2010年6月13日

ランジェリーショップ 10

 そんなことを考えていたら扉が開き、お姉さまが戻ってこられました。
 大きな袋を抱えていました。

 お姉さまが袋をガサゴソやって、いろんなものを取り出し始めました。

「まずこれね」
 最初に手渡されたのは、大きなレジャーシート。
「これを敷いて、フロアの真ん中あたりでやりなさい。これだけ大きければ床を汚すことはないでしょ?」
 次に渡されたのは、お店の試着室で使ったバスタオル。
「新しいのじゃなくてごめんね。でもいいわよね?全部あなたのおツユだし」
 お姉さまは、たまにすっごくイジワルクなるみたい。
「終わったら、そのシートを汚したおツユは、このバスタオルで拭きとって。ざっとでいいからね」
「そうだっ!あなた、タンポンはどうした?」
「まだ入っています。もう役に立っていないみたいだけれど・・・」
「じゃあ、それ抜いたら、それもこのバスタオルにちゃんと包んでおいて。この部屋に使用済みタンポンが落ちていたなんてことになったら、大変なことになっちゃうから」
 お姉さまが笑いながらおっしゃいました。

 最後に渡されたのは、何かジャラジャラ音がするものが入った紙袋。
「それは、防音の部屋の中に入ってから開けてね」
「あと、中に入ったら、照明はなるべく明るくしてね。暗くされちゃうとこっち側からよく見えないから。いやらしい姿をよーく見てもらいたいのでしょう?あなたは」
「入ってすぐ左の壁に、照明のスイッチがあるから」
「時間は30分。今4時40分くらいだから、5時10分くらいまで。延長はあなたの熱演しだいね」

「それじゃあ、いい?」
 私がコクンとうなずくと、お姉さまは私の手を取って防音のお部屋のドアのところまで見送ってくださいました。
「あなたの気が散らないように、最初のうちは、あまり覗かないから」
 お姉さまがまた、やさしいキスをくれました。
 そして、私の耳元でセクシーに囁きました。
「愉しんで。そして、あたしも愉しませて・・・」

 防音のお部屋に入り、お言いいつけ通りに照明のスイッチを全部点けました。
 スライド式になっていて、全部上げると、恥ずかしいくらい明るくなりました。
 機械のお部屋にいたときに確認した、あの窓から一番見やすそうな位置まで行き、レジャーシートを広げます。
 シートの中心に自分がくるようにシートを再調整してからサンダルを脱ぎ、シートにあがりました。

 シートの中心にしゃがみ込んで、まず、渡されたバスタオルを出します。
 やっぱり、なまぐさい臭いを放っていました。
 その臭いをかいだだけでクラクラしてしまうほど。
 次に、中で開けて、と言われた紙袋を覗き込みます。
 いろいろなものが入っているようなので、シートの上に袋からぶちまけてみました。

 中に入っていたのは・・・

 木製の洗濯バサミたくさん。
 ルレット2本。
 タコ糸とはさみ。
 洗濯バサミにぶら下げられる錘4個。
 縄手錠2組。
 バターナイフ。
 塗るとスースーする塗り薬・・・私の愛用品と同じブランドのものでした。
 アイマスク。

 これはっ!
 これってなんなんでしょう?
 私がいつも、自宅でのオナニーで使っているものばかりです。
 と言うか、使いたくないものは一つも入っていなくて、私の好きなものばかりが入っていました。
 ひょっとしたら、私の自宅オナニーを見られていたのではないか、と思えるくらい見事な一致でした。

 なぜだかとても、せつない気持ちになってしまいました。
 お姉さまは、今日お逢いしたばかりなのにすでに、私のすべてをわかってくださっている・・・

 せめてお洋服だけでもお姉さまに脱がせてもらおうと思い、ドアのところまで裸足で駆け出しました。
 でもドアは、向こう側から鍵をかけたようで、開きませんでした。
 ドアのガラス越しに見てみると、お姉さまは機械のお部屋にもいないみたいです。
 おトイレにでも行かれたのかな?と考えながら、とぼとぼ元の位置に戻りました。

 まさか、知らない人たちを大勢連れてきて、あの窓越しに見世物にされたりして・・・
 いえいえ。
 あのお姉さまが、そんなことをするはずありません。

 気を取り直します。
 素敵なお姉さまに本当の私を、いやらしいヘンタイな私を余すところなくお見せしよう、そう決心しました。
 今だったら、このお道具を使わなくても、かんたんに何回でもイケそうです。
 でも・・・

 立ち上がって、まずブラウスのボタンをはずしました。
 今日、これで何度目でしょう。
 つづいて、スカートも取りました。

 お姉さまに着けていただいたブラをはずします。
 乳首は、まだ思いっきり尖っています。
 今日は、一日中尖りっぱなしみたい。
 最後は、お姉さまに穿かせていただいたパンティです。
 お姉さまが結んでくれた紐が、両方とも解けないように、慎重にずり下げました。
 これでまた、全裸。
 お家ではない、見知らぬ場所で全裸。
 脱いだ服を全部丁寧にたたんで、シートの隅のほうに置きました。

 元の位置に戻ってしゃがみ、機械のお部屋の窓のほうを向いてゆっくりM字開脚しました。
 お姉さまの姿は見えません。
 タンポンの紐をゆっくり引っぱります。
 ぐっしょり、重さと太さが増したタンポンが徐々に、私の膣壁を擦りながら出てきました。
「んううううーー」
 声を押し殺す必要もなく、普通に出せるのが気持ちいい。
 録音スタジオって聞いたせいか、声がよく響いている気もしました。

 抜き出したタンポンは、お言いつけ通りにバスタオルのところまで行って置きました。
 機械のお部屋の窓のほうを、もう一度見てみます。
 まだ、お姉さまの姿は見えません。

 ムラムラが強いときにいつもお家でやっている手順でオナニーすることにしました。
 それを、お姉さまに視てもらいたいのです。

 しゃがんでいたお尻をシートにペタンと下ろし、両脚を大きく横に広げました。
 スースーする塗り薬を右手人差し指にたっぷり取り、背伸びしている左の乳首に擦りつけました。
 尖った乳首にジーーンと冷気が走り、股間がヌルっとゆるんできます。
 とくに今日は何をやっても、からだが異常に反応しちゃうみたい。
 次に右乳首。
「あっ、あんっ、んー!」
 自分でもびっくりするくらい、大きな声が出てしまいました。

 考えてみれば、お家でやってるときも、自然と声は抑えめにしています。
 いくらお部屋に防音が施してあると言っても、そこは日常の空間。
 なかなか思いっきりは出しません。
 こんなに自由に声を出してオナニーするのは、いつ以来だろう。

 そしてクリトリスへ。
 その前にもう一度、塗り薬の缶を取り、指の腹にたっぷり乗せました。
 そう言えば今日、自分でクリトリスにさわるのも、初めてでした。
 お姉さまにも、直には一回しかさわってもらっていませんでした。
 声を出しちゃいけない状況がつづいていたので、自分でさわるのを、がまんしていたのも事実です。
 広げた両脚をV字のまま空中に高く上げて、少し後ろに反って腰を上げ、窓のほうにお尻を突き出しました。
 クリトリスに近づけていく右腕が、ちょっこと震えていました。
 ものすごいことになりそうな予感がします。

 塗り薬を盛った右手の人差し指が、テラテラのクリトリスに触れました。
「あーーーっ!」
「あっあっあっ、うーんーっ!」
 触れた途端に頭の中がスパークして、気持ちいい電流が全身を駆け巡りました。
 腰全体がビクンビクン波打っています。
 上げていた両脚は、力無くシートにM字の形で着地していました。

 私の右手は、自分が意識するよりも先に、アソコ全体を上下に激しく擦っていました。
 中指と薬指が穴の中に潜り込んで激しく内壁をかき回しています。
「あんっあんっあんっあんっ!」
 左手全体をおっぱいに擦りつけて激しく上下させ、人差し指と中指が右の乳首をちぎれるような強さでつまんでいました。
「あうあうあうあう」
 何度も何度も強い快感がからだを駆け巡り、やがて右腕と左腕のリズムが一緒になり、快感にのけぞるに連れて、仰向けのお腹だけが段々とせり上がってきました。
 ブリッジしているみたいな格好から首だけ無理やり起こして、あの窓に目をやります。
お姉さまが頬杖ついて、こちらを眺めているのが見えたとき、今まで味わったことのない快感の波が私のからだを蹂躙しました。
「あーんんー、あっ、あーんっ、あーんっあー、んんんっ!!!」

 二本の腕の動きが段々ゆっくりになり、ついに最後は、だらんとシートに垂れました。
 私はしばらく、仰向けのまま起き上がれませんでした。
 からだ中の皮膚が、ヒクヒクうごめいていました。

 まだまだこれからよ、せっかくお姉さまが視てくださっているのだから・・・
 自分に言い聞かせてヨロヨロと立ち上がり、窓の向こうを見上げました。
 お姉さまがニッコリ笑い、小さく手を振ってくださいました。
 私もニッて笑い返してシートに座り直し、第2ラウンドの準備を始めました。


ランジェリーショップ 11

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