかかったロープがモロ見え、両乳首ギリギリまで露になっていました。
この車のそばに人が来ませんように。
祈るようにフロントグラスを見つめていると、ちょうど目の前を一台の車がゆっくりと通り過ぎていきました。
「きゃっ!」
思わず両腕で胸をかばってしまいます。

「はい。ほどけたわ」
シーナさんの手が背中から抜かれ、縄ブラが緩んでいました。
「あとは自分ではずしてね。もう2時間以上縛ったまんまだったから、そろそろいったん、はずさないとね」

左右のおっぱいにじわじわと血流が戻る感覚。
ジーンとしびれていたおっぱいがジンジンジワジワしてきました。
横8の字に締め付けられていたおっぱいがやっと自由を取り戻し、そこだけ別の生き物みたいにウズウズ疼いています。
乳房全体が熱を持ち、ワンピの布地がちょっと擦れただけで、ビンビン感じてしまいました。
痛いような、痒いような不思議な快感。

この快感をしばらく味わっていたかったのですが、シーナさんが言ったことを思い出して襟ぐりから右手を差込み、ほどけたロープをワンピの外に引っ張り出しました。
「ああんっ!」
ロープのザラザラが左の乳首を不意に擦って、尖った乳首がピンッって弾かれて、その気持ちよさに思わず大きな声が出てしまいました。
「あらー。気持ち良さそうねー。この開放感もいい感じでしょ?それじゃあ前を向いて」
シーナさんも運転席で前に向き直りながら言いました。

「このロープは?・・・」
引き抜いたロープを束にまとめてからシーナさんに差し出しました。
「それは直子さんのバッグにでも入れておいて。また後で使うかもしれないから」
「あ、それとワンピのボタンはそのままよ。はめちゃダメ。そのワンピ、スタンドカラーだから合わせておけば見えやしないわよ。そのくらいの勇気は、あるでしょ?」
「あ、はい・・・」
「シートベルトして」
私は、肩脱ぎ状態だけを直し、胸元のボタンを4つまで開けた状態でシートベルトをしました。
シートベルトがたすき掛けになり、胸元を押さえてくれます。
ちょっと安心。

「シートベルトしたら、ワンピの裾をめくりなさい」
「えっ?」
「え、じゃないわよ。直子さんがちゃんとタンポン挿れているか確かめるの。早くしなさい!」
シーナさんの叱責に、私はあわてて裾をまくり上げました。
ツルツルな私の腿の付け根部分から、白い紐が一本、垂れ下がっています。
シーナさんが私のほうを向いて確認しました。
「じゃあ、それ、抜いちゃって、代わりにローター、突っ込みなさい」
シーナさんのお声が取りつく島もないほど冷たかったので、私は黙ってポシェットを開け、ローターを取り出しました。
「直子さんのおツユでグズグズに汚れたタンポンは、ポシェットの中のビニール袋に入れて、またポシェットに入れておきなさい」

私は、タンポンの紐を引っぱりタンポンを抜いて、言いつけ通りに処理した後、ローターをウエットティッシュで拭ってから自分のアソコに押し込みました。
すでにバスタオルに垂れるほどジュクジュクでしたから、ローターもツルンと難なくおさまりました。

「さてと、ようやくドライブ出発ね。その前に一つだけご忠告。これから駐車場を出て駅前の通りを抜けるまで、たぶんずっとノロノロ運転だと思うの。この車のまわりをひっきりなしに歩行者が行き交うことになると思うわ」
「だから、ずっと普通の顔をしていること。出来ればニコニコ笑っているのがいいわ。間違ってもいやらしいアへ顔とかしてわたしに恥をかかせないでちょうだいね」
そこまで言ったシーナさんがブォンと車を発進させ、同時に股間のローターが震え始めました。

「あーーんっ!」
いきなり最強です。
予期していたとは言え、火照ったからだに油を注ぐような強烈な刺激に、私は知らず知らず内股になってアソコの中のローターを締め付けてしまいます。
こんなんじゃ、すぐにイっちゃいそう・・・

車はゆっくりとスロープを下り、料金支払機の前で停車しました。
股間の震動は波紋のように、アソコから私の全身へと快感の波を送ってきます。
私は自分の胸の前で両腕を交差して、自分を抱きしめるみたいにうつむいて、快感に抵抗を試みます。

「あぅぅうぅ」
それでもあまりの気持ち良さに、意図しない声が喉の奥から洩れてしまいます。
「ほら、そろそろ通りに出るから、シャキッとしなさい!」
そんなことを言われても・・・
「んぐぅ・・・」
気持ちの良い波が何度も何度もからだに押し寄せるのを、私はうつむいて必死にがまんするしか出来ませんでした。

車が駐車場の出口に到着して、お外の通りへの信号待ちの間、制服を着たキレイなお姉さんに止められています。
上目遣いに見る目の前の舗道には、ひっきりなしの歩行者がガヤガヤと歩いています。
さすがに覗き込んでくるような人はいないみたいですが、みんな見るともなしに車の中を見ていくみたい。
そんなことを考えている間も、からだはどんどん昂ぶっています。
ビクンビクン波打つからだを制御できません。

もう、いいや!
せめてイキ顔をみなさんにお見せしないように、うつむいたままイっちゃおう。
「んぐぅーっ」
私がそう決心したときに、ローターの震動がピタリと止まり、車が駅前の大通りに滑り出しました。
「直子さん?あなた、イっちゃおう、って思ったでしょ?わたしは、普通にしてなさい、って言ったのに」
シーナさんの冷たいお声。
私は悲しくて仕方ありません、
あと少しでイけたのに・・・
自分を抱いたままうつむいています。

「まったくいやらしい子なんだから。人が大勢歩いてるっていうのに、おかまいなしでイキたいの?」
車は何度も信号に捕まり、ノロノロと進んでいました。
相変わらず窓の外を無数の人たちが行き交っています。
「あら?イけなくて拗ねちゃったの?子供みたいねえ」
車がようやく繁華街を抜け、スイスイと走り始めました。
「あんっ」
ローターのスイッチが入りました。
でもこれは弱。

シーナさん、怒っちゃったかな?
私は、シーナさんが今どんなお顔をしているのか見たいと思い、顔を上げました。
シーナさんは澄ましたお顔で運転していました。
でも、それより驚いたのは今走っている道。
見覚えのあるその通りは、私が毎日学校へ行くのに歩いている道でした。
「あ、あのシーナさん?これからどこへ行こうと・・・」

「はい。着いた」
私の言葉が終わらないうちに車が停まりました。
そこは、私が住んでいるマンションのまん前でした。


氷の雫で濡らされて 10
**

2011年8月20日

氷の雫で濡らされて 08

シーナさんが置いていった開いたままの日傘を拾いながら、屋上内を素早く見渡しました。
さすがにこんな暑さの中、わざわざ屋上で紫外線を浴びたいと考える人はあまりいないみたいで、パラソル群のところにチラホラ人がいるだけ。
私に注目している人もいないみたい。
私は、開いたままの日傘を肩に乗せ、またお外のほうを向きました。
目の前に雲ひとつ無い青空が広がっています。

視線を自分の胸元に落とすと、ワンピース胸元の濡れた布は、まだベッタリと私のおっぱいに貼りついていました。
尖った乳首の形までハッキリわかります。
でも、こうしてお外を向いていれば、この恥ずかしいトンガリ乳首を誰かに見られちゃう心配はありません。

このはしたない姿を誰かに見て欲しい・・・
でもやっぱり怖い・・・

早くここを乾かさなきゃ。
肩に提げているバッグからフェイスタオルを取り出し、胸元のボタンを4つまではずしました。
胸元の肌が大きく覗いて、おっぱいの裾野を通る麻縄まで見えるようになりました。
右手に握ったフェイスタオルをはずしたボタンの隙間から侵入させ、まずワンピの裏地をサワサワと拭きました。
おっぱいにへばりついていた布地を剥がすと、布と素肌の隙間にやんわりと吹いている風が入り込んで気持ちいい。

濡れたおっぱいも拭いておかなくちゃ。
そう言えば今日、敏感になっている自分のからだを自分でさわるのは、初めてかな?
なるべく乳首を刺激しないように柔らかく撫ぜ撫ぜするつもりでした。

「んふーっ」
フェイスタオルの繊維が尖った乳首に触れた瞬間、思わずえっちな吐息が小さく洩れてしまいました。
麻縄で絞られている乳房全体がピンク色に染まり、全体に少し痺れたようになっていて、今までにないくらい敏感になっていました。
一度さわったが最後、手のひらの動きが止められなくなり、いつの間にかフェイスタオルごと左おっぱいを鷲づかみにして、規則正しくモミモミしていました。
「んはーっ」
左のおっぱいは右手で、右のおっぱいは左手で。
青空の下、十数メートル後ろでは知らない人たちがウロウロしている、っていう危機感は頭の片隅にあるのですが、痺れおっぱいを揉みしだく快感が、それを退けていました。
「はぁんっ!」
青空に向かって身悶えます。
右の乳首をギュッっとつまんだとき、内腿の間がキューンと盛大に疼いてビクンとのけぞり、ハッと我に帰りました。

いっけない!
こんなことしている場合じゃありませんでした。
あわてて襟元から自分の手とフェイスタオルを抜き、ワンピのボタンを上の二つだけ残して留めました。
フェイスタオルに余計な水分を吸われた布地は、もはやおっぱいにベッタリ貼りつくことはなく、少しテレッとはしていますが、乳首が露骨には浮かなくなりました。
ただ、ポシェットの鎖に布地が押されているので、2箇所だけピンタックごと尖っているのはまだわかっちゃいます。

タンポンも挿れとかなくちゃ。
おっぱいをいじっちゃったおかげで、下半身がすっごくモヤモヤしてきていました。
このままだと、本当にしたたらせちゃいそう。
日傘を閉じて傍らに置き、右腰のところで揺れているシーナさんがくれたポシェットを開けてみました。

中には、シーナさんのお言葉通りタンポンが数個、あと、見覚えのある物体が入っていました。
卵を細長くしたような楕円形のピンク色の物体。
私のお家にあるのと同じ、リモコンローターのローター部分でした。
見えた瞬間、心臓がドキンと飛び跳ねました。

これも挿れろ、っていうことなのかしら?
でも、これを挿れて、さらにタンポンも挿れるなんて不可能です。
どちらか選べ、っていうことなのかな?
私は、真剣に悩み始めました。

ローターを挿れたい、っていう気持ちが勝っていました。
これを挿れたまま繁華街を歩く自分を想像してみます。
普通にお話しながら人ゴミを歩いているとき、シーナさんが突然、スイッチを入れます。
途端にビクンって立ち止まる私。
股間を襲う気持ちいい震動に耐え切れずに、しゃがみ込んでしまう私。
内腿をダラダラすべり落ちて路上にしたたるえっちなおツユ。
苦痛に耐えるように眉根を寄せた私の顔は、淫らそのもの。
突然しゃがみ込んだ女を怪訝そうに眺める見知らぬ人たちの目、目、目・・・

私は、そのローターの威力をすでに知っていました。
さっきまでしていたホタテ貝とは、比べ物にならないほどの破壊力。
三段階ある震動のうち一番強いのにセットされると、立っていられないほどの快感に襲われることを。

やってみたい・・・
でもやっぱり怖い・・・

結局、臆病な私は、タンポンを挿れることにしました。
もちろん、何も挿れない、っていう選択肢もあるのですが、たった今、自分が思い描いた妄想に私のアソコは、なおいっそう待った無しの洪水寸前状態になっていました。
人前で恥ずかしくしたたらせちゃう前に、ちゃんと挿れとかなくちゃ。
でも、こんな昼下がりのお外で、人目もあるのに裾をまくってアソコを開いて・・・
想像が妄想を呼び、妄想するたびに欲情がつのる悪循環。
乳首が痛いほど張っています。
もしここに鏡があったら、誰の目にも一目でわかるほど淫らに欲情しきったいやらしい女の姿を見ることが出来たでしょう。

もう一度まわりを見渡して近くに人がいないのを確かめてから、ポシェットの中のタンポンをつまみ出しました。
屋上フロアに背中を向け、お外を眺めている風を装いながら、取り組み前のお相撲さんみたいな形にゆっくりその場にしゃがみ込みました。
両膝をジリジリと開いていくと、ワンピースの裾がせり上がってきます。
隠すもののない亀裂がそよぐ空気に触れ、縁を濡らしたワレメが直射日光を浴びてキラキラ光り、私のアソコが白日の下にさらけ出されました。

左手の人差し指と中指をアソコの両縁にあてがい、チョキの形にして穴を広げます。
右手に持ったタンポンをソロソロと挿入していきます。
アソコを満たしていたえっちなおシルがタンポンの体積に押し出され、入り口のほうに集まってきて今にも零れそう。
私の両手は、あっという間にヌルヌルになってしまいます。
「はあ、はあ・・・」
タンポンがジリジリ奥へと侵入するたびに、荒い吐息が洩れてしまいます。
アプリケーターが付いていなかったので少し手間取りましたが、なんとか挿入し終えて立ち上がろうとしたとき、背中をポンと軽く叩かれました。

「だいじょうぶですか?」
一瞬、心臓が止まるかと思うくらい大げさにビクンとからだを震わせた私。
股間からツツーッと糸を引いた粘液が、コンクリートの床に直径3センチくらいの黒い痕を作りました。
しゃがみ込んだまま恐る恐る首だけ振り返ると、中学生か高校生くらいと思われる女の子が腰を屈めて、心配そうに私の背中を見下ろしていました。
「ご気分が悪いんでしたら、誰かデパートの人、呼びましょうか?」

「あ、いえ、あの、その・・・」
私はあわてて、弾かれたように立ち上がりました。
同時に足元のスケベな水溜りを右足で踏んで隠しました。
「気分が悪いっていうのじゃなくて、あの、ちょっと、その・・・」
私の弁解はしどろもどろ。
その女の子の顔をまっすぐ見ることができず、うつむいたまま。

「でもお顔が真っ赤ですよ。とにかく日陰に入ったほうがいいんじゃないですか?」
真剣に心配してくれている風のやさしい声に、思い切って顔を上げてみました。
その女の子は、胸元に赤いリボンの付いたフリフリの真っ白いノースリワンピを着て髪をツインテに結った、まだあどけない感じの可愛らしい子で、相変わらず心配そうな顔をしてくれています。

「あ、ありがとう。ちょっと気分が悪くなっただけで・・・」
「あたしたち、向こうで遠くの景色を眺めていたんですけど、ジュースを買ってきてくれたカレが、あの女の人、なんかヘンじゃない?って言うんで・・・」
彼女が指差した10数メートルくらい先の柵のほうを見ると、女の子と同じ年頃のジーンズ姿の男の子が柵にもたれてこちらを見ていました。
私に気がついたのか、ペコリとお辞儀してきます。
私も会釈を返しました。

「それで見ていたら、お姉さんがしゃがみ込んだまま動かなくなっちゃったんで、カレに、ちょっと見て来てあげれば、って言われて」
「あ、あなたたちデート中なのね?ごめんね。無駄な時間使わせちゃって」
「それはいいんです。で、カレに、俺も一緒に行こうか?って言われたんだけど、あたしなぜだか、なんとなくあたしだけのほうがいいんじゃないかな、って直感的に思っちゃって」
「でもそれ、正解だったみたいですね。ほら、女の子ってあるじゃないですか?突然の生理とか・・・」

ギクッ!
ひょっとしてこの子に、こんな場所で私がタンポン挿れているの、見られちゃった?
いつから私のことを見ていたんだろう?
いつから私のそばにいたんだろう?
甘美な絶望感が私の全身を駆け巡りました。

「あ、で、でももうだいじょうぶなの。私ももう屋内に戻るから。心配してくれて本当にありがとうね」
声が少し掠れてしまいました。
私は、一刻も早くこの場から逃げ出したくて、無理やりな愛想笑いをしつつ足元の日傘を拾いました。

「いえ、なんともないのならいいんです」
女の子がニッって笑って、私から一歩退きました。
「心配してくれてありがとう。あなたのカレ、やさしいのね。カレにもよろしくね」
「はい。それじゃあ」
女の子は小さく手を振り、カレシのほうへ駆け出そうとしてしてすぐ立ち止まり、もう一度私のほうへ振り向きました。

「その手首の飾り、カワイイですね」
私の右手に巻かれたピンクのショーツを指さし、ジーッと見つめてから、もう一度私の顔を見ます。
「そ、そう?ありがとう」
「それって、下着でしょ?」
「えっ?」
大いに動揺した私の絶句。

女の子は、その後何も言わず、まじまじと私の全身を見つめてきました。
上から下まで、舐めまわすように。
まだシットリ濡れているおっぱいの頂から、布一枚で遮られたノーパンの腰、汗ばんだ太腿。
その目に仄かな蔑みの感情が浮かんでいるように、私には見えました。
見つめられている間、私は身動きできず、突っ立ったままでした。
年下の女の子からの軽蔑の視線・・・
私の心臓はドキドキ高鳴り、タンポンを挟んだ股間がピクピク疼きました。

女の子の視線がようやくはずれ、思い出したようにペコリと一回私にお辞儀をして薄く笑うと、クルッと踵を返してカレシの元へ駆け出して行きました。
私も女の子のほうは見ないようにして、逃げるようにデパート屋内へ戻るドアへ駆け出しました。
縄ブラの胸がプルンプルン揺れるのもおかまいなしに。


氷の雫で濡らされて 09
**

2011年8月15日

氷の雫で濡らされて 07

「あら。それ面白いかもしれないわね。どう?」
シーナさんが薄笑いを浮かべて私に聞きました。
私は、自分の顔を何度も激しくブンブン横に振ります。
つられておっぱいが激しくプルプル揺れてしまうのもおかまいなしに。

「それが、ゆりさまのご命令、だとしても?」
シーナさんの言葉に、私はハッとして動きを止め、うつむいてしまいました。
いくらやよい先生のご命令だとしても、自分の顔がお化粧で変わっているとしても、こんな格好でお外を歩き回るなんて・・・
甘美な妄想が広がり始める反面、あまりにも自分が可哀想で、どんどんみじめな気持ちになってきてしまいました。

「バカね。いいわよ。着替えて」
シーナさんが私にやさしく言ってから、ギャル店員さんのほうへ向きました。
「あなたのご提案はすごく面白そうだけど、やっぱりこの格好は刺激が強すぎていろいろとマズイわよ。私たちまだ、ケーサツのご厄介になりたくないし」
「それもそうですよねぇ」
ギャル店員さんがあっさり言って、ザザーッとカーテンを閉めてくれました。
いつの間にかホタテ貝の震動も止まっていました。

本当にこの格好でデパートとかを歩いたら、どうなっちゃうのかな?
女性からは蔑みの目で見られ、知らない男性に襲われちゃうかも・・・
私は、ワクワクと恐怖が入り混じったフクザツな妄想をしつつ、手早く着替えました。

元のスタンドカラーリネンワンピース姿に戻って、試着した3着のお洋服を手にフロアへ出ました。
シーナさんとギャル店員さんは、すでにレジのほうに向かっていました。
あわててその背中を追いかけます。

「あの、私もお金、出しますから・・・」
「しつこいわね、あなたも。少しはわたしに、年上らしいことさせてちょうだい!」
シーナさんは、わざと怒ったようなお顔を作ってから、すぐにニッコリ笑いました。
「ここにご住所とお名前を書いていただくとぉ、お買い物のたびにポイントが溜まったりぃ、うちのお店の特別バーゲンご招待の特典とかがあるカードが発行されるんですけどぉ」
ギャル店員さんが私に、何かの用紙とペンを差し出してきました。
「えっ?えっとー・・・」
あんな姿を晒した私が、自分の住所とか教えられるわけがありません。
「そのカードならわたし、すでに持っているから。わたしにポイント付けておいて」
シーナさんが助け舟を出してくれました。
「はいはい~」
ギャル店員さんがシーナさんのカードを受け取ってしげしげと見てから、お会計をしてくれました。

「ありがとうございましたーっ!」
ギャル店員さんは、買った荷物を持ってお店の入り口まで送ってくれて、深々とお辞儀してくれました。
なんだか憎めない人です。
でも、私たちが去った後、他の店員さんたちに私のこと、言いふらしたりしちゃうかも。
もうこのお店には来れないかな?

「なかなかノリのいい子だったわね?あの店員さん」
再びファッションビルからデパートのほうへ歩きながら、シーナさんが私に聞いてきました。
「あ、はい。あの人、ひょっとしてシーナさんのお仲間ですか?」
「まさか。あのお店では何度かお買い物したことはあるけれど、あの子と会ったのは初めてよ」
シーナさんは私の手を握って、ずんずんとデパートのほうに歩いていきます。

「けっこうスジが良さそうだったから、スカウトしちゃおうかな・・・」
シーナさんが独り言っぽく謎なことをつぶやきました。
「スカウトって、やよい先生のお店に、ですか?」
「ううん。わたしの仕事。あ、でも気にしないで。独り言だから」

「直子さん?かなりコーフン出来たでしょ?あの店員の子のおかげもだいぶあったけど」
シーナさんが無理やりお話の流れを変える、みたいに話しかけてきました。
「はい。お化粧で顔を変えていただいたおかげもあって、すっごく大胆になれちゃった」
「そうね。あーしておけばまた、あのお店で遊べるわよ」
「でも・・・普段にはあのお店でお買い物、もう出来ませんよね?」
「大丈夫。普段の顔で行けば気づかれないわ。それに、もし気づかれたとしても、わたしのカンだけどあの店員の子は、こういう遊びを理解していると思うから、普段の顔なら普通に接してくれるわよ」
そういうものなのかな?

シーナさんと私は、デパートのエスカレーターを乗り継いで、上へ上へと向かっていました。
「今度はどこへ行くんですか?」
「コーフンして喉渇いちゃったでしょ?お茶しましょう」
8階のレストランフロアに着きました。

「うーん。別にお腹は空いていないから、なんだかピンと来ないわねえ・・・」
レストランフロアを手をつないであちこちうろうろしました。
「そうだ!せっかくいいお天気なんだから、屋上行ってみない?」

もう一つフロアを上がり、園芸用品売場のドアから屋上に出ました。
屋上は、予想していた以上に広くて、閑散としていました。
何も無い空間が広々と広がって、真ん中へんの端のほうに、おうどんとかフランクフルトとかを売っているスナックコーナーの売店が4、5軒と飲み物の自動販売機群。
その売店の前の空間に、日よけパラソルを頂いた白くて丸いテーブルが十数個、無造作に並んでいました。

テーブルのところどころに中年のおばさま二人連れとか、小さなお子さま家族連れ、一人でおうどんをすすっている中年おじさまとかがポツポツいました。
あとは、柵のところまで行って景色を眺めているお子さま連れ、じーっと遠くを見ている若いサラリーマン風みたいな人たちがポツンポツン。
そんな人たちを夏の陽射しが容赦なく照りつけていました。
時折吹く風が気持ちいい。
このくらいの風なら、スカートがまくれてしまうこともないでしょう。

「デパートの屋上なんて、すんごく久しぶりに来たけれど、今はこんなに寂れてるんだねー。子供の頃来たときは、ここじゃなくて地元のデパートだったけど、すっごく楽しい、って思ったのに」
シーナさんは、さすがの暑さにスーツのジャケットを脱いで、白いフリフリ付きの半袖ブラウス姿になっていました。
胸はほとんど目立たないけれど、でもすっごく可愛らしくて可憐なお姿。
シーナさんがご自分のバッグから折りたたみの白っぽい日傘を出し、私がそれを持って相合傘で売店のほうへ近づきました。
「あっ、ソフトクリームがある!わたし、おごってあげるわよ!」
シーナさんが相合傘を飛び出して、まもなくソフトクリームを2つ持って戻ってきました。

まわりに人がいない端のほうのパラソルのテーブルでイスに隣り合って腰掛け、ソフトクリームを舐めました。
「シーナさんて、やっぱり椎の木の椎に名前の名なんですか?」
「ううん。エス、エッチ、イー、イー、エヌ、エー、SHEENA」
「あ、ハーフさんなんですか?」
「母方の母がスペイン系とかなんとか。だからクォーターなのかな。でも背がぜんぜん伸びなかったのはなぜ?」
シーナさんが楽しそうに笑います。
「でも名字は椎の木に名前、だから椎名シーナ」
「はあ・・・」
私は、からかわれているんだと思います。

「今日のゆりさまの指令はね、けっこうややこしかったのよ?」
シーナさんが突然まじめなお顔で私を見つめました。
「基本的には直子さんをどう苛めてもかまわない、って言われたけど、一つだけ、絶対守って、て言われたことがあったの。何だかわかる?」
「いえ・・・」
「絶対に男性を巻き込まないこと」
「あ!そうだったんですか!」
私は、今更ながらやよい先生の細やかなお心遣いに感動していました。

「わたし、悩んじゃったわよ。露出させるにしても、男性の目が絶対無い場所ってどこだろう?って」
「で、あの店の試着室にしたのだけれど、ノリのいい店員の子に出会えたのはラッキーだったわね。ゾクゾクしたでしょう?」
私の頬を舐めんばかりにお顔を寄せてきて、私の耳にささやいてきます。
「は、はい・・・」
「もう、オマンコ、グッショグショ?」
「は、はい・・・」
「直子さん、ゆりさまに愛されてるわねえ?」
「あ、ありがとうございます・・・」
「春先にゆりさまのお家に泊まったときも、大騒ぎだったんだって?」
「えっと、そ、そんなには・・・」
シーナさんの言葉責め、すっごく気持ちいい・・・

不意にシーナさんが、脱いだジャケットのポッケからホタテ貝のコントローラーを取り出して一瞥し、驚いたお顔になりました。
「ライトが消えちゃってる・・・電池切れかあ、ってことは、もう震えていないの?」
「は、はい・・・」
「ダメじゃない!早く報告しなきゃ。いつから?」
「さ、さっきのお店を出るときには、もう・・・」
「ふーん」
試着室で見たシーナさんのイジワルなお顔が復活していました。

「アイス食べたら余計喉が渇いちゃったわね。ちょっと待ってて」
ガタンと音をたててパラソルを後にしたシーナさんは、自販機でミネラルウォーターのペットボトルを一本買い、戻ってきました。
「これ飲みながら、少し屋上をプラプラしましょう」
私の手を握って立たせ、もう片方の手にペットボトルを持たせてくれました。
シーナさんは、脱いだジャケットとお買い物の入ったビ二ール袋と日傘を持って、ご自分のバッグは肩に提げました。
私とシーナさんは、交互に一本のミネラルウォーターを口に含みながら、お外が遥かに見渡せる背の高い柵のほうに移動しました。

「ここならいいわね」
何か物置みたいな建物の陰になった屋上の片隅。
確かに屋上にいる人たちからは、見えなそうな場所です。
「直子さん。やっぱり歩きにくそうだから、パンツ脱いじゃいなさい」
「えっ?ここでですか?」
「もちろんよ。大丈夫。わたしが隠しといてあげるから」
シーナさんはそう言うと、バッと日傘を開いて私の足元に置きました。
そんなことしたら、余計目立つんじゃ・・・

「この前に私が立って見張っててあげるから、景色見ているようなフリしてさっさと脱ぎなさい」
確かに屋上にいる人からは見えないでしょうが、私の目の前に広がった空間には、ここより高いビルがいくつも立ち並んでいました。
どれもここより数十メートル向こうなので小さくですけれど、こちらから窓ガラス越しに人の姿が見えるということは、あちらからも私の姿が見えているんじゃないでしょうか?
「ほら、さっさと脱ぎなさい!誰か来ちゃうわよ?」
シーナさんが日傘を拾い、肩に乗せてクルクル回します。
そんなことをしたら、屋上にいる人たちはもちろん、他のビルの窓際の人たちの目を余計にひいちゃう。

「わかりました。ここで脱ぎますから、ちゃんと見張っていてくださいますよね?」
はしたない自分の言葉に自分でキューンと感じてしまいます。
私は覚悟を決めて中腰になりました。
お願いですから、ビルの人たちが私に気がつきませんように!
願う気持ちでギューッと目をつぶり、太腿のてっぺんにひっかかったような状態のピンクのショーツを一気に足元まで下げました。
それからササッとしゃがんでサンダルを脱ぎ、両足首からショーツを抜きました。
素足で下りた屋上のコンクリートの床は、すごく熱くなっていました。

「おーけー。ついでにホタテ貝のおもちゃも、ね?」
私が脱いだピンクの布片をつまみ上げ、濡れて変色してしまった部分がよく見えるように私のほうに広げながら、シーナさんがイジワルく言います。
「えーっ!こ、これもですか?」
「だって、もう動かないそんなもの、挿れてても面白くもなんともないでしょう?せっかくのパイパンマンコも見えないし」
シーナさんのお下品な嘲り声。
「それとわたし、ゆりさまみたいに格闘技や護身術の嗜み、無いからね。もし強そうな男の人が近寄ってきたら、直子さん置いてさっさと逃げちゃうからね」
シーナさんは日傘を肩に乗せて、ゆっくりと私から離れていきます。
私は、キョロキョロと屋上の内部を見渡します。
今のところ、ここから見える範囲には誰もいません。
早くしなきゃ!

お外を向いてその場にオシッコするみたいにしゃがみ込んだ私は、ワンピースの裾から両手を入れてホタテ貝の黒いゴムひもを引っぱり、ホタテ貝をかかとまで一気にずり下げました。
「ああんっ!」
突起の凹凸が激しく膣壁を擦りました。
ホタテ貝の裏側の突起がビショビショでしたが、炎天下の公衆の場にいつまでもこんなものを晒しておくわけにはいきません。
急いで立ち上がり自分のバッグからバスタオルを取り出し、それに乱暴に包んでまたバッグに押し込みました。
バスタオルを出したとき、入っていたピンクのブラもこぼれて、屋上の床にヒラヒラ落ちていきました。
「きゃっ!」
小さく悲鳴を上げながらあわてて拾って、それもバックの奥深く押し込みました。

少し離れた場所から、そんな私の一挙一動を眺めていたらしいシーナさんがツカツカと近づいてきました。
「よく出来ました。えらいわ。あっちのビルの窓で2、3人、直子さんの怪しい挙動に気づいている人がいたみたいだけど。ほら、まだ見てる」
シーナさんが指をさしているみたいでしたが、私は怖くてそちらを向くことが出来ませんでした。

サンダルを履き直した私の手を引っぱり、シーナさんは屋上を横切って、反対側の柵のほうに連れて行こうとしています。
シーナさんの片手には私のピンクのショーツがむき出しで握られていました。
屋上内は、相変わらず閑散としていて、幸い私たちに注目している人たちもいないようでした。
「夕方になったらビアガーデンとかになって、もう少し人が集まるのかしらねー?」
シーナさんは、そんなのん気なことを言いながら私の手を引いています。

スナックコーナーのパラソル群からかなり離れた柵際で立ち止まりました。
屋上内の人たちから私たちの姿を遮るものは何もありませんが、人影はだいぶ遠くです。
近くにも誰もいません。
眼下に広がる風景は電車のターミナル駅で、さっきみたいに近くに高いビルもありませんでした。

「直子さん。こんな真昼間のお外で見事ノーパンになったご褒美に、いいものをあげるわ。ちょっと屈んでみて」
何をくれるんだろう?って怪訝ながらもシーナさんに向き合って屈むと、すかさずシーナさんがペットボトルにまだ半分残っていたお水を、ジャジャーッと私のワンピースの胸元に振り撒きました。
「いやんっ!」
みるみるワンピの布地が肌に貼りつき、いくらピンタック柄と言えど、クッキリとおっぱいと乳首の形が浮き出ました。
「それと、これ」
さっきファッションビルで買っていた鎖付きのポシェットを私の肩に提げます。
右と左のおっぱいの間に、斜めに鎖が通るように。
布地がへこんで、ますますおっぱいの形が強調されてしまいました。

「大丈夫よ。この炎天下ですもの、ほんの4、5分で乾くわ。ほら、さっきまであんなにグショグショだったあなたのパンツでさえ、持って歩いていたら今はもう生乾きにまでなっているもの」
シーナさんがそのピンクの布片を器用にたたんでから、私の右腕を取りました。
私の右手首にスルスルッと通します。
「あらカワイイ!大丈夫。みんなアクセ代わりにシュシュでも着けてるんだろう、って思うわよ。まさかあなたのスケベなおツユでヌルヌルに汚れたパンツだなんて、誰も思わないわ」
シーナさんの楽しそうなお顔。

「そうそう、直子さん、愛液多いんだったわよねえ?そのポシェットの中にタンポン入っているから、不安だったら突っ込んでおきなさい。見知らぬ人たちの前でおツユしたたらせて歩きたい、って言うんなら、無理にとは言わないけど」
「それにしても暑すぎ!わたし、園芸コーナーの横にあったペットコーナーでワンちゃんと遊んで涼んでいるから、人前に出る準備が出来たら迎えに来なさい」

イジワルなお顔のままそう言い捨てたシーナさんは、私の足元に日傘だけを残して行ってしまいました。
私は、縄ブラおっぱいを形も露にクッキリとワンピースに貼りつかせ、右手首には汚れたピンクのショーツを巻かれ、パイパンノーパンの姿で炎天下に放置されてしまいました。
ワンピースの胸元を乾かしつつ、この場でなんとかタンポンをアソコに押し込んでからでないと、デパートの店内には戻れません。


氷の雫で濡らされて 08
**

2011年8月13日

氷の雫で濡らされて 06

試着室の壁には、全身が映せる大きな鏡が前方と左右の計3面に貼ってありました。
そこに映った自分の顔。
あ、そうだった。
今、私はこの顔だったんだ。

太めに描いた眉毛、ダーク系なアイメイク、両頬を薄いベージュのファンデで塗りかためた上に、輪郭クッキリなリップの粉っぽい顔。
普段の私とは別人のよう。
こんな顔だったら、少しくらい恥ずかしいことをしでかしちゃっても大丈夫かな?

 ワンピースの前ボタンをはずして両袖を抜き、足元に落とした途端に、そんな考えは吹き飛びました。
今の私の格好、やっぱり本当にいやらし過ぎ。

おっぱいを横8の字でくくるロープ。
上下から絞られて尖がった乳首。
ンーーッって低く唸っているアソコのホタテ貝。
股間ギリギリにずり下げられたピンクのショーツ。
そんな私のヘンタイ性癖丸出しな肢体が、3方の鏡に鮮やかに映っています。
あわててグリーンのチュニックを頭からかぶりました。
こんなにすけべ全開な自分の姿を、少しの間でもお外の空気に晒してはおけません。

グリーンのチュニックは、イイ感じに私に似合っていました。
襟ぐり幅の広いボートネックが首筋から鎖骨のあたりの肌をセクシーに覗かせています。
丈は膝上10センチくらい。
ジーンズやレギンスを合わせればお外にも着ていけそう。

ずり下がったショーツも完全に隠れているし、カーテンを開けて、この姿をシーナさんに見てもらうのに何の問題も無いのですが、ただ一点、恥ずかしすぎる部分がありました。
しっとりした生地なので、おっぱいの頂上がクッキリと浮き上がってしまっていること。
アソコに挿さった突起がくれるゆるい震動に、はしたなく反応している乳首が形もあらわに、パステルグリーンの布を二箇所、露骨に尖らせていました。
「着替え、終わったー?」
シーナさんの無邪気なお声が聞こえて、答える間も無く、試着室のカーテンがザザーッと開けられました。

「あらー、いいじゃない?」
シーナさんがニッコリ笑いました。
「うわー!カワイイですぅ。お似合いですよぉ!」
ギャル店員さんも長い睫毛をパチクリさせて、大げさに賛同しています。
私は、胸元の突起が気になって気になって、無意識のうちにチュニックの裾を下に引っぱっていました。
でも、そうしていると余計に胸の布地がおっぱいに密着して、かえって乳首の突起を強調しちゃうことに気づき、あわてて裾から手を離しました。
それまで私の顔とからだを漫然と眺めていたギャル店員さんの目が、私の胸元に吸い付きました。

 「シルエットもキレイだしぃ、本当にカワイイですよぉ」
ニコニコ顔でそんなことを言いながらも、ギャル店員さんの視線は私の胸元をチラチラ意識していました。
二つの突起を、視線が盗み見るように追いかけてきます。
私は、どうしようもない恥ずかしさに全身がどんどん熱くなってきてしまい、両腕を後ろ手に組んでうつむいて、ギャル店員さんの好奇な視線に耐えました。
ノーブラ乳首が浮いた姿を初対面の人に見られるなんて、生まれて初めてかもしれません。

 「おーけー。それじゃあ今度はピンクねー」
シーナさんがそう言ってくれて、ザザッとカーテンが閉じられました。
ふーーっ・・・
消え入りたいほど恥ずかしいけれど、なぜだか同時に、すっごく気持ちいい電流の放電を全身に感じていました。
ギャル店員さんの熱い視線・・・
私は、3面鏡の中でグリーンのチュニックを脱ぎ、再びすけべ性癖全開な半裸になりました。

 「へー、そおなんですかぁー。うふふ」
「大きいですよねぇ?・・・あらぁ、やだぁ」
着替えている最中に、カーテンの向こうでシーナさんとギャル店員さんがコソコソお話しているのが、かすかに聞こえてきました。
「うわー。すごそぉー。楽しそうですねぇー」

 ピンクのほうもデザインは同じ。
相変わらず胸の突起だけが露骨でした。
「こっちだと、ますますカワイイですぅ。妖精さんみたーいぃ」
ギャル店員さんの視線は、心なしか露骨になっていました。
私の頭のてっぺんから爪先まで、不躾にジロジロと舐めまわすように眺めてきます。
とくに、裾から太腿のあたりをニヤニヤと見ているような・・・
私は、その視線がくれる恥ずかしさにキュンキュン感じていました。

「もっと近くで見たいから、フロアに下りてきてみて」
シーナさんがフロアに脱いだ私のサンダルを揃えて、ニヤッと笑いました。
「えっ!?」
私は一瞬、取り乱しそうになりましたが、すぐに思い直しました。
動揺してモジモジしていたら余計悪目立ちしちゃう、何でもないふうを装わなきゃ。

「は、はい・・・」
試着室の床からお店のフロアに下りようと、右足をサンダルのほうに伸ばしたとき、ギャル店員さんがササッと私の足元にしゃがんで、もう一度私のサンダルを揃えてくれました。
ギャル店員さんはそのまましゃがみ込んで、私を見上げてニコニコしています。
ギャル店員さんのフリルのスカートが膝までまくれ上がり、真正面の私からは、黒いストッキング越しに薄っすらと白くなっている股間が丸見えでした。

今、サンダルを履くために足を踏み出せば、しゃがんでいるギャル店員さんに短かいチュニックの裾から、ヘンタイ状態な内部を覗き込まれてしまう・・・
ギャル店員さんの行動の意図が、はっきりわかりました。
でも、いいんです。
ギャル店員さん、悪い人ではなさそうだし、スカートの中見せてくれたし。
それに私、苛められに来たのだもの。

私の両脚の動きに合わせて、ギャル店員さんの頭と視線も動いていました。
見られちゃった・・・よね?

 「ふーん。イイ感じじゃない?」
サンダルを履いて試着室の外に出た私を、シーナさんは腕を上げさせたり、裾を引っぱったりしていじりまわしました。
ギャル店員さんと、お隣の試着室の付き添いらしい若い女性から至近距離で見つめられ、試着室に近い棚のお洋服を見ていた数人の女性客や店員さんからも注目されてしまいました。
私は、シーナさんにされるがままになりながら、堂々と、堂々と、って自分に言い聞かせていました。
頭の中は恥ずかしさで、はちきれそうなのに。
私を見ている人たち全員の視線が、私の胸のふしだらな二つの突起だけに注がれているような気がしていました。

「それじゃあ最後に、わたしが見立てたアレ、着てみて、ね?」
シーナさんの一言で、私はサンダルを脱いで再び試着室内に戻りました。
カーテンが引かれ、私は三たび、ヘンタイ丸出し半裸姿に。

シーナさんが渡してくれたそのお洋服は、着てみる前から絶望的な気持ちになってしまうものでした。
ニットみたいなクタッとして伸縮性のある質感、布地部分の小ささ、明かるいベージュ色な布地の薄さ・・・
その布地を頭からかぶった瞬間、私は、この日最大級の恥辱感に身悶えしてしまいました。

そのお洋服は、ボディコンシャスなノースリーブの無地ワンピースでした。
胸元が大きく開いて、おっぱいの裾野を縛っている麻縄がギリギリ見えそうです。
背中は、お尻の割れ目近くまで開いていて、もちろん、麻縄の後ろの結び目がバッチリ鏡に映っていました。
布地は全身に吸い付くようにピタッと貼りつき、私のプロポーション通りの曲線を描いています。
尖った乳首はおろか、ロープに絞られたおっぱいの形と、麻縄の凹凸まで露骨に浮かび上がらせています。
ノーブラよりも恥ずかしい縄ブラ。
裾は、絶対領域ギリギリの超ミニ。
まっすぐに立っていれば、ずり下げられたショーツもかろうじて見えませんが、少しでも屈んだだけで、途端にピンクの布片が覗いてしまいます。
おまけに全体が明るめのベージュ色、透けてはいないものの、遠目なら全裸に見えちゃうんじゃないかな?

鏡に映った、麻縄やら乳首やらホタテ貝の形を布の凹凸でクッキリ浮かび上がらせている自分の姿は、いっそ全裸のほうがまだまし、っていうぐらい、いやらしくも卑猥な姿でした。
さっきから震えているホタテ貝と、鏡に映っている自分のあまりにえっちな格好に、私はグングン感じてしまい、アソコの奥からトロトロトロトロ、えっちなおシルが分泌されているのがわかりました。
なんとかピンクのショーツ布でせき止めているけれど、それもグッショリで今にも雫がしたたっちゃいそう。
私は、着てきたワンピのポッケからハンカチを取り出し、脱ぎかけショーツのズブ濡れ部分を懸命に拭き取りました。

「どう?どんな感じー?」
シーナさんのやけに楽しそうなお声とともに、カーテンがザザーッと開けられました。
「!」
さすがのシーナさんもギャル店員さんも、一瞬息を呑んだようでした。
「きゃーっ。超せくしーですぅ!すっごーいっ!えっろーいっ!」
ギャル店員さんがコーフンしたカン高い声で騒ぎ出します。
ちょ、ちょっと、そんな大きな声出さないで、またみんなから注目されちゃう・・・

私は、まっすぐ突っ立ったまま、胸の突起が強調されてしまうのもかまわず、裾を下に引っぱっていました。
ギャル店員さんに、わざとずり下げられたピンクのショーツを正面から見られてしまうことだけは、なんとか死守したいと思っていました。
さっきまでの、堂々と、いう気持ちなど木っ端微塵になくなって、これでまた、フロアに出てみて、なんて言われちゃったらどうしよう、って、プルプル震えていました。

「うーん。何て言うか、すっごくあなたらしいわよ。似合ってるわ」
シーナさんの超嬉しそうなお顔。

ギャル店員さんも嬉々とした顔で、私の胸のふくらみの先端からまわりを囲っている布の凹凸を容赦ない視線でなぞり、不意に後ろの鏡に視線を投げて、そこに映った私の裸な背中部分の麻縄の結び目を確認したようです。
それから、ゆっくりと左の鏡に目線が移動しました。
私もつられてそちらを見ます。
あっ!ノースリーブの脇からも麻縄がバッチリ覗いちゃってる。

「本当はぁ、こーゆーボディコン系のご試着は、お買い上げ前提でないとお断りする場合もあるんですけどぉ、お客様は特別ですぅ。めがっさお似合いですよぉ」
完全にいやらしいおじさまのような目付きになってしまったギャル店員さん。
今は、その視線が私のお腹をすべり、不自然な形、ホタテ貝の形に浮いている下腹部をじーっと見つめています。
私はワンピの裾を引っぱりながら、自分の意思と反してジュクジュク疼いているアソコを心配していました。
ギャル店員さんの前で、はしたない雫を垂らすことだけは、したくない・・・

「おっけー。それじゃあこの3着、全部いただくわ。おいくらになるかしら?」
シーナさんが突然ギャル店員さんに言いました。
「えっ?、えっと、あのーシーナさん・・・」
私は不意を突かれてあたふた、シーナさんのお顔を見つめます。
「ほんとですかぁ?ありがとうございますぅ!」
ギャル店員さんは、口ではそう答えたもののその場を動かず、私のからだをじーっと見つめたままでした。

シーナさんがご自分のバッグからお財布を取り出しました。
「あっ、えっと、私、払いますから・・・」
あわてた私はちょっと前屈みになってしまい、裾がせり上がるのを感じて、またあわてて上体を起こしました。
「いいの、いいの・・・」
バサッ。
言いながらシーナさんが私に近づいてきて、試着室の中に投げ込むようにわざとらしく自分のお財布を落としました。
「あっ、お財布落としちゃった。ごめん。拾っていただける?」
シーナさんがイジワルなお顔で私を見つめてきます。
ギャル店員さんは、私とシーナさんを交互に見た後、私に向けて小さくニッって笑いました。

 どうしよう?
上半身を屈めても、思い切ってしゃがみ込んでも、いずれにしてもワンピの裾は盛大にせり上がってしまいます。
目の前にはギャル店員さんの好奇心むきだしな視線。
どっちが恥ずかしいかな?
しゃがんじゃうとお尻が見てもらえないかな?

「あ、は、はい・・・」
答えてから、私は両足の間の幅を少し広げ、ゆっくりと上半身を屈め始めました。
腕が下にいくほどに、ワンピースの裾が上にせり上がってきました。
ワンピの裾でかろうじて隠されていた、両腿の付け根で伸びきっている一筋のピンクの布片があっと言う間に現われ、つづいて黒いゴムひもで繋がれた真っ白なホタテ貝のオブジェも丸見えになりました。
上目遣いにギャル店員さんを盗み見ると、彼女は目を大きく見開いて私のソコを凝視していました。
それから、彼女の目線が泳いで後方へ。
そこには、黒いゴムひもが割れ目スジ上に一本だけ通った、私の丸出しのお尻が鏡に映っていることでしょう。

シーナさんのお財布を拾って、上半身をまっすぐに起こしたとき、ワンピースの裾は私のお腹のところまでせり上がったままでした。
ホタテ貝を咥え込んだ下半身丸出し。
その下にずり下がったピンクのショーツ丸見え。
そのままの格好でカーテン側に一歩踏み出し、お外のシーナさんにお財布を渡しました。
私のドキドキは最高潮でした。
もう一歩踏み出せば、試着室近くの他のお客さんにも見られちゃう。
「ああんっ!」
がまんしきれない吐息が洩れて、とうとう私の左内腿を液体が一筋、滑り落ちてしまいました。

お財布を渡し終えて試着室の奥に戻り、シーナさんたちに背中を向けてワンピースの裾を直しました。
もっとも3面鏡張りですから、背中を向けても無意味なのですが。
裾を直している間、ギャル店員さんはカーテンの束を握ったまま、鏡の中の私をじっと見つめていました。
私にはその視線が、まだまだこのカーテンは閉じてあげないわよ?ってイジワルく言っているみたいに感じていました。
ギャル店員さんの傍らのシーナさんも、イジワルな顔でニヤニヤしていました。
裾を直し終え、私はまたシーナさんたちのほうを向きます。

「それでは、この3点、お買い上げということでよろしいですかぁ?」
ギャル店員さんが、まだカーテンの束を握ったままニッコリ笑ってシーナさんに語りかけました。
私はもう抵抗せず、黙ってワンピの裾を引っぱりながらうつむきます。
「ええ。全部この子によく似合っているもの。わたしからプレゼントしちゃうわ」
シーナさんがお芝居がかった口調で答えました。

 「ありがとうございます、お客様ぁ」
ギャル店員さんがそこまで言って、ニヤッと私に笑いかけました。
「そのワンピース、こちらのお客様にとってもよくお似合いですからぁ、もしよろしければぁ、そのままお召しになってショッピングをおつづけになったらいかがでしょう?」

えーーーーっ!
私の左内腿を液体がまた、ツツーッとすべり落ちていきました。


氷の雫で濡らされて 07

2011年8月7日

氷の雫で濡らされて 05

「ほら、そんなにモジモジしてたら、かえって目立っちゃうわよ?普通に堂々と歩けって、ゆりさまにも言われたでしょ?」
シーナさんが私の手を引きながら、小声で叱るように言いました。

そう言われても・・・
からだを動かすたびにロープでバストを縛られていることを思い出すし、乳首がワンピの裏に擦れるし、ショーツがずり下げられているから、一歩歩くたびに腿に引っかかっている布地が伸び縮みしているのがわかるし・・・
気にするな、というほうが無理なお話です。
ただ一つの救いは、ホタテ貝の震動が止まっていること。
でも、これだって、いつスイッチが入るか、って思うとビクビクしてしまって・・・

私は、意識を自分のからだからそらすために、シーナさんに無闇にいろいろ問いかけました。

「シーナさんは、いつ、こちらへ来られたのですか?」
「今年のお正月。ゆりさまに、お仕事手伝ってくれない?って頼まれて、わたしも地元での仕事に飽きていたから、二つ返事で引き受けちゃった」
「お店のお仕事をお手伝いされているんですか?」
「ううん。それとは別のビジネス。ゆりさま、こっちに来てから、いろいろお知り合いが増えたみたいで、面白いこと企んでるのよ。今は直子さんにも言えないけど」

「百合草先生、私には大学卒業するまで、絶対新宿のお店には来ちゃいけない、っておっしゃるんです。私、まだ未成年だから、あたりまえと言えばあたりまえなんですけど・・・」
「ふーん。未成年にお酒出したのバレたら営業停止間違いないからね。でも、ゆりさまのことだから、それだけじゃないはずよ。何かお考えがあってのことだと思うわ」
シーナさんは、その口ぶりから、本当のところを知っていそうな気もしました。
「直子さん、もうお酒飲めるの?」
「あ。はい。大学のお友達に鍛えられて。シャンパンと、あと、セクシーなボディコンワンピで有名なアメリカ産のビールだったら。でも、2杯も飲んだらお腹いっぱい」
「へー。学校生活、楽しそうじゃない?」

そんなお話をしている間、シーナさんと私は手をつないだまま、いろんな売場を見て回りました。
スーツとか、ドレスとか、カジュアルとか、下着とか、水着とか、小物アクセサリーとか。
「デパートをのんびりプラプラするなんて、かなり久しぶり。ワクワクしちゃう」
シーナさんは、私一人だったら物怖じしちゃって、とても入って行けないようなフランス高級ブランドの厳かな雰囲気を醸し出している売場にも、ツカツカと普通に入っていって、ショーケースからスカーフを出してもらったりもしていました。
私はそれを傍らで見ていて、カッコいいなー、オトナだなー、って感心するばかり。

そんなふうに色とりどりのステキなお洋服を眺めているうちに、いつしか私も自分のワンピースの下の状態についての意識が薄れ、普通にウインドウショッピングを楽しんでいました。
お客さんも、私が着いた頃よりは増えているみたいで、かなりな年配のかたから女子大生風、お子さま連れまで、幅広い年齢層の女性が通路を行き来して、賑やかな雰囲気になっていました。

「でもやっぱり、デパートは少し雰囲気がお堅いわよね?お隣のファッションビルに移動しましょ」
デパートの婦人服売場を一通り見て回った後、シーナさんに手を引かれて、デパート北側にフロアつづきで隣接されているファッションビルに入りました。

こちらのビルは、アパレルのブランド店をテナント形式で集めたフロアになっていて、デパートに較べると雰囲気がいっそう華やか。
お客さんの年齢層も低めで、学校帰りらしい女子高生風がお友達同士でキャイキャイしていたりもします。
シーナさんもいっそう楽しげな様子であちこちのお店を覗いて、カワイイ絵柄のTシャツとか、細い鎖で吊るすポシェットとかを買っていました。
「直子さんにも何か、買ってあげよっか?」
「あ、いえ。欲しいものあったら、自分で買いますから・・・」
「遠慮しないでいいのよ?直子さんと再会出来た記念の日なんだから。一応わたし、社会人なんだしさ」
シーナさんが可愛らしい笑顔で言ってくれました。

カラフルなデザインで女子学生を中心に人気のある、とあるお店に立ち寄りました。
さすがに人気店らしく、他のお店に較べてフロアも広い感じ。
軽快なヒップホップな音楽が賑やかに流れています。
サマーセール中だからなのか、店内にも10人くらいの若い女性がウロウロしています。

そこで、可愛いチュニックをみつけました。
淡いパステルカラーのグリーンで、ゆるやかなAラインがきれいなボートネック。
しっとりした質感の素材ですっごく軽そう。
部屋着にいいかな。
お値段もそこそこお手頃だし。

あっ、でもこっちのピンクのもいいなあ。
どっちにしようかなー。
そうだ、シーナさんに選んでもらおう。
そう思って私は、シーナさんの姿を探しました。
もちろん、自分でお金を出すつもりでした。

シーナさんはお店の奥で、片手にお洋服を持って、店員さんと何か楽しげにお話していました。
シーナさんのお相手をしている店員さんは、派手なウエーブヘアーを明るい茶色に染めた、一見してギャル風の人でした。
シーナさんがキョロキョロしている私に気がついたらしく、こちらへ歩いてきました。

「あ、それカワイイねー。直子さんに、絶対似合う」
シーナさんが楽しそうに言ってくれます。
「こっちのグリーンと、こっちのピンクと、どっちがいいかなー、って迷っちゃって」
「うーん、どっちもいいけど、強いて言うと、グリーンかな?」
「ですよねー。私、こういう色合いのお洋服、まだ持っていないし」
「こっちのベージュもけっこう良くない?」

「よろしかったら、あちらのフィッティングルームで合わせてみてくださいねぇー」
いつの間にか、さっきシーナさんとお話していたギャル風の店員さんが傍らでニコニコしていました。
「こちらでしたら、お客様なら絶対お似合いですぅ。ぜひぜひご試着してみてくだいませぇ」
ギャル風店員さんは、近くで見るとまさしくギャルでした。
両目の周りのハデハデなシャドウ、瞬きすると風が起きそうな長い睫毛、蛍光色なテカテカルージュ。
でも、お顔全体はなんだかカワイラシイ感じで、おまけに何故だかブリッ子口調。
ユニークな人みたい・・・

いえいえ、そんなことよりも、今、このギャル店員さんが言った言葉が問題です。
試着?
その言葉を聞いた途端、今現在の私のワンピースの下の状態を、くっきり思い出しました。
あんな姿なのに試着室でワンピースを脱ぐなんて、出来るわけありません。
「あ、あの、別に試着するまでも・・・」
おずおずとお断わりしようとする私の言葉をさえぎるように、
「試着していいの?だったらさせてもらおうよ。着たのを見て、わたしがどっちがいいか決めてあげる!」
シーナさんがすっごく嬉しそうに言いました。

「フィッティングルームはこちらですぅ」
ギャル店員さんは、早くもお店の奥のほうに歩き始めていました。
シーナさんがグリーンとピンクのチュニックをハンガーごとはずして手に持ち、もう片方の手で私の手を握り、引っぱります。
「あ、あの、シーナさん・・・」
「面白い展開になってきたじゃない?ほら、早くこっちに来なさい」
あっという間に試着室の前まで連れて来られてしまいました。

「さあ、どうぞぉ」
ギャル店員さんが試着室のカーテンを開けて、ホテルのドアボーイさんみたいなポーズをしています。
面白い人・・・
でも、今はそんなことに感心している場合じゃありません。
「あ、あの、シーナさん?」
「ほらー、早く入って、入って」
シーナさんが私の背中を押して、試着室のほうへ押しやります。
「あ、サンダルは脱いでくださいねぇー」
相変わらずニコニコ顔のギャル店員さん。
もう逃げられそうにありません。
ヘンにごねて、店内のお客さんたちの注目を浴びるのはイヤだし。
普通にしていなきゃ。

私は覚悟を決めて、サンダルを脱ぎました。
「ねえ、これもこの子に試着してもらって、いい?」
シーナさんがさっきから持っていた、ベージュ色っぽいクタッとした感じのお洋服を店員さんに見せて、聞いています。
悪い予感がします。
「もちろんいいですよぉ。どうぞぉ」
シーナさんがそのお洋服を私に手渡しました。

こうなったら、ささっと試着して、ささっと逃げるしかありません。
私が試着室のカーテンを閉めようとすると、シーナさんが寄って来て、私に耳を貸すように手招きしました。
「パンツ、直したら、ダメよ」
私の右耳に吐息を吹きかけながら、低く冷たい声で言いました。
「は、はい・・・」
同時に、長らく沈黙していたホタテ貝が、震え始めました。


氷の雫で濡らされて 06

2011年8月6日

氷の雫で濡らされて 04

「ずいぶんと派手な音だったわねえ。あの人、お昼ごはん、何食べたのかしら?」
化粧室の扉が開閉する音を待って、シーナさんがまだ肩を小刻みに震わせながら、笑い混じりに言いました。
「あんまり強烈過ぎて、さっき何しようとしていたのか、忘れちゃったわ」

「わ、私の乳首をさわってらしたんです・・・」
さっきまでの、からだが蕩けるような感触を思い出した私は、マゾの服従ポーズに戻ってシーナさんを見ました。
「そうだったっけ?ま、いいわ。とにかくこのブラジャーは没収ね」
シーナさんが私のブラを小さくたたみ、棚に置いておいた私のバッグに押し込みました。
「代わりにわたしが、ステキなブラジャー、してあげる」

シーナさんは、ご自分のバッグから生成りの麻縄を一掴み取り出しました。
私の背中にまわり、慣れた手つきで私の胸にロープを食い込ませます。
「ああんっ!」
「直子さんは、明日予定あるの?」
「いいえ、別に」
「それならちょっとキツメに縛ってもいいわね?少しくらい痕が残っても」
そんなことを言いながら、私のおっぱいの上下にロープを食い込ませ、左右のおっぱいの間でロープを交差させました。
私のおっぱいが上下から絞られて、尖った乳首がよりいっそう前に飛び出しています。
「うぅっ!」
おっぱい全体がジンジンし始めて、思わずえっちな声が洩れてしまいます。

「さ、これでよしっ、と」
あれよあれよという間に、私のおっぱいは8の字を横にした形に縛られてしまいました。
乳首周辺の皮膚が引っ張られて、尖った乳首が痛々しいほど目立っちゃっています。
シーナさんは、また私の両腕を器用にあやつってワンピースの両袖に通し、胸元のボタンも上の2つだけ残し、はめてくれました。
「ほら、ちょうどピンタックの模様のところだから、乳首はわからないでしょ?」
それはそうですが、私のワンピの胸元の布地がこれみよがしに鋭角に尖って出っ張っています。
それに、少し動くたびに敏感になっている乳首にワンピの裏地が擦れて、気持ちいい・・・

「次は下ね。立って」
シーナさんに促され、便座から立ち上がりました。
シーナさんが私の真正面に立ちます。
「ワンピの裾をまくり上げなさい」
ワンピの裾を右手で掴み、おずおずとまくり上げていきます。
「ストップ!そのままめくっていなさい」
私のおへその上あたりまで右手がきたとき、シーナさんのご命令が下されました。

「あら?ご丁寧にパンツも穿いてきたの?オモチャの上に」
出かけるときに散々迷ったのですが、やっぱりホタテ貝だけでの外出は心もとないので、ブラとお揃いのピンクのショーツをホタテ貝の上に穿いてきていました。
「意味無くない?このホタテ貝だって、隠す、っていう意味でなら立派な下着よ?」
シーナさんがイジワルに言いながら、ピンクのショーツに手をかけてスルスルっと膝まで下ろしました。
「あ。そうでもないみたい。直子さんのパンツの内側、ヌルヌルのベットベト。見て。ホタテ貝からパンツまで、ツーッって糸引いちゃってる」
シーナさんの楽しそうなお声に、私は真っ赤に火照ってしまいます。
「もしパンツ穿いていなかったら、溢れたおツユが脚つたってオモラシ状態になっちゃうものね?パンツ穿いて来て正解かも」
「すっごく感じやすいのね?直子さん。カワイイ」
シーナさんが嬉しそうに私の顔を見上げて、ニッって笑いました。

「やっぱ近づくとヴーンて音が聞こえるのね?」
シーナさんのお顔が私の股間のホタテ貝に、くっつかんばかりに近づいていました。
「安心して、直子さん。このオモチャはこれ以上、震動が強くはならないから。オンかオフだけなの。震わせたまま歩くなら、これくらいがちょうどいいわよね?それとも、物足りない?」
私は、首を少し、横に振りました。
「ふーん」
言いながらシーナさんは、リモコンスイッチで震動を止め、ホタテ貝に右手をかけてグイッと手前に引っぱりました。
ホタテ貝の紐部分はゴムなので、ゴムがキュッと伸びて、アソコにはまっていた突起もヌプッと抜けます。
「あーんっ!」
「ちゃんと毛も剃ってきたようね。感心感心」
ホタテ貝を引っぱって浮いた隙間から、私の無毛なアソコをシーナさんが覗き込んでいます。
私は、右手でワンピの裾をつまんだまま目をつぶって、恥ずかしさに耐えていました。

ピチャッっていう音と下半身への軽い衝撃とともに、ホタテ貝が私の股間に戻り、裏側の突起も膣壁を擦ってズブリと中に戻ってきました。
「あはんっ!」
シーナさんがゴムごと引っぱっていたホタテ貝から、そのまま手を離したのでしょう。
「すっごーい。直子さんのオマンコに難なくヌプッって挿さっちゃった。でも、こんだけヌルヌルならあたりまえかー」
シーナさんは面白がって、ホタテ貝を引っぱっては離し、引っぱっては離しを何度もくりかえしました。
そのたびにピチャッと音がしてズブッ、私が、あはんっ!
肌にパチンとゴムがあたる感触と、アソコを出たり入ったりする突起の摩擦がすっごく気持ちいい。
「直子さん?少し声、大きいわよ」
何度目かのピチャズブッの後に、シーナさんからたしなめられました。

「そうだ。直子さん、オシッコはだいじょうぶ?」
「えっ?」
このままピチャズブッで気持ち良くしてくれるのかな?って思っていた私は、不意を突かれて戸惑いました。
「今は、別に・・・」
「この後しばらく、おトイレには行けないわよ?どうせなら今やっちゃいなさい」
「あ、は、はい・・・」
シーナさんは、ホタテ貝に手をかけて、私の膝のところまで一気にずり下げました。
濡れている突起が私の左内腿をヌルッと撫ぜていきました。

「ほら、ささっとやっちゃって!」
便器のふたを開けて便座に腰掛けた私の真正面にシーナさんが立ち、まっすぐに私の無毛のアソコを見つめてきます。
コーフンしている状態だとオシッコって出にくいもの。
ましてや、こんな真正面から見つめられている状態でなんて・・・
でも、ちょっぴり尿意を感じていたのも事実だったので、真剣に集中してみると、チョロチョロッとだけ出すことが出来ました。
あー、恥ずかしい・・・
ビデをあててキレイに流した後、シーナさんがティッシュでコソッと拭いてくれました。
テイッシュ越しにシーナさんの指が私のクリに当たって、私は盛大にビクンッ!!

「はいっ。じゃあまた裾をまくったまま立ち上がって」
私が立ち上がると、シーナさんがスルスルってホタテ貝を股間に戻してくれました。
突起がヌプッと、再び私の中に収まります。
「このパンツは・・・脱いじゃっていいわよね?」
言ってからシーナさんは、少し考えるような素振りをし、やがてニヤッて小さく笑った気がしました。
「やっぱり今は穿いていていいわ」
言うなり、スルスルっとショーツも戻してくれました。
「裾、戻していいわよ。ここから出て、しばらくウインドウショッピングでもして、楽しみましょ!」
ご自分のバッグを持ち、さっさと個室から出て行くシーナさん。
ホタテ貝のスイッチも入れてくれませんでした。
私は少し拍子抜けした感じで、あわてて後を追いました。

洗面台の前で手を洗っていたシーナさんが、振り向いて私に聞いてきました。
「直子さんはいつも、それくらいのお化粧で外出なさるの?」
ワンピの裏地に擦れる乳首の感触にボーッとしていた私は、一瞬、言っている意味がわかりませんでした。
「へっ?えーっと・・・」
「あっ、ごめんごめん、ヘンな意味じゃないの。とっても似合っていると思う、可愛らしくて」
「でも、これから直子さんには、たくさん人がいるデパートで、ちょっぴり恥ずかしい思いをしてもらわなきゃならないのね?」
シーナさんの、何かを企んでいるような邪な笑顔に、私はゾクゾクっと感じてしまいます。
「だから、少し変装してもらったほうがいいかなー、って思って。ちょっと屈んで、こっちにお顔を向けて」
シーナさんは、ご自分のバッグからお化粧ポーチを取り出し、私に向き合いました。

シーナさんが口紅やらマスカラやらチークやらで私の顔をいじくっている間、地味めな若い女の人が一人、化粧室に入ってきました。
その人は、私たちのほうを見向きもせず、そそくさと奥の個室のほうに消えました。
その人がおトイレの水を流すとき以外、しばらくは無音の時が流れました。

「こんな感じでいいかな?どう?」
シーナさんに言われて、私は洗面台一面に広がる鏡に向き、そこに映る自分の顔を覗き込みます。
「えっ!」
絶句する私。
「ふふ。遠慮しないで正直に言っていいのよ?」
「何て言うか・・・大人びた、って言うか・・・」
「違うでしょ?こういうのは、老けた、って言うの」
シーナさんがイタズラっぽく笑いました。
鏡の中の私は、全体的にお化粧がキツクなって、確実に4、5歳、老けて見えました。
「これなら、ほぼ別人、て言ってもいいわよね?直子さんのお知り合いと万が一会っちゃっても、絶対わからないはず」
「お化粧って、キレイじゃない人をキレイにするより、キレイな人をキレイじゃなくするほうが、簡単なのよね」
シーナさんはそう言ってくれますが、この顔でお外を歩くのは、ちょっとフクザツな気分です。
でも、そう。
そのぶん大胆には、なれるかな?

さっき個室に入っていった女の人は、早々と任務を済ませて手を洗い、そそくさと出て行きました。
再び貸し切り状態の化粧室。
「あっ。そうだった直子さん。最後の仕上げをしなきゃ」
シーナさんが私の手を取り、洗面台の鏡に私の両膝までが映るくらいの位置まで移動させました。

「はい。そこで、鏡に向かって、さっきみたいにワンピの裾をまくり上げなさい」
シーナさんの冷たいお声に、ゾクゾクしながらソロソロと裾をまくり上げます。
「はい、ストップ」
さっきと同じように、右手が私のおへその少し上くらい。
鏡には、私の股間を隠すピンクのショーツと、そこから不自然にはみ出している黒いゴム紐が映っていました。
ショーツのクロッチ部分が湿って、色濃く変色しているのがはっきりわかります。
今、化粧室に人が入ってきちゃったら、どうしよう!?
胸がドキドキ高鳴っています。

シーナさんの手が私のショーツにかかり、ズルッとショーツが下がりました。
ホタテ貝を通過して、両太腿が分かれ始めたすぐ下まで。
そこでシーナさんの手が離れました。
中途半端な脱がされかけ。
「はい。裾を戻していいわよ」
「えーっ!?」

「ノーパンになるよりも、こっちのほうがよっぽど恥ずかしいわよね?パンツ穿いているのにアソコは隠さずに、わざとズリ下げているんですもの」
シーナさんが薄く笑いながらホタテ貝のリモコンをオンにしました。
「あんっ!」
でもすぐにオフになります。
またオン。
「あんっ!」
「ほら、早く裾を戻しなさい」
オフ。
私は、右手の指でつまんでいたワンピの裾を渋々離し、裾が太腿へパサッと戻りました。
脱がされかけのピンクの布片は、ワンピの麻の生地に隠されました。
オン。
「あーんっ!」

「恥ずかしがりたがりのヘンタイ直子さんには、お似合いの格好よ。麻縄のブラにホタテ貝のオモチャ、その下にワザと脱ぎかけのパンツ。いやらしい女・・・」
シーナさんが私を、冷たい視線で蔑むみたいに見つめてきました。
でも、すぐに可愛くニッコリ笑って、左手で私の右手を握ってきました。
「さあ、早くウインドショッピングに行きましょ!」
ホタテ貝がまたオフになって、シーナさんが化粧室の扉を外へと押しました。


氷の雫で濡らされて 05