2013年9月29日

コートを脱いで昼食を 12

 瀟洒なフレンチレストランのテーブルに向かい合わせで座るシーナさまと私。
 私の服装はと言えば、左右の乳首だけが飛び出したおへそまでしかない真っ白なピチピチTシャツで、下半身は裸。
 ランチタイムでほぼ満席の明るいレストラン内全体に響くヒソヒソ声と、私の全身に突き刺さってくる、好奇と侮蔑と顰蹙の目、目、目・・・
 そんな光景が頭に浮かび、タクシーのシートの上で身を縮こませてしまいます。

 絶対にありえません。
 て言うか、コートを脱いだ時点で、ドレスコード的に門前払いでしょう。
 て言うか、そんなところで私が、このコートを脱げるわけがありません。

「ご、ごめんなさい・・・許してください・・・」
 運転手さんには聞こえないように、シーナさまのお顔にもっと自分の顔を寄せて、泣きそうになりながら小さな声で白状しました。
「わ、私今・・・こ、このコートの下・・・裸なんです・・・」

 シーナさまは、やっぱりね、っていうお顔で、ふふん、と小さく一回笑い、ご自分のおでこを私のおでこに、コツンと軽くぶつけてきました。
 
「あ、運転手さんごめんなさいね。行き先変更して、東口の駅前につけてくださる?」
 シーナさまがいったん前を向き、ハッキリした口調で運転手さんに告げて、再び私にピッタリ寄り添ってきました。
 同時にシーナさまの右手が、私のコートの左側のポケットにスーッと差し込まれました。

「あっ!?」
 私は小さく悲鳴を上げ、あわてて口を両手で押さえ、その場にうずくまるみたいに大げさにうつむきました。
 それからの数分間、たとえて言うならば、天国で天使たちに祝福されながら地獄の業火に灼かれるような、甘美で残酷な拷問にひたすら耐えました。

 ポケットの裏地越しのシーナさまの右手のひらが、私の剥き出しな下腹部をサワサワと撫で回します。
 おへそのほうへ行ったかと思うと両脚の付け根付近へ。
 ゆっくりと、その感触と私の反応を愉しむかのような、やわらかな愛撫がつづきました。
 おへその上あたりのTシャツの端に触れて手が止まり、うつむいた私の顔を覗き込んでくるのがわかりました。
 私は何も言えず、ただひたすらうつむいて小さく首を振っていました。
 それ以上敏感なところへ愛撫の手が届かないように両膝をピッタリと揃え、ひたすら快感をがまんしていました。

「もう少し脚を開きなさい」
 私の左耳をシーナさまの押し殺した冷たいお声がくすぐります。
 私が躊躇していると、シーナさまの右手が強引に、両内腿をこじ開けてきました。
「んっ!」
 少しでも気を緩めれば途端に洩れ出してしまう悦びの声を、唇をギュッと噛んでこらえます。
 私の両脚は30度くらいまで開き、シーナさまの右手は、私の裂け始めまで届くようになっていました。

 シーナさまの右手は、タクシーが信号待ちなどで止まると大人しくなり、動き出すと途端にあちこち這い回りました。
 花弁を押し開いて中を撫ぜてきたり、一番敏感な箇所をススッと擦ったり。
 ポケットの裏地が滲みになっちゃうな・・・
 そんなことを考えつつも、いやらしい声が出そうになるのを必死にがまんしています。
 あちこち愛撫されるたびに全身に快感が広がり、その部分が疼いて仕方ありません。
 絶え間なく聞こえている運転手さんの小さなハミングが、唯一の心の支えでした。
 こんなことされていること、運転手さんには絶対気づかれてはいけない。
 そう思って、一生懸命愛撫に耐えていました。

 タンポンの紐を発見したらしいシーナさまの右手が、また一瞬止まりました。
「ローター?」
 シーナさまの唇がまた、私の左耳をくすぐります。
 私はうつむいたまま、首を力なく左右に振りました。
「あ、タンポンか」
 シーナさまが独り言みたく小さくつぶやきました。

 それからはずっと、同じ責め苦で弄ばれました。
 タンポンの紐が引っ張られ、半分ぐらいまで引きずり出されたところで、再びギュッと奥深く押し込まれるのです。
 私のいやらしいおシルをたっぷり吸い込んでグジュグジュに膨らんだタンポンが、時にはゆっくり、時にはせわしなく、膣壁を擦ります。
 そんなことしたら、おシルが飛び散ってコートの裏地を汚しちゃう・・・
 思いながらも、されるがまま。
 最初は微かだった反応も、やがて大きなうねりへと育ってきていました。
 ああん、もう、もうだめぇ・・・
 悦びの喘ぎが喉元までせり上がってきて、もうどうにもがまん出来ません。

「あっ、あそこの信号の手前で結構よ」
 シーナさまが前を向き、運転手さんにそう告げたのと、タンポンがグチュッと思い切り奥に押し込まれたのと、私がとうとうがまんしきれずに、んぐっ、ってくぐもった悦びの声をあげてしまったのが、ほぼ同時でした。

「ここらでいいですか?」
 タクシーが左に寄って停車し、シーナさまは右手をサッと私のポケットから引き抜き、澄ましたお顔で料金を支払いました。
「ほら、行くわよ?」
 快感の余韻と恥ずかしさでうなだれたままの私の左手が取られ引っ張られ、タクシーから引きずり出されました。
 タクシーから降りるとき、振り向いて私を見ている運転手さんのお顔が、好色そうにニヤついているようにも見えました。
 気づかれちゃったのかも・・・
 羞恥心で消え入りそうです。

 シーナさまは、私の左手を取ったまま無言でずんずん足早に道路沿いのデパートへ入り、ちょうど開いていたエレベーターに乗り込みました。
 エレベーターの中でも、ふたり手をつないだまま無言。
 3階で降りると、また腕を引っ張られ、見覚えのある場所にたどり着きました。
 私が東京へ来てシーナさまに初めてお会いした初夏のあの日、誘導されるままに連れ込まれた、あの女子トイレでした。
 シーナさまは、私の手を引きながら四つの個室の使用中サインをササッとチェックし、入口から一番遠い個室、あの日と同じ個室に入って私を引っぱり込み、カチャンと鍵をかけました。

「ふー。やれやれだわ。わたしのマゾオーラセンサーの性能は、やっぱり優秀なようね」
 シーナさまが私を個室の奥へと誘導し、ご自分はドアにもたれるように背中をついて、私の顔を見つめながらつづけます。
「さっき会った瞬間に、アレ?って思ったんだ。直子の挙動にさ」
「それでちょっとカマかけてみたら、案の定じゃない?ほんと、直子ってわかりやすいのね」
 シーナさまがクスクス笑います。

「今はこのトイレ、誰もいないけれど、いつ誰かが入ってくるかわからないから、小さな声でお話しましょう」
「それで直子は、そんな格好で、これから何をするつもりだったのかしら?」
 シーナさまが小さな子供に語りかけるような、ミョーに親しげやさしげな口調で尋ねてきます。
 シーナさまがこういう口調をされるときは要注意なことを、私は経験上、知っていました。
「あの、えっと、それは・・・」

 私は便座の横に立ち、相変わらずうなだれ気味にシーナさまを上目遣いでうかがっていました。
 この後、私はどうなっちゃうのでしょう?
 シーナさまに知られてしまった以上、今日これからの計画はすべて変更となるはずです。
 それもたぶん、私が考えた計画以上に、羞恥と恥辱にまみれた体験をさせられそうな気がします。
 不安7期待3くらいのドキドキで、からだがぐんぐん火照ってきてしまいます。

「コンビニでは、普通にお買物だけするつもりでした。ヨーグルトが食べたいな、って・・・それでいったんお家に帰って、それから・・・」
 ファッションビルで逆ストリップをするつもりだったことを、正直にお話しました。
 ただし、その後のお薬屋さんのことは伏せておきました。

「へー。面白そうなことを考えたわね。そう言えば直子、全裸生活、なんてヘンタイなこと、お家でやってたんだっけか」
「でも、こないだわたしと会ったときもムラムラ期とか言っていたじゃない?ひょっとしてまだ治まらないの?あれからずっとそんななの?」
 シーナさまの呆れたお声。
「そ、それは・・・」

 この前にシーナさまとお会いしたとき、私が夏休み中に思いついて実行した、全裸家政婦生活、のことはだいたいお話していました。
 それは先々週の土曜日のこと、正確に言えば金曜日の夜から泊りがけでお相手してくださったのですが、シーナさまは私の話を興味深げに聞いてくださり、こうしたほうがもっと面白いんじゃない?っていうアドバイスもいくつかくれ、それに沿った激しい妄想プレイまで私にしてくださいました。
 
 そんなシーナさまに隠し事なんて出来ません。
 私は、以前から裸コートに憧れていたこと、コートの季節になって気乗りしないながらもやってみたらハマってしまいムラムラがぶり返したこと、裸コートでお薬屋さんでお浣腸のお薬を買ったことまで、つっかえつっかえ、手短かにお話しました。

 ただひとつ、お薬屋さんのおばさまからお浣腸のお誘いをいただいていることだけは、お教えしませんでした。
 なぜだかはわかりませんが、これをシーナさまに知られてしまうと、何かとんでもなく取り返しのつかない事態になってしまいそうな、悪い予感がして、どうしても言えませんでした。

 お話ししながら何気なく左のポケットに手を入れたら、ポケット全体がジットリ湿っていました。
 途端にさっきのタクシー内での感触を思い出し、全身がキュンと疼きました。
 シーナさまが、そんな私をニヤニヤ見つめています。

「なるほどね。直子って、本当根っからのドマゾなんだねー。まあわたしは、そんな直子がキライじゃないけれど」
「それだったら今日はとことん、マゾッ娘直子の大冒険につきあってあげるわよ」
「まあなにはともあれ、そのコートの中身を早く見せてほしいものだわね。さ、コートの前を開きなさい」

 シーナさまにご命令口調で言い渡され、私はおずおずとコートのボタンをはずしていきます。
「ボタンはずしたら、両手で前を開いてそのままの格好でいなさい。マンガとかでよく見る露出狂ヘンシツシャの格好ね」
 シーナさまのご命令通り、コートの前合わせをそれぞれ片手で持ち、ゆっくりと左右に開きました。

 真っ先に目に飛び込んできたのは、白いTシャツに空いた左右それぞれの穴から飛び出している濃いピンク色をした乳首でした。
 自分のものながら、恥ずかしいくらいに尖りきって、これでもかというくらい張りつめて突起していました。

「うわー。それって直子が言っていた、全裸よりも恥ずかしい格好ナンバーワン、のTシャツ半裸よね?」
「確かにその通りだわ。見せたがりの露出狂マゾそのもの、っていう感じ。よーくお似合いよ」
「そんなにステキなファッションだったのなら、さっき車の中で教えないで、知らん顔でお店まで行っちゃえば良かったかしら?」
 シーナさまがイジワルなお顔で、私のからだを上から下まで、まじまじと見つめてきます。
「ボーイに、コートを、って言われたら、直子は素直にそのコート、脱いだかしら?」
 私は即座に顔を左右にブンブン振りました。
 真昼間のレストランで、そんなこと絶対出来っこありません。

「あら?嘘。直子なら出来たはずよ?」
 シーナさまがドアから背中を離し、私に近づいてきました。
「だって直子はさあ?」
 私の左耳に唇を押し付けて、抱きつくみたいにささやいてきました。
「直子はわたしの命令には、絶対に逆らえないはずだもの・・・」

 そうつづけた後、シーナさまの唇が私の唇をピタッと塞ぎ、同時に左乳首をギューッと爪を立ててつままれて引っ張られました。
「んぐぅぅ!」
 私の歓喜の声は、シーナさまの唇に塞がれてくぐもり、シーナさまの舌が私の口の中でヌルヌルうごめきました。
「んぁぁ、んっ・・・」

 私の舌を追い回すように絡みついてくるシーナさまの熱い舌。
 そのあいだも、シーナさまの右手は私の左乳首を虐め、左手は無毛の土手を撫でさすっていました。
 私は両腕でコートを広げたまま、シーナさまの身長に合わせて少し身を屈め、されるがまま。
 本当は開いた両腕を閉じて、シーナさまをギュッと抱きすくめたくて仕方ありませんでした。
 だけどこれもシーナさまのご命令。
 だから絶対、この腕を、コートを閉じてはいけないんだ・・・

 口内と左乳首と土手への刺激で、わたしのからだがグングン高まっていました。
 シーナさまのご命令であれば、どんな辱めだって受け入れよう。
 それでシーナさまが悦ばれるのであれば、その辱めで私が感じる羞恥なんて、取るに足らない一時の気の迷い。
 だからいつまでもこうしていて欲しい、シーナさまを感じていたい・・
 そんなふうに思わせるほど、甘美で強烈なくちづけでした。

 不意に唇が離れました、
 うっとり目を閉じていた私は、がっかりして目を開けました。
 私と距離をとったシーナさまも、明らかに興奮されているご様子。
 小さな吐息が荒くなり、肩も小さく上下していました。

「あ、ありがとうございます」
「何がよ?」
 怒ったようなシーナさまのお声。
「こんなヘンタイな私を悦ばせていただいて、とても嬉しかったです」
「何言ってるの?わたしは直子の格好があんまりいやらしかったから、ちょっとコーフンさせて、いたぶってみたくなっただけよ?悦ばせようなんて、まったく思っていなかったわ」
 照れると怒った口調になるシーナさま。
 だけど、こういう後には、よりもっとイジワルさがエスカレートするのもシーナさまです。

「それにしても、本当に生えてきていないわね、直子のマン毛」
 シーナさまが、ちょっとぶっきらぼうにおっしゃいました。
「さっきもタクシーでポケット越しに触っていて思ったのだけれど、あれからもう10日くらいになるわよね?」
「わたしの今までの経験だと、だいたい10日くらい経つと誰でも、ちょっぴりはザラザラしてくるものなのよね」
「だけど直子のは、まるで昨日してきたみたいにまだツルッツル」
「ひょっとしたら直子、このまま私とお仲間になっちゃうかもね?」
 シーナさまが嬉しそうにウインクしました。

 そうなのです。
 私の現在のパイパン状態には、思い出すだけで瞬時に赤面しちゃうような、恥辱にまみれた裏話があったのでした。


コートを脱いで昼食を 13


2013年9月23日

コートを脱いで昼食を 11

 8時過ぎまで朝寝坊して目覚めた木曜日の朝。
 晴れたり曇ったりで少し肌寒い、絶好のコート日和でした。

 顔を洗って、ミルクティーとマフィンで軽い朝食。
 お通じもいつも通り、自然にすみました。
 その後、バスタブにお湯をはって、ゆっくりと入浴してから身づくろいとお化粧。
 鏡に向かいながら、頭の中で今日のスケジュールを復習しました。

 お昼ちょっと過ぎに全裸にコートでお家を出て、まず高層ビルふもとのファッションビルに向かいます。
 そこでの目的は、ふたつありました。

 ひとつは、すっかり気に入って愛用しているオリーブグリーンのコートをもう一着、同じものを手に入れることでした。
 そう考えたのは、ずっと昔、やよい先生からお聞きした、ミーコさまの裸コートのことを思い出したからでした。

 ミーコさまは、やよい先生とのデートのとき、ご自分の裸のからだをロープで緊縛して、その上にコートだけ着てくることがよくあったそうです。
 そして、そのコートの、いつもやよい先生と腕を組むほうの右側ポケットには穴が空いていて、やよい先生がコートのポケットに手を入れれば、いつでもミーコさまのアソコに、直に触れることが出来るようになっていました。

 それはステキなアイデアだと思いました。
 確かに裸コートでポケットに手を突っ込むと、ちょうど股間に手が届きます。
 私にはまだ、そういうえっちなデートをしてくれるパートナーはいないけれど、独り遊びのときでも、人知れずいろいろ、愉しむことが出来きそう。
 穴を空けずにポケットの裏地越しに弄ることも出来ますが、それだと裏地がどんどん汚れてしまうし。
 コート自体をとっても気に入っていたので、ポケットに穴を空けて普段使いが出来なくなってしまうのもイヤだったので、もう一着手に入れて、一着を裸コート専用服にしたいと思ったのです。

 もうひとつの目的は、ファッションビルのブティック街でお買物して、お洋服一式を揃えること。
 下着類とコートの下に着るお洋服。
 それらをおトイレかどこかで着込み、次の目的地に向かうつもりでした。
 全裸にコートで出かけて、現地調達で普通の服装に戻る、言わば、逆ストリップ、です。

 どんなお洋服を買うか、ワンピースにするか、ブラウスとスカートにするか、はたまたパンツか、は、その場の気分とご予算に照らし合わせて決めることにしました。
 ひょっとしたらオールインワンのややこしいやつを買ってしまうかもしれません。
 買って、そのたびにいちいちどこかで身に着けるか、それともずっと裸コートのままお買物するかも、行ってから決めるつもりでした。
 いずれにしても、それだけのお買物をするには、ブティックの店員さんとたくさん会話をしなければならないはず。
 試着とか勧められちゃったら、どう言って断ろう・・・
 想像しただけでキュンキュン疼いてきちゃいます。

 そのファッションビルには、レストランフロアやフードコートも入っているので、お昼時には近くのオフィス街の人たちで、そのビル全体が大いに賑わうことは知っていました。
 裸コートで、そんなにたくさんの人たちの前に出るのは初めてでドキドキしますが、ランチタイムなら、逆に関係のないブティック街のフロアは空いているのではないかな、と思い、その時間帯に決行することに決めました。

 そうしてコートの下が全裸から普通の服装になったら、今度は一昨日訪れた商店街のお薬屋さんに行ってみるつもりでした。
 もちろんそう、白衣のおばさまにお浣腸をしていただくために。
 お客さまが来なくておヒマそうな、このあいだと同じくらいの時間帯に到着するのが理想です。

 おばさまには、こう告げるつもりでした。

 お浣腸は、なんとかひとりで出来ました。
 おかげさまで良くなったような気がします。
 今日もちゃんと普通のお通じでした。
 それで、これからもそうならないように、あのときおばさまがおっしゃっていた、腸のうがい、っていう、ぬるま湯でのお浣腸というのも、しておいたほうがいいかな、って思って、今日は伺いました。

 この言い訳なら不自然なところはないはずです。
 おばさまは、それでもやっぱりびっくりはされるでしょうけれど、きっとしてくれるはず。
 とうとう私はおばさまに、裸のお尻と、無毛のアソコをお見せすることになるのです。
 そしてあの、冷たくて太いガラスのお浣腸器の先っちょが私のお尻の穴に挿入され、一生懸命がまんしている姿まで見られてしまうのです。

 おばさまがお浣腸してくださるお部屋は、どんな雰囲気なんだろう?
 そのとき私は、どうなってしまうだろう?
 期待と不安に、乳首が弾けそうです。

 めぐらせていた妄想に没入し過ぎて、結局そのままちょこっと慰めてしまい、もう一度軽くシャワーを浴びて身づくろいしていたら、時刻はすでに11時を回っていました。
 いよいよ決行の時間が近づいてきました。
 ワクワクドキドキで気がヘンになりそう。
 なぜだかお腹がクゥーっと鳴りました。

 いやらしい気分なときは、あまりお腹が空かない性質な私でしたが、独り暮らしになると、それで放っておいたら丸一日何も食べてないときとかもあって、いくらなんでもそれでは健康に良くないと思い、普段からなるべく朝昼晩、少量ずつでもちゃんと何か食べるように心がけていました。

 そっか、これからしばらくは何も食べられないから、何か少しお腹に入れておいたほうがいいかな?
 かと言って、数時間後にされる行為のことを考えると、あまり大げさなものは食べたくないし。
 バナナでも1本、食べていこうか・・・
 そのとき頭の中になぜだか、ヨーグルト、という単語が浮かびました。

 ああ!ヨーグルトはいいかもしれない。
 お腹に優しいし、乳酸菌は腸の味方だし。
 これから数時間後、自分のヘンタイな欲求のために、腸に対してかなり苦しい思いをさせてしまう、という負い目があったせいかもしれません。
 ヨーグルトがすっごく食べたくなりました。

 キッチンへ行って、冷蔵庫を開けてみました。
 生憎ヨーグルトの買い置きはありませんでした。
 バナナもありません。
 無いとなると、なおさら食べたくなってしまうもの。
 まだちょっと時間はあるし、近所のコンビニに買いに行こう。
 そう決めました。

 そのときの私の格好は、例の乳首穴空きTシャツで下半身は裸。
 股間にはタンポンを挿れていました。
 火曜日の裸コートお散歩で、あまりにおツユを滴らせてしまった反省から、今日はこれで防御しようと、二度目の身づくろいのときに挿れたものでした。
 ファッションビルで下着を買って身に着けたら、抜くつもりでした。

 コンビニまでは歩いて一分くらい。
 そのためだけに普通の格好に着替えるのもめんどくさいし、この上にコート着ちゃえばいいか。
 よく行くお店で店員さんとも顔馴染みだけれど、ほんの数分のことだし、コートさえちゃんと着ていれば、さわられでもしない限り、中身が裸だなんて絶対わからないことは体験済みです。
 一昨日の裸コートですっかり自信をつけ大胆になっている私は、すぐにサンルームへ行き、コートを手に取りました。

 穴空きTシャツの上にオリーブグリーンのコートを羽織り、ボタンを上までびっちり留めて、小さいトートバッグにお財布だけ入れました。
 玄関に出ていたバレエシューズぽいフラットなパンプスを裸足に引っかけ、いそいそとコンビニに急ぎました。

「あら?直子じゃない?」
 コンビニまであと数メートルというところで、前から歩いてきた人がすれ違いざまに声をかけてきました。
 
 ドッキーン!
 うつむきがちに歩いていた私の全身が、ビックンと大げさに跳ねるほど驚いてしまった理由はふたつ。
 ひとつは、人知れずのいやらしい行為実行中に不意に声をかけられての、単純なびっくり。
 もうひとつは、かけられたお声が、私がよーく知っている人のものだったことでした。

「ごきげんよう。こんな時間に会うなんて珍しいわね?今日は学校、お休みなんだ?」
 秋らしいシックなダークキャメルのワンピーススーツに身を包んだ小柄で可愛らしい女性が、ニコニコ笑って私に駆け寄ってきました。
「ご、ごきげんよう、シーナさま・・・」

 裸コートをしているときに偶然シーナさまに会っちゃったら、どんなことになっちゃうだろう?っていう妄想をしたことは、ここ数日のあいだにも何度かありました。
 シーナさまなら絶対、そういうアソビにも慣れていらっしゃるだろうから、私はきっと、言葉巧みに翻弄されて、とんでもない辱めを受けることになっちゃうのだろうな。
 ひょっとしたら街中で、コートを剥ぎ取られて全裸で放り出されてしまうかも・・・
 それは私にとって、とてつもなくワクワクする甘美な期待であるとともに、現実的には、もし本当にそんな事態になったら、って、ビクビク震えちゃうほどの不安と恐怖を伴う、諸刃の剣な妄想でもありました。
 
 それが今、現実となってしまいました。
 このコートの中身を、シーナさまに知ってもらいたいような、絶対知られたくないような・・・

「シーナさまも、こんな時間に、珍しいですね?」
 私はとりあえず、シーナさまの出方を伺うことにしました。
 シーナさまに何か他のご用事があって、二言三言言葉を交わすだけでお別れするのであれば、コートの中身は知られないままでいたい、と思いました。
 お忙しいシーナさまですから、ありえることです。
 ずるいようですが、私には、せっかく自分で考えたこの後のお愉しみを、ジャマされたくない、という気持ちもありました。

「それがさ、ずいぶん前にアポ取ってた約束をドタキャンされちゃってさあ」
 シーナさまがうんざりしたお顔で私に訴えかけてきます。
「優雅にランチしながら打ち合わせしようと思っていたのに、ランチもろともパーになっちゃって、ポッカリ時間空いちゃったのよ」
「わたしとしてはかなり楽しみにしていた打ち合わせだったのよ?もう、ツイてないわ」
「なんだか無性にイライラもしているから、マンション戻って久々にひとりでスッキリして、ついでにお昼寝でもしちゃおうかなー、ってさ」
 シーナさまが、うふふ、っていう感じで色っぽく笑いました。
 私は、その妖艶な笑顔にドキン。
 シーナさまがおヒマだということに、もっとドキン。

「直子は何?コンビニ?あっ、ひょっとしてお昼ご飯の買出し?」
「あっ、えっと、そうです・・・ちょっとコンビニまで」
「そっか。それならちょうどいいわ。これからふたりでどっかにランチ、行こうよ?」
「あっ、えっと、そ、そうですね・・・」
 私はまだ態度を決めかねてモジモジ。

「それ、きれいな色のコートねー。そっか、もうすっかりそういう季節だもんね」
「シーナさまのスーツのほうがステキです。すっごく似合っています。カッコイイです」
 本当によくお似合いで、見蕩れちゃいます。
「そう?わたしもこれ、気に入ってるんだ。生地だけ選んでオートクチュールよ。パリ製じゃないけどね」
「わたしほら、サイズ難しいからさ、作ってもらっちゃったほうがいろいろ捗るのよ」
 今度は、えへへ、って笑いました。
 私も曖昧に、うふふ。

 私の煮え切らない態度に何かがピンときたのでしょう、シーナさまの瞳が妖しく輝いた気がしました。
「そうだ!あのお店のランチはどう?直子、行ったことないでしょう?」
 シーナさまが誘ってくれたそのお店は、この界隈では一番高級と言われている有名なフレンチレストランでした。
「え?そんな!あんなお高そうなお店・・・」
「いいって、いいって、わたしがおごっちゃうから。ツキが無いときは、パーッと散財すると悪いツキも落とせるらしいしさ」
「そうと決まれば、タクシー止めましょう」
 私がおろおろしているうちに、お話が決まってしまいました。

 シーナさまがその場で、かっこよく右手を高く上げました。
 ほどなく一台のタクシーが止まり、シーナさまが私を後部座席の奥に押し込めてお店の名前を告げ、タクシーが走り出しました。

「一週間ぶりくらいかしら?あの後どう?」
 シーナさまとお会いするのは、正確に言えば12日ぶりでした。
 先々週の土曜日の午後、私はシーナさまとあるところにお出かけをして、その数日後、私の激しかったムラムラ期がいったん治まったのでした。
 それから一週間足らずで、またまたこんなことをしている私・・・

「どう、って言われましても・・・えっと、あの、まだキレイです・・・」
「そう。それはよかったわ」
 シーナさまが私をじーっと見つめてきます。

 私は、今の自分の服装のことが気が気ではありません。
 シーナさまは、すでに何かに勘付いているご様子。
 早めに自分から白状したほうがいいのか、それともしばらくは成り行きに任せるか・・・

 タクシーは長い信号待ちで止まっていました。
 運転手さんは初老のおじさまで、ラジオの音楽に合わせて小さくハミングをしていました。
 隣に座ったシーナさまは、右向きに少しだけお顔を捻ってまだ、私の横顔を見つめています。
 私は、視線を感じながらも、うつむいています。

 タクシーが動き出すのを待っていたかのように、シーナさまがシートの上をお尻ごと滑らせて、私にぴったり身を寄せてきました。
 それから私の左耳に唇を寄せ、ヒソヒソ声でささやきました。
「ところで直子、わかっているのよね?」
「えっ?」
 うつむいていた顔を上げ、何をですか?とつづけながらシーナさまのほうを見ようとすると、再び左耳に唇が押し付けられました。
「これから行くフレンチのお店のことよ」

 シーナさまは、そこでいったん私の耳から唇を離しました。
 私は顔を左に曲げ、シーナさまと至近距離で見つめ合いました。
 シーナさまが少し落としたお声で、私を正面から見つめながら、こうつづけました。

「ああいう気取ったお店ってさ、お店に入った途端に、お客様、コートをお預かりします、ってボーイが駆け寄ってくるわよ?」
「そんな大げさなコートを着たままでお食事をするなんて、そんなマナーは、ありえないもの」
「そうでしょう?ね?」
 
 唇は閉じたままお口の両端だけをクイッと上げて、エレガントに、そしてすっごく楽しげに、シーナさまが微笑みました。

 自分の全身がコートの下で、瞬く間に火照ってくるのがわかりました。


コートを脱いで昼食を 12


2013年9月21日

コートを脱いで昼食を 10


 眼前にある自分の股間周辺にドボドボとベビーオイルを垂らしてから、右人差し指をアナルへ、左の人差し指と中指を膣へと、ズブリと突き挿しました。
 オイルと愛液が入り混じった半透明な液体がピチャッと跳ね、間髪を入れず私の両手が猛然と動き始めました。

 あんなイヤな臭いなのに、そんなのでこんなにコーフンしちゃうなんて、私は正真正銘のドヘンタイだ・・・
 そんなドヘンタイは、もっともっと懲らしめてやらなくちゃ・・・

 ゴム手袋をした両手の指がグリグリグリグリ、二ヶ所の粘膜を浅く深く陵辱しています。
「あーんっ、だめぇーーっ」
 その快感にこらえきれなくなったよがり声が、大きく開いた口から洩れ出します。
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
 両手のリズムと同じテンポの切ない喘ぎ。

 頭の中には、お薬屋さんで見た、大きくて無機質なガラスの浣腸器の姿がグルグルと回っていました。
 あの太くて冷たそうな先っちょにつらぬかれてみたい。
 お薬をたっぷり、このいやらしい肛門から注入されたい。
 あんなに入れたら、どうなっちゃうんだろう・・・
 そして、がまんしきれずに、おばさまの前で汚いものをお漏らししちゃう私・・・

 妄想がもたらす恥辱に眉間を歪めつつ顔を上げると、鏡と化した窓に私の浅ましい姿が鮮明に映っていました。
 だるまさんのように身を丸めて、大きく開いた両脚を空中に放り出すように高く掲げ、その両脚の付け根付近を熱心に両手でさすっているお下品な女の姿。
 そのはしたない女の姿は、紛れもなく現実の私。
 両手のスピードがいっそう上がってしまいます。

「ほらね?この子を一目見たときから、そうなんじゃないかと思ったんだ、ワタシ」
 頭の中で、お薬屋さんで出会ったチーママさんのお声が聞こえました。
「この子の浣腸器を見つめる目が普通じゃなかったもの、すぐにわかったわよ」
「ワタシが言った、浣腸器をヘンなことに使う人種の最たるものね、このお嬢ちゃん」
「つまり変態よ。澄ました顔してても、頭の中ではいやらしいことしか考えていない、ドスケベ変態オンナ」

 私の妄想力では、純粋そうなお薬屋さんのおばさまを、私を虐める意地悪な人としてキャスティングすることは、どうしても出来ないようでした。
 なので、その代わりにご登場願ったのがチーママさん。
 このかたは、お会いしたときからすぐに、虐め役にぴったりな雰囲気の人だと思っていました。
 私をお浣腸するはずの白衣のおばさまは、チーママさんの後ろに退き、ただただ呆れたお顔で私を見つめていました。
 私の目の前には、妖艶なチーママさんが腕を組んで、意地悪そうに目を細めています。

「それに知ってる?この子さっき、裸にコートだけ着て浣腸薬買いに来てたのよ?」
「コートの下は真っ裸だったはず。ワタシ、肘でさわったとき確信したわ」
「だから便秘なんて大嘘よ。本当は浣腸薬使って、よからぬ遊びでもしようとしてたんでしょうよ」
「自分を辱めたくて仕方ないのよ。マゾヒストっていうやつね。じゃなきゃこんな格好なんて出来るわけないもの」
 チーママさんが軽蔑しきったお顔で薄く笑い、私が突き出しているお尻をパチンと叩きました。

「ああんっ!」
「あら?いい反応ね。痛いのもお好き?だったらこういうのはどう?」
 チーママさんが片手で洗濯バサミを拾い、両手のリズムに合わせてプルプル揺れている私のおっぱいを、もう片方の手でむんずと掴みます。
「ほら、こんなもがシートの上に用意してあること自体、この子が虐めてもらいたがっている証拠よね?」

 私は、左手をいったん膣から抜き、手探りで洗濯バサミを拾って、左右の乳首をそれぞれ根元まで挟みました。
「あーーいやーっ、痛いーっ!お許しくださいぃーーっ」
 そうしているあいだも、右手は動きを止めません。
 左手が性器に戻り、いっそう動きが激しくなり、乳首の洗濯バサミもブランブランと派手に揺れつづけます。

「本当にいい格好ね。あなた、そんなにド変態なら、うちの店で働きなさいよ。飛びっきりのスケベオヤジをあてがってあげるわよ?」
「カラオケステージでショーとかしてみない?オナニーショーとかエスエムショー」
「客がいっぱい来て、お金いっぱい貯まるわよ?」
「えっ?オトコはだめなの?なにそれ?変態のクセに生意気ね」
 もう一回、バチンとお尻をぶたれます。

「女の子から虐められたいんだったら、いい考えがあるわ」
「うちのお店の子たちに声かければ、毎晩スケベオヤジのお相手でストレス溜まってる女の子たちが、喜んであなたを虐めてくれるはずよ」
「もっとも、お尻の穴弄って濡らしちゃうオンナなんて、彼女たちも人間扱いしないでしょうから、どんなにひどいことされることやら」
「そのパイパンだって、オマンコの中見せびらかしたくてしょうがないからなんでしょ?ほら、もっと開きなさいよっ」
「もう中グッチョグチョじゃない?いやらしいメスの生臭い臭いが、プーンと漂ってくるわ」
 チーママさんがお下品なお言葉で、私を容赦なく責め立ててきます。

 そんなひどいこと言わないでください・・
 私は決してヘンタイなんかじゃないんです、おばさま、信じてください・・・
 ただ、こうしていると、お尻の穴がすごく気持ちよくて・・・

 私の左手は、人差し指と中指が膣の中をこねくりまわし、伸ばした親指の先でクリトリスを激しくコリコリ擦っていました。
 右手の人差し指は、根元までズッポリと隠れ、アヌスの中でウネウネもがいていました。

「あああーーーぅっーーーっ!」
 そろそろ限界。
 もう、頭の中が真っ白。
「いいいーーーやぁーーーーいいいーくぅーーっ!!!」

 結局、お浣腸はしないまま、激しくイってしまいました。
 しばらくその場にぐったり横たわっていました。
 ふと右手に目をやると、お尻に挿れていた人差し指部分だけ、ゴム手袋の白がうっすら変色していました。
 それを見た途端、カーッと頭に血が上り、恥ずかしさにいてもたってもいられなくなって、バスルームに駆け込みました。

 熱いシャワーをほとばしらせてから、両手のゴム手袋を剥ぎ取って床に投げ捨て、頭からシャワーを浴びて両手を滅茶苦茶に上下させ、全身を激しくまさぐりました。
 
 今日の私はいつにも増して、ヘンタイなことばっかりしている・・・
 お尻の臭いを嗅いでから、からだの火照りが治まらない・・・
 お尻の穴であんなに感じちゃうなんて、自分でも信じられない・・・
 これはきっと、裸コートのせいだ・・・
 裸コートをやったおかげで、私のヘンタイ度がまたひとつ、レベルアップしちゃったんだ・・・

 シャワーの熱い飛沫に身を任せながら、そんなことを考えていました。
 バスルームの床に捨てたゴム手袋を拾って、右手人差し指の部分の臭いをもう一度嗅いで見たい衝動に駆られます。
 でもそれをしたら、またまた暴走してしまいそう。
 ゴム手袋から目をそむけ、なんとかがまんしました。
 そうしているあいだ中、右手は激しく股間を撫でさすっていました。

「ふーーっ・・・」
 熱いシャワーからぬるま湯に切り換え、ずっと浴びているうちに心がだんだん落ち着いてきました。
 髪も含めて全身をゆっくり丁寧に洗って、バスルームを出ました。
 バスタオルで全身の水気を拭い、全裸のままリビングで髪を乾かし、入念に全身のお手入れ。
 すべてを終えて一息ついたのは、夜の7時過ぎでした。

 今日買ってきたから揚げとコロッケを温め、バゲットと簡単な野菜サラダと共にダイニングテーブルに並べました。
 今の私の格好は、下半身は丸裸。
 上半身には、真っ白なシルクの半袖Tシャツを着ています。

 このTシャツは、衣替えの頃にお洋服を整理していて、クロゼットの奥底でみつけたものでした。
 去年の夏の終わり頃のバーゲンワゴンで、ふんわりツヤツヤした感触が気に入って衝動買いしたものなのですが、お家に帰って着てみたらサイズが小さかったみたいで、あまりにもピッチピチ。
 丈もおへそあたりまでしかなく、まるで昔流行った、ちびT、でした。
 シルク自体の質は良いみたいで伸縮性が良く、からだの線が乳房のラインまでバッチリ出るし、もちろん、乳首の形まで丸分かりだったので、これはいくらなんでも、ブラしたってお外じゃ着れないからお部屋着にしよう、と思ったまま忘れちゃっていたものでした。

 全裸生活中、お水や油が跳ねたり、おっぱいが自由に揺れるとジャマな作業のときに愛用していました。
 ただし、全裸生活中ということは、つまりムラムラ期真っ只中な私ですから、普通に着ているだけでは満足出来ませんでした。
 すぐに思い立って、バストの頂点を際立たせている部分二ヶ所の布をつまんで、それぞれハサミでチョキンと切ってしまいました。
 Tシャツに空いた半径3センチくらいの穴から、これ見よがしに飛び出している尖りきった乳首がふたつ。
 ちびT状態のときもそれなりにえっちぽかったのですが、それより数十倍、卑猥な着衣となりました。

 わざわざTシャツに穴を空けて乳首だけ露出させている、ということは、それを見て欲しい、という意思表示以外の何ものでもありません。
 ここに注目!っていう感じ。
 その上、下半身はスッポンポンで、性器とお尻が丸出し。
 つまり、こんな格好をする人は、その3箇所を見せたくてたまらないヘンタイ以外の何者でもないのです。
 この格好が今のところ私にとっての、裸以上にいやらしい格好、ナンバーワンでした。

 そんな破廉恥Tシャツも、数日前にムラムラ期を終えてお洗濯され、しばらく出番が無いはずでした。
 まさかこんなにすぐ、またこれを着ることになるなんて。
 ダイニングで美味しいから揚げをいただきながら、ひとり、苦笑いしてしまいました。

 お夕食中もずっと、次にやる裸コートのことばかり考えていました。
 明日は夕方までびっしり講義があるから無理だなー。
 明後日は午前中だけだから、また早く帰ってきて出来るな。
 今度はどこへ行ってみようか・・・
 ファッションビルと、お薬屋さんのおばさまのとこにも、余韻が残っているうちに行かなくちゃ・・・
 あのお浣腸器、楽しみだな・・・

 考えているだけで、Tシャツから飛び出している乳首が性懲りもなく、グングン熱を持って尖ってきました。
 私はもうすっかり、裸コートの虜でした。
 出来ることなら毎日でも、その格好でお外を歩きたい、と思っていました。
 だけどまだちょっと、夜するのは怖いし、大学に秋休みっていうのもあればいいのに・・・

 お夕食を終えたら、からだのウズウズががまん出来ないほどになっていました。
 食器を手早く洗い、まだお片づけしていなかったサンルームに戻り全裸になりました。
 お尻の穴が少しヒリヒリしていたので、今回はお尻は弄らず、チーママさんのお店でオナニーショーをやらされる妄想を、鏡の前で洗濯バサミやローターを使って激しく演じた後、お片づけをしてから眠りにつきました。

 翌日はノーパンジーンズで登校。
 良いニュースがひとつありました。
 その次の日、木曜日の2限目の授業が臨時休講になる、というお知らせを掲示板でみつけたのです。
 その日の1限目は出席をとらない講義なので、後でお友達にノートを見せてもらえれば大丈夫。
 学校をお休み出来ます。
 丸一日を裸コートのためだけに使うことが出来るのです。

 それからずっと、木曜日に裸コートで何をするか、ばっかり考えていました。
 そして、かなり面白そうな、えっちな計画を作り上げることが出来ました。
 まるで遠足の日の前の子供のように、木曜日の朝をワクワク待ちながら眠りにつきました。


コートを脱いで昼食を 11