2013年4月6日

独り暮らしと私 01


 自宅で一人のときなら、どんな格好でいても、何をしても誰からも干渉されないという独り暮らしの開放感は、より大胆なことを試みる勇気を、臆病者な私にも与えてくれました。
 マンションの自分のお部屋内に限ってのことですが、今まで妄想しても実行出来なかった淫らな試みを、どんどん大胆に、はしたなく実行するようになっていきました。
 今まで両親と暮らしていて、自分の中にムラムラを感じたときでもすぐ行動に移せなかった妄想の数々。
 独り暮らしなら、思いついたときに誰に気兼ねも無く、すぐに実行出来るのです。

 お引越ししてきてから夏までの間に、やよい先生やシーナさまとたてつづけに刺激的なプレイを体験したこともあり、私の独り暮らし一年目の私生活は、今まで自分の中に貯め込んでいたいやらしい妄想の実行に、その大部分が費やされました。

 やよい先生やシーナさまがお仕事などで忙しく、しばらくご連絡のとれない時期がありました。
 独り暮らし最初の年、残暑きびしい夏の終わりのこと。
 ちょうど私に激しいムラムラ期が訪れていました。
 そのとき思い立ち、実行に移してみた行為が、後々まで私の私生活を支配することになりました。

 一日中裸のまま暮らしたら、どんな気持ちになるのだろう?
 お部屋の中では一切お洋服を着けず、日常生活をして、それを何日も続けたら・・・

 思い立ったのは、月も変わろうという頃なのに、その夏の最高気温を更新したというニュースがあった猛暑の日。
 からみつくような熱く湿った空気に汗びっしょりで外出から戻った、夜7時過ぎ。
 熱気がこもってサウナみたくなっている薄暗い玄関ホールでサンダルを脱ぎながら、一刻も早く冷たいシャワーを浴びたい、と考えていたときのことでした。

 学校は、長い夏休み期間中。
 さしあたっての外出予定も無く今が絶好のチャンスと思い、文字通り、すぐに実行に移しました。

 持っていた荷物を玄関の上り框に置いて、脱ぎかけたサンダルをわざわざもう一度履き直しました。
 このお部屋に入るには、靴を脱ぐより先に、まず全裸にならなければならない。
 玄関から先では、一切の衣服着用禁止。
 そういうルールが、そのとき決まったのです。

 玄関脇には、作り付けで幅1メートル以上、高さも天井手前までのとても大きな鏡が、壁の一面に嵌め込まれていました。
 もちろん、外出前に身だしなみをチェックするための鏡です。
 玄関ホールの灯りを点けると、薄暗かった玄関が昼間のように明るくなりました。
 私の姿を鮮明に映し出す、その大きな鏡の前で、自分のいやらしく潤んだ瞳に視られながら、身に着けている衣服を一枚ずつ脱いでいきました。

 そのとき着ていた薄手のブラウスは、汗で背中に貼り付いて、その下のブラの生地までしっとり湿っていました。
 背中に手をまわしブラのホックをはずすと、早くもその気になっている乳首がぷるんっ、勢いよく飛び出しました。
 スカートを足元に落とせば、鏡にはショーツ一枚だけの自分の姿。

 私は、これから先ずっとお洋服を着ることが許されないんだ・・・
 被虐な妄想に酔い痴れながら、腰の左右に両手をあて、からだを少し前に屈めた体勢から、一気にショーツをずり下げました。
 鏡には、サンダルの足首に丸まったショーツをひっかけただけの、全裸になった私が映っていました。
 汗ばんで火照っている裸身の中で下半身の一箇所だけ、ほんのうっすらと翳っている私の丘。
 中途半端に伸びた黒い恥毛と肌とのコントラストが妙に生々しくて、すごく卑猥だな、と思いました。

 脱ぎ散らかした下着も玄関にそのまま、リモコンでエアコンをかけ、お部屋の電気を一番明るくしつつ、バスルームに駆け込みました。
 これから始まる、一日中裸の生活。
 考えただけで全身が高揚してきていました。

 立ったまま冷たいシャワーを浴び、両手で全身をまさぐりました。
 気持ちいい・・・
 からだをべとつかせていた汗が、みるみる流されていきます。
 シャワーをぬるめにしてボディソープを手に取り、ヌルヌルの液体でからだのあちこちを撫ぜまわします。
 左手が尖った乳首をつまんで虐めはじめ、右手の指はいつしか私の胎内奥深くに潜り込んでいました。
「あんっ、あぁーんっ!」

 ひとしきり自分を慰めた後、バスタブにぬるめのお湯をはり、ゆっくり浸かりながら、これから始まる私の全裸生活の妄想をどんどん膨らませていきました。

 裸で日常生活をする、ということが今回のテーマ。
 マゾな私ですから妄想が結局、被虐的なものになっちゃうのは、仕方のないことです。
 あれこれいろいろ考えた結果、こういう設定になりました。

 私は、このお部屋の住込みハウスキーパー、つまり家政婦です。
 何か弱みを握られたのか、信頼していた人に裏切られたのか、とにかく私はここで働かなければならないことになってしまいました。
 そして、無理矢理ハンコを押させられた契約書には、勤務中の許可無き着衣を禁ずる、という一文があったのです。
 住込みでのお仕事ですから、24時間勤務中。
 したがって、このお部屋では常に裸でいなければならない。
 そんな一文をわざわざ契約書に入れるくらいですから、このお部屋の主はもちろん、人をいたぶって辱めるのが大好きなサディスト。

 このお部屋の主は、私を性的ななぐさみものとして扱います。
 契約書通り、通常の衣服などを身に着けることは、一切許されません。
 基本は常時全裸。
 または主の趣味の、ものすごくいやらしい服装。
 お部屋には、監視カメラがあるらしく、主が不在のときでも、お言いつけを破ったりしたら、きついお仕置きが待っています。

 普段は、主の食事を作ったり身の回りのお世話をし、主が気が向いたときや何か面白くないことがあったとき、私のからだをいたぶり、弄くりまわして虐めるのです。
 主は、とっても美しいけれど冷たい瞳を持った妙齢の女性。
 もちろん私の脳裏には、やよい先生とシーナさまのお顔が浮かんでいました。
 でも私は、その主のことは好きになれない、ということにしました。
 
 えっちなお話にはよくある、ごくありきたりな設定なのですが、ある現実的な理由によって、すごい名案だとそのときの私は思っていました。
 実はその頃、連日の猛暑にだらけ気味で、お部屋がかなり散らかり始めていたのです。
 いろいろと片づけなければならないものを横目で見ても、ま、いいか、って先延ばしにしていたのですが、家政婦という設定なら、お掃除やお洗濯など家事全般、ちゃんと働かざるを得ません。
 えっちな妄想を楽しみながらお部屋のお片づけも出来ちゃう、なんて打算的な思いと、裸でお料理やお掃除やお洗濯をしたらどんな気分になるだろう、という好奇心が入り混じっていました。

 バスルームにいるときから、私の全裸家政婦生活は始まりました。

 その日、主は出かけていて、明日の夜帰ってきます。
 陰毛をきれいに剃っておくことと、絶対にオナニーをしてはいけない、ということだけを言いつけられていました。
 お言いつけを守らないともちろん、ひどいお仕置きをされてしまいます。

 バスルームの鏡に自分の下半身を映し、チョロチョロっと生え揃い始めていた陰毛をカミソリで丁寧に剃り落としていると、これから始まる裸生活への期待がどんどんどんどんふくらみました。
 パイパンにしていると、ムラムラ度がもう一段階上がってくるのがわかります。
 それとも、ムラムラが高まっているから、剃ってしまいたくなるのかな?

 最後にもう一度ぬるめのシャワーを浴び、バスタオルで丁寧に拭いてすっきり。
 普段ならここで下着を下だけ着け、バスローブを羽織るのですが、今日からはこのまま。
 すっかりツルツルになった自分の土手に軽く手をあてて、見る人もいないのになぜだか隠すようにしながらバスルームを出ました。

 リビングはエアコンのおかげで心地よく涼しくなっていました。
 風邪をひくといけないのでエアコンを弱めに切り替え、ドライヤーとかスキンケアとかいつもの身づくろいも、リビングのソファーで全裸でやりました。

 何をしていても、自分が今全裸である、ということを必要以上に意識してしまいます。
 意識するたびに、性的な興奮が昂ぶってきます。

 サラダを作るためにキッチンでキュウリを切っていると、包丁のリズムに合わせて私の生おっぱいがプルンプルン跳ねています。
 食器棚のガラスや、シンクのステレンスに私の裸が映っています。
 高いところに置いたお皿を取ろうとして背伸びしたとき、張り切った乳房と無毛の土手が食器棚のガラスに映っているのを見て、いやらしいからだだな、と思いました。

 ダイニングでパスタにバゲットとサラダのお夕食。
 フォークで取り損ねたミニトマトが、ピンポイントで乳首を弾いて床に落ちたりします。
 落ちたミニトマトを拾おうと身を屈めると、サイドボードのガラスに私のお尻の穴が映っていたりします。

 イチゴジャムをべったり、おっぱいになすりつけてみたくなります。
 フォークで尖った乳首をつつきたくなります。
 半分余ったさっきのキュウリを、アソコに挿れてみたくなります。

 食べ終えた食器を片付けていると、テーブルの角が両太股の付け根を直撃します。
 お皿を洗っていると、水しぶきがおっぱいを濡らします。
 食器を拭いていると、ふきんの端が乳首をコソコソ愛撫してきます。

 もうやることなすこと全部、性欲に直結して、からだが疼いて疼いて仕方ありません。

 お片づけも終えてホッと一息。
 リビングのソファーにゴロンと横になると同時に、右手が自然に下に向かいました。
 オナニーは禁止されているはずでしたね。
 でもこれは、主への反抗。
 心の底では、オナニーしたことがばれて、主からきつくお仕置きされるのを期待しているのかもしれません。

 裸でいることを強く意識するほど、からだの隅々までがより敏感になり、ムラムラが高まってきます。
 エアコンが動かす空気、ソファーのレザー、自分の両手。
 すべてが私の素肌に直に触れてきます。
 乳首はずっと勃ちっぱなし。
 性器もすでにヌルヌルで、さわったとたんに溢れ出し、ソファーを汚しました。
 そこから指が止まらなくなり、早くも一回目。

 その後も、明日からどんなふうに自分を虐めようかとあれこれ考え始め、裸のまま机に向かい、パソコンに思いついたことをテキストで打ち込みました。
 あれもやりたい、これもやりたい。
 シーナさまに教わったあれにもう一回挑戦したい。
 やよい先生がしてくれたあれも・・・
 自分のからだのあちこちをまさぐりつつ妄想をめぐらし、何度もイって、イき疲れたようにベッドにもぐりこんだときは、もう夜中の2時をまわっていたと思います。


独り暮らしと私 02


3 件のコメント:

  1. 直子さん、はじめまして(ですね、たぶん)。

    以前、よくよませていただいてしました。
    お話ごとにカテゴリーが分けてあって、とても見やすいブログですね。
    内容も、ひじょうに濃くて好きな話ばかりです。

    さきほど、たまたまおもいだしてのぞいてみたら新作がっ!
    これゃまた、すてきなお話。
    更新、ありがとうございます。これからも、のぞきにきますね。

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  2. 初めてのコメントになります。

    綺麗で美しい言葉遣いと、濃厚で過激な内容のギャップがすごい!
    直子さんの作品を知ってからずっと虜になってます。
    今か今かと新作をずっと待ちわびておりました。
    今度はひとりあそび編とのこと。私のどストライクゾーンですw
    ここからどんなことをやらかしてしまうのかとても楽しみです。

    また見に来ます。素敵な作品をありがとうございます!

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  3. TeLAさま
    雨時雨さま

    ありがとうございます。

    突然の身勝手なこっそり更新だったにも関わらず、早々と身に余るコメントをいただけてとても嬉しかったです。

    これからも、お時間のあるときに、まったりおつきあいくださいね。

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