2011年5月14日

しーちゃんのこと 03

お役目を終えてしーちゃんと二人、お部屋へ戻ると、みんなすでにお風呂に行ったみたいで誰もいませんでした。
「私たちもお風呂、行こ?」
「うん」
しーちゃんと連れ立って大浴場に向かいました。

しーちゃんは、今日は、バスタオルで隠すことはせず、淡々と裸になりました。
昨夜見られちゃったことで、もう平気になったみたいです。
シャンプーなどを入れたお風呂セットを片手に、一応、前にタオルを垂らして少し隠しつつ二人、浴室へ入っていきました。

「あっ!お疲れーっ!」
大きな声をかけてきたのは、湯船に浸かっていたあべちんでした。
あべちんのまわりには、他の3人が私たちに向かってそれぞれひらひら手を振っていました。
「けっこう時間かかったんだね?あたしたちそろそろ出るところなんだ」
と、愛ちゃん。
「うん。でも意外と面白かったよ。調理場の人もやさしかったし・・・」
答えながら、空いている鏡の前の場所を確保します。

今日は、昨日より人が少なくて、愛ちゃんたちの他に、別のクラスのグループが一組5人だけ。
私がまわりを見回したのに気づいたのか、曽根っちが湯船の中をしゃがんだまま私たちのほうに近づきながら、
「さっきまでかなり混んでいたんだけど、5分くらい前にみんな段々と出てったんだ。でも、あと20分くらいすると次のクラスの子たちの時間になってまた混み始めるから、しーちゃんたちもさっさと洗っちゃったほうがいいよ」
なんて教えてくれました。
「そうなんだ?」
私たちは、急いでからだを洗い始めました。

愛ちゃんたち4人は、私としーちゃんがからだを洗っている鏡のところに近い場所まで、みんなで湯船の中を移動してきて、浴槽の縁に頬づえをついて、私たちの裸の背中をジーッと鑑賞しているようです。
目の前の鏡の奥に、その様子がボンヤリと映っていて、時折、ヒソヒソ言ってクスクス笑ってるみたい。
お尻もバッチリ見られちゃってるよね、恥ずかしい・・・
私は、石鹸をいっぱい泡立てさせようとタオルにゴシゴシこすりつけ、そのタオルでからだをテキトーに撫ぜながら、モジモジしてしまいました。

「そんじゃあ、うちら先に戻るから。ほどほどにごゆっくり、ね?」
お風呂椅子に座ってからだを流していた私は、ふいにポンと軽く背中を叩かれました。
振り向きつつ顔を上げると、曽根っちの豊かなアンダーバストが頭上にありました。
「う、うんっ」
その、めったにお目にかかることのないアングルにドギマギして、声が上ずってしまいます。
「お先ー」
「お先にー」
私としーちゃんの背中をパンパン叩いてそう言いながら、愛ちゃんたち4人の裸のお尻が脱衣所へ消えていきました。

「しーちゃんは将来、美大とかに進むの?」
しーちゃんと二人、湯船の端のほうで、向き合って浸かりました。
広い湯船の向こうのほうには、別のクラスらしき5人が輪になってキャイキャイやっています。
大浴場には、湯船に私たち7人だけ、洗い場には誰もいなくて、ガランとしていました。

「うーん、わかんないけど・・・」
「しーちゃんもあの学校、受けるなんて知らなかった」
「あの学校はネー、お姉ちゃんが今、通ってるんだ。二年生。生徒会の副会長やってるんだヨ」
「へーっ!?」
「うちのおばあちゃん、パパのお母さんネ、も、あの学校出てるんだ。うちの家系の女の子は代々あの高校行ったんだって。だからワタシもできればなー、って」
「ふーん」
「それで、お姉ちゃんによるとあの学校、外から見ると、由緒正しくて規律が厳しいお嬢様学校、ってイメージがあるけれど、中に入ったらそうでもないんだって。服装とか細かいこともあんまりチェックしないし、先生も生徒もユニークな人が多いって」
「その代わり、勉強だけはかなり厳しい、って。ついていけなくて途中で転校する人も少なからずいるみたい」
「ワタシ、頭良くないからどうかなー、って思ったんだけど・・・でも、なおちゃんも行くんなら、ワタシも絶対入りたいなー」

ユラユラ揺れている半透明のお湯の向こうに、しーちゃんの白いからだがぼやけて見えています。
ひっくりかえしたお皿みたく少しだけ盛り上がっている胸と華奢な手足が、お湯の中で儚げに揺れています。
しーちゃん、カワイイなー・・・
知らず知らず水面を見つめてしまいます。

「だからなおちゃん、これからワタシに勉強、教えてくれる?」
うつむいている私の顔を覗き込むようにして、しーちゃんが小首をかしげています。
「う、うんっ!。もちろんっ!私も受かるかどうか自信ないんだけど・・・でも、受験まで二人で一緒にがんばろー!ね?」
お湯の中で二人、やんわり握手しました。

「しーちゃん、曽根っちのことは知ってたの?」
昨夜のことを思い出しながら聞いてみます。
「うん。夏休み中に曽根っちが報告に来たもん。進展があるたんびにすっごく嬉しそうに。だからあの告白、誰にも教えていないヒミツ、じゃないんだよネー、厳密に言うと」
しーちゃんがクスッと笑います。
「曽根っち、すっごく楽しそーにお話するから、聞いてるワタシも嬉しい気分になったヨ」
小さく笑ったしーちゃんは、言葉のわりには、あまり嬉しそうには見えませんでした。
「曽根っちとはおつきあい、長いんでしょ?」
「そう。小学生から。ママ同士が仲良かったからネー」
「曽根っちって、けっこう惚れっぽいんだヨー。あの人カッコイイよねー、とかよく言ってくる」
「今度のカレシは、しーちゃんも知ってる人なの?」
「ううん。でも写真見せてくれた。あの人に似てた・・・えーっと・・・」
しーちゃんは、テレビで人気のなんとかっていうアイドルグループのなんとかっていう男性タレントさんの名前を教えてくれましたが、バラエティ番組をあまり見ない私には、まったくわかりませんでした。

気がつくと、別のクラスのグループはあがってしまい、広い大浴場に私たちだけでした。
「しーちゃん、このお風呂、今は私たちの貸し切りみたい」
私は、中腰になって湯船の真ん中へんまで移動しました。
しーちゃんもついてきて、また二人でザブンと肩まで浸かります。
「気持ちいい~」
両脚を前に投げ出して全身をお湯の中で伸ばし、顔だけ上に上げます。
しーちゃんは、そんな私の行動をお湯に浸かったままジーッと見つめていました。

「なおちゃんの胸って、なんだかカッコイイ形だよネー」
しーちゃんがポツンと言いました。
「えっ?やだやだ、そんなことないよー」
じっと私の胸を見つめてくるしーちゃんの視線に、内心ドキンって胸を疼かせながらも、つとめて普通の感じに答えます。
「しーちゃんだって、全身キレイなまっ白いお肌で、お人形さんみたいだよー」
しーちゃんは、私の声なんか聞こえていないみたいに、ずーっと私のからだを見つめています。
「ねえ、なおちゃん?・・・」
「うん?」
「さわってみて、いい?胸・・・」
「えっ!?」

私の頭の中が高速でフル回転しています。
ここで必要以上に恥ずかしがるのもオカシイよね、しーちゃんとはお友達同士だし、お友達ならじゃれあってそんな遊びをしてもおかしくないし、しーちゃんはちょっとさわってみたいだけだろうし、でも感じてしまったらどうしよう、でもさわって欲しいし・・・

「う、うん、いいよ・・・」
私は、なるべく、そんなことは何でもないこと、っていう余裕ある雰囲気が出るようにニコニコ笑いを浮かべて、お湯に肩まで浸かったまま、しーちゃんに一歩、近づきました。
でも内心はドッキドキ。
間違っても絶対、ヘンな声は出さないようにしなきゃ・・・

しーちゃんと私は、湯船に肩まで浸かってしゃがみ、向かい合っていました。
お湯の表面が揺らいで、しーちゃんの右手が私の左おっぱいに水圧と共に伸びてきます。
乳首の左脇の肌をやんわりとつかまれました。
「わーっ、やわらかーいっ!」
今度は、左腕を伸ばしてきて、右おっぱいの肌も同じようにつかまれます。
「こっちもやわらかーいっ!いいなあー」
しーちゃんは、手のひらを軽く握るように動かして、ゆっくりモミモミしながら笑っています。
私は、お湯越しにしーちゃんの手の動きを見つめながら、うつむいてじっとしていました。
しーちゃんは、いつまでもそのままの姿勢で私の胸をモミモミしてきます。

「ね、ねえ?・・・わ、私もしーちゃんの胸、さわっていい?」
なんだかだんだん気持ち良くなってきてしまっている私は、その感覚を振り払うためにしーちゃんに話しかけました。
「え?うん、いいけど、ワタシの胸なんて、さわっても全然面白くないヨー?」
しーちゃんが恥ずかしそうに言いますが、私はそれには答えずに、しーちゃんが伸ばしている両腕の内側に自分の両腕を伸ばし、左右の手のひらを広げたまま、しーちゃんの胸に押し付けました。
左手のひらにしーちゃんの右おっぱい、右手のひらに左おっぱい。
しーちゃんの胸は、わずかになだらかに隆起しているだけで、そのふくらみ具合は、ちょうど私が中一だった頃、私がオナニーを覚えたてな頃の懐かしい感触でした。
「ほらー、しーちゃんだってちゃんとふくらんでいるじゃない?カワイイー」
あまり刺激しないように、かすかに手を動かしてモミモミすると、しーちゃんが照れたように私を見てニッて笑いました。

私の左右の手のひらの真ん中にそれぞれ、しーちゃんの小さめな乳首の感触がありました。
そしてそれは、間違いなく硬くなっている気がしました。
しーちゃんも今の状況に、ちゃんと感じてるんだー・・・
そう思った瞬間、私の乳首が左右同時にフワッとつままれました。
「あ、やんっ!」
思わず小さく呻いてしまいます。
私の乳首は、この状況になってからどんどん尖ってきていました。
幸いしーちゃんは、おっぱいの肌のほうだけにふれて乳首をほっといてくれたので、バレずにすむと思ってたのですが・・・

「なおちゃんの乳首、かわいいネー。つまみやすくてコリッコリ、赤ちゃん喜びそー」
しーちゃんは、私の乳首が硬くなっているのに気づいているのかいないのか、そんなことを言いながらプニプニと私の乳首を弄んできます。
そ、そんなにされると、か、かなりマズイことに・・・
私はうつむいて、必死に声が出るのをがまんします。
自分の乳首に与えられている刺激から、意識をそらさなきゃ、って焦ります。
その分、しーちゃんの胸に置いた自分の両手の動きが知らず知らず早くなってしまい、いつのまにか、しーちゃんもうつむいちゃっていて、二人の両手だけがお湯の中で動いていました。

ボイラーなのか換気扇なのか、けっこう大きめなザーーーていう音以外は聞こえない二人きりの大浴場で、私たちの周囲のお湯だけがユラユラと揺らめいています。
このままだと・・・

そう思ったとき、脱衣所のほうからガヤガヤとした音が聞こえてきました。
次のクラスの人たちが来たようです。
私としーちゃんは、同時に互いの胸から両手を離し、お湯の中しゃがんだまま、最初に二人がいた湯船の端のほうにゆっくりと移動しました。
「わー、今日はまだ空いてるよー」
ガラガラっと脱衣所からの扉が開いて、裸の女の子が4人、元気良く浴室に入ってきました。
「ほんとだー。早くからだ洗って温泉浸かろー」
「さんせー」
「りつ、泳ぐなよー?」
「きゃはははー」
3人、5人、また3人と知らないクラスの子たちが入ってきて、大浴場はまたたく間にワイワイガヤガヤ賑やかになっていきました。

「もう出よっか?」
しーちゃんに聞きます。
「そだネー」
しーちゃんが先にサバッとお湯の中で立ち上がり、背中を向けてゆっくりと湯船の縁に向かいました。
湯船から出るときに片脚を大きく上げたので、その白くて小さなお尻が割れて、ゆらめく湯気越しにしーちゃんのピンクな中身が一瞬チラっと見えたような気がしました。
ドキンッ!

洗い場に出たしーちゃんが私を振り返って微笑んでいます。
その視線に急かされるように、私も立ち上がりました。
しーちゃんは、お湯に濡れた私の全身を上から下まで、舐めるように見つめてくれました。


しーちゃんのこと 04

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    新小説、楽しく拝読しております。
    小説紹介で「ほとんどHシーンが出てこない」と
    書いてあったので、期待していなかったんですが、
    ボクにすれば十分エッチな展開ですよ。
    しーちゃんとなおちゃんのおっぱいタッチのシーン
    なんかはドキドキしながら読んでます。

    今までで一番印象に残ったのは「1」で、
    “渾身のオナニー”という言葉に反応してしまいました。
    きっとなおちゃんの事だから激しいオナをやっちゃんたんでしょうね。
    ものすごく想像力をかきたてられました。
    これからも楽しみにしていますので、引き続きよろしく(*^^)v

    返信削除
  2. あおいさま
    いつもコメントありがとうございます。

    中学の頃のお話は、自分でも書いていて、その場でジタバタしたくなるくらい気恥ずかしくなってしまうことがあります(≧∀≦)ノ

    またおヒマなときに、読みに来てくださいね~(≧∀≦)ノ

    返信削除