2010年12月12日

図書室で待ちぼうけ 09

その日の帰り道の話題は、相原さんがインターネットで見て印象的だった露出プレイの写真や動画のことでした。
もちろん、小さな声でひそひそと、です。

「普通に人通りが多い道路にある、ガラス張りの電話ボックスの中で着替えるの。セーラー服からスクール水着に」
「監督みたいな人がケータイで遠くから指示を出して、いったん裸になってから、よし、って言われるまで水着に着替えちゃいけないの」
「意外とそばを歩いてる人は気づかないみたい。でも車を通りに停めてじーっと見てる人とかもいたり」
「私はノーパンです、って書いた紙を背中に貼られて、繁華街を歩かされてる人もいた」
「ファミレスで胸をはだけさせられたまま食事をしたり」
「あと、クリスマスシーズンに前開きのサンタ服の下にハイレグのレオタード着て、繁華街でチラシ配りするんだけど、レオタードの乳首のところだけ穴開いていて、乳首だけ外に出ていたり」
相原さんは、ゆっくり歩きながら熱心に説明してくれます。

「そういうのを見ていると、そのモデルやっている女の人たちって、家族や知り合いにバレる心配はしないのかなあ、って最初は思ったのだけれど」
「でも、彼女たちが本当にそういうことをしたいのなら、それはそれでいいんだろうなあ、って」
「不特定多数の人たちの前で裸になるってことなら、タレントがヌード写真を発表するのも同じことだし、ね」
「普通は裸になっちゃいけないところでなるから、余計恥ずかしくてドキドキしちゃうんだろうな」

「もちろん、わたしは、まだそんなふうに割り切ることはできないから・・・」
ちょうど人通りが途切れたところで立ち止まり、相原さんはまわりをキョロキョロした後、私に向かってお尻を突き出しました。
「こうやって森下さんに見てもらうくらいが、ちょうどいいの」
スカートの後ろを自分でピラっとめくり上げました。
通いなれた通学路の見慣れた風景の中、西日を受けた住宅街をバックに相原さんの真っ白いお尻が私の目に飛び込んできます。
「ちょ、ちょっと、相原さん」
私のほうがどきどきして、私のほうがキョロキョロしてしまいます。
でも今日は、やめようよ、って言うほどびびってはいませんでした。
すっかり相原さんのペースに巻き込まれていました。

その後も相原さんは、人通りが無いのを見届けてから、頬を染めながら、電信柱や自動販売機の陰でコッソリとアソコやお尻を見せてくれました。

「ねえ、相原さん?・・・」
「うん?」
「そ、そこの毛がないと、どんな感じなの?」
私は、さっきお教室で見たときから聞いてみたくて仕方なかったことを、とうとう聞いてしまいました。
まったく毛が無くてツルツルな相原さんのアソコが、すごく綺麗でえっちに思えたんです。
「うーん・・・なんて言うかヘンな感じ。いつもよりもっともっとえっちな気分になる、って言うか・・・」
「自分でさわってるとすっごく気持ちいいの。ツルツルでスベスベで、小学生に戻ったみたい」
「ふーん・・・」
「だけど、これから夏だから、プール授業のときとか着替えに気をつけないと・・・誰かに見られたら絶対ヘンなウワサたてられちゃう」
「たぶん1ヶ月くらいで元通りになると思うから、9月の修学旅行はだいじょうぶと思うけど・・・」
私は、相原さんもやっぱりいろいろちゃんと考えているんだなあ、と思いました。

「ねえ、森下さん?・・・」
相原さんがひっそりした声で聞いてきます。
「うん?」
「さわってみたい?わたしのツルツルな、ココ・・・」
「・・・」
私は、少し迷った後、コクンとうなずきます。
ちょうど先週寄った公園への路地にさしかかったところでした。
私たちは、何も言わずにどちらからともなく手をつなぎ、公園へ向かう路地を曲がりました。

でも・・・
公園には先客がいました。
お買い物帰りらしい若めの奥様が三人、買い物袋を足元に置いて、桜の木の周辺でおしゃべりをしていました。
公園内では、その奥様たちのお子さんなんでしょう、4、5歳くらいの可愛い女の子が三人、スベリ台のまわりをはしゃぎまわっています。
私たちは、すごくがっかりして、それでも一応ベンチに並んで腰掛けました。

遊んでいた女の子たちがちょこちょこって近づいてきて、ニコニコしながら、
「こんにちわー」
って口々に挨拶してくれます。
私たちも、
「はいはいー。こんにちはー」
って返します。
相原さんが両膝に力を入れてピッタリ閉じて、警戒して座っているのがなんだか可笑しいです。

「ほらほら、なおちゃんたち。お姉さんたちのおじゃましちゃ、ダメでしょう?」
おしゃべりをしていた奥様のうちの一人が大きな声で女の子たちに注意しました。
ふいに、なおちゃん、と呼ばれて私は思わず返事しそうになってしまいました。
奥様三人が私たちのほうを見て、ニッコリ笑って会釈してくれます。
全員ちょっとお化粧派手めですが、キレイなお母さまたちです。
「はーい。それじゃあねえー。バイバイー」
女の子たちは、小さな手を振りながら、またスベリ台のほうに駆けていきました。
相原さんと二人、顔を見合わせてクスクス笑ってしまいます。
残念ながら今日の公園は、えっちなお話やアソビが出来る雰囲気ではありません。

相原さんは、女の子たちが去って、ようやく膝の力を抜いたようです。
「なんだか先週から、わたしの話ばかりしててごめんね。森下さんは休みの日、何してるの?」
「うーんと、本読んだり音楽聴いたり、バレエの練習したり・・・」
好きな音楽や映画や作家さんのお話を一通りしました。
私と相原さんは、意外と趣味が合うことがわかりました。

「川上さんたちと遊びに行ったりは、するの?」
「うん。たまに。ショッピングとか遊園地とか映画とか・・・」
「森下さんは、どんなファッションが好きなの?」
「やっぱりカワイイ系のが好きかなあ。でもお家ではたいがいシンプルなワンピース。外出するときは、動きやすいようにジーンズが多いかなあ」
「ふーん。森下さんの私服姿、見てみたいなあ」

相原さんは、ちょっと考えてから、思い切ったように言いました。
「ねえ森下さん?今度の土曜日は予定ある?」
「ううん。別に無いけど」
「よかったら、わたしの家に遊びに来ない?その日はちょうど母親も夜までいないし」
「わたしの家に来れば、CDも貸してあげられるし、インターネットも見せてあげられる・・・」
「土曜日かあ・・・行ってみたいけれど・・・ご迷惑じゃ・・・」

私は、迷っていました。
公園に来る前までのお話の流れから言って、相原さんのお家に行ったら、きっとえっちなことが始まる気がします。
相原さんがする分にはかまわないのですが、私も、ってことになったら・・・
どうしよう・・・
怖い気もするし、相原さんともっと親密になってみたい気もします。

考え込んでしまった私を相原さんは何も言わず、ずっと待っていてくれました。
私の隣に寄り添うように座っている相原さん。
相原さんも私の答えを待って、どきどきしているような気がしました。
ここで、このお誘いを断ってしまったら、相原さんとの関係もなんとなく終わってしまう気もしました。
それはイヤだな・・・
私は、行くことに決めました。

「それじゃあ、お邪魔しちゃって、いいかな?」
「ほんと?うれしい!」
相原さんは、不安がはじけたようにニコニコ笑って、私の手を握ってきました。
「美味しいケーキを用意しておくね。あと紅茶も」
相原さんが元気良くスクっとベンチから立ち上がりました。
手を握られたままの私も立ち上ります。

お別れの交差点までの道すがら、駅の南口のコンビニの前に午後一時半集合、って決まりました。
相原さんが信号を渡る寸前、また先週のように耳元に唇を寄せてきます。
「土曜日は、ジーンズじゃなくて絶対、スカート穿いてきて、ね」
私のからだをまたゾクゾクさせて、相原さんは横断歩道を渡っていきました。

帰り道。
何気なくブレザーのポケットに手を入れると、相原さんのショーツが入ったままでした。
返しそびれちゃった・・・
お家に帰って広げてよく見てみると、綺麗な薄いブルーで質の良さそうなシルクの可愛いビキニショーツでした。

その夜。
私がそのショーツを穿いて激しくオナニーをしてしまったことは、言うまでもありません・・・よね?


図書室で待ちぼうけ 10

1 件のコメント:

  1. 右上のメリークリスマスが入りましたね。
    なかなかのお洒落。

    街もいよいよ年末ムード
    あちらこちらのイルミネーションが綺麗です。

    さて『図書室の待ちぼうけ』
    予想ですがこの後、相原さんのお家に行って、あんな事、そんなこと?
    いや~無茶苦茶楽しみです。

    ちょっとエッチなお話
    連載中の『僕の幼なじみ』でもふれましたが、彼女のパンツを穿いたことがあります。
    小さな花柄がいっぱい付いた可愛いやつ。
    それを穿くと、男の子がおとこのこぉぉぉ~~って感じになってしまい、オナしても、おしっこしてもいっこうにシオレル気配がありません。
    結局そのままズボンを穿き、たぶんシオレタのは1~2時間後。
    男にとって彼女のパンツは凶器です。

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